浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

語りたい男と感じたい女、あるいは映画「ザ・レスラー」雑感

2010-02-27 14:42:24 | DVD、映画
ここ最近、土曜は仕事です。

いやじゃあ無いんだけどやっぱ連休は必要だなーと思います。

はい、単なる愚痴です。


先日、なんとは無しに女性と食事をしてて、「男と女の映画の感想の違い」という話になりました。

その女性曰く、

「映画を見終わった後、コーヒーなんかを飲んでいると男性はとにかく理屈で映画を語りだす」

とのこと。

まぁつまりは、
「この映画の監督の前の作品はこうで…、あのシーンの意味はその前の作品で描かれていたこういうのが元で、そもそもこの映画は80年代に作られたあの映画へのオマージュで…」
ということを延々と語る、ということですね。

あー、すいません。

その女性の言っていることはひっじょーによく分かる。

だって僕がそうだものだもの。

あー、すいません。

でもね、僕にも言わせていただく機会が与えられるなら(それは永遠に与えられないものと悟りつつ)、女性の映画に対する、あまりにも簡単な感想にずっこけたことなんて一度や二度じゃねーでげすよ。

たとえばさ、同じ映画を見た、という共通の話題があって「あの映画面白かったよねー、どうだった?」と聞いたらさ、

「うん、主人公の衣装が可愛かった」

の一言で終わる、とかね。

2時間の映画の感想がそれかい!!、と。

いや決してね、その女性の感想がいくない、とかそういうことを言いたいわけじゃないんですよ。

昔の僕だったら「わかってねーな」と思ったと思うけど、さすがに30歳を越えてしばらく経った僕なんで今では少しわかる。

つまり(非常に簡単な二元論なんで賛否はあるでしょうが)男性は語りたくて、女性は感じたいんだよね。もちろんそうじゃない男女もいるけど僕の周りではそういう傾向の強い男女が多いような気がする。

そういうところはすごーく男女で違うなぁ、という風に思うし、だからこそ世界って面白いなぁと思うわけだけど。

去年、映画館で見た「ザ・レスラー」がDVDになってまして。
レスラー スペシャル・エディション [DVD]レスラー スペシャル・エディション [DVD]
札幌行った時、ついついDVD買ってしまいました。で、飛行機の待ち時間に観たんだけどね、雪で結構飛行機が遅れたんで。

この映画なんて男にとっては語る「ツボ」ばっかりの映画なわけです。

でもこれ、好きでない人には何も語るツボのない映画なんだろうなぁ。「プロレス痛そう」という一言で終わりかねない。

僕にとっては、

・落ちぶれたプロレスラー役をあの(あの!)ミッキー・ロークがやってる。

・しかもエンディングテーマを歌うのが「ボーン・イン・ザ・USA」を歌ってたスプリングスティーン。

ってだけでも2日語れる映画なんだす。

それと改めて見て本当に思ったんだけど、このストーリーって「キリスト」と「マグダラのマリア」の暗喩だよね。

主人公であるランディ・The Ramb(子羊)・ロビンソン。もちろん子羊というのはキリストの象徴だしね。プロレスラーというのは大衆の身代わりとして痛みを受ける職業。あとほら彼、長髪だし。

キリストは人々のために十字架にかけられたけど、アンディはトップロープに上る。

そう考えるとヒロインの職業がストリッパーなのも意味深い。そして彼女はランディの傷を見て聖書の一句を諳んじる。

"我らの罪を背負って彼は罰せられ 地に平安をもたらし その傷は我らを癒す"

正にランディの、またレスラーの暗喩だよね。

こういうこと考えると結局のところアメリカ映画というのは聖書をベースでしか描かれていないんじゃないの?と思う。(それが悪いわけじゃなく、そういう文化なんだろうね)

一回目に見たときは人種的側面(ランディが実は東欧系の人なのに国民的ヒーローを演じており、敵役は明らかにアフロアメリカンなのに中東系ヒールを演じてる)が興味深かったけど、2回目見るとそういう聖書的側面に気づいて面白かった。

うーむ、語りたいなぁ。

つーことで「ザ・レスラー」のテーマのPV。


もう歌詞だけで5時間語れる。

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ひとつ覚えの芸を楽しそうに決める子馬を見たことあるかい?
それが俺さ
片脚の犬が通りを歩くのを見たことあるかい?
それは俺だよ

知ってるだろ、俺が色んなところに旅するのを
知ってるだろ、俺がいつもすべてを失って去っていくのを
分かるだろ、俺は血を流すことでしか人を楽しませられないんだ
教えてくれよ、これ以上俺に何して欲しいんだ?
教えてくれよ、これ以上俺は何すればいいんだ?

ボロと籾しか詰まってない案山子を見たことあるかい?
それが俺さ
片腕の男が風に向かって拳を振るのを見たことあるかい?
それは俺だよ

俺は安らぎってやつをいつも投げ捨ててしまう
暖かい家はあるけど留まっていられないんだ
俺が信じられるのはこの砕けた骨とアザだけなんだ

片脚の男が自由のためにどうにか踊ろうとしているのを見たことあるかい?
それが俺なんだよ
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(拙訳)

大阪バクバク血風録:背理法概念的アンチテーゼとしての炭水化進化論

2010-02-26 21:17:51 | 食べ物
はい、しつこいけど大阪食べ物編の続きそして最終回。

今回僕の主食と言えば粉モノと串かつだったわけだけどそれ以外にも色々食べてます。主に炭水化物系ですな。

まず自由軒のカレー。

大阪でカレーと言えば僕はこれが好きざんす。ドライカレーに生卵。これにウスターソースをかけてがちゃがちゃかき回して食うと下品で美味しい。

これは大阪名物ってわけじゃなくて新業態なんだろうけど、カップで食べるカルボナーラ。注文するとまず店員さんが茹でたパスタとベーコンをでっかいチーズの上で和えてくれる。

↑これ、単なる大きなボウルではなくチーズです。少しチーズをこそぐように和えてくれるのでパスタにチーズが絡んで味が濃厚になる。

で、カップでいただく。軽い昼食にぴったりです。

焼き大福

大阪で一般的なのかどうか分からないけど大福の裏表をこんがり焼いたもの。香ばしくて旨い。

そして今回の大阪で一番の発見だったラーメン。

こんな蓋がついてて、開けると…

茶碗蒸しラーメン。和風だしメインのスープに麺が入っててその上に茶碗蒸しをかけてある。
いやー、これ美味しいですよ。
たとえるならね、中国に旅行に行って中華料理もちょっと飽きたなぁと思ってたら幼馴染の女性が和服で現れて「あー日本っていいなぁ」と思うような感じ。僕、もともと茶碗蒸し好きだからこのラーメンはかなり気に入った。

ラーメンと言えば更にもう一杯、「金龍ラーメン」というラーメンもいただきました。

道頓堀の角にオープンエア(っていうのかな)で店を出していて結構色々なところで観るお店。座席は道端の畳とテーブル。



カウンターにニンニク、高菜、キムチなんかが置いてあって「お好きにどうぞ」という感じ。このざっかけない感じがいいですな。

ラーメンのほうはベーシックな感じだけど飲んだ後の一杯としてはベスト。

こんな感じで大阪食文化の奥深さの一歩足を踏み入れた日々でした。ええ、もうお腹いっぱい。

大阪バクバク血風録:だぼづけソースに見る新たな世界の成り立ち

2010-02-25 20:43:32 | 食べ物
大阪食べ物編の続き。

大阪の新世界というところに行ってきました。要は大阪の下町でいい意味でごちゃごちゃした空気のあるところ。

浅草から来た僕にとっては非常になじめるいい町でした。

串かつが名物なようです。

串かつを、お代わり自由のキャベツ、なんかステンレスの入れ物に入ったソースと一緒に食べる。ソースは使いまわすので二度漬け禁止、というのがルール。

ということでまず一件目。一件目は新興串かつとも言えるちょっとおしゃれ目な店。女の子とデートするにはいいのかも知れないけど(ケッ)どっぷり大阪の空気に浸りたい、ってのにはいくない。なんかさー、定員さんも若目の人が多くて人情的には物足りない。し、新世界初めてだからこのへんから初めてあげるんだからね!とツンデレ的に強がり、適当に注文。一本一本は100円程度で安い。

もちろんねー、そういう串かつという食べ物があったことは知っていたけど本格的に食べるのは初めて。

いやー、美味しいもんでしたよ。

なにが旨いってね、串かつ自体はどの店でも変わらない。まぁようは素材を串に刺して揚げただけですからね。

でもねソースがめちゃくちゃに旨い!

こんな真っ黒なソースにどっぷり漬けたらしょっぱくてたまらないんじゃないの?と思ってたんだけど串かつ屋のソースはシャバシャバしててさわやかな感じでそりゃもう美味しいもんですわ。こういうソースって多分塩分も糖分もたっぷり入ってるからあんまり体には良くないもんなんだろうけど体に良くないものほど旨い、というのが全世界的パラドックスなんだよね~。

これはちょっと本気で串かつを食べてみよう、と1件目はビール一杯串かつ数本で切り上げてはしごしてみる。

二件目はオーセンティック・スタイルのお店に。名前は後で調べたんだけど「ホルモン ヒカル」。正直僕としてはこっちのほうが楽しかったね。

店構えがオープンスタイルで足元に石油ストーブがおいてある感じ。飲んでる人々もダニー・トレホをソースにだぼづけしたようなディープな感じの人ばっかりで少しビクビクする。

(ダニー・"マチェーテ"・トレホ)
でもま、結局入ってみるといい人ばっかで馴染んじゃうんだけどね。
おかみさんが韓国の方のようで軒先で肉を韓国風に串焼きしてる。このホルモンがまた旨い。名前忘れたんだけどホルモニストの僕も初めて聞くような部位があってこれがかなり美味しかった。

店も面白くてね~。

焼いてる人がこれまたジョー・ペシみたいな人だったんだけど、お店の人かな、と思ってたらしばらく経ったら「ご馳走様」とお金払って帰って行った。お客さんかよ(笑)

おかみさんもラジカセで演歌を流しててずっと歌ってる。「カラオケの練習」とのこと。

とはいえ食べ物は旨い。揚げ具合も絶妙。色を見ていただければ分かると思うけど決して揚げすぎてない。なもんで素材の中心に火が入るかどうかの微妙な揚げ具合でこれまた旨い。後日、串かつが食べたくて浅草でも食べたんだけどどうもこっちは揚げすぎて固いんだよね、いくない。

食べ放題のキャベツの出し方も適当でいい。他の店だと切ったキャベツを食べやすいようにばらして出してくれるんだけどここは「キャベツください」というと「あいよー」と丸一個を適当に切ってボコっとおいてくれる。

全体的にディープな店だったけど串かつが(というかソースが、ソースこそが)一件目よりは数段旨い。

そして三件目はかなり有名店っぽい店、「壱番」。

こちらは大型店でメニューも色々あって楽しかった。思い返してみるとここのソースが一番美味しかった。

つーことで結局、二日間かけて5件の串かつ屋を回りました。だって美味しいんだものにんげんだもの。

後で考え直してみるとほとんど串かつの写真撮ってないのね。すいません、食べるのに一生懸命でした。

大阪の串かつ、僕の人生であまり重要ではなかったけどこの旅で一気に大好物にランクアップ。

新世界串かつ店をガイドさせていただくと、女性と二人で飲むなら1件目、新世界のディープインサイドを体験したいなら2件目、グループで楽しく飲むなら3件目、という使い分けがいいと思いますよ。

あとねー、串かつで旨かったのはどの店においてあったんだけど「餅」。餅にパン粉つけてあげる、炭水化物と油と塩分、という悪魔のトライアングルでそりゃもう魅惑的に美味しかった。大阪で串かつ食べるときはぜひどうぞ。

(しつこいけどまだ食べ物の話続きます。)

大阪バクバク血風録:王政復古ならざる粉モノ共和制の復権

2010-02-24 22:02:12 | 食べ物
「そこで僕は驚いたのだ、ごく控えめに行って。」というのは「ダンス・ダンス・ダンス」で主人公が新いるかホテルを見たときのせりふ。どーでもいいんですけどね。

今まで大阪で何か食べる、というかそもそも行くことが多かった場所は梅田周辺、つまり大阪駅近辺でした。俗に言う「キタ」という場所。

会社がその辺だったから出張すると会社に出社して、夜ご飯を食べる、となってもそのあたりになる。

すごーく僕の小さな印象だけだけどどうにもそのあたりというのは僕の考える大阪のイメージである「コテコテ」な感じは無くて、毎回「うーん、大阪ってこんなもんなのかなぁ」と思ってたんだよね。

ということで今回は「本当に大阪はコテコテなのか?」という命題を抱えて俗に「ミナミ」と言われる「なんば」方面を攻めてみたわけです。

これがね、アタリ!

「なんだよこんな美味しいもんばっかりなのかよ」と言う食べ物レポート中心でお届けします。まずは粉モノシリーズ。

難波駅に朝着いたわけですが、駅を出たら「キャベツ焼き130円」という看板を見つけた。


こんな、というと申し訳ないけど駄菓子みたいな店が駅前の一等地でしっかり営業してる、というのが素晴らしいね。小麦粉の粉にキャベツ、桜海老、揚げ玉をふりかけて卵割りいれて半分に閉じてる。

「めちゃくちゃ旨い!」ってわけじゃないけどさくっと小腹を満たすにはじゅうぶん。

続いて難波駅の地下街にある店でイカ焼き。えーっとね小麦粉溶いた粉にイカげそとか入れて鉄板でぎゅーっと押し付けて焼いたやつ。

イカ旨い。

返す刀でたこ焼き。名前忘れたけどなんばグランド花月の脇にある結構有名店です。四種類の味が楽しめるセットで。

刻みネギと塩のみであっさりいただくのが美味しかった。

で、お昼ごはんが(って今までのなんだったんじゃい、という突っ込みは無しで)、お好み焼き。

こちら道頓堀の路地一個入ったこれまた年季の入った有名店です。

まず明石焼きとビール。それから豚玉。




この店はお好み焼きを頼むとお姉さんがかき混ぜるのから焼くのから返すのまで全部やってくれてすごく嬉しい。マヨネーズで絵も書いてくれる。これはちょっと見づらくなってしまってるけどビリケンさんのようです。

店の中もかなり年季が入ってるし非常にコテコテした感じです。

そして夜は新世界に移動。


(続きます。)

Walk On The left Side.

2010-02-24 00:38:21 | 日記
仕事の関係で色んなところに行くことが多いわけですが、どこに行っても「おお、面白いところだなぁー」と思える。日本国内ですからね、言葉が通じないってことはないし、一人でてくてく歩いてても在野の民俗マニアとしては目に触れるものの中に「あ、ここではこんなことが」って思うことは多いからね。

面白い、ということに加えて好き嫌いで言ってもそうそう「ああ、ここは嫌いだなぁ」と思う土地ってのはあんまり無い。

どこに行っても「じゃあ明日からこの土地に転勤せよ、と言われたら」という視点でその土地を見てみるわけだけどはっきり言ってしまえば「別にいっすよ」と答えられると思う。

理想としてはもちろん札幌や沖縄、あるいは島根(←これはマニアックな意見だと思う)なんかがいいわけだけどはっきり言ってしまえば東京で住むことに比べたらねぇ、どこだってハッピーですよ。

と、言いつつ、僕がどうにも嫌いじゃないけどなじめないなぁ、と思ってた土地が大阪。

いや決して嫌いなわけじゃないんですよ。

仕事で結構行くこともあるし、食べ物だって僕、粉モノ好きだし。

でもねぇ、今までの経験上どうにもなじめないんですよね。。。

いつも大阪行きの新幹線に乗った瞬間からどうも「アウェイ」な感じがしてた。

それが色々氷解しました、先日大阪行ってね。

まず僕が大阪になじめなかった点が「どうにも歩道を歩きづらい」というところがあったんだよね。

僕は普通に歩いているだけなのに後ろから自転車でちりんちりんと鳴らされる。どうにも人にぶつかりそうになる。

「なんでかなぁ」と思ってたんだけど理由が分かりましたよ。

大阪はね、「左側を歩く」というルールなんだ。

なんだよ、早く言ってくれよ。

僕は子供の頃から「歩行者は右」と言われて育ったんで、出来る限り右側を歩こうとしてる。

でも大阪は違うんだね。

うしろから来る自転車も僕は自転車の気配がすると「右によけよう」と思って右に行くんだけど、自転車にしてみると「歩行者だから左によけるだろう」と思って右に来て、僕が邪魔、ちりんちりん、となる、という理屈だったわけだ。すれ違う人ともどうもすれ違いづらいなぁ、と思ってたけどそういう理屈だった。

エスカレーターは右側に立つ、ということはなんとなく分かってたけどねぇ。

と、いうことでひとつのアウェイ感は排除されました。

そして大阪と言えば食べ物。

今まで大阪に来たとき、というのは結婚式だとか仕事が多くてあんまり自分で自由にモノを食べる、ということはあんまり無かった。

でも今回は比較的自由だったのでとにかく一度、大阪のコテコテ食文化、というものにどっぷり漬かってみようじゃないか、と思って色々食べてみましたよっと。

そこで僕は驚いたのだ、ごく控えめに行って。

to be continued...

映画の話をずらずらと

2010-02-23 00:04:40 | DVD、映画
今月はなんとなく勝手に映画月間になってまして、だばだばと観続けております。

休日の夕方に映画のDVDをセットして、プシュッと開ける缶ビール最高ね。

つーことで観た映画を一気にご紹介。

「ゴールデン・スランバー」


映画館で見ました。
伊坂幸太郎原作。良かったですよ。原作を読んでない人が楽しめるかどうかは僕は知らないけどね。
原作を読んでたら結末を知っているわけで、冒頭、ビートルズの名曲「ゴールデン・スランバー」が流れ、主人公と友達との大学時代の何気ない日常が描かれているだけでグッと来た。
堺雅人は外さないね。
ただし時間の都合だろうけど原作の冒頭「二十年後」のエピソードはカットしないで欲しかったなぁ。ここで「×(ネタばれなので伏字)の声」が生きるわけだし。あ、でも考えて見たらこのシーンを映像化したら××の顔や声を出さなきゃいけなくて××が××てることがばれちゃうから無理か。

「デスプルーフinグラインドハウス」

タランティーノの妄想だけを映画にしたバカ映画。

70年代ミュージック、ギャルのぴちぴちホットパンツ&Tシャツ、車、スピードデルオーイエー、ハシルブツケルウガウガ。

はい、説明完了。

はっきり言います、映画会社はもう少しちゃんとタランティーノに常識を教えなさい(笑)
なんでもかんでも好きにやらしちゃダメでしょ。

僕らなんかはさー、「まぁタランティーノだし」と思って洒落も効くけど、真面目な人たちがこの映画見たらぶち切れますよ。
子供なんかが見たらトラウマで映画嫌いになっちゃうよ。

大学生が友達と観る映画としてはいいと思うけど、30越えたいい大人が観ても「はいはい」というだけ。
40越えてたら「わかるわー、タランティーノ」と思うかも知れないけどね。
はっきり言いますけど開始から半分まで早送りしてから見ても感想あんまり変わんないよ。

これ観ると本当にタランティーノはド変態なんだなー、と思うよね。

つまりタランティーノは足がグンバツでぴちぴちした少々お馬鹿な女の子が大好きなんだろうね。で、出来れば彼女たちが自分の好きな70年代の音楽とかカーチェイス映画とか好きだと更にいい。この映画でも「ヴァニシングポイント(という映画)は最高よ」とか言ってるけどそんな女の子いるわけねーだろ(笑)

そしてそれと反する気持ちとして、強くてしっかり自分を持ってて、男に負けない女も好きなんだろう。すごーくマゾヒスティックだけどそういう女性にボコボコニされたい、という気持ちをタランティーノは絶対持ってるんだと思うよ。

これはね、なんつーか典型的な中学男子の女性の見方のような気もする。娼婦と聖女を同時に求める、というか。

で、お馬鹿な女の子のこと好きで好きでたまらないんだけど自分が相手にされない、ということもなんとなく気づいてる。

なんせ自分は単なる映画オタクで20代後半くらいまで彼女もいなかったくらいの人だからね。

で、普通はここで「俺も馬鹿やってらんないな…」と気づいて努力するわけだけど、タランティーノは違う。「俺の相手してくれねー女どもなんてぶっ殺してやる!マダファッカ!」と女の子を痛めつけるわけですね。

で、痛めつけたら痛めつけたで「ごめんよ~俺が悪かったよ~俺はお前が好きなんだよ~」となってその後は一転して女性が強くなる。

この辺、今までの彼の作品ほとんどでそういうモチーフが出てくるよね。

「パルプ・フィクション」で死にそうになったユマ・サーマン、「キル・ビル」で昏睡状態になったユマ・サーマン。

あれ?ユマ・サーマンばっかか。

いやいや「ジャッキー・ブラウン」でジェーン・フォンダがお馬鹿役、パム・グリアが強い女役やってた。

ま、とにかくほんとーに変態ですね。ほっといたらなんか事件起こすような人ですよ。いやータランティーノが映画という表現方法を見つけてくれてよかったよかった、おかげで世界は平和だ。

とか言って今年は「イングロリアス・バスターズ」で作品賞と監督賞にノミネートされてるわけで取っちゃったら面白いけどね。


「ノーカントリー」


コーエン兄弟のバイオレンス映画。
いつもどおりオフビートというか間抜けというか。「ファーゴ」もほんと間抜けな人たちだったな。

今回は非常にバイオレンス色の強い作品。「バイオレンスが極まると笑いが生まれる」というのは北野武だったか。

たしかにこれに出てくる殺人鬼シガーははっきり言って笑いの対象です。2000年代のターミネーターと言ってもいいくらいバイオレントなんだけど。

「え?その人殺しちゃうの?? その人は殺さないの?、つーかなにその髪型?なにその武器?なにそのデカイ目と鼻?(←そこは関係ない)」

ちなみにこの人、マドモアゼル唯先生の父親そっくりで、会ったことあるドッピオ先生とかは分かってくれると思います。

はっきり言って救いのない映画です。

これがアカデミー賞取るなんていよいよアメリカも病んでるような気がする。
って、どう考えても完全に病んでるんだけどね。

ちなみにこの作品の原題は「No country for old men」。この省略された後半部分が分かってないとこの映画よくわかんないと思います。

毎度毎度言いますけどなんで邦題をつけないんだろう??
邦題をつけないのであればせめて題名を略さないで欲しいな。

コーエン兄弟のこの次の作品も「バーン・アフター・リーディング」っていうわけの分からないそのままタイトルだったし。
「バーン・アフター・リーディング」のほうは勝手に「CIAハチャメチャ珍騒動」ってつければ良いと思っているんだけど、「ノーカントリー」はどうしようか?「年寄りの住む国はない」じゃ直訳過ぎるしな。「恐怖!空気ボンベと七三男」じゃ意味わかんない。

「シックスセンス」

はい、今更ながら観ました。シャマラン監督の作品は初めてです。
1999年の作品だからもう10年前なのね。この男の子もおっきくなってるんだろうなぁ。

最後に大どんでん返し、というパターンですね。ありがたいことに僕は最後の落ちを知らなかったんで素直に驚けました。

これさ「え?どういうこと??」と思ってもう一度観返したくなるけど、もし映画館で観てたらそれが出来ないからもやもやするだろうね。ありがたいことにDVDなので気になるシーンをすぐに観返せました。なるほど、よく出来てる。

でもね、ある人が言ってたけど小説にせよ映画にせよこういう「最後の一行で大どんでん返し」って結局、びっくり箱のようなもので卑怯と言えば卑怯とも言えるよね。こういうの作っちゃうとこれからもそういうの期待されるだろうからつらいだろうね。

だからかどうかシャマラン監督は最近あんまり評価が高くないみたいです。

これからハリウッドではインド系がどんどん活躍するだろうから頑張って欲しいもんですね(上から目線)。

「ブッシュ」

在任中に作られる大統領伝記映画、という前代未聞のジョージ・W・ブッシュ伝記映画。ちなみに主演は「ノーカントリー」で逃げ回ってたジョシュ・ブローリン。

閣僚役の人が全員似てる!以上。

いやいやほんと似てるんですよ。

もちろんモノマネ大会じゃなくて映画だからやってるのは俳優さんで、俳優である以上、顔の造形は多少違うんだけど、それでも口調とかしぐさとかめっちゃ似てる。出来が特にいいのはチェイニー、ライス、パウエルあたり。

オリバー・ストーン監督のブッシュ伝記映画、って言うからよっぽどこき下ろしているのかと思ったらそんなことない。

観てると「なんかブッシュ頑張ってるじゃん」とも思う。テキサスの気のいいおっちゃんでいたらいいヤツだったと思うね。

ただし圧倒的に馬鹿、ほんとーに馬鹿。でもね、決して嫌な馬鹿じゃない。ピントは完全に外れてるけどそれなりに頑張ってる。

つまりまぁ、オリバー・ストーンがいいたかったのは、「ブッシュが悪い、とみんな言うけど本当に悪いのはそんな男を…」ってことなんだろうね。



これらの中で真っ当に人に勧められるのは「ゴールデン・スランバー」だけです。

まったくいい年した男が週末の昼間っからこんな映画ばっかり観てるんだから世話ないよね。

他に「ダークナイト」と「ザ・レスラー」を再見してますがこれらは深いのでまた改めて。

オン・ステージ

2010-02-20 14:51:36 | 仕事
ちょっと大げさな話になるけどさ、会社はステージでお客さんは観客、って思ってます、僕はね。

目の前にいるお客さんに喜んでもらって結果としてチップを投げてもらう、ってことで言えば舞台に立ってる役者も大道芸人もファーストフードでコーヒー出してる店員さんも変わりない。

僕も別に派手な職種じゃないけど常に「今、自分はステージにいる」と思って仕事してます。(たまに抜くけどね)

スーツとネクタイは舞台衣装だし、吐く言葉は台詞、どんなに些細でも。

そういう心構えじゃないとそもそもお客さんに失礼じゃない?なんたって向こうはお金払ってくれてるんだからさ。

あと、もうひとつ、昔読んだ本で榎本健一(昔の喜劇役者)のこんな言葉を覚えてる。弟子をしかる時の話。

「ふざけてるから怒ってんじゃない!ふざけるなら汗かいてふざけろ、って怒ってんだ!」


そういう二つのことを思いださせてくれる動画を最近見つけました。


いいね!

このアナウンスは彼(喋ってる人)にとってすごく大事なステージなんだろう。

日本でやったら怒られるかもしれないし国民性にマッチしないかも知れないし、そもそも安全を告知するアナウンスはちゃんとやれよ、という意見もあるかも知れないけど、それでもさ、「お客さんにちょっとでも喜んでもらおう」って気持ちがあっていいじゃない。一生懸命ふざけてる感じがする。

最後、「ユナイテッド航空ではこんなサービス絶対無いですよ」ってのも可愛くていいね。

皆さんのステージも輝くように。スポットライトもいつか当たるよ、多分。







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で、ちなみにこのサウスウェスト航空、経営面から言っても非常に興味深い、考察のしがいがある会社です。

以下堅苦しい話になるのでご興味ある方だけどうぞ。

格安航空会社だそうですが収益率も高く黒字経営を続けているそうです。

その要因のひとつが「顧客第二主義」。

これだけ聞くと「第二かよ!」と思ってしまうけど実は「従業員満足第一主義」なんだそうです。顧客というものは移ろいやすく不確かなもの、だけれども従業員は場合によってはその一生を会社に尽くしてくれる存在、よってまずは従業員を満足させよう、その結果、顧客サービスの向上にもつながるはず、という哲学の上で経営してるんですと。

もちろんこの不景気ですからコスト削減もしなければいけないんだけど「会社にとって最も大事な存在である従業員にはきちんと給与を支払うべきだ」という考えの下、コスト削減は人件費以外で実現。

結果、「アメリカでもっとも働き甲斐のある会社」「アメリカで6番目に尊敬される会社」「世界で3番目に尊敬される会社」なんかにノミネートされてるそうです。

その他、

・定員制の自由席
 →日本の航空事情になれちゃうと信じられないね、でも考えてみれば自由席で問題なんてないんじゃない?とも思う。座席指定を止めれば座席指定システムの維持費、座席を書いただけの無駄な紙(あの大げさな!邪魔な!)などなど色々コストダウンできるだろうね。

・機内の清掃は大きなゴミを拾うだけ
 →結果、定時離陸率向上。

・機内食なし
 →まずい食事を出すくらいなら運賃を下げたほうが乗客は喜ぶ、というポリシー。もーうおっしゃる通り。申し訳ないけど旅行に出かけたことを恨みたくなるほどの機内食を出されるくらいなら美味しいお弁当買って乗ったほうがいい。

などなど、面白い会社みたいです。

ま、あくまで日本人の僕がネットや書籍での知識を元に書いてるんで実際の評判は知らないけどね。とは言え興味深いね。AirDoの生きる道なんかこのへんなんじゃないの?

ちなみにサウスウエスト航空に関する本は今、2冊読んでるところなので、読み終えて面白かったらご紹介します。
破天荒!―サウスウエスト航空 驚愕の経営破天荒!―サウスウエスト航空 驚愕の経営

社員第一、顧客第二主義―サウスウエスト航空の奇跡社員第一、顧客第二主義―サウスウエスト航空の奇跡

これぞ映画!

2010-02-07 19:25:42 | DVD、映画
「スタンディング・オベーション」、つまりまぁ立ち上がって最大限の拍手、という行為ですね。

海外だとよくしてたりするけど、なかなか日本だとしない。

僕も典型的かどうかはわからないけど日本人なのでした覚えってあまり無い。

でももしこの映画を映画館で観ていたら、観終わった後で、エンドロールが流れ、そして立ち上がってブラボー!と叫びたくなって、そしてそんな習慣の無い日本を少し恨んだかもしれない。

いや、ここは日本らしく歌舞伎の大向こうみたいに「クリント屋!」とでも叫んだほうがいいかも知れないね。

それくらい素晴らしい映画だった。

クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」。


これぞ正に「映画」だと思う。

2時間かそこらの映画に色んな要素が詰め込まれている。

生と死、暴力と報復、男と女、隣人、多民族社会で生きること、宗教、働くこと、老いること、友情、犬との生活、少年の成長、、、これらのことを語ろうと思ったらどれだけの時間がかかるんだろう?

それらを語りたくて、そして語る方法が映画しか無いからクリント・イーストウッドは映画を作ったんだろう。

一人の老人と隣に住む少年、という非常に近い「他者」との関係を軸にしながら実は現代アメリカが、場合によっては現代の世界が抱える問題をテーマにしている。素晴らしい。

たぶん、この映画の大きなテーマは(本当にテーマが多すぎるほどたくさんある素晴らしい映画なんだけど)「暴力と報復」。

昔であれば話は簡単だった。

クリント・イーストウッドも荒くれ刑事ダーティ・ハリーとして悪者を追い詰めマグナム44を突き付け「Go agead, make my day」と凄んでれば問題は解決できた。

でももう今はそんなに単純な時代じゃない。

暴力は暴力しか生まない、という奇麗事を言うつもりはないんだろうけど、銃を突き付ければ向こうはもっと大きな機関銃を出してくる。

どうやったって後戻り出来ない銃社会、雪だるま式に大きくなる暴力、正しくない「若者の自由」、多民族が集まることにより大きくなる民族間の齟齬、、、現代アメリカは多くの矛盾と問題を孕んでる。これはもう救いようがないように思える。

どうすればいいんだろうね、ほんと。

クリント・イーストウッドは答えを出してない。たぶん誰にも分からないんだと思う。

でもラストシーン、少年はヴィンテージ・カー、グラントリノを手に入れる。助手席にはかけがえの無い友人、犬がいる。

それはそれでかすかだけど立派な「救い」だと思う。

ふと思ったけど、「ミリオンダラーベイビー」にしろ今作にしろそして次回作「インビクタス」にしろストーリーの奥底に「民族」が流れている気がする。
そういえばイーストウッド監督の出世作「許されざる者」でも主人公のパートナーはアフロアメリカンだった。

典型的アメリカン(に思える)イーストウッドがそれをテーマにしてる、というのが非常に興味深いね。

って七面倒くさいことは抜きにしても、この映画、はっきり言いますけど僕にとっては本当に10年に一度の傑作です。男臭い映画に思われるかも知れないけどそんなことも無くって、色んな人に是非お勧めです。

アヒルと鴨とイーストウッド

2010-02-07 17:36:13 | DVD、映画
うちのすぐ近所にレンタルビデオ屋があるんだよね。ツタヤだのそういう大チェーンではなくてフォーラム(←分かる人だけ分かればそれでよし)をちょっと小さくしたくらいの個人店。

ツタヤのほうが品揃えは当然いいんだけど浅草のほうにしかないからこっちのビデオ屋も結構使ってます。

今日、ご飯食べてたらふと「アヒルと鴨のコインロッカー」が見たくなって借りてきました。借りる時に「お客様、これ以前も借りてますが…」と言われたけど「あ、いいんです」と答えてね。


映画になる、と聞いた時は「あんなのどうやって!?」と思ったもんだけど、しっかり映画になってるんだよね。

瑛太と松田龍平は圧倒的にいいよ!

ストーリーについてはさ、はっきり言っちゃえば「何言ってもネタばれになる」って種類の映画だからあんまり語りたくないけど。

あとなんつってもオール仙台ロケってのがいいよね~。

仙台駅周辺の有名どころはほとんどない(コインロッカーのシーンくらいかな)けど、仙台結構行ってた身としては「あ、このバス停は東北学院大前のバス停じゃない?」とか気づくところがあって懐かしくなる。

と、いうDVD三昧の日です。

これからイーストウッドの「グラン・トリノ」観る。

弾けてる

2010-02-06 12:47:23 | 
現代日本で一番突き抜けた漫画を描く人といえば東村アキコだと僕は勝手に思ってるわけですが。

荒木飛呂彦の突き抜けっぷりは今に始まったことじゃないので除外。

僕は毎週、モーニングと言う漫画雑誌を読んでるんだけど、そこで何年前かに始まったのが『ひまわりっ』という漫画。

ひまわりっ~健一レジェンド~ 1 (モーニングKC)ひまわりっ~健一レジェンド~ 1 (モーニングKC)

最初はさー「なにこの最近流行りみたいなコミックエッセイ的フィクション漫画は?」と思ってた。どーせ女の子が野性味あふれる天然イケメン男に好きだーほれたーはれたーみんなコピれーメモれー、話だろ、って思ってたんだけど。

まぁ当初は天然なお父さんの話で引っ張ってて(それはそれで面白かった)その後、健一2号という天然キャラが出てきて(それもそれで面白かった)、「お、これ面白いじゃん」と思ってたら副主任がいきなり走り出して、その後ウィング関先生がいきなり三国志漫画描き出してから弾けたね。

いや、何言っているかわかんないでしょ?

でもこればっかりは読んでもらうしかない。

ほいでもって、だ。

更にぶち弾けてるのがこちら。
ママはテンパリスト 1ママはテンパリスト 1

作者の出産&育児生活を書いてるノンフィクション漫画なんだけど、弾けっぷりがすごい。

子供が「ごっちゃん」という名前なんだけどごっちゃんすごいわー。

もうなんて説明していいか分からないけど、一番の笑いどころは「滝修行ッ!?」とか「朝一番の絶望的な光景」とかかかなぁ。

読んでると「育児って大変だなぁー」と思うんだけど同時に「子供ってほんとおもろいなぁー」とも思っちゃうんだよね。

ごっちゃんがずっとおっぱい飲みたがってそれと作者の戦いもすごい。断乳させるために「ゴルゴ13断乳大作戦~鶴光にならないで!」というプロジェクトを実施するんだけどね。

「ひまわりっ」は10巻くらい出てるけど「ママはテンパリスト」は2巻だけなのでさくっとどうぞ。

強気&弱気

2010-02-05 04:05:59 | 日記
なんでこんな時間に起きてるかといいますと、胃痛で目が覚めたんです。

えー実は結構(ここ1週間くらいかな)、胃が痛くてですね。

食べすぎ飲みすぎでしょ、と思われるけどほんとにそんなに食べてません。

日曜は札幌の友人宅でご馳走になったけど、それ以降は今日まで「あー、お腹一杯だー」と思ったことは無い。今週頭は札幌にいたけど特に夜予定も無かったんでほとんどの日は適度にしか食べてない。

お酒もここ三日くらい飲んでない。

結局ですねーストレスらしいんですよね。

僕の胃痛が面倒なのは空腹になると痛むこと。

薬は飲んでるけど薬が切れて空腹になると「キリッ」と胃が痛む。

なんで、ちょこちょこつまんでないといけない。

つまむにしたってねー、こんなことでカロリー取りたくないからなんかいいものないかと最近探してます。

昨日はココナツサブレを一袋買って会社でポリポリ食べてた。

今は何もつまむものがないので食パンカリカリに焼いてつまもうかと思ってます。

なんか腹持ちが良くてカロリーの低いもの、そうそう昔なんかパックに入ったこんにゃくのスナックなかった?最近は見かけないけど。

基本的にいつも「大丈夫!」と強気な僕ですが体のどっかが悪いと速攻弱気です。

やっぱり健康第一だよなぁ。

アウトプットの質を決めるもの

2010-02-04 01:17:15 | 日記
「インプットの量だけがアウトプットの質を決定する」と僕は本当に思ってまして。

残念だけど僕みたいな凡人は何か成果を出そうと思ったら徹底的に勉強しないといけない。

勉強、って言うと「強いて勉める」ことだから楽しくないんだけど、それが「学問」から始まってると結構楽しいよ。

「学問」というのは要は「学んで問う」ことだと思ってるんだけどね。

つまり、「ランチェスター戦略とブルーオーシャン戦略って本質的に矛盾してない?」とかそういう自分の疑問を解決するために学ぶのって楽しい。

本を読むのは好きだからそういうこと調べたりするのは苦じゃないしね。

昔、今の会社に入ったときは「セールス」とか「プレゼン」がまったく分からなくて本当によく本を読んでた。一日一冊くらいそういう関係の本を読んでたと思う。ほら、そういうのって中には中身が薄いのもあるから読み終わるの早いんだよね。

本以外からも勉強したよ。

僕は社会人になってからずっと「喋る」仕事をしてます。んなもんだから「どうやったらもっと巧く話せるんだろう?」と思って色々勉強した。

「巧い人から学んでみよう」と思って色々な人の喋り方を聞いてみた。

単に聞くだけじゃなくて「この人はなにが巧いのか?どこが違うのか」と目的を持って聞いてみるとなかなか色んな気づきがあるものです。

その中のひとつとして「よし、ここは一発落語というものを聞いてみようじゃないか」と思ったこともある。

それまで落語なんて聴いたこと無かったけど日本の伝統的な話芸だからね、ここまで残ってるからには何か学べるものがあるんだろう、と思って。

CDを買った覚えは無いけど、飛行機乗るときは極力チャンネルを落語に合わせてみたりして。

僕は正直思うんだけどその経験ってのは結構役立ってると思うよ。なんかこう人から聞いた面白い話を再現するときなんて結構、落語をイメージして喋ってるもの。

落語家の中で「この人は圧倒的にうまいなぁ」と思ったのは古今亭志ん朝。

僕の考える「江戸の落語」ってのはこの人だなぁ。

僕が知った頃にはもう亡くなってたんだけどね。

youtubeなんか探してもこの人の落語はあんまり無いんだけどこの人の「付け馬」は本当に面白いです。iPodに入れて結構聴いてる。

youtube探したら談志が志ん朝の思い出を語ってる動画があった。

うーん、いい動画だよねぇ。

そうそう、今日、飛行機の中で聞いてた橘家團蔵の「火焔太鼓」も良かった。

愚痴かどうかはご自由にご判断ください。僕は前向きな提言だと思ってるけどね

2010-02-02 17:29:18 | 仕事
今日は仕事の話。

仕事しててさー、「生産性を高めることに鈍感な人」って見ててあんまり好きじゃないんですよね。。

たとえば。

仕事でパソコン、たとえばエクセルなんかを使うことが多かったとして、エクセルの数式ひとつを知らないおかげで1時間かかる仕事、なんかがあったとする。

数式ひとつでそんなん自動で出来るんだけどそれを知らないでずっと面倒な作業をしてる、そういうのって僕にはあまり理解出来ない。

もちろん初めてその仕事をする、ってなったら別ですよ、知らなくても仕方ないでしょう。

でもさ、毎日毎日やってたら「うわー、これ面倒だなー。みんなほんとにこんなこと毎回やってるの?」って疑問に思わない?

少なくともさ「うわー、面倒だなー、もっと楽な方法ないのかな?」って調べてみたりするべきだと思うんですよね。

そう気づいたら「ちょっとネットで調べてみる」、とか生産性を上げる方法はいくつでもあると思うんですよ。

そういう努力(いや、努力と言えるほど大げさなもんじゃないな、手間)を惜しんで毎日同じことやって「仕事終わんないなー」と思ってるのは少なくとも僕の生き方とは違う。

はっきり言いますが僕が仕事をしているのはちょっと逆説的だけど「早く帰るため」です。

今日、残業してでも明日から一日1分でも早く帰ることが出来るなら、それでいい。

一秒でも早く仕事終えて一秒でも早く帰れて一秒でも早く今日のビールとご飯にありつけるならいくらでも残業しまっせ。

今少しだけ時間を取って調べたり業務を改善したりすることで生産性が上がって今後、毎日少しだけ仕事が早く終えられる、ってことあるもの。

エクセルの数式一個覚えるだけで、便利なフリーソフト一個インストールするだけで仕事の生産性が一気に向上し、今まで2時間かかってた仕事が1分で終わる、ってことだってある。いや、本当ですよ。

もちろん、セールスとかそういうのはなかなかね、今まで2時間かかってたのが1分に、ってのは難しいと思うけどね、相手があることだから。

でもさ、機械相手は短ければ短いほどいい。

仕事力ってそういう力だと思う。


ということでつい最近、ブラウザをIEからFireFoxに変えてみました。うん、生産性向上してますよ。