浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

やっぱりすごい

2008-07-30 01:14:40 | 日記
夏ですね。

先週末はどっぷりと27時間テレビに浸かってました。と、言っても土曜の夜から未明にかけては飲んでたので一番見たかった鶴瓶・さんま・大竹しのぶのシーンとかは見ていないんですが。DVD出ないかな。

いやー、とにかくすごかった。何がって?明石家さんまですよ。

すごかったね~。27時間テレビに出続けるというだけでもすごいのにぜんぜんテンションが落ちない。ただテンションが落ちないだけならともかくきっちりきっちり笑いのネタを探して拾っていく。これはまねできないなぁ。

結構好きだったのは日曜の夕方、フジテレビから湾岸スタジオへの移動のシーン。あれ、一回行って見てわかるけど結構距離あるんだよね。その間を「さんまちゃーん」「あいよー」と手を上げて歩いていく。ひょうきんブラザーズとやり取りしながら、きっちりこういうのに答えるのもすごい。
この炎天下の中、53歳の20時間喋り続けた人がね~。誰かが言ってたけど「これできる53歳はアジアにはいませんよ」。そのとおり。途中、ダウンタウンとのやり取りも見られたしね。

あとはこまごまと面白いものがあったな。まずは最初のアオブダイのくだりとか、アシュラマン(激似!)、ウディ・アレン、青山テルマのショートコント、「1、2事件」

最後とかすごかったなぁ。もう笑いをとおりこして後光が差してましたよ。懺悔室に三宅ディレクターが出てきて水とか粉とか落ちてきてぐっちゃぐちゃになってマイクも音拾わない中、最後はさんまの「しょうゆ(醤油)うこと」の笑顔で終わり。この笑顔はすごかった。「やりきった!」と思わせつつ悲愴感なんてまったくない。すごかった。

なんというか「生き様」を見た思いがするね。

だからさ、内容がどうとか最後のめちゃイケでの車がどうとかそういうの関係ないんですよ、僕には。だってさんまがすきなんだもん。

実は僕の尊敬する人のリストの中に入ってます。

好きなエピソードはいくつかあるんだけど、、何かな、ずらずらと言うと、

・島田紳助とのやり取り
紳助「普段のお前でテレビ出てるとこみたいわ」
さんま「あほか。普段の俺なら誰が評価してくれんねん」

「付き合った女の子ですらちょっと付き合うと俺の喋りに飽きてうっとうしがる。お客さんは何度でも自ら金払って俺の喋りを聞きに来てくれる。こんな嬉しいことはない。」

女の子「将来は二流のタレントが目標です。」
さんま「二流ってたとえば?」
女の子「出川とか」
さんま「出川は一流や!」
(さんまは出川の評価高いんだよね。確かに二流に徹する、っていう一流の道もあると思うなぁ)

さんまのお祖父さんの言葉「人間生まれたときは裸。死ぬときパンツ一枚はいてたら人生、勝ちや」

深い河を渡ることには何の疑問もない。

2008-07-25 00:17:56 | 
「せめてこれだけは読んでくれ!そうでないととりあえず話ができん!」ってのは逆境ナインで出て来た言葉だけど、最近、そういうことを言われることがあった。

「『深い河』と『風の谷のナウシカ』は読んで!じゃないと話通じない!」

そういうことって言うことはあっても言われることってあんまりないので、「うむ、読まねばな」と思って早速買いました。
遠藤 周作
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言われたシチュエーションというのはこないだの同窓会のラスト、友人と2人で飲んでたときなんだけどね。

どういう話かというと5人の登場人物がそれぞれの思いを持ってインドのツアーに参加し、ガンジス河に向かう、というもの。

メインに流れているテーマは「一神教であるキリスト教と日本人」。

うーむ、簡単には収まりつかない深いテーマではある。なんだけど読みやすかったし、単純に面白かった。

南東北の山あいの電車に乗りながら読んでいてふと顔を上げると緑の山が見えた。そしてiPodからは測ったかのようにルイ・アームストロングの「What a wonderful world」。この本を堪能するのにはそういうシチュエーションが最高だね。

この本を読み終えた後にいろいろ検索してて言葉を知ったんだけど「汎神論」という言葉があるらしいね。

つまり「万物に神がいる」という考え方。多くの日本人の考えは無神論、というよりも汎神論に近いかも。

先日、友人と話していても、またこの本を読んでいても本当に思うのはすべての物事は陰陽(あるいは大極図)なんだと思う。


こういうのね。

この図が示しているものは、陰と陽は不可分であること。バスッと真ん中で区切れるものではない。黒は白を飲み込もうとしているし白は黒を飲み込もうとしている。黒が極まれば白が始まるし、逆もそう。また、白の中には一点だけ黒があるし黒の中には白が一点ある。

善も悪も、正も邪もそういうもんなんだろうと思う。

誤解を恐れず言うとこういうのが論理的にも倫理的にも正しいと僕は思う。でもそれは日本という文化に生まれたからそう思うのかも知れないけど。

だから西洋的な「神は善、悪魔は悪」というのはどうにも納得できない。

人間だってそうじゃないですか。いい人だって見ようによっては悪い側面もあるし。もっと言っちゃうと世の中のすべての相反する概念、たとえば「西洋と東洋」「男と女」とかだってすべてはこうだと思う。

この本のタイトル「深い河」はもちろん登場人物たちが向かうガンジス河のことではあるんだけど僕は読んでいてつまり「人生」のことなんだと思った。

我々は皆、人生と言う深い河を渡ろうとしている。この物語の中で大津は大いに迷っていたけども、僕は幸福なことに、無知なだけだけど人生と言う河を泳ぐことには何の迷いもない。いや、もちろん渡りながら「どっちに行こう」とか迷いはありますよ。でも、生まれてきた以上、渡るしかないよね、と思ってる。

この本を紹介してくれた友人が「子供を産んで迷いがなくなった。結局は生まれ、子供を授かり、その子供にバトンを渡していく」みたいなせりふはスカッと落ちるね。

酔っているんでまとまりないけど、やっぱり僕は自殺する人とか人を殺す人とかはあんまり理解できないんだよな。

つーことで、ワインを注ぎます。

The world according to Curry(カレー的世界の成り立ち)

2008-07-23 23:27:37 | 食べ物
熊のプーさんは蜂蜜が好き、僕はカレーが好き、イエス。

ということで先日の札幌行きにはメインの目的ではないのですが出来れば「スープカレーとしっかり向き合おう」という目的もありました。

もともと僕はカレーライス原理主義者で「スープカレー?ふざけるな!具ごろごろのルーカレーをがっつり食わせろ」という主義だったわけです。当時はカレーまんもカールカレー味も好きではなかった。カレーパンは好きだったけどね。しかしながら年々人間が丸くなってきていろいろなカレーを許すようになってきました。

スープカレーも「うまいじゃん」と思うようになってきていたので、ここらで札幌のスープカレーをしっかりとそしてたっぷりと食べてみたかったわけです。

札幌を一人でふらふらしながらスープカレー好きのよね3に「札幌で美味しいスープカレー屋教えてください!or Die?」とメールしたら心よく6件ほど教えていただけました。よね3仕事中にあざーっす!

飛行機の時間もあるのであまり遠くへはいけないので、そのときいた場所(大通)から近い店に行ってまいりました。

札幌駅前西武の地下の一灯庵。



ラムしゃぶカレー。入っているのはラム、おくら、トマト、そうめん(!)、もずく(!!)。うーむ、すごい状態になってるなぁ。味はあっさり目だけどスパイスの味がしっかりしてました。

で、出たらその隣が木多郎という昔住んでたところの近くにあった店の支店。

返す刀ではしご。

ベーコンエッグカリー。一灯庵とは違ってこっちは少し油多目。そして2辛を頼んだので辛くて汗だく。厚切りベーコンがしっかり入っていて美味しかった。

うん、どっちも美味しかったです。家の近所にあったら頻繁に行くだろうね。

だけども、「はまる」ということで言うと物足りない。

今のところ、僕の中での外食カレーナンバーワンは世田谷のピキヌー(これ

ナンバー2は日本橋のTree(これ

とはいえ外食カレーよりも自分で作るカレーのほうがはまるんだけど。

あーカレー食べたいな~。

たんぽぽ畑のキャッチャー

2008-07-22 01:09:16 | 日記
32歳というのは少年ホールデンを気取るにはいささかとうが立ちすぎていますが。

この3連休、たくさん振ってくる仕事の数々をちぎっては投げちぎっては投げ(いくつかはほったらかし)札幌に行ってきました。

結構久しぶり。多分1年振りくらいですかね。

目的は2つ。我がエンジェルである子供たち(大学の同級生の長男長女)に会うこと。それと大学卒業10周年記念同窓会に参加すること。

何度来ても思うけど札幌と言うのは僕にとっては第二の故郷で、千歳空港に降り立った瞬間に「帰ってきた~」と思う。灼熱の東京から来た身にとっては夏の札幌ほど気持ちいい空気はないね。

札幌から一路、友人の家まで電車で向かう。

この友人(女性)は外国に住んでいてたまに札幌に一家で里帰りしてくるのでそのタイミングにあわせて僕もお伺いする。いや、お伺いするどころか、バーベキューもごちそうになり、ビールもいただき、さらには泊めて貰う。

カキとかホタテとかホッキとかジンギスカンとかおにぎりとかたっぷりいただきました。
はい、すいません、遠慮をしない人間で。

もうその家に入るときは「ただいま~」という感じ。

その友人の長男長女がこれまたキュート。僕のAngelsです。あ、もちろん僕の姪っ子は女神。

公園で遊ぶ。

「たいして広くもない公園の片隅のたんぽぽ畑で子供たちがサッカーをしているわけさ。それで僕は車が通る道路の淵に立っているんだ。前を見ず道路に飛び出しそうになる子供たちをどこからともなくさっと現れてキャッチするんだ。なんというかただそういうものになりたいんだ」

ほんとに「キャッチャー・イン・ザ・ライ」じゃないけど、子供たちが遊んでいる姿を見ながら「そっちに行ったら危ないよ」なんて言ってる幸せは確実にあるな。

同窓会のほうはと言うとあまりに皆変わっておらず拍子抜けした感じ。もちろん楽しかったけど、終わった後に友人と2人で反省会と称して3時くらいまで酒を飲んでいたけどそれがかなり面白かった。

その女性は大学卒業後、海外に出、ずっと海外暮らしをしているわけだけど、海外暮らしにおけるアイデンティティクライシスとか、宗教観とかがかなり興味深かった。特に宗教観。もちろん宗教観と言っても僕も彼女も宗教観は典型的な日本人の宗教観なわけだけど、それが海外生活においていろいろ考えることが多いという話。

お酒を飲んでいて何が楽しいって、そういう多少アカデミックな会話が終着点なく続いていくことだよね。宇宙の果ての話や数学の話、果ては世界平和の話まで転がっていく。脳の中のシナプスが(ようしらんけど)ビシバシと発火していく感じがする。

魚群にリーダーはいない。

2008-07-05 02:31:22 | 
どうも旅するリーマンです。

東北とはいえ、会津若松はそれなりに暑い(盆地だから)ということをしっかりお伝えしたいですね。

新幹線の中で読んだ本。

池谷 裕二
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この著者と糸井重里の対談集「海馬」も読んだけど面白かったなぁ。すごいよ、脳。

ぜひこの本も読んで頂きたい。

面白かったのは(たくさんあるけど書きやすいの。他の面白い話は説明しづらいんですよ。そんな話を高校生に説明している著者はすごい)魚群の話。

空を飛ぶ鳥の群れにはリーダーがいて、他の鳥たちは「リーダーについていこう」というプログラムで飛んでいるので群れが成り立っている。

一方、場合によっては何万匹にも及ぶ魚群。そっちにはリーダーがいないんだって。では何故皆同じ方向に泳いでいるか。それは魚の脳に3つのプログラムがあるからだそうです。1、出来るだけ隣の魚と近づいて泳ぐこと。2、近づきすぎると泳ぎづらいので離れること。3、隣の魚と同じ方向に泳ぐこと。この3つのルールを一尾一尾が守っていると群れになれる。びしっと統率が取れて泳ぐことが出来るし、たとえば危機(でかい魚が襲ってきた、とか)にも対応できる。

ふと思ったのは人間の社会というのも一緒なんじゃないかな。たとえばファッションにしてもファッションリーダーという人がいるけどその人が全部決めているわけでもないでしょう。人間には「出来るだけみんなと同じ格好したい」「でもまったく一緒だとヤダから少し離れる」みたいな習性があって、全体としてそれがトレンドみたいなものになってる気がする。

あと、特に人間の脳には「ゆっくり覚える」という習性があるそうで。
たとえば一瞬で記憶してしまうと様々な問題がおきる。たとえば極端に言ってしまうと、髪の長い人に会ったときに、その姿を一瞬で記憶し「これが○○さんだ」と思ってしまうと髪を切った○○さんに会ったときにその人が○○さんだと認識できない。もっと極端に言ってしまうと○○さんの正面顔を記憶してしまうと○○さんの横顔を見たときに判別できない。だから「物覚えが悪い」ってのは人間の脳の習性でもあるらしい。そういうこと聴くと勇気が出てくるね。



脳すごいな。

夏の楽しみ

2008-07-01 00:18:28 | 食べ物
夏はお楽しみがいっぱい、そう、彼にとっても…

というまでも無く夏はいいねぇ。最近、楽しくてよくやってるのは白ワインで晩御飯。

ちょっと前にネットショッピングでワインのセットを買った。12本くらいで1万円という安いセットだけど。自宅に色んな種類の酒があるのはいいね。

なんだかんだで白ワインが飲みやすいのでそちらを結構飲む。赤ワインはまだ残っているんだけど白ワインはもう無い。夏になってくるときりっと冷えた白ワインが美味しいのでスーパーに行ってはちまちま買う。

安くてお勧めなのはケープブランという南アフリカのやつとか、Yellowtailとか。それぞれ安い割りに美味しい。

ついでにトマトを買ってきて、ざく切りにしてオリーブオイルをざっとかけクレイジーソルト(むめもさんにもらったやつ)をがりがりとかけたサラダ、チーズ、パンなんかをつまみに白ワイン。

いいね~。

ワインクーラーが欲しいんだけど無いので鍋に氷と水を張りそこでワインを冷してます。いいよ、ワイルドな感じで。