浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

腹が立ったら自分に当たれ、悔しかったら自分を磨け

2008-10-30 03:56:06 | 日記
何も考えず好き勝手に生きているように見えて何も考えず好き勝手に生きているわけですが、それでも嫌なこととかどうにもうまく行かないことくらいあるんです。

今日、仕事で人と話していて「もーうこの人はニンともカンとも…」と思うくらい分かり合えなかった。なんつーか2人の間に平行線が見えたね。

平行線も立場を変えればイコール、とは思っているんだけどもうニンともカンとも。

つまり、







僕=人

ということね。

でも今回はダメだった。。。
ずっと平行線。

帰りの新幹線でプンスカ怒ってねむれ…、いやねましたけど。

そういうときにつぶやくように心で唱えるのは「腹が立ったら自分に当たれ、悔しかったら自分を磨け」ということ。村上春樹がなんかのエッセイで書いていた。

人に当たると色々弊害があるけど自分に当たってる分にはまぁ誰にも迷惑はかからないし、悔しい!キィー!!とナプキンを噛んだりシーツを涙で濡らしている暇があるなら少しでも自分を磨いているほうが確かに生産的。

でもそれが出来たら苦労しないよねー。

というわけで未だにプンスカしてます。

読み応えたっぷり

2008-10-29 00:01:24 | 
「PLAYBOY」と言えばそりゃよく知らない人には「いやらしい雑誌」としか思われないかもしれないけどここで声を大にして「それは違う」と言いたい。

一応、日本には2冊のPLAYBOYがある。ひとつ日本版月刊PLAYBOY、もうひとつは週刊プレイボーイ。

週刊の方は確かにアイドルのグラビアとかですが、月刊のほうは結構硬い。

映画俳優のロングインタビューだのスポーツノンフィクションだの。

大学の頃、ロバート・デ・ニーロのロングインタビューが載ってて買った覚えがある。(デ・ニーロはインタビュー嫌いで有名)

その日本版月刊PLAYBOYが廃刊ということで33年間の総集編が出てたので買いました。

これがもう読み応えたっぷり。

33年間にインタビューした人のダイジェストが載っているんだけどそれをおっかけてくだけでもう大変。日曜の夜にワインバーでワイン飲みながら読んでたんだけどボトルが空いても終わらなかった。

インタビューが載っている人を羅列するだけでも、
村上春樹(ノルウェイの森を出す前の)
村上龍(コインロッカーベイビーズ出したころの)
タモリ(いいとも開始前の)
ビートたけし
ロバート・デ・ニーロ
松田優作

あーもうこの名前見てるだけでご飯3杯食べられるなぁ。

「良い雑誌とはもう廃刊した雑誌だ」って言葉じゃないけど惜しい雑誌がなくなったもんだ。

今のところこんなかんじ

2008-10-28 00:22:44 | 日記
阿刀田高だったと思うけど、エッセイで「日本地図で行ったことのあるところを塗りつぶしている」というのを読んだ覚えがある。

僕もそれなりに色々なところに行っているので塗りつぶしてみようかな、と思ってたんだけどそのためだけに地図を買うのが面倒で。

と、思っていたら「白地図ぬりぬり」というサイトがありました。
インターネットって便利ねー。

ということで今のところ僕が行ったことがあるのはこんな感じ。
色はしっかりと行ったことがあるところ、まぁ大体1泊はしたことあるかな、というレベル。水色は通っただけ。
(黄色と水色の組み合わせってうつくしーねー)

今の所、行ったことも通ったこともない、というのは山形、福井、大分、熊本、宮崎、鹿児島、佐賀、長崎、香川、徳島、高知。

やっぱり四国九州は未踏の地が多いね。

無茶はいいけど無理は良くない

2008-10-20 21:22:45 | 日記
昔、とある人から「無茶と馬鹿が出来るのも若いうちだぞ」と言われた。



まぁ、よね3なんですが。ああ、もうこの言葉に唆されてどれだけ無茶と馬鹿をやったものか。。。

いや、文句じゃないっす、痛い、そんなにつままないでください。




トヨタの本とか作業改善の本を読んでいると良く出てくるのが「ムリ、ムダ、ムラを無くそう」ということ。

そのとおりだと思うね。

ただし。

その中に「ムチャ」ってのは含まれてない。

ということは無茶はしていいんですね。

無理をすると身体に来る。身体が頑丈だったとしても精神的に来る。えてしてそちらのほうが厄介。

会社の周りの人を見ても「がんばってるなー」って人はいいんですが「無理してるなー」って人がたまに居る。そういう人って長くは続かない。

無理か、無茶か、その見分け方は簡単。

そりゃもちろん、「楽しいかどうか」だよねー。

無茶って時によっては禁断の楽しさだし、そういうのってのちのち「あのとき無茶したよね~♪」と楽しい思い出になる。

基本的には無茶は一杯してますが、無理はぜんぜんしてません。すぐさぼる。

だーっと本の話を書きます。

2008-10-18 12:00:49 | 
最近、図書館を見つけたのでとにかく読むだけならたくさんの本を読んでいる。

30分ほど図書館に居てタイトルだけでも気になるほんをガバガバと抱え、借り出して図書館のカフェで品定めする。場合によってはその場で一冊読んでしまってそれは返して帰ってくる、みたいな乱暴な読み方をしています。

面白ければそのまま読むし、そうでもないな、と思えば読まずに次週返しに行く。

そんな中で読んだ本。

村上 春樹
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村上春樹の主に米国で翻訳された短編を再度収録したもの。80-91ということで、ちょうど僕が好きな「TVピープル」「パン屋再襲撃」という短編集から取られているものが多い。あまり取りざたされてないけど僕は「ファミリー・アフェア」という短編が好きです。この本にも入っているけど。妹が居るとこういうのってなんとなくわかる。



歴代ローマ皇帝の中で「愚帝」と呼ばれた人々を集めた本。カリグラ、ネロ、カラカラ…。少し大げさでしょ、と思うところもあるけどよくもまぁこんな人たちが皇帝やっててローマ帝国は続いたものだなぁ、と思えるね。「何故、皇帝がこのような状態なのにローマ帝国は続いたのか?」という考察が最終章。



新井素子が編纂した星新一の作品集。何篇入っているのかな?忘れたけど。昔から星新一が好きなのでこれも出たときに「ほしいなぁ」と思ってたんだけどそもそもだいたい文庫本で持っているので躊躇していました。すべてはショートショートで枕元において寝る前に何篇か、という感じで読むのが楽しかった。

金城 一紀
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金城一紀のゾンビーズシリーズ。漫画化されていたので読んでいたし、映画も見てはいないけどなんとなくは知っていた。でもやっぱオリジナルはいいね。かなりグッと来た。単なる青春モノだと敬遠されている方がいたらお勧めしたい。やっぱりかなり骨がありますよ。



あと、これは図書館で借りた本じゃないけど、伊坂幸太郎の最新作。

雑誌モーニングに連載されていたものの単行本化。ちまちま読んでて一回一回は短かったんだけどまとめるとこんな厚さになるのね。結構な大作じゃん。これから読みます。

違う、あれはあの人じゃない。

2008-10-15 01:19:07 | 日記
仕事でよく行く駅がある。

その駅には、昔やすからぬ関係になった女性との思い出ってほどではない記憶がある。2人でその駅に行き、2人で電車を降りる。僕は電車を降りた同じホームの向いの電車で、その女性は階段で向いのホームの電車で家へ。


この間、昔と同じように僕は電車を降りたホームの向いの電車を待っていた。すると、向こうのホームに電車が入り、向こう側のホームから人が乗ってきた。

ちょうど、僕の正面に座った女性にどうにも見覚えがある。その女性は席に座り文庫本に目を落とした。一度、正面を向いた。もし僕の知り合いの女性ならばおそらく僕に気づいたことだろう。しかし気づくことはなく、また文庫本に顔を落とした。

そして向いの電車は発車し、僕の電車もホームに滑り込んできた。

道すがらふと、気づいたことは「そうだ、あの人はいつも家に近い乗車口から乗っていた。だからあんな場所に座っているわけはない」ということだった。


いろいろな場所に行って思うのは、こういうこと。

たとえば飛行機から行ったことのある土地を上空から見ているとき、動いている車があるとする。もしかしたらこの土地に居るあの人が運転しているのかも知れない。

新幹線で駅を通過するとき、少し見えるあの背中はあの人かも知れない。

友人であれ、誰であれ、誰か知り合いが居る土地を通り過ぎるときはそういうことをふと考える。

もう店じまい

2008-10-13 12:05:07 | 日記
気づいてみたら2連休でした。

土曜日に仕事だったんだけどどうも周りのメンバーが休みたがる。「なんのこっちゃ」と思ったら「三連休の初日なんで」とのこと。なるほどね~。

僕は特に予定も入れていなかったんだけどさすがに2連休あると休まるね。

土曜日の夜は両親が来ていてすき焼きを食べに行きました。浅草今半。ええ、さすがに美味しかった。

日曜日は午前中に走りに行って、その後、図書館、といういつものコース。適当な店に入り借りてきた本を読みながらワインとご飯。なんつーか、午後に酒を飲みだすと「はい、もう店じまい」という感じがする。いつもの日曜なら月曜の仕事の準備とかあるところとだけどそんなの気にしなくていいし。

帰ってきても家でワインを開け、だらだらと酒を飲みながら本を読んでいた。

今日(月曜)は走ってきて帰ってきたところだけど、あまりにも天気がいいので布団を干そうと思っています。それからワイシャツでも買いに行こうか。

皆さんも良い体育の日を。

どこに行ってもただいま、と。

2008-10-10 01:56:28 | 日記
はー、やっとこ家に帰ってきましたよ。

東京→松江→出雲→博多、という西日本ロード。

あのね、これ、簡単に言うけど結構な大移動。特に出雲から博多は電車移動なのでかなり時間もかかった。

非常に簡単にルートを示すとこんな感じ。

おお、見ると日本海側から瀬戸内海側に抜けてるのね。

まぁ容易に予想がつくけど食べたし飲んだ。あ、仕事もした。

特技、と言っていいのかわからないけどどこに行っても顔を覚えられる。特に飲み屋ではね。よくしゃべる、ってこともあるんだけど。

だいたい地方に行くとまず僕の「いい店見つけセンサー」が働き美味しいものを出してくれそうな店を見つけて入る。それで2回目行ったらもう「どうもただいまー」という感じです。

松江には完全にもう僕の行きつけと言える店がある。

残念ながら今回は松江に泊まれなかったので駅に戻る途中、夕方仕込みをやっているタイミングでちらっと顔を出して「お母さんごめん、今日はもう行かなきゃいけないんでまた今度ー」みたいなことを言ってきた。

ちなみにすぐ店の人をお母さんと呼び出すのも僕の特徴ではある。

いつ頃からか、女性を「おばさん」と呼ぶのにとても抵抗を感じるようになった。どうにも素敵な言葉ではないよねー。ということで、だいたい名前がわからない女性を呼ぶときには「お姉さん」か「お母さん」。おばさん、と呼ばれると抵抗を感じる女性も居るだろうけどだいたい「お母さん」では抵抗を受けない。

この松江の店でもお母さん、お母さんと言っていると「これも食べな、あれも食べな」と色々出てくる。そして会計はいつも六千円。どんぶり。

その後、5時間かけて福岡に移動。着いたら24時でもうぐーぐー。

次の日、仕事をして、飛行機待ちの時間は同僚と中州の屋台で。こちらも既に行き着けになっている屋台があり、いやもう食べた。

明太子のてんぷら(絶品)、サガリの炙り(柚子コショウで絶品)、たこのおどり、キスのてんぷら。〆に博多ラーメン&替え玉。

新入社員を初出張に連れてったんだけど、「面談、緊張するっす」とか抜かしやがるんで、「会社の金で博多来れるのにがたがた言ってんじゃねー」と小一時間説教。隣の隣にキャビンアテンダントの女性が2人座っててその人たち含めて屋台中のお客さんと雑談。なぜか隣のおじさんが僕のことを岡山の人と言う。「だから!岡山は通っただけだって!」

こんなに楽しくていいのかね。ま、いいんだろうね。

後の先、先の先

2008-10-09 00:36:16 | 仕事
皆さん、お忘れかも知れませんが僕も仕事してます。ちゃんとしているかどうかはよう知らんけど。

仕事の内容としては「人に会って話をする」ということが主。

そしてそれを分けると「大人数に対して話をする」というシーンと、「少人数に対して話す」というシーンがある。

大人数に対して話すときはだいたいこちらは立ってプロジェクタなんかを使って話す。少人数に対してはだいたい応接とかで座って話す。

どっちが得意か?といわれると「どっちも得意」と答えるしかないし、「どっちが好きか」といわれると「どっちも好き」と答えるしかない。

向いてるかなーと思うのは「対大人数」だけど。

こないだ友人の結婚式の二次会の司会をやって好評だったしね。付き合い長い友人からも「showさん、これで飯食ってけばいいんじゃないですか?」と言われた。つよぷーみたいなしっかりした披露宴の司会なんかは向いてないと思うけど(言っちゃダメなことばっかり言いそう)

今日も出雲まで行って話をしてきました。前半、大人数に対して、後半戦は少人数。

これまたあまり知られていないんだけど実は僕、中学三年間剣道をやっていました。そういうのって役に立ってないようで実は僕の人間性の奥底にある気がする。

仕事をしていて意識をしているのは「先の先と後の先」(せんのせんとごのせん)ということ。

これは結構剣道で言われることなんだけど、「先の先」と言うのは、相手が動く瞬間を狙って一瞬早くこちらが攻撃をしかけるというもの。動くとき、というのが一番隙が大きいからね。
「後の先」というのは相手が動いた後、たとえば面を狙ってきたときに一度受けて、その隙に攻撃を仕掛ける、というもの。
剣道やっていたときの僕の常套手段としては(剣道は二本勝負)まず一本目を後の先で取る、その後、向こうがへこんだところを先の先で取る、というものだった。

実はお客さんと話している時もそういうことを考えている。

なんつーか、お客さんが言って来そうなことを先回りして「こうじゃないですか?」と言って「そうそう」と言ってもらうとか、「実はこうなんだよ」というのを受けて「そうですよね」と言うとか。

結構真剣勝負(勝ち負けではないんだけど)をしています。

キャラクター上、がーがー自分の話ばっかりしていると思われがちなんだけど、たまに誰かと一緒に行くとその人に驚かれるくらい僕ちゃんと話聞いてますよ。やっぱりこっちでもまずは後の先だね。

更に面白いことには剣道と違って仕事での面談というのは「チーム戦」になったりするんだよね。今日はお客さんが3、こっちも3という状態でそのやり取りが結構面白かった。

こういうのってなかなか計算しづらくて、もう空気感でしかないよね。
「あ、その話出す?じゃ僕は頷くだけにしとこ」「おっとここは僕がはさんどくか」「じゃ、あと、たのんます」とかね。

こういう駆け引きってのが全体的な仕事の面白みだよね。


恋愛においてはまったく駆け引きなしだけどさ。

たぶん、しばらく、

2008-10-02 01:01:24 | 村上春樹
続きます、と言って続かないのが僕とドッピオさんのブログなわけですが。(そうだっけ?)

最近、本棚を整理しよう、と思って色々掘り返しています。

村上春樹が好きなんだけど、結構頻繁に読み返すのがこちら。

村上 春樹
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たぶん、村上春樹の長編ランキングを普通の人に聞いて集計したら言えばベスト5には入らない。

でも僕の中ではベスト3には入るね。

初めて読んだのは1992年。僕の手元にあるのが初版本だからね。この年に僕が生まれたわけですが。(うそ)

多感な時期にこんなの読んでるんだからそりゃこんな人間になるよね。

筋はまぁ読んでいただくとして、心に残っているのがこういうシーン。

主人公はバーを経営している人で、そのバーが紹介された雑誌を見て昔の彼女が尋ねてくる。その女性と何度か会うわけだけどある日、自分のバーに行くとバーテンから言付かったと手紙を渡される。
「たぶん、しばらくはここに来ることが出来ないと思います。さようなら、お元気で。」
いろいろあって、その後、またその女性がバーに現れる。

そこでの主人公の台詞。
「しばらく、というのはね、待つ方にとっては長さを測れない言葉なんだ。そしてたぶん、というのは重さを測れない言葉だ。」