浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

「何もつけなくても美味しいです」という名言

2016-09-30 19:11:50 | 食べ物
ちょっと前の話だけど、仕事帰りにiPhoneを修理しに行きました。落としてバッキバッキに割れてしまったので。。別に仕方ないけどやっぱり修理代金13,000円ほどかかるのね。

そりゃ13,000円で直してくれるなら安いとも言えるけどそれでも「うわぁーなんであの時落としちゃったのかな-」とか「やっぱり保証プログラム入っといたほうが良かったのか?そもそも保護シート貼っとけば。。」なんてことをモヤモヤ考えてしまう。

考えても仕方がないので帰り道に、「えーい」と最近、近所に出来たばかりの焼き鳥屋に飛び込んだ。

まったく高級店じゃなくて、焼き鳥一本130円、ホッピーセット450円、みたいなお店ね。「もうここでがっつり飲んで今日のことは忘れてやる!」みたいな気持ちの時ってあるじゃない。なんつうのかなぁ、ダイエット?知るかそんなもん!今日は脂にまみれてやる!みたいな気持ち。

で、メニューを見たら人気メニューの№2がメンチカツでした。いいじゃないですか~。なんと1日10個限定。10個ってのもすごいね。だけどさそんなお高くないの、1個290円。うん、悪くない。

ホッピーセット頼んで(ビールよりホッピーの気持ちだったの)お通しのもろキューをポリポリ食べながらメンチを待つ。ふとテーブルを見渡すと調味料が塩と七味しかない。僕はメンチカツは醤油で食べたい派。もちろんねぇ塩でやるってのもオツなもんでゲス。そりゃご飯があればソースもありでしょう。とは言えこの日は気持ち的に荒んでたので「えーい、メンチに醤油じゅっと染み込ませて食ってやる!」と思って店員さんに醤油をお願いする。

そしたらさ「ウチのメンチは味ついてますんで」とあっさり言われてしまった。

いや、分かる、分かるんだよ、たぶん1日限定10個ってくらいだからこだわってるんでしょうさ。だけどさぁ、、メンチにガッと醤油かけて食べたい日だってあるよ!人間だもの。

まぁ箸つける前から醤油頼むってものそりゃ良くないか、と思って一応、そのままで食べてみる。でもね、やっぱり物足りない。違うんだよ、メンチカツのせいじゃない、僕の気持ちの問題なんだって。なもんだから結局、醤油を頼んだ。

こういうのってなかなかに難しいよね。

作ってる側としたら「そのまま食べても美味しい」ものを作ってるんだろうし、一方で食べる側としては「そのまま食べても美味しい」ものを更に美味しく食べたい、ってのもある。

結局のところ「言い方ひとつだなぁ」とも思うんだよね。

もし、このお店のテーブルに醤油、ソースあたり置いてあってその上でメンチが出てきて「うちのメンチは味付けてますんで、よろしかったらそのままでもどうぞ」くらい言われたら「あら、そう?じゃそれで頂いてみますか」とも思ったかも知れない。

そう考えるとやっぱり思い出すのは僕が世界で一番好きなお寿司屋さん。そこはもちろん目の前に醤油が出てるんだけどひとつひとつのお寿司にいろいろ手を加えているので本当に醤油つけなくてもいい。そしてそこの方は「醤油つけないでください」なんて言わない。「醤油つけなくても美味しいです」とだけ一言添える。これがいいんですよ。

あー、札幌行きたい。

「たて」のピザ

2016-09-28 09:29:37 | 食べ物
とある蕎麦屋チェーンの社長が「鮮度は原価に響かない」と言っていた。

その蕎麦屋チェーンは決して高級な店ではなく、もり蕎麦330円という安いお店。その値段なら高級な蕎麦粉は使えない、じゃあどうやって美味しい蕎麦を出すか。ポイントは「鮮度」。普通の蕎麦粉で作った蕎麦でも、挽きたて、打ちたて、茹でたてなら美味い。天ぷらだってそんなに高級な素材じゃなくても揚げたては美味い。しかもそれは原価に響かない。高級な素材を使えば原価が上がる、いい料理人を雇えば人件費が上がる。でも、普通の材料をアルバイトが作っても、出来たてなら美味い。そういう蕎麦屋があります。

すごくよく分かる。

例えば、僕の母親の実家(僕が生まれ育った家から歩いて5分)は農家なんだけど、この時期は新米が穫れる。その米ってのは別にブランド米って訳でもない、普通のお米。だけれども、とれたての新米、しかも精米したてを炊きたてで頂くと「こりゃちょっとすごいね!」ってくらいに美味い。特に「精米したて」ってのはぜひ皆さんお試しいただきたい。

なんでこんな話をしてるかと言うとね、たぶんピザもそうなんですよ。

最近よく行く川崎の居酒屋さんがありましてね。川崎で映画観た後にぷらっと寄ってビールと焼き鳥で一杯やってたりする。何せ安いのよ、焼き鳥一本80円とか。

で、そこにピザもありまして。ちょっと小腹が空いたんで頼んでみたの。

チーズピザ290円。

安い!そんなに大きくないから安い、ってこともあるだろうけど、逆にその大きさだから一人分としてちょうど良い、って感じ。

別にこういうとこのピザだしそんなに期待してなかったんだけど、、これが美味いのよ!驚くほど。

で、よくメニューを読んでみたら「注文受けてから生地を延ばしてます」と書いてある。やっぱりね、これなんです。

僕の大好きだった「上野公園入口の売店のピザ」も注文受けてから生地を延ばしてた。残念ながらそのお店はもう無いんだけどね。

挽きたて打ちたて茹でたての蕎麦が美味いように、延ばしたて焼きたてのピザば確実に美味い!やっぱり鮮度は大事ですよ。

で、何度か行って、


生ハムのピザ、


ミックスピザも食べて見た。

もちろん延ばしたてですから、どれも旨いよ。でもね、一番、シンプルに「おお、延ばしたてのピザは美味しいじゃん」と思えるのはシンプルなチーズピザだと思う。

どれも美味しいんだけどね、十分。

「描く!マンガ展」と「昔のくらしと道具展」

2016-09-26 10:21:48 | 日記
前々から気になってた展示会がありまして。

「描く!マンガ展」というやつでいろんな漫画家の生原稿を元にどういう描かれ方をしているのか、という展示会。Twitterで評判を聞いていて、まぁ機会があったら行きたいな、と思っていた。

ふと調べてみたら場所が川崎市市民ミュージアム。あ、意外と近いのね。川崎駅だと僕の家から10分。じゃあ行こうかな、と思ってちゃんと調べてみたら川崎市民ミュージアムは武蔵小杉にある。武蔵小杉はねー、ちょっと行きづらいのよね。。。まぁ天気もいいし、と思って行ってみた。

結論から言うと川崎市民ミュージアムは良いです!

なにせ入り口に普通に岡本太郎の「坐ることを拒否する椅子」が置いてあるんですよ。

いやぁ、現物は初めて観たなぁ。。

「描く!マンガ展」ももちろん良かったですよ。

手塚治虫の生原稿があったりして。もうそれだけで涙モノですよね。昔の雑誌なんかも展示されてた。
 
色々、描かれ方が変わってきているなぁ、と改めて思いました。

で、それを観終わってせっかくなので通常展示(縄文式土器なんかも置いてある)も見ようとぷらぷらしてたらさ、「昔のくらしとどうぐ展」というをやっていた。なんとこちらは入場無料。

昔のテレビと冷蔵庫と洗濯機。


ああ、懐かしい二槽式洗濯機。


炊飯器の移り変わり。

いいですねぇ。。。右はじのものは見た覚えがあるな。

昭和30年代、ラジオ付のテープレコーダーのちらし。

この頃には73,000円だったみたい。当時の物価からしたらめちゃくちゃ高いんだろうね。


1978年の「暮らしの手帳」では電子レンジのレビュー(という言葉は無かっただろうけど)が特集されている。

そこで電子レンジについては「どうひいき目に見てもせいぜいあっため直すのにしか役に立たない。そんなものに10万円前後も出すのはバカげています」と書かれている。うーむ、時代ですねぇ。。

 
日本発のワードプロセッサー、昭和54年のもので630万円だそうです。

昭和42年の電卓。

いちおうこれでもハンディタイプのようです。

マッキントッシュプラスとPC-98。

VAIOとダイナブック。

この辺になるとリアルタイムで分かる。

ファミコン、ディスクシステム、ゲームウオッチ、、

そうだよなぁ、もうこのあたりも「昔のどうぐ」だよなぁ。

と、今が一体何時代なのかがわからなくなるとってもいい展示でした。

出口付近には「昔のどうぐを体験してみよう」のコーナーがあって、釣瓶井戸の模型やメンコなんかが置いてある。そこに置いてあったのがこちら。

「電話のかけ方」まで付いている。そうだよなぁ、言われないとわからないよなぁ。



「描く!マンガ展」は9月25日で終わってしまったけど、「昔のくらしとどうぐ展」は10月16日までやってるようです。ぜひどうぞ~。

七人の侍における(純朴な)農民について

2016-09-23 23:58:10 | DVD、映画
今年はゴジラの新作と七人の侍を映画館で観ました、、

っていうといつの時代だよ?と思うね。

(奇しくも初代「ゴジラ」と「七人の侍」は同じく1954年に公開されている)

午前十時の映画祭という東宝の企画でデジタルリマスター版「七人の侍」が公開されるのに合わせ、TOHOシネマズ日本橋で特別上映があった。

それだけなら「どうしようかなー」と思うところだけどなんと特別トークショーが、

映画評論家町山智浩氏!

いやいやそれだけじゃない。

&!

時代劇研究家春日太一氏!!

キタコレ!こんなん女房を質に入れても見とかないといけないヤツです(女房いないけど)

町山智浩氏についてはこのあたりの過去記事を、

かっこいいのはいわなかったとこ

「9条どうでしょう」文庫化記念「ライブ!9条どうでしょう」から。

町山智浩の映画Q&A

巨人や壁に挑むやつ



春日太一氏についてはこのあたりの過去記事をどうぞ。

「愛」があれば必ず伝わる


お二方とも僕はとても好きで、お二方がトークショーやると言ったら行ける限り行くしラジオに出るったら極力聴いてます。書籍?もちろん出たら即買いですよ。


最も危険なアメリカ映画 『国民の創成』 から 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 まで


鬼才 五社英雄の生涯 (文春新書)

ありがたいことにその日は祝日、観に行くのになんのハードルも無い。早速チケットを取りました。

イベント当日に驚いたのがさ、お二方とも、我々と一緒に、場内で最前列に座って同じく「七人の侍」を観てるのよ!すごく無いですか??これがもうとっても嬉しかったなぁ。。

だってさ、たぶんお忙しいお二人よ、しかも七人の侍って3時間半くらいあるのよ。当然何度も観ている映画だろうから、観なくても語ろうと思えば語れるだろう、なんならその時間は別の仕事してるとかちょっと休憩しててもおかしく無い。でも、我々観客と同じ空間で、同じ映画を観ている。それだけで感激ですよ。

さて、「七人の侍」。

改めて言うまでも無いけど超名作で、過去に僕は観たことがある。

最初に観たのはVHSで、その次はDVDで。DVDで観た方が面白かった記憶がある。

あのね、もしご自宅で観ようとお考えならぜひDVDで、字幕をオンにして観る事をオススメします。

なんでかと言うとこの映画、今回のトークショーでも話題に出てたけど、とにかく台詞が聞き取りづらい!これは時代的なものかと思ってたけど町山智浩氏によると、公開時も「台詞が聞き取りづらい!」という評ばかりだったらしい。ご自宅で観るならDVDで字幕オンにするのがオススメです。

今回の4Kデジタルリマスター版は台詞が聞き取りやすくなってるのもウリなので映画館で観る場合はあまり気にしなくていいと思うけどね。

ストーリー上ことで、今回観て改めて「上手いな」と思ったのが「種子島三丁!」の件。種子島と言うのは火縄銃、つまり鉄砲ですね。

「七人の侍」は七人の侍が農村を守るために野武士(つまりは盗賊)と戦う話なんだけど、途中で野武士は40人いることが分かる。これはね、作中で「絵」で出てくるから台詞が聞き取りづらくても分かると思う。敵40人のうちいま何人倒してるのか、をきちんと「絵」で見せるんです。でも、実はそれと同じくらい大事なのは「種子島三丁!」と言う台詞なんです。「敵は40、それと種子島三丁!」という台詞が何度か繰り返される。敵40人はたびたび「絵」で表されるから「あ、今残り何人だな」と言うのは分かる。でも、「種子島三丁!」はこの台詞が聞き取れないと分からないんですよ。

この時代(刀の時代)において種子島はどこから殺されるか分からない不気味な武器。その三丁をどう攻略するか、というのが実はこの映画でとても大事なサスペンスなんだけど、それが一番最初の「種子島三丁!」を聞き逃すと分からない。僕、最初にVHSで観た時、ここの点は全然分かってなかったもの。

今回のデジタルリマスター版は台詞が聴きやすくなってるので「種子島三丁!」が聴き取れる。これだけでこの映画のドキドキ感が高まったと思います。

さて、今回の特別上映会。正直、3時間半の映画を観るのは不安だった。色々ありまして寝不足な上にランチにシングルモルトウイスキー2杯を頂いてしまった上の夕方だったから。「寝ちゃうんじゃ無いかなー」と思って。だって3時間半の映画のあとに1時間の映画解説、17時半に始まって終わるの22時ですからね。。

結果、、

全然大丈夫でしたよ!面白いね!「七人の侍」!

やっぱりねー、でっかいスクリーンで観る「七人の侍」は別格ですよ。しかも今回、画像が綺麗になってる。そのあたりは実際に観てもらったほうがいいと思う。ここではあくまで「僕の感想」を書く。

僕が今回観ていて、一番心が動かされたのは「農民たちの集団的残酷性」だった。他のところは今までも観ていて感じてるから「あ、ここが良いんだよなー」とか分かる。久蔵のいいシーンだとか菊千代のいいシーンだとかは「やっぱりイイなぁ」と思う。今回、改めて「あれ?」と思ったこと、いわば「一番ザワッと来たところ」は「農民たちの集団的残酷性」だった。

「七人の侍」は「七人の侍が野武士から農民を守るため戦う。」話だと思われている。もし「七人の侍のストーリーを20文字で書け」とテストに出たら僕ならこう書くだろう。(読点含んで20文字)

そして、この20文字に少し肉付けするなら、

「(個性豊かな)七人の侍が(残虐非道な)野武士から(純朴な)農民(たちを)守るため戦う。」

くらいだろうか。これだってテストの解答としては悪くない。

でもね、僕は今回観てて「(純朴な)農民たち」に疑問を持った。

はっきり言うと、今回観終わった後の僕の率直な感想は「農民たちはかなりエゲツなくないか??」ということだった。

この映画は、野武士に理不尽に米を奪われ、次の麦も奪われそうになって我慢できん!戦うべ!侍雇うべ!、って話から始まる。

農民たちは野武士が来ても抵抗する術は無い。(それは劇中で、竹槍持って整列させられるシーンで如実に分かる。彼らはいわゆる「整列、気をつけ」すら出来ない)だから、戦える「七人の侍」を雇う。七人の侍は「純朴な」農民たちのために命を懸けて戦う、それがこの映画のストーリーだ。

この「純朴な」に、僕は今回、3回目にして初めて、疑問を持った。

本当にこの農民たちは、「純朴なのか?」と。

例えばこんなシーンがある。

村に入って来て馬も失い、完全に降伏している一人の野武士を、村人たちは竹槍で突きまくる。その勢いは七人の侍のリーダー格である勘兵衛ですら止めるほど。「待て!こいつは既に降伏してる!更にこいつを生かして話を聞けば野武士の情報が分かるのだ!」と。でも、野武士に怨みを募らせている農民たちは止まらない。そこで、農民の一人の老婆が無言で現れる。最も長年、野武士に苦しめられ、怨みを募らせた老婆。その手には鋤。さすがの勘兵衛(この映画の実質的主人公)でも老婆のその姿に何も言えない。。

このシーンを観て僕の中で「(純朴な)農民たち」に疑問符がついた。確かに、彼らが無力だ、彼らには戦う術すら無い。ただただ日々、米と麦を育てるだけだ。でもそんな彼らが、生きるためとは言え、過去には落ち武者たちを狩り、今は命乞いする野武士を集団で、竹槍と鋤でなぶり殺しにする。そんな彼らは本当に「純朴」なのか?

農民は「一人」であれば本当に無力だ、その無力さは農民の一人を演じる左卜全の顔で一眼で分かる。

(この映画の左卜全が良いんだ、また。大スクリーンに左卜全の見すぼらしい(褒めてます)顔がアップで映るだけで農民の、いわば「百姓」の寄る辺なさを感じさせる)

繰り返すけど、 農民たちは無力で、ただただミジメだ。

でも、その彼らが集団になった時の残酷性は、百戦錬磨の勘兵衛ですら口出し出来ない。

これは、過去2回、同じ作品を観ても感じなかったことだった。

自分は何故そう感じたんだろう?

デジタルリマスターで画像が綺麗で台詞が聞き取りやすかったからか、映画館で観たからか、それは分からない。

ただ一つ、思ったことがある。

それは、

今の自分が、こういう類の「集団的残酷性」を日々、目の当たりにしてるからかも知れないな、と。

例えば。

とある政治家がいて、それまでは話題になってたのに、一つの不祥事で、世間の人が叩きまくる。

もちろん、不祥事自体は褒められることじゃない、悪いことだ。

でも、それでも。そんなに、みんなで寄ってたかって、相手が死ぬまで(社会的な「死」も含めて)叩くべきことなんだろうか?

と、感じることが最近多々ある。ネット見てるとそれはとみに感じる。

悪いヤツだとは言え、丸腰で命乞いしている野武士を竹槍で突きまくる農民

は、

悪いヤツだとは言え、とある有名人を、ネット上で、例えば「つぶやき」だとか「書き込み」という「竹槍」で叩きまくる我々

に重なる。

だからこそ、七人の侍を今回観て、改めて農民たちの「集団的残酷性」を感じたのかも知れないな、と考えた。

今回のトークショーでは最初に観客からの質問を町山さんと春日さんが受けて、答えていた。

当然、僕も自分が感じたこの点を質問させていただいた。自分が好きな人たちに自由に質問出来るんだもの、こんな機会に僕は遠慮なんてしません、真っ先に手を挙げましたよ。

僕の質問は「改めて観て、農民たちだって結構エゲツないよな、と感じてしまったのですが、これは脚本として意図されたものなのでしょうか?」というもの。

この質問に関するお二方の回答が素晴らしくて素晴らしくて。。

それは、たぶん後々アップされるであろうこのトークショーの動画にてご確認下さいませ。

とにかく観ておくべきだと思いますよ、「七人の侍」という映画は。

今なら、大きなスクリーンで観られます、ぜひどうぞ。→「午前十時の映画祭7

高度資本主義経済世界でコーヒーを。

2016-09-20 17:16:58 | 
アフィリエイト(ブログのリンクからAmazonとかに行ってそれ買うとその何パーかがブログの主に入る)で月千円ちょっとの収入があります。

もちろんこのブログじゃない、別にやってるブログね。

しかも収入と言ってもAmazonのギフト券。現金じゃなくてAmazonでしか使えない物です。

月千円ちょっとと言っても積もり積もれば意外と「あれ?これ買えちゃうなー」と思うことがある。

このコーヒーカラフェがずっと欲しくてさー、2、3ヶ月くらい迷ってたんですよ。


キントー コーヒーカラフェセット SCS-04-CC 600ml

ウチには電動のコーヒーメーカーがある。


Melitta(メリタ) コーヒーメーカー 【2-5杯】Melitta ステップス ブラック MKM-533/B
(そうだ、これもAmazonのギフト券で買ったんだ)

更にはコーヒードリッパーもある。

たっぷり作りたい時、例えばタンブラに入れて会社持ってく時なんかはコーヒーメーカーで淹れるし、一杯だけでいいや、って時はドリッパーで直接マグカップに淹れる。

なもんで本当はこういうコーヒーカラフェなんて要らないと言えば要らない。

だけどさ、このカラフェ、ペーパーフィルターが不要だし、このカラフェだけでも赤ワイン飲む時なんかにも使えるだろうなぁと思って。


どんなに安い赤ワインでもデキャンタージュ、つまりデキャンタに移して空気を含ませた方が美味しいと思ってます。これは絶対そうだと思うんだよなー。

コーヒー用兼ワイン用になるなぁ、でもコーヒーメーカーもドリッパーもあるしなぁ、、と悩んでたんです、2、3ヶ月ほど。

そしたらAmazonでかなり値段が下がってまして。これもよく分かりませんが最初は4,320円だったの。で、いまお店で見ると4,000円。それがAmazonでは3,000円、もちろん送料無料。これは600cc用なんだけどこれの一回り小さい300cc用が2,999円。もうさ、ほんとよく分からない^^;

どうしようかなー、と思ってたら先月分のアフィリエイトの結果であるAmazonギフト券がメールで来まして。このくらいならノーマネーで(つまりすべてAmazonポイントで)買えちゃうんですよ。

つーことで「えーい!」と買いました。

さーせんね、このくらいの値段のものでガタガタ申し上げまして。。

僕のブログ(繰り返しになるけどこのブログじゃなくて別のブログね)を見た人のうち何人かがAmazonのリンクをクリックする、更にそのうち何人かがAmazonで買う。そうやって買われた金額の何パーかが僕にAmazonポイントとして入る、そのポイントで僕はAmazonで物を買う。。

もうね、分からないよ^^; 誰が得して誰が割食ってるんだろうね?

この高度資本主義経済世界。。

「奇跡のタイミング」

2016-09-17 13:16:09 | DVD、映画
今回は「女優にとっての奇跡のタイミング」の話。

映画というのは総合芸術と言われている。ストーリーもあり映像もあり音楽もある、総合的な芸術、ということ。

なもんだから人によっていろんな楽しみ方がある。

例えば「この映画、ストーリーがいい」ということがある一方、「この映画、ストーリーはくだらないけど音楽がいいんだよね」ということだってあるだろう。もっと単純に「この映画、本当にどうしようもないけどこのシーンだけはかっこいい」ってことだってある。

そういう一連の流れで「とにかく女優がきれい」という場合がある。

もちろん僕は女優がきれいに映っている映画は嫌いじゃない。嫌いなオトコがいたら出てきなさい。

そういう視点で観ているとつくづく「女優の綺麗さってタイミングだよなぁ」と思う。

綺麗な女性をみる、ということだけで言えば写真のほうがいいわけだけど、映画の中で「女優がきれい」というのは、女性の年齢もあるだろうし、その役柄もあるだろう。

どんなにきれいな女優が演じていてもどうしようもない役だったらあまり魅力的ではないし、その人の演技力が無ければあまり見てられない。

例えば。

ラブ・アクチュアリー」のキーラ・ナイトレイなんかほんと奇跡的な美しさだと思う。見るたびに「お綺麗だなー」と思うんだよね。



役柄としてはほとんど脇役なんだけど、結婚したけど旦那の親友から告白されて、それを受け流すわけでも受け入れるわけでもない新妻、という役。親友の物言わぬ(ほんとに何も言わない)告白を受けるときなんてさー。つまり見栄えの綺麗さだけでなく、演じている役柄も関係している。

これは彼女の年齢と、役柄の良さと脚本の良さによる本当に奇跡的な組み合わせだと思う。元々おきれいな人だけど「私を離さないで」ではぼんやりというかむしろちょっと怖い役やっていた。あれはあれですごいと思うんだよ。普通に写真で観たら絶対にヒロインのキャリー・マリガンよりキーラ・ナイトレイのほうがきれいに見えると思う。いや、キャリー・マリガンがだめなわけじゃなくてあの人ってどっちかというと可愛い系じゃないですか。それでも映画の中では結果的にキャリー・マリガンのほうが魅力的に見えるんだから。あれは本当に映画の力だと思う。

というように、映画によって「あの人が綺麗だった」というタイミングがあると思う。それは単純な顔やスタイルの美しさではなくてね。

マリサ・トメイはなんと言っても「いとこのビニー」(だと思っていたんだけど「レスラー」も良かったね)、なんだかんだ言ってもナタリー・ポートマンはレオンがいいよ、という人だっているだろうし、クロエ・モレッツはヒットガールを超えられるの?という疑問だってあるだろう。







本人のキャラクター(もちろん僕は知るわけないけどイメージで)と役柄と、映画と、あといろいろなタイミングがガチッと合うとこういう奇跡が起こると思う。

こういうのを観られるだけで、もしその映画がまったくおもしろくなかったとしても「ま、観て良かったな」と思えるものかも知れないな、と思います。

2本で6,000円、3本でも6,000円

2016-09-14 22:08:32 | 日記
ジーンズがですね、けっこうガバガバでして。

なんだかんだとズルズル痩せているので(これでもね)ガバガバドルチェアンドガバーナなんですよ。

別にガバガバだってベルトで締めれば困りゃしないんだけど、この歳で(青年14歳)サイズの合ってない服を着てるのは意外とみっともない。

つーことでアウトレットに行ったんだけど、、

あのさ、

ジーンズって安いね!!

ご存知でした〜?奥様。

アウトレットモールのリーバイスに行ったんだけどなんと一本3,000円ですよ!

こんなに安いの??

いま履いてるリーバイスはいくらだったかと言うと6,000円。7年前にアメ横で買った。そっから考えると半額ですよ。

しかも更にさ、Buy 2 Get 1 freeとか言って二本買ったら一本タダなの。なにそれ?どーいうシステム??^^;

ま、アウトレットですからね、1本3,000円で2本売れるより1本2,000円で3本売れた方がいい、ということなんだろう。

しかし安いねぇ。。そりゃ安いのは嬉しいけど「なんか色々大丈夫?」と思わなくもないね〜。

そんでさ、困るのがアウトレットモールでジーンズ買うと「そうそう、白いシャツも無かったな」と思ってGAPに行ったりするじゃないですか。そうすると白シャツはいいのが無いんだけどピンクのシャツがセールですっごい安い上に偶然良いサイズがあって買っちゃったりする。

「わーい!」と思うけど冷静に考えると「いやいや、白シャツが欲しかったんだよ!」と思って白シャツを普通の価格(それでも安いけど)で買っちゃったりしてね。

うーん、この高度資本主義経済世界。。

ちなみに下が7年前に買ったジーンズで上が今回買ったもの。

日記

2016-09-11 09:47:45 | 日記
ちょっと過去の記憶を遡らなきゃいけないことがあって、

っても大したことじゃなくて「あれ?あの年はどんな仕事してた?」ってだけなんだけど。

いろんな会社でいろんなことして来たんでちょっと調べないとわからんのですよ^^;

で、12冊の手帳を出してきて、見てた。

一番最初にほぼ日手帳を使い出したのが2006年版で、今年のも合わせると12冊の手帳が手元にある。特に日記を書いてるわけではなくてただただ必要事項をメモってるだけだけどそれでも改めて見返すと面白いもんです。

それと、このブログも2004年から書いてるのでたまに役に立つ。こっちは特に写真とかでね。「あの時のあのラーメンの写真、ブログに上げてたよな」とか思う時があって。(そんなことあるのかよ、と思うけどあるんです)

とにもかくにも「記録を残しとく」ってのは何かしら役に立つもんです。

先日、とある方の1年分の日記を見させていただく機会があった。ある銀行で役員をしてた方の1971年の日記。その方は既に亡くなられており、お孫さんが偶然実家で見つけた、というものなんだけど。ご本人が公開するために書いたものではない日記を読むのは非常に気がひけるけど、まぁお孫さんが良いとおっしゃってるのだからいいでしょう。

1日1ページ、青いインクでしっかり書かれていて非常に興味深かった。ドル円が変動相場制に移行する時代でそのへんのことが書かれてたり、勤めている銀行の合併があったりして。もちろん、インサイダーになるようなことは書かれていない、もし書かれていても40年近く前のこと、時効だろう。

それでも、ある一人の方の一年間ってのは興味深いもんです。

どんなことでも記録に残ってれば価値があるかも知れないですね。まったく価値が無くてもそれはそれで良いんだけどね。

時代はラジオでしょう、どう考えても。

2016-09-03 10:56:32 | 日記
ラジオだと思うんですよね~。

今の時代って、僕の周りの人に聞くと「テレビ観ないです」だとか「そもそもウチにテレビ無いです」とかいう人が多い、驚くほど。

僕も数年前から家ではテレビを観なくなって、一応テレビはあるんだけどアンテナを繋いでない。前の家ではアンテナ線があったので例えばワールドカップとかの時期にはアンテナ線を繋いで見てたけど、引っ越しのゴタゴタで今はアンテナ線すら無くなってしまった。

なんか見たい番組があったら近所の居酒屋にでも行けばいいか、と思ってはいるんだけど、そう考えると「そこまでして観たい番組」ってのが実は無い。

一方で、ラジオはちょくちょく聴いている。

TBSラジオのポッドキャスト配信が無くなって、クラウド配信になったけどそれでも聴いているし、日中、車を運転するときにはラジオを付けている。

便利だね~、ラジオ(今更)

こないだ、大学の同級生がラジオ局に勤めていて、「ちょっと出てよ」と言われてホイホイ出たんだけど、改めて「可能性あるなぁ」と思った。

何よりも、「SNSとの親和性の高さ」だよね。最近はテレビでも画面下にスーパーでTwitterのコメント流したりすることもあるけど、それって結構難しい。テレビもTwitter、どちらも「視覚」メディアなので同時には観られない。テレビ番組でTwitterのコメントを全部流そうとすると、いろいろ不適切なものもあるだろう。

一方でラジオは「聴覚」メディアなので「ラジオを聞きながらTwitterを追いかける」ということが可能。ここがやっぱり面白いと思うんだよね。

テレビで出演者がずっとパソコン見ている、ってのはなかなか難しいだろうけど、ラジオなら喋りながらTwitter見る、ということが可能になる。

実際、僕の同級生はラジオで喋りながらTwitterとかLINE観てたりするしね。もちろん、タイミングは考えてるだろうけど。

ラジオの「気軽さ」ってのもいい。同級生に「ちょっと電話で出てよ」と依頼して出せちゃえるわけだしね。これがテレビだったらなかなかこうは行かないですよ。

そういう点でね~、ラジオですよ、時代はやっぱり。