浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

The book of the year 2012

2012-12-31 19:24:42 | 
さて、2012年も終わります。つーことで個人的 The book of the year2012ということで今年僕が読んだ本のベスト1を。本に順位をつけることなんて何の意味もないじゃないかと思うところもあるけど、まぁ何となくね。

まずはランクイン作品から。あ、あくまで「僕が今年読んだ本」なので今年出た本とは限りません。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか


すごい本でしたねー。とにかく作者のメラメラとした執念がそのまま形になったような本だった。

ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50


1、善人は食べ物を旨そうに食べる。
2、悪人は食べ物を粗末にする。
3、正体不明者は食べ物を食べない。

という「FOOD三原則」を基にマンガや映画でよくあるFOODシーン、例えばバナナの皮で滑って転ぶ、美少女が遅刻しそうになり食パンくわえたまま走る、なんてのを解説した本。これ読むと映画観てても「あ、このFOODシーンはいいね」とか「このFOODの使い方ではキャラクターが描けてないよ」とか思ってしまう。

舟を編む


辞書を作る真面目な男のまっすぐな恋愛の話。悪くなかったですよ。

ジョジョメノン


今年はジョジョ連載25周年の年だった。イベントもいろいろあった。返す返すもジョジョ展に行けなかったことが残念で仕方がない。色々でたジョジョ特集の本の中でもこれは白眉でした。冒頭のイーストウッドと荒木飛呂彦の対談だけでも買った甲斐はあったね。よかったよかった。楽しみにしすぎて注文したの忘れててもう一回注文しちゃって2冊買っちゃったもの。(1冊はドッピオさんに引き取っていただいた。サンキュー)

原発アウトロー青春白書


東日本大震災は去年の話だけど、その爪痕はいまだに残っている。原発の処理は「誰か」がやっているわけでその「誰か」に焦点をあてたノンフィクション。

映画は父を殺すためにある


ハリウッド映画について「通過儀礼」の視点から語った本。通過儀礼というのは、文化人類学的に子供を大人にする儀式のこと。例えばバンジージャンプももとは死ぬほどの恐怖を乗り越えた人だけが部族の一員と認められる。父を乗り越える話と言えばすぐ思いか浮かぶのがスターウォーズ。あくまで一つの視点ではあるけどこれ読むと映画の見方が少し変わって面白いよ。

桐島、部活やめるってよ


話自体は正直そうでもない。でも、これをあれだけの素晴らしい映画にしたという点でランクイン。


さて、今年のベストは。。。




99%対1% アメリカ格差ウォーズ


いろいろ悩んだけど今年はこれ。
今年はアメリカ大統領選の年でもありました。99対1というのは「アメリカの総資産の4割を持っている1%の超大金持ちと残り6割を分けあっている99%の庶民」のこと。金持ち1割が応援していたロムニーさんが大統領選で負けた。これ読んでるとアメリカの奇妙さがよく分かる。日本人からしてみると国民皆保険制度に反対する人がいるってのが本当に分からないよ。

今年は日本も首相が変わった(毎年じゃねーか、とも思うけど)し、大統領選挙といい世界のリーダーの顔ぶれがいろいろ変った。それにより来年がいい年になればいいと思うけどあまり期待は出来ないんだろなと思ってます。結局、「でもやるんだよ!俺が!俺たちが!」なんだろうね。

とにかく皆さん、今年もお疲れ様でした、色々とありがとうございました。

来年も理力があなたと共にあるように。
(May the force be with you.)




寿町アカデミー賞2012

2012-12-31 13:25:40 | DVD、映画
今年もそろそろ、というかもう本当に終わりますね。

改めてすごい年だったなぁと思う。2011年もそりゃすごかったけど今年も負けず劣らずすごかった。

個人的にはずっと映画ばかり観ていたような気がする。映画館で映画を観て、DVDもばんばん借りた。何枚かはDVDを買った。常に「あー、そろそろあれ、公開かー」と新作映画のことを考えていた気がする。なんだかこんなに映画を楽しみにしてた年は記憶に無いなぁ。

個人的な意見としてはっきり言わせてもらうけど、2012年て「映画の当たり年」だと思うよ。バーンと大きくお金を使った映画も公開されたし、小さいけれどピシッとした映画も公開された。続編ものもアタリが多かったと思う。それぞれ見どころがあって楽しめた。

なにせバットマンの完結編とスパイダーマンの新作とアベンジャーズとアウトレイジの続編と007の新作が見られる年って改めてすごいと思うよ。

そのうえで洋画限定で話をするけど、なんとなく今年は前向きと言うか「希望がある映画」が多かった気がしてる。

「世の中は良くならないだろう、でも、、やるんだよ!俺が!俺たちが!」というメッセージを僕は強く感じた。

で、それはなんでかなぁと考えてみたんだけど、一つにはやっぱり「ブッシュ政権の終わりとオバマの登場」の影響があるんじゃないかと思う。

ちょっと考え過ぎじゃないかと思われるかも知れませんがまぁ聞いてください。

だいたい映画って企画されてから上映されるまでに2、3年はかかるよね。厳密に「シナリオが書き始められる」という一番最初のタイミングから、僕が観る「日本公開」までだと4年くらいはかかるんじゃないだろうか。つまり今年観た映画は4年前に生まれたと言っても大きくは外れていないと思う。4年前と言えばオバマが大統領になった頃。その頃の期待感が今年の映画に込められている、と考えるのは考え過ぎだろうか。

逆にオバマ政権誕生前、ブッシュ政権の頃に作られはじめた映画、つまり4年くらい前に公開された映画はどうだったのか、と考えてみる。

たとえば2007年に公開された「ノーカントリー」。アカデミー賞を取ったけどこれほど救いのない話も無かった。「ノーカントリー」の原題は「No country for old men」つまり「古い人に国は無い」。もちろんこれは「新しくいい国になった」ということではなくて作品中でひどい殺人鬼が出てきて不条理に人が死んで行くということからも「真っ当な考えを持った人、つまり古き良き人々が生きられる国はもう無い」と言う映画だった。

2008年の「グラントリノ」は、西部劇の魂、つまりアメリカの魂であるクリント・イースウッドが一度も銃を撃つことなく死ぬ。彼の車である名車グラントリノ、いわば「アメリカの輝き」はアジア人の少年に引き継がれる。引き継がれるだけ希望があるとは言えるかもしれないけど、引き継ぐ相手は白人では無いということは明確だった。アメリカではヒスパニック移民の人口が増えつつあり、何十年後かには白人の人口比は最大では無くなると予想されている。つまり白人が少数民族になる。

2008年といえば「ダークナイト」なわけだけど(すきあらばダークナイトの話をしようとするな) アメコミヒーロー物としてこんな暗い話も無い。正義を為そうとするヒーローが犯罪者として追われなければいけないんだから。

同じくアメコミ物の「ウォッチメン」のメッセージなんてもっとひどい。つまりあれは「人間なんてほっときゃ戦争するんだから自分たちが大災害起こさないとまとまんねーよ」ということだよね。(あれは原作が冷戦時代のものだというとこもあるけど)

それらの極北がブッシュ政権下、イラク戦争真っ最中に撮影され2009年に公開された「ハートロッカー」 だと言える。この映画の希望の無さったら無い。地雷の一つを掘り出したら無数の地雷が繋がってた、と言うシーンが示すように「アメリカはとんでもないところに手を出してしまった」というメッセージがあった。そして徹頭徹尾「このおかしな戦争は全部ブッシュのせいだ」というメッセージが込められていた。


それらに比べると今年の映画というのはずいぶん希望があったと感じる。

ダークナイト・ライジングでは結果的に世界は救われるしバットマンは称えられる(苦い称えられ方ではあるけども)、アベンジャーズはアメリカンヒーローが勢ぞろいで大活躍する。

アルゴもヒーローの話だった。事件自体はどうしようもないアメリカが起こした事件だけど一人の父親がヒーローになった。あと映画としては珍しくCIAが「影のいい役」を担っていたね。普通は逆の場合、つまり「明らかな悪い役」が多いのに。

映画でもなんでも「物語」というものは僕は二つのメッセージが含まれているものが多くの人に支持されるんじゃないかと思う。

一つは「俺もそう思っていたよ」というもの。もう一つは「そうあって欲しい」あるいは「そうあるべきだよな」というもの。

「俺もそう思っていたよ」というメッセージが無ければ観客に共感されないし、「そうあって欲しい」というメッセージが無ければ観客に愛されない。いわば「共感」と「希望」が含まれていないとその「物語」は支持されないんじゃないだろうか。

つまり今年の映画には「世界は劇的に良くはならない、むしろ悪化しているのかもしれない」というのが「共感」、一方で「そんな世界の中でもやるんだよ!やれば少しかもしれないけどこの世界を救うことが出来る」ということが「希望」だったんじゃないだろうか。


つーことで蛇足ながら個人的アカデミー賞を。

■最優秀キッチリ終わったで賞=ダークナイト・ライジング

いろいろ首をひねるところのある映画でしたが、とはいえビギンズで始まってダークナイトで最高潮に達した話をきちっと終わらせたというところはやっぱりすごいと思う。

■最優秀ドキドキしたで賞=アルゴ

面白かったねー。ばれるの?ばれないの?通れるの?通れないの?捕まるの?逃げられるの?と最後の30分くらいはずっとドキドキしっぱなし。すばらしいエンターテイメントでした。全体的なストーリーの渦が波のようにごわーんと動いているにも関わらずところどころで小さなよく出来たネタもあって気が利いているんだよなー。「やっと脱出できた―」と飛行機乗ってそこで終わりじゃなくてそのあとのアレで。。もう僕は観ててスタンディングオベーションしたくなりましたよ。

■最優秀スカッとしたで賞=エクスペンダブルズ2

脳みそのどの部分も使わなかった感じがしますね。こういうバカみたいな(褒めてます)映画が作られるというのも世界が決して悲惨ではないという証だと思う。それだけで世界にはまだまだ希望があるじゃないですか。

■最優秀イイ男賞=ジェームス・ボンド(スカイフォール)

イイ男でしたねー。鍛えられた肉体、任務は必ず遂行する、常にスーツ。かっこよかった。「ジェームス・ボンド」がセックスシンボルであった時代は既に過去だと思っていたけど改めてそうなるかも知れないと思ったよ。

■最優秀イイ女賞=キャットウーマン(ダークナイト・ライジング)

うん、良かった。キャットウーマンと言えば札幌でよね3と話してて。僕が「キャットウーマンがずっとバットポッド(バイク)に乗ってる映画とかあったら観たいですよねー」と言ったら「キャットウーマンの後ろをずっと追いかけるゲームがあったらやりたいわ」って言ってた。もうこの人にはかなわないですね、いつまで経っても。
それで「レ・ミゼラブル」でしょ。すごいなあ。

■最優秀いい夫婦で賞=テナルディエ夫妻(レ・ミゼラブル)

すいません、好きなんですよ。あの二人がいることで作品自体、ちょっと力が抜けてよくなったと思います。ヘレナ・ボナム・カーターはねー、僕が高校の頃一番綺麗だと思ってた女優さんでした。今はこんなのばっかね。たぶんティム・バートンと付き合ってるからだよなあ。サシャ・バロン・コーエンについては今度ちゃんと話す。実はすごい人だと思っているので。しかしさ、この写真の表情だけでも「おもしろいことするんだろうなぁ」と思っちゃうよね。
普通、こういう道化役にはそれなりに「この人たちにもイイところがあるんだよ」という結論があったりするけど、この夫妻には一切ない(笑) そこが好きだなぁ。

そして、最優秀作品賞は、、、、

「桐島、部活やめるってよ」!!!


ドッピオさんとも話したけど、もうこれしかないでしょ、今年は。

同じ映画を映画館で3回も観たなんて僕の人生では初めてのこと。本当に素晴らしい映画でした。「高校生を描いた映画」ということで言えば確実にこの作品以降レベルが変わらざるを得ないと思う。本当に面白かった、興味深かった。
「完全ネタバレ桐島レビュー」を書いては直し加筆したりしてます。DVDもそろそろ出るみたいだから出たらアップしようかな。


ということで今年も終わる。来年も希望が持てる映画が増えるといいっすね。

愛と死と革命

2012-12-30 16:31:56 | DVD、映画
今年最後に選んだ映画は『レ・ミゼラブル』 ミュージカル映画好きだから。


はっきり言います。

良かったです!

これを観るまでは2012年の洋画のベスト3はダークナイト・ライジング、アルゴ、スカイフォール(あるいはヤングアダルト)かなと思っていたんだけど完全にベスト3に入りました。

豪華キャストだし歌いまくりだし時間は長い(160分)。なのでちょっとヘビーすぎるけど、年末の休みにはこれくらいコッテリしたものがいいね。

冒頭の「その銀食器は、、彼に上げたものですよ、お巡りさん」(ジョジョの元ネタですね)から涙ポロポロ。

何せフォンテーヌがいいですよ。アン・ハサウェイだもの。

(実写版ジョジョ四部あたりの女性キャラクターをぜひこの人にお願いしたいと思ってる)

顔はきれいで歌もうまい(おっぱいも大きい、すいませんね) 「夢破れて」はよかったなー。

『レ・ミゼラブル』映画化、ジャン・バルジャンがヒュー・ジャックマン、フォンテーヌがアン・ハサウェイって聞いた時点で観たいなーと思ってたの。

だって2008年オスカー授賞式で二人が歌えることはわかってたからね。

映画でだいたいそれぞれのキャラクターの見せ場があって独唱があるんだけどすべて泣きました。

あ、もちろんテナルディエ夫妻では泣いてませんよ。

最高でしたねー、この夫婦。

旦那が「ミスター不謹慎」サシャ・バロン・コーエン。

現代における「顔が不謹慎」三大俳優ですね。後二人はイーライ・ロスとビル・ヘイダー。この人が真面目な場所にいるだけでクククッと忍び笑いしてしまう。もう僕はガラス食器のショーウィンドウのある部屋にこの人が入ってきただけで爆笑しちゃうと思う。
この人の「ボラット」「ブルーノ」という映画は最高なんですから。この2つの映画がもっと見られるようになれば日本ももう少し生きやすい国になると思うけどね。ほんと「もうわかったから!面白いと思ってるからもうやめて!」と言いたくなる。

あと個人的に一番良かったキャラクターはエポニーヌ。

叶わぬ恋、それでも好きな人の近くにいたい。独唱の「On my own」最高でした。いい意味でこの女優さんの「顔の迫力」がよかったなー。なんだか情念があふれ出てるような顔。

やっぱり革命と言えば愛と死ですな。

この物語の時代的背景にあまり明るくないんだけど、フランス革命のころだから根底には革命を目指す民衆の蜂起がある。ここが今のアメリカの99%対1%をイメージさせる。更に言うと劇中に「前の王様を倒したけど今度の王様も能無しだ」という台詞が出てくる。ここが政権交代が続いた今の日本を思い起こさせるよね。「王が変わっても世界は変わらない。でも、、、やるんだよ!」 今年の映画の多くに通じるメッセージはこれだと思うんだよね。

「世界はよくならない。もっと悪くなっていく一方かも知れない。でも、、やるんだよ!俺が!俺たちが!」

このキーワードで2012年の映画を後ほど語ります。


とにかく映画『レ・ミゼラブル』、色々不満はあるけど(とはいえ長いよ、とか、マリウスなんてたんなるボンボンじゃねーかとか)とはいえ年末にこれくらいコッテリした、正にフランス料理のフルコースみたいな映画はぴったりです。

恋するモード

2012-12-27 19:30:34 | 
SPURは女性向けモード系ファッション雑誌です。

今月号の特集は「恋するモード2013、この春ファッションを面白くするのはこのモード」です。

買いました。

なんでまた?

そりゃ荒木飛呂彦短編「徐倫、GUCCIで飛ぶ」が載ってるからに決まってるでしょおお!!


ああ、買いましたよ!読みましたよ!驚きましたよ!

いやー凄い。荒木飛呂彦は本当にすごいね。

え?なになに?え?ブチャラティ?アバッキオ?え?ポルポじゃん。どうなんの?スタンド出るの?

と、思っていたら。

ガン!ドバァッ!

は~、凄い。

何も知らない人が読んだら「なんじゃこら?」の一言で終了しますよ。

でも、ジョジョ好きは泣くんだろうなぁ。

「渡したくない…知らない土地で…知らない人と…檻の中で…過ごさせたくない。ひとりぼっちで過ごさせたくない!」

これを徐倫が言ってるというのがねー。ジョジョ第六部を知っている人なら完全にやられちゃうだろう。

そして絵の美しさ!美しい!百万倍美しい!

この作品は確実におかしい。誤解を恐れず言えば少しだけかもしれないけど狂ってる。そんな作品を愛する僕らもたぶんそうなんだろう。

ボンドのスーツ

2012-12-23 22:11:36 | 日記
世間は連休のクリスマスでしょうがずっと仕事しています。この時期はちょっと忙しいのよねー。

年末になってクリスマスが近づいてくるとついつい「自分へのご褒美」とか言っていろいろ欲しくなって困りますね。

いい具合にカードのポイントも貯まっていたりするので。

とりあえず今年はテレビを買おうと思っているんだけど、鞄も欲しいしスーツも欲しい。

特にスーツ欲っす。

痩せたこともあってメインで着ていた2着がブカブカだから。


こないだ「スカイフォール」を観てジェームス・ボンドのスーツ姿が最高にかっこよかったんですよ。タイトでフィットしていてねー。

今までのジェームス・ボンドのスーツって見るからに高級そうな、オシャレなものが多かったんだけど、今のダニエル・クレイグになってからちょっとイメージが変わった。一見、何の変哲もないように見えるしそんなに派手でもないんだけどどクールでかっこいい。

グレーのスーツに無地のネクタイ、普通の黒い靴なんだけどいいねー。ダニエル・クレイグ自身、背が大きいわけでも足がスラッと長いわけでもないんだけど、これはこれで「戦うボンド」としてかっこいい。

一番かっこよかった「走っている電車の後ろをショベルカーでぶっ壊して飛び込んでククッとカフスを直す」シーンですね。イカス―!

美しい映像、美しいスーツ、そして、美しいオ・ト・コ! おすぎです!(なんのこっちゃ)

ボンドの着ているスーツ欲しいなと思って調べたらトム・フォードってブランドで1着40万だってさ。すぐあきらめた。「スカイフォール」ではそのスーツもちろんフルオーダーで80着くらい用意したんだって。はー、すごいね。

そういえばこの映画の中では007映画の中でも特にスーツとタキシード姿が多かったですね。しかもスーツの時はきっちりとネクタイ締めてた。

このへん、「わかってるなー」という感じよね。スーツとネクタイがボンドは一番かっこいい。

昔、柴門ふみだったと思うけどエッセイで「結局、大人の男はスーツ姿が一番セクシーである」というようなことを書いていた。僕自身がどうかはわからないけど、一般論としては非常に納得します。

なんかさ、チョイ悪オヤジとか言って流行ったけど一番かっこいいのはベーシックなスーツをビシッと着てネクタイをギュッと締めてる姿だと思うんです。テラテラしたジャケットにワイシャツのボタンを3つくらい開けてネックレスじゃらじゃら、ってのは僕はどうもね。しかもあの雑誌の名前が「LEON」ってのがねぇ。。ホントのレオンは着古したロングコートと毛糸の帽子の殺し屋ですよ。

まぁレオンの話はいいや。

ボンド繋がりというわけではないんだけど、ふと思いつく「映画の中のセクシーなスーツ姿」は映画「マンマミーヤ」でのピアース・ブロスナンの後姿。

そんなマニアックなとこの画像ないだろー、と思ったらあったわ。このカットではなくて左後ろから撮ったほうがもっとギリシャの海も入っていて美しいんだけどまぁいいか。

ガシッとした広い肩幅からきゅっとしまったウエストまでのラインが最高にセクシー! ピーコです!(なんのこっちゃ)


考えてみたら手に入れるべきはスーツではなくてきちんとした肉体なんだよなー。

25周年

2012-12-21 19:51:38 | 
僕の行っていた小学校の目の前に文房具屋と言うか駄菓子屋というかとにかく商店があった。文房具も売っていたしお菓子も売っていたしゲームも
おいてあったし、漫画雑誌もおいてあった。

僕が小学校6年の時にそこで目にしたジャンプの表紙がこれだった。

「ああ、ビーティーとかバオーの人が新連載するんだー」と思った記憶がある。しっかしバオーは面白かったよな。単行本、大学の部室に置いたままなんだよなー。もう一回買おうかな。あの頃、似たような印象で「メタルK」というのがやっててどっちも面白かった記憶があったんだけど、「メタルK」を最近読み返したら主人公の姿がちゃっちくてびっくりした。対してバオーは劣化していないというのがやっぱりすごいよなー。ビーティーだっていまだに面白いもの。そばかすの少年が家を乗っ取りかける話がコワく出来てていいと思う。

話戻しますね。

小学校6年の時に表紙を観てからなんと25年。「ジョジョの奇妙な冒険」はいまだに続いている。なんとまぁすごいことだ。

今年は連載25周年ということでジョジョ関連がいろいろ話題になっていた。

ジョジョ展もあったし(行けなかったんだよなー、悔しい。気づいたらチケットがソールドアウト)、「ジョジョメノン」というムックも出た。

ジョジョメノンは読みごたえがあったよー。なんたって巻頭の、荒木飛呂彦とクリント・イーストウッドの対談。言われてみればイーストウッドのたたずまいというのは承太郎に似ている。

「岸辺露伴、グッチに行く」が読めるだけでも買う価値は確実にあるよね。


荒木飛呂彦は今年、なんと石川さゆりのCDのジャケットまで書いた。


これね。明らかに荒木飛呂彦のタッチでありながらまさしく石川さゆりというのもすごいことだと思う。荒木飛呂彦の「東北復興平泉宣言」のイラスト観ても思うんだけど、やっぱりこの人の人物描画のポイントは腰、というか「骨盤」なんだよね。骨盤がグギッと入っているところからパワーを感じる。

ちなみに、石川さゆりのコメントで「荒木先生は着物を描くのは初めてだと言っていました」なんてのがあったけど、「岸辺露伴、ルーブルに行く」でも書いてたし、「伊豆の踊子」の文庫本カバーでも着物を描いてます。完全に自分の描いたこと忘れる、というのが荒木飛呂彦。

そういえばさー、インタビューとかで「承太郎の帽子はトレードマークだからどんなことがあっても帽子を脱がない、と決めたんです」と言ってるくせに第三部の2話目でさっそく帽子脱いでるのよ(牢屋の中で自分に向けて発砲するシーン) ほんとすごいよね、この人(笑)

あとね、ジョジョ展の記者会見でのコメントもすごかった。

このジョジョ展東京のポスターの説明で「日本と言えば富士山だろうと。富士山に承太郎にイギー、そしてその前にタンポポということで『最強』という意味です」って言ってたんだけど。いやいや意味分からないっす。


この漫画があることで僕の人生が変わったとまでは言わないけど、確実に彩が豊かなものにはなっていると思う。これからも連載続く限り、いつまでも読み続けると思うよ。

「不思議な少年」は本当にすごいんだってば

2012-12-20 16:10:37 | 
大掃除というわけでもないんだけど家の片づけをだらだらしています。テレビを買い替えようと思っているので。テレビ周りにおいてある本棚を整理しようとして、古い本なんかは処分しようとしている。昔はせっかく買った本を処分するのが惜しかったんだけどスペースにも限りがあるのでそうもいかない。

で、古い本とか整理していたら改めて見つけて読んでしまう。

その中で、何度もすげー!と言い続けている本。


不思議な少年(1) (モーニングコミックス)

この漫画は本当にすごいですよ。

話としては一話完結もので、不思議な少年が世界中の、そして色々な時代の人間たちをただ見つめているというもの。明らかに手塚治虫の「火の鳥」に似ていると思う。

何度か「どわっ」と泣きそうになる。

もうね、ぜひだまされたと思って読んでみていただきたい。とにかく一話一話の完成度が高いし、全体のバラエティの豊富さがすごい。ドラマティックな話もあるし、SFもあるしホラーもある。恋愛もののあるし青春ものもある。同じ作品で話毎にこれだけバラエティがあるというのもすごい漫画だと思う。

これだけバラエティが豊富だと必ず好みに合う話があると思うんです。僕がどわっと来る話が他の人にはピンと来なかったり、逆に僕がピンと来ない話でも他の人がグッと来ていたりするから。たとえば僕は「レスリー・ヘイワードと山田正蔵」という話がぴんと来なかったんだけど、J郎さんはこれがいいと言っていた。

各巻の僕がどわっと来た話。

1巻
「エミリーとシャーロット」

これはすごいですよー。人は変わることが出来るのか。幸せを追い求めるということはなんなのか。これだけで浦沢直樹なら20巻くらい描くと思いますよ。

2巻
「ソクラテス」

すげーよ。ソクラテスと現代を繋いじゃうんだから。史上最高にキュートに描かれたソクラテスだと思う。

「タマラとドミトリ」

ああ、美しい話しだったなぁ。


3巻
「末次家の三人」

僕にとってのベストはこの話。普通の家族、普通のお父さんの話が数千年の人類史と一気につながってしまう。この力量と言うのはすごい。
この3巻は他の話もすごくて僕としては一番すごいと思う巻です。

4巻
「水晶玉の猿」

唯一、「不思議な少年」を出しぬきかねない人間が出てくる話。

6巻
「NX-521236号」

最高。少年時代に星新一で育った人間としてはこういう話そりゃ好きですよ。

「ムメキクと周平」

ああ、いい話だったー。これも浦沢直樹なら30巻は続けるね。

7、8巻は買ってない。しばらくこの漫画の存在忘れたので買い忘れてたよ。速攻発注しました。

本当にすごい漫画なんだってば。ぜひ読んでいただきたい。基本的に一話完結だからすぐ読めると思うし。

すごいなぁと思うのは、どの話も大河ドラマほどのスケールがあって広げようと思えばいくらでも広げられると思う。それを一話(前後編のもあるけど)できちっと終わらせているのが本当にすごい。この切れ味ね。凡庸な作家なら一つの話をもったいぶって20巻30巻と続けたくなると思う。

ここに「火の鳥感」を感じるんだよなぁ。

火の鳥だってさ、たとえば未来編なんて近未来から始まり、人類が滅亡し、いったんナメクジが進化して文明を作り、それが滅び、やっと哺乳類が進化し、人類が生まれる、という数億年間の話なんです。つまり、人類の滅亡から再誕生までを描いているというスケールの大きさなんだけど、これをなんと一巻でやってるんだよ。すごいよ!何度も名前出して申しわけないけど浦沢直樹が鉄腕アトムの「地上最大のロボット」の回を「PLUTO」というタイトルでリメイクした。これね、元は1回のエピソードなんだよ、たぶん50ページも無い話しだろう。それをリメイクして8巻ものにしているわけだから。

ちょっと話しがずれた。

年末年始、もしお暇でしたらぜひ「不思議な少年」を読んでみてください。ぜったい面白いから。

とうふ

2012-12-19 19:22:20 | 食べ物
皆さん、豆腐お好きですか? お好きですよね、ええ、分かってます。

もちろん僕だって好きですよ。

でもなんだか最近、自分が冷奴をちゃんと楽しんでいるのかよく分からなくなってきた。

居酒屋とか行くともちろん冷奴頼むんだけどさー。

なんだろね。

例えばね、冷奴に薬味が何も乗らずに、ただドンと、いや違うなプルるんと豆腐だけ出てきて「はいどうぞー」とか言われたらいかがですか。なんか「おい、これだけかよ」って思っちゃわないですか。

やっぱり冷奴というものはネギ、ショウガ、鰹節くらいはついててそれをたっぷり載せてその上に醤油をまわしかける、って感じじゃないとダメだと思うんですよねー。

で、つーことはさ、なんというかそれって豆腐を楽しんでいるんじゃなくて薬味を楽しんでいるってことなんじゃないのかねー。

「やっぱり豆腐は余計な薬味も醤油もいらず、塩だけで行きたいねー」なんて言い出すとすごく大人でかっこいいんだろうけど。

最近、寒いこともあって僕が好きな豆腐の食べ方は、やっぱり暖かくしたい。

豆腐を軽くあっためて、載せるのはじゃこと刻みネギと白ごまをゴマ油で炒った物。それに鰹節とおろしショウガ。シソとミョウガは無いから載せないだけであったら載せたい。

もう豆腐の体積より薬味の体積が多いくらい。

まだまだ大人への道は遠い。

食べ物漫画で妄想キャスティング

2012-12-18 20:47:50 | 
食べ物漫画っていろいろあるけど、僕が単行本を買い続けているのはこの2作。




年末だからかどちらも最新刊が出ました。

特に「きのう何食べた」の最新刊はいいよ~。二人して実家行く話、知り合いに晩御飯ご馳走になってふとした大きな話を聴いてしまう話はどちらもいい。ほろりとする、という単純な話ではなくて、心がなんだかざわつくというか。

この漫画を僕は結構頻繁に読み返しています。レシピ本としてね。ちょっとした副菜作るのに便利だから。なかなか食べ物漫画で詳細は作り方が描かれているのは少ないし、メインのおかずにならない副菜となるともっと少ない。

食べ物漫画って最近はドラマになる事多いじゃないですか。「深夜食堂」もドラマになったし「孤独のグルメ」も「花のズボラめし」も。

個人的な感想を言うとドラマ「深夜食堂」は悪くない。「孤独のグルメ」は主人公のキャラクターがなぁ。松重豊というのがね。悪くないんだけど漫画のイメージだともう少しスマートな、誰だろう、えーっと中井喜一が良かったな。

「きのう何食べた」がもしドラマ化するならだれがいいだろう、と考える。

まず、筧史朗。これは僕は竹之内豊にお願いしたい。ちょっと神経質な感じも出ていくないですか。年齢もはまる。福山雅治も考えたけど神経質さがちょっと足りない。堤真一だとちょっとゲイっぽさが無いし。

そして矢吹賢二。むずかしいねえ。オダギリジョーになよなよやってもらえたらいいと思うんだけどちょっと若いか。ほっとくと大泉洋になりそうな感じなんだよなぁ。悪くないんだけど。。
知名度があまりないけど北村有起哉はありかもね。


この人。

・佳代子さん

作中、唯一頻繁に出てくる女性なのでいい女優さんを使いたいところですね。60歳くらいであっけらかんとしているお母さんと言うと。。風吹ジュンとかどうかな。


・小日向さん

この人は「ゲイなら誰もがいいと思うルックス」をしているわけだよね。えーっと阿部寛。ビッグネームすぎて難しければぐっさんで。

・ジルベール

これは松山ケンイチでしょー。ちょっと無精ひげにしてもらって「デトロイトメタルシティ」の時のテンションでやってくれればいいと思うよ。

・オサム先生

ドランクドラゴン塚地でファイナルアンサー。


あ、このキャスティングなら結構観たいな。

松ケンに振り回される阿部ちゃん(あるいはぐっさん)は見どころだわー。

The Outsider

2012-12-17 18:57:25 | スポーツ
週末、ウィルス性の胃腸炎でダウンしてまして。そういう病気になるの初めてだったんだけどしんどかったす。 ごめんね、ドッピオさん、予定キャンセルしちゃって。

ノロウィルスじゃなかった分、まだマシなのかも知れないけど大変なことは大変。2キロ弱体重落ちた。

選挙にはなんとか行けたんだけどね。

しっかしさ、すごかったねー、選挙。改めて「自分はすごい国に住んでいるんだな」と思いましたよ。こういうところで政治の話をすると火種の元だからしないけどね。

それよりさー「ジ・アウトサイダー」の話していい? ダメって言われてもするけど。

改めて言っときますけど僕はそんなに格闘技に詳しい方じゃない。

馬場・猪木だってリアルタイムでは知らないし、大晦日の格闘技も好んで見る方じゃない。平均よりは少しだけ知ってる方じゃないかな、というレベル。

そんな僕ですが一時期のリングスと言う団体は結構見てた。

リングスと言うのは90年代に前田日明という人が立ち上げた団体。

現在の前田日明。

ぜったいタダモンじゃないという雰囲気ですね。現役時代の異名は「格闘王」。すごい人だったんですから。なんと言ってもリング上での華がありました。その他にもリング上で長州力の顔面にキックしたりリング裏で若手ボッコボコにしたりと色々大変な人。

ちなみに学生時代は赤井秀和と共に「キタの前田」「ミナミの赤井」と恐れられ「二人を会わせたら大阪が壊れる」とまで噂された。どんだけよ(笑)

で、リングスはねリングス・ネットワークと銘打って世界中から強い人を集めてきてて面白かったのよ。

特にリングス・ロシア、リングス・オランダあたりの猛者がねー。「え!?そんなところにこんな強い人が?」って毎回面白かった。リングス・グルジアなんて「どこだよ?」と思ったものだけどグルジア人選手がまー強い。

この人のそういう企画力とか選手を引っ張る力というのがすごいと僕は思う。

で、前田日明が今は「ジ・アウトサイダー」という大会を主催してることは知っていた。

これまた「そういうのやっちゃうの!?」というすごい格闘大会なんです。どういうのかというと「今までの経験なんて関係ない、ケンカ強い奴集まれ!」というシンプルな大会。

なもんだから集まる人が完全にホントのアウトサイダー。暴走族総長だの単なるヤンキーだの。

DVDがあったので借りて観てみた。

あのね。

おもしろい!

やっぱりスゴイね、前田日明の企画力は。

完全ヤンチャな選手もいるんだけど、現役弁護士だとか現役の高校教師(!)なんかがリング上でガンガンやりあってる。

高校教師なんか「リング上で彼らに正しい道教えてやりますよ」とか言っててもう涙無しでは。。。これまた対戦相手が「オレ、今まで先生の言うこと聞いたことねーっすから」とか言っているんだけど負けて「やっぱり先生強かったよ」とか言ってたりする。なにこの青春感。

セコンドはセコンドで「ああ、街で会いたくねーなー」って人ばっかり。

一応「喧嘩・揉め事即退場」がルールなんだけどそういう人たちが集まっているので乱闘も起こっている。乱闘に対し前田が「お前らいい年して恥ずかしくないんか!」と一喝したそうですが。。。前田に言われてもねぇ(笑)

このDVDに収録されている、アウトサイダー選抜対ロシア軍団がまーオモシロイ。

前田日明が「ヒョードル(ロシア出身。一時期はPRIDEで大活躍し皇帝と呼ばれた選手。前田と名勝負を繰り広げたヴォルク・ハンの後継。ヴォルク・ハンを連れてきたのは前田だからヒョードルも前田がいなければ出てこなかったとも言える)はロシアではたいしたことない」と言い放ち、ロシアに行って三人の無名選手を連れてくる。

「軍関係の活きのいいの連れてきた」と不敵に笑いながら前田が言うんだけどさ。

軍関係って。。こえーよ(笑)

その人たち、もう名前からして普通じゃない。

キリーフ・コンスタンティン!
クラット・ピターリ!
ニコバガマエフ・バガマ!

もうなにさ、ニコバガマエフって。

しかもロシア軍特殊部隊「スペツナズ」所属ってんだから。。。

3対3で対抗戦をやるんだけど結果はロシア軍の圧勝。三戦目なんて1R4秒、左フック一発KO。

ダメですよ、街のあんちゃんの喧嘩に本物連れてきちゃ(笑)

これにはさすがの前田も「ちょっとやりすぎた」という感じ。やりすぎるのはこの人の特徴。現役時代もルーキーのデビュー戦で膝蹴りやりすぎてそのルーキーは1年欠場してた。

とにかくまぁ世界にはまだまだ強い人たちがいるもんですね。

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ちなみにジ・アウトサイダーのHP見てたら昨日、ヴォルク・ハン引退記念試合があったそう。現在51歳。まだやってたのかい(笑)

この大会もすごいですよ。

まず、ヴォルク・ハンの対戦相手が船木誠勝! まじで!?

対抗戦は「ジ・アウトサイダー対在日米軍チーム」! いやだからホンモノ連れてきちゃダメだと(笑)

すごいねぇ。

つーことで前も貼ったけど、リングスにおけるヴォルク・ハン対ディック・フライの一戦を。たぶん92年の試合。

ヴォルク ハン vs ディック フライ

試合開始3秒からめっちゃ熱いから。ヴォルク・ハンが握手求める振りして飛びつき(笑) これがロシア軍人の戦い方です。

0:44頃のディック・フライのあおり、からのヴォルク・ハンの「効いてない」アピールも最高です。

ダークナイトと言うよりも

2012-12-11 01:05:53 | DVD、映画
「ダークナイト・トリロジーBOX」を買いました。


ダークナイト3部作(バットマン・ビギンズ、ダークナイト、ダークナイト・ライジング)とダークナイト、ダークナイト・ライジングの特典映像ディスク、計5枚のブルーレイ・ディスクが入っている。

「ダークナイト」のDVDは持っていたのでBOXを買うのはちょっと迷ったけどいい具合にドッピオさんが引き取ってくれた。サンキュー。

つーことでいつでもこの3本見られまっせ。

続けて観ると特に「ビギンズ」から「ダークナイト」への繋がりが素晴らしいね。「ビギンズ」のラストでゴードンがトランプのジョーカーを見せ、「ダークナイト」の冒頭はジョーカーの銀行強盗シーン。いいねぇ。

ライジングについてはもう話すことないや(笑)

いろいろ不備はあるけどこの三部作はいいものだと思うよ。

ところでネットで見つけたジョーカーの裏話。ダークナイトのジョーカーは素晴らしくて何も文句はないけど制作段階、つまりヒース・レジャーがキャスティングされる前のイメージスケッチがあった。

これ。(クリックで拡大)

か、か、かっくぅいいいいーー!

もう一枚。

これもかっくぅいいー!

正に「居てもおかしくない、キレた犯罪者」という感じですね。これだったら「シド&ナンシー」の頃のゲイリー・オールドマンがやってくれたら最高だったろうなぁ。

ダークナイトではゴードン演ってるからそもそも無理なんだけどね。

あとダークナイトのジョーカーは蛇をイメージしているという噂があった。確かにね。

イメージカラーは緑だしシャツは鱗柄で口が裂け舌を出してる感じは似てるかも。聖書において人間に知恵の実を食べさせる蛇は確かに人を混沌に誘うジョーカーにピッタリだ。

ダークナイトの話というかジョーカーの話しかしてないね(笑)

まーとにかく今だにダークナイト楽しんでます。

大葉と海苔を忘れちゃいけない

2012-12-09 12:11:09 | 食べ物
スーパー行って明太子が半額になってたりするともうガッツポーズですね、確実に。

たいてい二腹入っているのでまず明太子クリームパスタでいただく。

僕の適当なレシピ。

まずボウルに明太子を入れてフォークでほぐす。ここで薄皮取っちゃうと上品なんだろうけど僕は取らない、もったいなくて。はっきり言って僕は明太子本体より薄皮の方が好きなくらいだし。

そこに生クリームを入れる。100CCくらいですかね。

あとは適当に味付け。塩コショウで軽く。ついでにあるものもチョイ入れしちゃう。コンソメ少し、パセリ(冷凍してある)の少々、麺つゆを本当に少々、粉チーズ少々、白ごま少々、かつおぶし少々。このあたりは無きゃ無いでも無問題。

あとはパスタを茹でながら大葉と海苔を刻んでおく。明太子パスタにこの2つは必須よねー。大葉って使いきれないことが多くて買うのをためらってたけど最近は「醤油漬けにして保存する」というテクを覚えたのでバンバン買う。

パスタは茹でた後調理しないので記載してある茹で時間ぴったりでOK。少しよく茹ででもいいくらい。

茹で上がったパスタをそのままボウルにinぬ。生クリームが温かくないのでパスタの熱で温めるくらい。ボウルの中でよく絡める。

そのまま皿に盛る。

あ、皿も出来れば温めておいたほうがいいね。僕は事前にお湯を張っておいておく。

そこに刻み大葉と海苔を載せ忘れないように。僕はたまに載せ忘れる。我ながらアホかと。

出来たのがこれだす。

本当はもっと見栄えよかったんだけど気持ちが先走ってフォークをつけてから写真を撮るの思いついたので崩れてるの。なんの言い訳してるんだか。

うまいよう。

明太子の残りのもう一腹はご飯で食べようとも思っていたけどもっかいパスタでもアリだなー。

卵黄載せてもっとボリューミーにしてもいいだろうなぁ。

明太子ほんと美味しいわぁ。ネットで見ると訳あり品が安く売ってるんでまとめ買いしちゃおうかな。

猿ハシゴ、蟹バケツ

2012-12-07 18:36:18 | 日記
猿ハシゴの話。

閉ざされた部屋の真ん中にハシゴがおいてあり、そのハシゴに登ると届くところにバナナが置いてある。部屋には数頭の猿(仮にA猿群)が放たれている。猿がハシゴに登ると自動的に床にいる猿に向けて冷や水がぶっかけられるようになっている。

そうするとどうなるか。何度かそれが繰り返されると冷や水をかけられた猿たちはたまらないので、ハシゴに登ろうとする猿を寄ってたかって袋だたきにする。登る、攻撃される、を繰り返すとどの猿もハシゴに登らなくなる。そこに何も知らない猿(仮にB猿)を入れる。とうぜんB猿はバナナめがけてハシゴを登る。すると他の猿が袋叩きにする。B猿はよく分からないけど「ハシゴに登ると袋叩きにされる」ということを覚えハシゴに登らなくなる。

ここで特筆すべきは「B猿は一度も冷や水をぶっかけられたことが無い」ということ。そこにまた新しい猿(仮にC猿)を入れる。C猿はハシゴに登る。すると他の猿、つまりA猿群はもちろん攻撃するし、B猿も自分がやられたことだからC猿を袋叩きにする。するとC猿もハシゴに登らなくなる。ここでA猿群をすべて部屋から出し、加えて冷や水装置のスイッチも切る。そこに新しい猿(仮にD猿)を入れる。

この時点で部屋の状況は以下の通り。

・猿は3頭(B、C、D)
・どの猿も冷や水をかけられた経験はない。
・すでにハシゴに登っても冷や水はかけられない。

さてどうなるか。

とうぜん何も知らないD猿はハシゴに登ろうとする。それをB猿、C猿は寄ってたかって袋叩きにする。前からそうだったから。


もう一つ、蟹バケツの話。

蟹を何十匹かバケツに入れる。すると蓋をしていなくても逃げないらしい。蟹たちは寄ってたかって登ろうとする。他の蟹を踏んづけて。でもちょっとでも登った蟹は他の蟹に引きずり降ろされる。引きずり降ろした蟹を踏んづけ更に登った蟹はまた引きずり降ろされる。バケツの中で延々とこれが繰り返される。もしかして、数匹が「俺たちを踏んでお前らは逃げろ」と犠牲になれば多くは逃げ切れるかも知れない。まぁ蟹にはそんな知恵はないだろう。

何の話をしているのかって?

単なる例え話ですよー。

総選挙? いやいやまったく関係ないですよー。

中村屋

2012-12-06 13:01:42 | ニュースから
中村勘三郎さんが亡くなりましたね。

57歳。

うーん、早過ぎる。

僕は歌舞伎はまったく素人だけど、それでも歌舞伎役者の世界では正にここから円熟という年齢だろうに。

今年、長男が勘九郎の名前を継いでそれもここからというところだったろう。

今年の夏に浅草で平成中村座があって観にいこうかと思いつつ観られなかった。観ておくべきだったなぁ。

この人には我々の考える「大河ドラマ 三国志」でもぜひ役をオファーしたいと思っていた。今さら言っても仕方が無いけど。(いや、そもそも時間の問題じゃなく、言っても仕方が無い話なんだけど)

中村勘三郎にはぜひ王允をお願いしたい。

清廉潔白で一面的なキャラクターではなく、自分の名が正史に残ることだけに執着するキャラクターでもなく。善なのか悪なのか分からない複雑な、いわば「食えない男」 王允 を演じて頂きたかった。

「そんなこと言ったってお前しかいないんだよぉ。な、頼むよ、貂蝉」みたいな感じで。


アウトソーシング

2012-12-05 19:14:02 | 仕事
ちょっと仕事で「テープ起こし」をしなければいけなくなった。

もちろん今、テープなんか使っていない。講演を録音したICを手で打ち込んで文書にしなければいけない。やったことがある人はわかると思うけど結構手間のかかる仕事です。昔に比べるとICデータになった分、早送りなんかが簡単なので少しは楽になっているけど。

1時間のものを起こすとなるとどうだろう、2時間くらいはかかるかな。

昔はよくやってました。僕、案外巧いのよ。人の話を起こしたこともあるし、自分の話もよく起こした。主に勉強のため。

話がちょっとずれるけど、「自分の話した内容を、自分でテープ起こしする」というのは「上手な話し方をするための訓練」としてはかなり効果があると思っている。自分の話を起こしていると「ああ、ここでこういうこと言うべきだったな」「ここの話はちょっと長いな」という構成の不備がわかるし、自分の「話し癖」もわかる。「話し癖」というのは「あ、えーっとばっかり言ってるな」とか「●●ですね、ばっかり繰り返しているな」とか。話が下手だ、もっと上手になりたい、と思っている人に僕はまず「自分の話をテープ起こしするといいよ」と薦める。かなり本気で薦めているけど「よしじゃあやってみます」という人は一握り、更に実際にやってみる人はもっと一握り。「いいな」と思ったことをすぐやってみる、というのがスキルアップの一番のポイントなんだけどねー。まぁやらなくて困るの俺じゃあないし(←性格悪い)

話戻します。

今回のテープ起こしは納期も迫っているので「外注しちゃおう」ということになった。

で、ネットで探して見つけたのがこのサイト。

「ランサーズ」

どういうことかと言うと、このサイトには「ランサー」と呼ばれる仕事を請け負える人が登録されている。で、クライアント(この場合は僕)が「こういう仕事をいつまでにお願いしたい」と書き込むと「いくらでやります」という提案をその人たちからもらえる。その人たちの中から一人を選び、お願いする、というもの。

だいたいこういうのはお金のやり取りが問題になるものだよね。実際の仕事でも未収金が発生したりするし。でもこのサイトは仕事を請け負ってもらった段階でこちらがこのサイトに仮入金する。請け負う側としては仕事さえすればサイトからお金がもらえる、ということが分かった状態で仕事に取り掛かれる。クライアントとしても、上がってきた仕事が満足できればその仮入金分を本当に入金すればよいだけ。

トラブルがまったく無くなるというわけではないだろうけど、極力リスクは避けられる。

今回お願いしたテープ起こしは品質・納期についてまったく不満なく納品してもらえた。

助かるわー。

料金について、今回は初めてだったのでちょっと不安だったのでかなり安い金額でお願いした。でも納品物を見たらもうちょっと払っても良かったな、と思うくらい。

普通の会社の見積もりも見てみたんだけどはっきり言って3分の1の価格でした。

ふむー、いいWebサービスもあるもんですね。

もちろん会社に発注しているのではなく個人なので信頼度はどうかとかそういう懸念点が消えないわけではない。でも使い方によっては結構便利だと思う。実際、今回はすごくいい仕事をしてくれたわけだし。

個人事業でいろいろやっている人に取っては外注先として便利なんじゃないかと思いますよ。