浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

イタリア独学日記27

2006-04-25 08:34:32 | イタリア語
それなりに大人になってから外国語をやっていると何がきついって「発音」なんじゃないかと思う。

僕は英語であれイタリア語であれ「まぁ通じればいいか」というスタンスで習っているので、もともと発音に関してはあまりこだわらない。
なので結構下手。LとRの発音なんて完璧にあきらめてますからね。

ものの本で読んだんですが、人間は10代を超えると顎の筋肉や骨格なんかが固まってきて自国語以外の言葉の発音をするのが難しくなるそうです。本当かどうか知らないけど。

大学でも発音学、みたいな授業があったけどほとんど真面目に聞いてなかったし。なんか口の中の舌の絵がいっぱい描いてあるテキスト見て、「この通りに」なんて言われてもほとんど興味がわかなかった。

ぱっと見、かっこいいのはイタリア語の文学が読める人よりかんたんな会話でも流暢に美しく発音できる人なんでしょうけどね。

イタリア語のレッスン受けていて思うのは、イタリア人の発音する日本語にはどうも特徴があるような気がする。僕の先生が話す日本語が(声とかはぜんぜん違うけど)なんとなくアクセントなんかがTVに出てるジローラモさんの日本語に似てる気がする。

離婚の話

2006-04-25 03:44:14 | 日記
最近、結婚式も多いけど離婚の話もたまにある。立て続けに会社の同僚が二人、離婚をした。離婚って面倒なのはきちんとアナウンスされないことですよね。結婚したらまぁ、あまり親しくない人でも「結婚しました」ってメールなんかで教えてもらえるんだけど離婚はそうもいかない。

人伝に「そう言えばあの人離婚したらしいよ」と聞くくらいですね。もちろんおめでたいことでもないのでそう言いふらすことでもないんだけど、それでもこっちとしてはちょっと困ってしまう。

「あー○○さん離婚したんですってねー」という訳にも行かないし、こっちは知っていることにしといていいのか、それとも知らないふりをしといたほうがいいのか、、、

離婚って当人も面倒だろうけど、周りのこっちも面倒なんだよね。やめてくれないかな。ってやめるわけないか。

講談社文庫

2006-04-25 00:28:36 | 
むかーし、どなたかのブログに「カバー外した新潮文庫って『女学生』って感じですよね」とコメントしたことがあるけど(あやめさんのblogかな?)、じゃ講談社文庫は何なんだ、と考えてもまぁ思い浮かびませんね。

もともと文庫本が好きで。いいじゃないですか、サイズといい安さといい。一番好きなのは新潮文庫です。僕が文庫本を読み始めたのが星新一から、ということが一番大きい要因だと思うけど。あ、あと新潮文庫には栞の紐がついているし。

で、次に好きなのは講談社文庫です。なぜって村上春樹の文庫がほとんど講談社文庫だから。

講談社文庫のいいところは、

①挟んである栞がたまにマザーグース。

いいですよねこれ。僕が中学生のころもこの栞あったけどまだあるんだ。

(今日買った、「GO」に挟まってたもの)
心安らぐ。これは「ハンプティダンプティ」バージョンだけどあと二つくらいあった気がするな。

②最後の「講談社文庫刊行の辞」
あまりちゃんと読んだことある人は少ないと思うけど、講談社文庫すべての本の最後のページに書いてある。すごく「意志」を感じる文章で僕は好きです。


(試しに記載してみます)
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二十一世紀の到来を目睫に望みながら,われわれはいま,人類史上かつて例を見ない巨大な転換期を迎えようとしている。
世界も,日本も,激動の予兆に対する期待とおののきを内に蔵して,未知の時代に歩み入ろうとしている。このときにあたり,創業の人野間清治の「ナショナル・エデュケイター」への志を現代に甦らせようと意図して,われわれはここに古今の文芸作品はいうまでもなく,ひろく人文・社会・自然の諸科学から東西の名著を網羅する,新しい綜合文庫の発刊を決意した。
激動の転換期はまた断絶の時代である。われわれは戦後二十五年間の出版文化のありかたへの深い反省を込めて,この断絶の時代にあえて人間的な持続を求めようとする。いたずらに浮薄な商業主義のあだ花を追い求めることなく,長期にわたって良書に生命をあたえようとつとめるところにしか,今後の出版文化の真の繁栄はあり得ないと信じるからである。
同時にわれわれはこの綜合文庫の刊行を通じて,人文・社会・自然の諸科学が,結局人間の学にほかならないことを立証しようと願っている。かつて知識とは「汝自身を知る」ことにつきていた。現代社会の瑣末な情報の氾濫のなかから,力強い知識の源泉を掘り起し,技術文明のただなかに,生きた人間の姿を復活させること。それこそわれわれの切なる希求である。
われわれは権力に盲従せず,俗流に媚びることなく,渾然一体となって日本の「草の根」をかたちづくる若く新しい世代の人々に,心をこめてこの新しい綜合文庫をおくり届けたい。それは知識の源泉であるとともに感受性のふるさとであり,もっとも有機的に組織され,社会に開かれた万人のための大学をめざしている。大方の支援と協力を衷心より切望してやまない。
野間省一
一九七一年七月
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うーん、かっこいい文章だな。何万冊講談社文庫の本が出ているかわからないけど、野間省一(しかもこの人どんな人か知らんけど)のこの意志はすべての本に込められているわけですね。そう考えるとすごい。

ということで講談社文庫がすき。新潮文庫、講談社文庫に比べると角川文庫はちょと下がりますね。申し訳ないけど。