浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

ジンギスカンと父

2012-02-19 14:47:17 | 食べ物
札幌のソウルフードと言うとジンギスカンはかなりランキング上位に入るんじゃないだろうか。

もちろん僕も大好きです。

羊肉、というと人によって好みが分かれると思うけどそういうのを聞く度に「ぜひちゃんとしたラム肉食べてみて!」と言いたくなる。だいたい「ジンギスカンはクセがあって…」という人が言っているのはラムではなくマトンの場合が多い。マトンは確かにクセがあるけどラムはそんなことないよん。(マトンは成長した羊でラムは子羊)

僕の中での肉ランキングは一位豚、二位ラム、三位鶏、四位牛。もちろんそりゃあ高級な牛肉は美味しいけど、それと同じ値段のラムがあったらそっちのほうが旨いよ。

一時期、東京でもジンギスカンが流行って、よく食べれたけどブームが去ってしまい見かけなくなった。

と、思ったらまめさんのブログに浅草のジンギスカン屋が紹介されてた

これ読んでから食べたくて食べたくて。。ちょいっと行ってきました。

僕が知らないってことは新しい店なのかな、と思って店の人に聞いてみたら五年前からあるとのこと。いいかげんやね、我ながら。まぁ浅草でもかなり分かりづらい場所にあるから。

はやる気持ちを抑えてまずはラム刺しを頂く。

生肉って禁止になったのかと思ったらラムはオッケーなのね。ラムユッケもあった。ニンニク醤油で頂くんだけど、テーブルに置いてある岩塩とコショウで食べても旨い。

で、メインのジンギスカン。

もちろん札幌の店に比べれば一皿の量が少ないんだけどそれでも真っ当なジンギスカンで大層旨い。タレがね、甘口辛口2種類ある。甘口のほうには「マンゴーソースかキウイのすりおろしを入れるとフルーティになります」らしい。

僕もね、いい大人ですよ、そんなお子ちゃまみたいな組み合わせ、、、ンマーイ!ラム肉に合うねぇ。もちろんこちらも岩塩とコショウであっさり、というのもいい。加えてなぜかテーブルにカレー粉もあり味のバリエーションが多彩。

〆はライスに生玉子、そこにジンギスカンのタレをぶっかけるという行儀?何それ?的なモノがオススメだそうなので〆どころか中盤にフライング気味で投入。もちろん旨い。

いい店見つけた。近所でいつでもジンギスカンが食べられるというのは精神衛生上、大層ありがたい。


ここで話はがらっと変わるけど、ジンギスカンを食べているとたまに父親のことを思い出す。

大学受験の時に、僕は初めて飛行機に乗り札幌に行ったんだけど、ちょうど父が苫小牧で仕事があるとのことで一緒に行った。いま考えるとそんなにちょうどよく仕事があるのも疑わしいのでまぁ僕のことを心配してついてきてくれたのかも知れない。

受験が終わった夜、札幌ということで二人でジンギスカンを食べた。家を離れることにそれまで僕はそんなに淋しさとか感慨を持っていなかった。それでも父親と差し向かってジンギスカン鍋を突きながら何となく思った。

「今までは楽しかった日もそうじゃなかった日も基本的には毎日この人の家に帰って来ていたけどこれからはそうじゃなくなるんだな。この人とは違う生活をしていくんだな」

ジンギスカンを食べるとき、たまにこの時の気持ちを思い出す。

チキンソテーの難度

2012-02-13 22:02:50 | 食べ物
自炊していると鶏肉の利便性というのはかなり助かるもんです。安いし、いろいろ使えるし。

安くて新鮮な鶏モモ肉があると作りたいのはチキンソテーなんだけど、これはこれで結構難しい。

「そんなのただ焼くだけじゃん」とも思うんだけど、皮がパリッとしていて、中はふっくらしつつジューシーでしっかり火が通ってる、というチキンソテーを作るのはなかなか難しいのよ。

チキンソテーどころかステーキだってちゃんと作ろうと思うと難しい。

僕は何度も失敗しています。

焼きあがってさぁ食べよう、って時に中を見たら巧く火が通ってなかった、って時のガッカリ感たらないですよ。

ということで今回は試してガッテン流のチキンソテーにチャレンジ。

ガッテン流のポイントは、
・フライパンを暖めておかない。
 ⇒冷たいフライパンに鶏肉を載せる。
・弱火で時間をかけて焼く。
・蓋はしない。
ということ。

この方法だと結構時間がかかる。最低30分くらい。なんで忙しいときにはしづらいけど休日の晩御飯なんかにはまぁいい。

ということで出来たのがこちら。

ソースは酒と醤油と蜂蜜で照り焼き風にしてみました。更にスーパーでぶっとい長ネギを見つけたのでそれを付け合せに。鶏の脂と照り焼きのソースを吸った長ネギなんてそりゃ間違いないです。シソとインゲンはあっただけ。


昔、学生の頃住んでた澄川(という地名)のウチの角の交差点にあった喫茶店のチキンソテー定食は旨かったなぁ。
ついつい札幌に行くとみよしのだのだるまだのそういうの食べちゃうけど、あのチキンソテーはぜひもう一度食べたい。

ちなみに写真の上に見えているのはキャベツと溶き卵の中華スープ。溶き卵スープと言うのもこれまた難度が高い。なかなか巧い感じにならない。混ぜすぎるとただ濁るだけだし、混ぜないと固まるし。

歴史に残す

2012-02-07 18:50:25 | 日記
昨年12月くらいからうちの近所に「平成中村座」の芝居小屋が出来ている。

平成中村座、と言うのは歌舞伎役者の中村勘三郎が座長になってる一座で仮説の小屋を活用し、いろいろな場所で公演をしている。

仮設の小屋、と言ってもそうとは思えないくらい立派な造りで外から見てもしっかりしている。中に入ったことは無いけど。

ちょうど僕がちょこちょこ行くジムの隣に出来ているので「おお、こんなものが」と思っていた。どうやら今年の5月までここで公演をやるみたい。

せっかく近所にこんなものがあるんだから見に行きたいなぁと思っています。

ちょっと調べてみると、この仮設の芝居小屋は舞台側が空くようになっているようです。

これが後ろから見た感じ。

大阪での公演の時にはクライマックス時に舞台の後ろが空き、そこから大阪城が見える、そして役者たちは大阪城に向けて去っていく、という演出がなされていたらしい。

これはねすごいねー。

つまり、仮設、そして舞台から見える建造物であれば何でも入れ込めちゃう、ということは、例えば平成中村座エジプト公園の時には舞台上にピラミッドを、平成中村座ナイアガラ公演ではナイアガラの滝を、舞台上に登場させられる、ということになる。

そんなの入れ込んで歌舞伎になるのか、とも思うけど、なにせ平成中村座はニューヨーク公演では舞台上にニューヨーク市警のパトカーを登場させたらしいから。なんでも有りでしょう。

すごい話だ。

今回の浅草での公演ではなんと客席からスカイツリーが見えるらしい。

すごい。この写真では見えてないけどね。

これは歴史に残るだろうと思う。教科書に載るとかそういう意味ではなくて、人々の記憶に残り、口伝えで残っていくだろう、ということ。

3月の公演は中村勘太郎(勘三郎の長男ね)の勘九郎襲名記念でもある。

今回の公演を見た人はたぶん50年後にでも、スカイツリーを見たら孫や子にこう語るだろう。

「スカイツリーが出来た年にさー、ちょうど勘太郎が、あ、当代じゃなくてお父さんのほうね、勘九郎襲名でさ。襲名記念公園は隅田川の仮設舞台でやったんだけど、舞台後ろが開いて舞台からスカイツリー見えたんだよ。すごかったんだよ、あれ」

みつぞろい

2012-02-02 23:25:19 | 
先日、女鹿(めが)さんと言う方をお見かけした。ちょっとした説明会の講師をしてて、僕がその説明会に参加していただけですが。

元々、儀賀(ぎが)さんという苗字があることは知っていたので、「ああ、寺さんっていないのかな」と思ったわけです。

めが、ぎが、てら、と言えば数字の単位で(ほら、メガバイトのメガ)、それぞれこうなる。

メガ=10の6乗
ギガ=10の9乗
テラ=10の12乗

こういう苗字の三つ揃いは結構好きです。

昔、大学のときにサークル関係で、大西、中西、小西、というのがいた。後輩だから呼び捨てでいいんです。

ちょっと前に会社で大谷、中谷、小谷さんというのがいた。(小谷さんだけ先輩)

こういう繋がりうれしいよね。

麻雀で言いますと、同じの三つそろった状態、北・北・北とかを暗刻(あんこ)と言いまして、数字が並んだ状態、2・3・4とかを順子(しゅんつ)と言います。

こういう苗字三つ揃いは個人的に苗字順子だと思っちゃって結構うれしい。

考えてみるといくらでもありそうだ。上村、中村、下村とか。川村さん、山村さん、竹村さんはちょっと惜しい。そうだそうだ、僕ら世代で札幌に住んでいた人なら「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」を思い浮かべるかも知れない。南郷・本郷・北郷ね。

僕の苗字は順子は無いんだけど暗刻は結構出来る。学生時代、大体クラスに3人くらいは同じ苗字の人がいたもの。たまに藤じゃなくて東だったりしてがっかりするわけだけど。

苗字順子ってなかなか英語の苗字では出来づらいと思うんだけどどうなんだろう?思い浮かばないな。

中国語や韓国語だったら即出来そうね。