小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

赤坂のカーサ・クラシカで、藤井美帆らバイオリン、マリンバ、ピアノのコンサートを堪能しました!

2024-07-01 10:10:32 | Weblog
土曜日の赤坂カーサクラシカでトリオコンサートを楽しみました.

バイオリニストの藤井美帆さん、マリンバ奏者の黒田菜々花さん、ピアニストの村田彩歌さんのトリオですが、ピアノとバイオリンにマリンバが加わるという変わった編成です。

当然、この編成の楽譜などありませんから、黒田さん&村田さんオリジナルの編曲で、ピアソラ、サン=サーンス、映画音楽などのプログラムでした。


若い演奏家だけにスピード感ドライブ感抜群。
また、藤井美帆さんのサン=サーンス『白鳥』も情緒たっぷりで聞かせてくれました。
いや、若いって良いですね。

というか、コンサートを聴きながら自分もまだまだ、何かできるなという気持ちになってきました。
いや、若いモンには負けないぞというようなことでありませんよ(笑)。人生いつでも思った時が大切ということです。いや〜刺激をもらいましたね!

大満足のコンサートでしたが、次回はこのトリオでオール・ピアソラプログラムなどを期待したいです。



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7月5日(金)19:00〜銀座ヤマガタ・サンダンデロにおいて、アチャールくんカレー『ハーブ&スパイス フルコースの会』を開催します。

2024-06-24 09:04:22 | Weblog
いかんみかん。
油断していたら2週間以上、ブログアップが滞ってしまいました。
あまり間が空くと、何を書いて良いのやらわからなくなりますね。
そんなわけで、日が近づいてきたイベント…私が主催者のひとりとなっているヤマガタ・サンダンデロにおける「ハーブ&スパイス フルコースの会」のご案内を申し上げます。
 ヤマガタ・サンダンデロといえば、私のクライアントでもあるアル・ケッチァーノ奥田政行シェフの東京支店です。

能登地震の炊き出しで、奥田シェフにインスピレーションが降りてきて生まれたカレーに「アチャールくんカレー」という、私の作品キャラクターの名前をいただきました。

そんな魔法のカレーをシメに、シェフオリジナルの高級ハーブ&スパイス料理を
8〜10皿ほどお出しする予定です。
インスピレーションに満ちた、奥田シェフが切り拓く香りと食感の世界をご堪能できるかと存じます。

ご興味ある方は以下のアドレス、あるいはSNSにご連絡いただければ幸いです。
kogure@xf6.so-net.ne.jp
kogure-bon@ezweb.ne.jp


日時:2024年7月5日 18:30開場19:00スタート
会費;15,000円(税込・乾杯のドリンクつき)
場所:ヤマガタ・サンダンデロ 中央区銀座1-5-10 2F TEL:03-5250-1756


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広島カープ・大瀬良大地投手、ノーヒットノーラン達成おめでとうございます!

2024-06-08 09:16:08 | Weblog
昨日はヤマガタ・サンダンデロでイベントの会食。
その間に妻から「大瀬良、ノーヒットノーラン達成!」というLINEが入ってきました。やった!
元阪神ファンj、元横浜ファン。
広島出身の妻と結婚してからはカープファンという、私は節操のない人間ですが、今は同居している義母(もちろん生粋の広島人)と一緒に、家にいるときはカープを応援している毎日です。
銀座から帰宅してから、アップロードされてる試合やプロ野球ニュースを見ましたが、ノーヒットノーランなのに奪三振はたったの2つだったようです。
そういえば昨日の野間選手のタイムリーも、67イニングぶりのタイムリー。
よくそんなんで、リーグ1位になるなという感じですが、戦術というのは色々あるものですね。
そんなことで、ちょっと良い1日でした♬
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美術教育、世のためになるかもしれません

2024-06-07 09:39:21 | Weblog
いかん、いかん。
ブログを2週間もサボってしまいました。久しぶりの更新です。
子供を教えるようになってから、その準備やあれこれやらで、更新できずにいました。
「子供に教わることは多い」とか、「背負った子に教えられる」という言葉がありますが確かにそうですね。ブログに書こうと思っても、あまりに思うことが多い上に、子供についてはセンシティブなこともあるので、ブログ更新もままならずにいました。
主な年齢が小学校低学年ということもありますが、技術的なことはほとんど教えてません。
世間の人に話しを聞くと、意外に絵にコンプレックスを持っている人は少なくありません。そんな人たちからは、「私は絵はヘタで」「美術はよくわからないもので」という言葉をよく聞きます。
たぶん図画工作とか美術の授業で点数がよくなかったり、先生にほめられなかったりしたんでしょうね。
その点、学校の授業ではないので気楽に教えられて、その分お子さんも伸び伸びさせられるのは良いことだと思います。
普通の生活をする上で、絵が描ける描けないは、そんなに大したことじゃない…絵描きのくせに私はそう思って生きてきましたが、子供を教えるうちに考えが変わってきました。
先日、絵の具の色を混ぜるのに使い捨てコップを使ったところ、子どもたちは絵を描くより、絵の具を混ぜるほうに夢中になったのです。
いやいや、水に薄めた絵の具を紙に描いても、コップの色と同じにならないだろう!
そう思ったのですが、黄色や赤の絵の具を水で薄めると、オレンジジュースやリンゴジュースみたいな色になって実にきれいです。
絵として形にはならないかもしれませんが、黄色と赤を混ぜるときれいなオレンジになる、とか絵の具の種類を混ぜすぎると色が濁るということを、感覚的に理解してもらうためには、またとない機会です。
「好きなお洋服を選ぶときに、色の混ぜ方を思い出すといいよ」と言ったところ、親御さんから聞いたところ、本当にそうしてるみたいでびっくりしました。
そういえば最近、その子たちの着てるお洋服の色と、絵の色が似てきたようです。
なにがきれいか、そうでないか。
そういった審美眼は、この世のあらゆることに共通しますから、それを理解する上で美術教育はまたとないものかもしれません。
まあ、子どもが勝手に学ぶだけで、私は見てるだけなんですけどね(笑)。

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一週遅れの母の日は、虎ノ門ヒルズのイル・フリージオでオイル寿司をいただきました。

2024-05-23 09:52:25 | Weblog
先日の金曜日は、1週間遅れの母の日として、虎ノ門ヒルズのイル・フリージオでオイル寿司をいただきました。
オイル寿司といってピンとこない方も多いかと思いますが、こちらアル・ケッチァーノ奥田シェフがはじめた、塩とオイルで食べるお寿司です。
寿司に醤油とワサビは定番ですが、実はイカやタコなどは醤油を使わない方が美味しかったりします。
まあ味覚というのは、多分に習慣と好みなのですが、ざっくり言えばカルパッチョと寿司を組み合わせたものでしょうか。


奥田シェフのオイル寿司店として有名なのは、3月下旬にテレビでも紹介された銀座の織音寿司ですが、こちらは現在予約困難店になっています。
先のブログでも紹介したように、予約がとりやすくリーズナブルなのが、こちら虎ノ門ヒルズのイル・フリージオです。
一週間遅れの母の日、義母をこちらにご招待しました。
家ではよく手巻き寿司をいただくのですが、最近はこのオイル寿司の影響で、醤油とわさび以外に塩とオイルでよく食べます。
慣れもあってか、義母は至極満足されたご様子。

おまかせのコースは、マグロの串焼きやパスタも出てきて、身も心も大満足。
どうもご馳走様でした!



 
 
 


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7月5日(金)19:00〜銀座ヤマガタ・サンダンデロにおいて『神様がくれた奇跡のカレー〜アチャールくんカレーとスパイスフルコースの会』を開催します。

2024-05-20 12:02:43 | Weblog
10日ぶりのブログの更新になります。
今年の春になって、アル・ケッチァーノ奥田シェフによるカレーが誕生いたしました。マンガを読んでいただいてわかるように、今年の元旦に起こった能登地震の復興支援によって生まれたカレーです。
奥田シェフは東日本大震災をはじめ、大きな災害があるたびに私財を投じて被災者支援を行ってきました。被災だからこそ、美味しいものを食べてほしいという気持ちからですね。
そのカレー…私も試食させていただきましたが、これがまた素晴らしい!
バナナなどの果実の甘み酸味と、豆の食感がプラスアルファされた優しいお味で、それでいてスパイスの香りたつ今までにないカレーです。

今回、そのカレーに『アチャールくんカレー』という名をいただく光栄にあずかりました。いや、アチャールくん…持ってますね。
アチャールくんカレーは、3月にオープンした石川県白山イオンモールに『うどん&カレーのお店』としてデビューしました。7月以降にはレトルトカレーとしてもデビュー予定です。
さて、アチャールくんカレー完成を記念し、来たる7月5日(金)19:00より銀座一丁目ヤマガタ・サンダンデロにて『神様がくれた奇跡のカレー〜アチャールくんカレーとスパイスフルコースの会』を開催します。
奥田シェフによるスパイス料理のフルコースは、およそ10皿ほどを予定してお(15,000円税込)、シメにアチャールくんカレーが出させるという仕立てになっています。

どうぞみなさま、お楽しみに!

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映画『オッペンハイマー』見てきました〜とても1度見ただけでは何だかわかりませんが、すごい作品でした。

2024-05-10 10:41:30 | Weblog
昨日、わがマンションは給水ポンプの工事で朝から夕方まで断水、古い建物は何かとメンテナンスが大変です。
夕方に絵画教室の仕事が入っていたので、それまで時間の合う映画ということで、日比谷ミッドタウンのTOHOシネマズで 映画『オッペンハイマー』見てきました。
あのクリストファー・ノーラン監督作品で、オスカー7部門取得という話題作を、そんな時間かせぎに観ていいのかという感じだったのですが、この機会ということもあって劇場に足を運びましたが、さすがに見応え十分!
人間関係が複雑なためか、何度か睡魔がおそってきましたが、意外に3時間があっという間でした。
「原爆の悲惨さが描かれていない」という意見もあったそうですが、それは「時代劇なのに長谷川平蔵が出てこない」と批判するようなもの。むしろ「原爆を描くからには、悲惨さを描かなければいけない」というのは思考停止…いやいや、そんなこと言うたら怒られてしまうかしら(笑)。
映画はあえて米国サイドの視点から描かれているので、そのように思われて仕方ないかもしれません。クリストファー・ノーラン監督ですから、ハリウッド娯楽作品のような善と悪がわかりやすく描かれていません。
むしろノーラン監督の視点は、宇宙で行われている核分裂の力が、人の手に委ねられるとどうなるかという点にあると思いました。

原爆を作り出すのは、オッペンハイマーを中心とした科学者なのに、彼らに使い道の選択権はありません、決定権は政治家と軍人の手に委ねられています。
アメリカは原爆を完成させる前から、「戦争を終わらせるための兵器」を開発していたということ。原爆の標的が最初から日本だったわけでなかったことなど。
科学によって神の領域に近づいたエネルギー。
それを作り出した人、使う人の葛藤が交錯します。
それを演じるのがマット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr、ラミ・マレック、ケイシー・アフレックといった顔ぶれで、見てる時は誰だかわからないところがすごい。
とても一度見ただけで全部を把握できない作品ですが、あとからじわじわくる作品です。まだの方は、よく睡眠をとってご覧くださいませ。
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サントリー美術館で開催中の『名品ときたま迷品』展に行ってきました!

2024-05-07 09:52:28 | Weblog
連休後半こどもの日は、サントリー美術館で開催中の『名品ときたま迷品』展に行ってきました。
最近は文字通りの『迷品』を集めたマニアックな展覧会が多かったサントリー美術館ですが、今回は所蔵品を一堂に介した企画とあって、なかなか良い展示となりました。
▼地球儀かと思いきや、なんと蹴鞠の玉!

古今東西、スポーツのヒーローは人気だったようで、蹴鞠もそうだったようですね。
ポスターにもなっている作品です。
▼泰西王侯騎馬図屛風

一瞬、幕末の作品に見えますが桃山時代のものです。
何度も公開されてる作品ですが、何度見ても見応え十分です。

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連休後半初日は小石川植物園に初めて行きました!

2024-05-05 09:18:51 | Weblog
快晴の連休後半ですが、3日昭和の日は小石川植物園に行きました。
行ったような気になっていましたが、茗荷谷から遊歩道を歩いていく段階で、まったくの初めてだということを実感しました。広大な敷地にくらべ、小さな出入り口が一つだけあって、しかも入場料は500円。お印みたいなものですね。

小石川植物園の沿革は1684年、徳川幕府が小石川薬園を設けたのがはじまりだそうです。『赤ひげ』で有名な小石川養生所は享保7年、1722年に同地に創設ですから、いや歴史は古い。
入ると、そこかしこに巨木が立ち並んでいるのも納得です。

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ヤマガタ・サンダンデロ「クジラの会」第二回に出席しました〜来年発刊予定の奥田シェフ新刊『クジラレシピ』の壮行会でしたが、まさにクジラはスーパーフードでした!

2024-04-30 11:22:57 | Weblog
▲さらしクジラのマンゴージンジャー酢
2月に開催されたクジラの会、好評につき先週の金曜に第二回が行われました。
クジラは下ごしらえに手間がかかるため、今回も江戸料理の草分け・うすいはなこシェフとの共同作業。
はなこシェフ自らの工房で調理したものを、ヤマガタ・サンダンデロに持ち込んで、奥田シェフが仕上げた圧巻の12皿でした。
▼くじらのオイル寿司。

左からニタリクジラ、ミンククジラ、イワシクジラ、ツチクジラ。
同席したドクターと意見が一致したのは、この中でミンククジラだけが給食で出たお味で、ほかのクジラはどれも記憶がなかったことです。
前に聞いた話では、昭和40年代に給食に出た鯨はナガスクジラという、一番大きくて旨い鯨だったそうですが、なぜ味の記憶があるのかは、まったくわかりませんでした。わかったことはクジラは種類によって、まったく味が違うということかな。
▼クジラのトマトフォンデュと半生フリット。

▼ゆでうねす。いわばクジラベーコンです。

▼クジラロースト、生コショウ・レフォール。

私はステーキでもウエルダンが好きなので、クジラもやっぱりローストが良いですね。パクチーとバルサミコ酢のバランスが素晴らしい!
▼さえずりと紅白ハリハリスープ。

下ごしらえに24時間かかるというさえずりのスープ。
これは珍味!
▼クジラのハンバーグ

▼クジラベーコンとキャベツの煮込み。

キャベツといっても黒キャベツ、いわゆるカーボ・ネッロです。
強い食材には強い野菜を!
▼くじらのガツトリッパ風

食べるのに夢中で2品ほど撮影を忘れましたが、どれも素晴らしいお皿でした。
また、食べてる時のパンチの強さに比べて、食後の負担がまったくなく、翌日の体調も素晴らしいのは、まさにクジラがスーパーフードたる所以でしょう。
クジラの脂というのは融点が低く低温でも固まらなかったので、昔は重宝されたようです。かのペリーが黒船に乗ってやってきたのも、鯨油を求めての寄港地を探していたからですね。
昔はさんざんクジラを獲っていながら、今になって捕鯨は残酷だというのも不思議な話ですが、それはまた別の機会に(笑)。
来年発刊予定の奥田シェフ新刊『クジラレシピ』ですが、もちろん私がイラストを担当いたしますので、そちらもお楽しみに!

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東上野のフレンチの名店ランビアン・ドゥースで夕食をいただきました。

2024-04-26 11:24:46 | Weblog
今年になってブログ更新が遅れています。
多忙というほどでもないのですが、ヒマというわけでもなく(笑)、なかなか更新に時間を割くのが難しくなってきています。
とはいえ、お店に行ってご飯を食べてる時間くらいはあるので、まずは書きやすい食事情報から書いていきましょう。
こちらは東上野のフレンチのランビアン・ドゥース。
店主がワンオペでまわしてるお店です。
味、コスパとも最強!
すみません、今日のところはこんな感じで…。


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「ブランクーシ〜本質を象る」見てきました〜素晴らしいの一言ですので、みなさま是非見に行ってくださいませ!

2024-04-15 09:36:15 | Weblog
週末、京橋のアーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ〜本質を象る」を見てきました。
ブランクーシは美大時代から好きな彫刻家でしたが、まとまって開催するのが難しい作家なようで、こうした個人の展覧会ははじめてでしたが、いや、素晴らしいの一言ですね!


ブランクーシは一般的には抽象彫刻、モダンアートの部類に線引きされやすい作家です。しかし実は作品すべてが具象作品であり、さらに一般的なモダンアートにあるような難解な作家ではありません。
「現代美術はよくわからない」
ブランクーシ展は、そう思ってる方にこそ見てほしい展覧会でした。
私は展覧会を見終わったあと、妻に「ブランクーシのどこが良かった?」と聞かれたのですが、しばらく考えてこう答えました。
「ん〜、つるつるしてるところ」

モジリアニを象ったような彫刻!
むずかしいことはヌキにして、彫刻のつるつるした材質感はたまりません。
金属の彫刻は、見る角度によって輝きが変わり、時にレーザービームのような光が目に飛び込んでくるのは何とも言えない快感です。



シンプルな中に、さまざまな物象が入り込んだ作品とでも言いましょうか。
ブランクーシ展は7月7日まで開催。
必見です!
それでは以下、ネットミュージアムをお楽しみくださいませ。
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どこまで線引き?〜ジェンダーフリー。

2024-04-11 10:56:18 | Weblog
一昨日、子供に絵を教えていた時のこと。
やんちゃな男の子Aくんがクマのプーさんのぬいぐるみを、女性の先生の顔めがけて投げつけていました。昭和の時代…20代の教員時代でしたら大声で叱っていましたが、そこは令和の世。大きな声で叱るのは避けないといけません。
さりとて、投げつけたものが硬いものであれば、大人であってもケガする危険があるので注意は必須です。
とっさに私は、Aくんの目をじっと見て「女の人の顔にモノを投げつけたりして、キミは男として恥ずかしくないのか?」と言いました。
するとAくん…意外と素直に「恥ずかしい…」と言って、おとなしくなりました。
言った直後、(ありゃ、これってジェンダーフリーの立場だったら、NGな注意の仕方かな?)なんて…。いやいや、間違った指導だとは思いませんが、人によってはクレームをつけるかもしれません。
ぬいぐりみを投げられた先生は、そのあと懲りずにいたずらするAくんに「何も持ってない女の人に、そんなことしていいの?」と注意してました。悪い指導ではなかったと思います。
もちろん何も問題が起こってないので、これは私の勝手な想像をふくらませて書いてるだけですが…。
令和の世になり、昭和の理不尽なパワハラが解消されつつあるのは良いことですが、一方でこうしたジェンダーフリーについて、どこまで線引きされて良いのか昭和生まれにはわからないところです。
たとえば最近の新しい商業施設のトイレは、男女を色別にしてませんから、わかりにくくていけません。急いでる時などはたいへん難儀します(真顔)。
また「男らしく」「女らしく」などが言葉狩りの対象になりますけど、それは平等が大好きな人が口にする「みんな違って、みんないい」と矛盾するのではないか?

まだ5〜6歳の子を見ていても、女の子と男の子は明らかに違います。
クラス会では「男子があまりにバカなんで、びっくりしていた」なんて言われますが、男の子というのは、そういうものです。
ところで新しくスタートした朝ドラ「翼と虎」、面白く見ています。
劇中では法律家を目指す女性たちを揶揄する男たちが出てくるけど、こんな人たちって、ほんとにいたのかな?
今の世の中で、彼らみたいなこと言ったらエラいことになるなと思いながら、楽しく見ています。
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教えている子供たちを見て思いました〜私は生まれ変わっても、若返っても、同じような道を歩むのだろうな…と。

2024-04-10 10:54:12 | Weblog
▲子供の教材用に私が見本に作ったダルマくんです。出来は…(笑)♪
新聞紙を丸め、その上にお花紙をフノリで貼っていく工作です。
お子さんに絵画造形を教えはじめて2週目になりました。
よく「負うた子の教わる」と言いますが、色々な意味で子供に教わることは多いですね。
「栴檀は双葉より芳し」という言葉があります。
意味は「白檀 (びゃくだん) は発芽のころから香気を放つ。大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ」とありますが、この言葉…解釈のしようでは“すぐれてない人”にも当てはまるのです。
というか、すぐれた人、普通の人、すぐれてない人。
すべての人は最初の発芽の頃から持っているものがあるのです。
「栴檀は双葉より芳し」は、すぐれた人に使う例えですが、実は「三つ子の魂百まで」とよく似た言葉です。厳密には違いますが。
外では「ママがいない、ママがいない」と泣き叫んでいるのに、教室の中に入って、おやつを食べ終わったらいきなり威張りだす子。
おしゃまで先生に命令する子
黙々とずっと作業をする子。
さっきまで一所懸命作業していながら、いきなり乱暴をし出す子。
いや、これはセンダンかどうかわからないけど、みんな新芽ですよね。
一方で私はこんなことを思いました。
昔から「ファウスト」みたいに、若返ったり生まれ変わったりして、別の青春を歩み出す物語があるけど、自分は意外と同じような道を行くんじゃないか。
世間では、若い頃にこれをわかっていたら、もっと違う人生があるんじゃないかなんて言う人もいますけど…いやいやアンタ。
そんなことわかってたら苦労しないんだって!
さっきまで「ママ、ママ」と泣いていながら、おやつ食べたら威張り出す子を見て、そんなことを思いました。ああ、自分もこうだったなって(笑)。
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巨匠マウリツィオ・ポリーニさん追悼〜作曲家の内面にここまで入り込めるピアニストはいないだろうなあ。

2024-04-04 11:13:48 | Weblog
誰もが現代最高のピアニストと認める巨匠、マウリツィオ・ポリーニさんが3月23日にミラノの自宅で逝去されました。残念です。
享年82歳は、今ならまだ活動できる年齢に違いありません。
18歳でショパンコンクールで優勝し、かの大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタインに「彼はここにいる我々審査員の誰よりも上手い」と言わしめたほどの才能の人でした。
しかしながら、そのあとコンサート活動を一切せず、10年くらい音楽家としての研鑽を積んでいたのは、この人らしい生真面目でストイックさです。
これは私たちがイタリア人に持っているイメージとは真逆の性格ですが、 けっこうイタリアってこういう人が多いんだよね。
でもポリーニさんの音はクリアで明るく理知的、芸術の国イタリアらしくもありました。若い頃の演奏は、冷たい、硬質と評されることもありましたが、それは音楽の持つ数学的な分割を忠実にしていたからだと思います。
マウリツィオ・ポリーニの名演は数あれど、私にとって一番はやはりベートーベンのピアノソナタ全集です。
1975年から2014年という39年間かけて完結させたという、ベートーベンのピアノソナタ全集は、まさに空前絶後です。
これはポリーニさんの演奏すべてに言えることなのですが、作曲家が伝えたかったことが細胞レベルで伝わってくることです。
もちろん演奏技術とか、音の美しさなどは言うまでもなく素晴らしいのですが、聴くほどにベートーベンが何を音楽で言いたかったが伝わってくるのです。
特にベートーベンのように、人が立ち入ることのできない高みに到達した作曲家には、特にそれが際立って伝わります。
森を散歩するベートーベンの姿、星空を見上げるベートーベンが思い浮かぶとでも言いましょうか。
それはショパンやシューマンなどでも同様ですが、これだけ人の内面に入り込める演奏家は、なかなか出てこないだろうな。
というわけで、最近は毎日のようにポリーニさんの演奏を流しています。
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