浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

【ネタバレ無し】アベンジャーズ/エンドゲーム雑感

2019-05-09 11:14:32 | DVD、映画
いやー、すごかったですね、アベンジャーズ/エンドゲーム。


とにかくこんなプロジェクトをきっちりまとめたことに対してはギネス級の偉業なんじゃないかと思う。何度か言っているけど、このアベンジャーズシリーズというのはいくつかの単体映画をひとつの映画にまとめていくという「ユニバース化」プロジェクトです。

今まで、映画においてシリーズとか続編というものはもちろんたくさんあったけど、こういうユニバースプロジェクトってこのアベンジャーズが最初なんじゃないかな?どうだろう。このMCU、なんと今まで22作品が公開されている。

アイアンマン(2008年)
インクレディブル・ハルク(2008年)
アイアンマン2(2010年)
マイティ・ソー(2011年)
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー(2011年)
アベンジャーズ(2012年)
アイアンマン3(2013年)
マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013年)
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014年)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年)
アントマン(2015年)
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)
ドクター・ストレンジ(2016年)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年)
スパイダーマン:ホームカミング(2017年)
マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年)
ブラックパンサー(2018年)
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)
アントマン&ワスプ(2018年)
キャプテン・マーベル(2019年)
アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)

まずそもそも、これだけの作品を11年の間に公開したってことがすごいと思う。何がすごいってとにかく俳優だよね。例えばアイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jrは11年間、ずっとアイアンマン(トニー・スターク)を演じている。変わらず10年演じ続けた、ということがそもそもすごい。これだけの作品群であれば契約だとか諸々の関係で俳優が出なくなったり、変わったりってのがあってもおかしくくないと思うけど、変わったのはウォーマシーン役のテレンス・ハワード(ドン・チードルになった)とハルク役のエドワード・ノートン(マーク・ラファロになった)くらいじゃないかな。

更にすごいと思うのがその「興行収入」です。つまり、「稼ぎ」ね。

僕調べではあるんですがこの22作品の制作費と興行収入の比率を見てみる。つまり、100億円かけて映画作って興行収入が300億円であれば300%ということね。まず前提として今のハリウッド映画だと300%、つまり制作費の3倍稼げばトントンというレベルらしい。あくまで興行収入なのでそこから経費だの税金だのを引くわけだから。(昔は興行収益だった)

MCU22作品の平均が480%。なので平均してどの作品もヒットしている、といえる。

1989年のバットマン以降で最もこの比率が高いのはデッドプールの1350%なんだけど、これはそもそも制作費が安いってのがある。MCU作品の平均製作品は189million、つまり1億8900万ドル、日本円でだいたい200億円。それに対してデッドプールの5800万ドル、つまり約60億円くらい。3分の1くらいの制作費ということになる。それで8億ドル(日本円で800億円)稼いだんで偉い。

MCUでいうとアベンジャーズ/エンドゲームがなんと、公開からまだ1ヶ月も経ってないのに1033%!制作費220億円に対して興収2,200億円!もうどういうこと!?すごいね!これはもう歴代興収ナンバーワンのアバターを抜くだろうと言われている。

ちなみにMCUの中で一番儲かってないのはインクレディブル・ハルク、制作費150億円/興収263億円の175%。だからこの作品は続編が作られていない。

ちなみにライバルシリーズである「ジャスティス・リーグ」は制作費200億円/興収657億円の219%。ちとやばいね。。


このように数字で見てもモンスターシリーズであることは間違いのない、「アベンジャーズ/エンドゲーム」。ぜひ歴史の証人として現代に生きる我々は見てみるべき作品だと思います。

「たくさんありすぎてわからない」という声もあるけど、ここまで来るともう仕方がない。なにせ22作品ありますからね、「どこから見ても大丈夫ですよ」とはならない。

つーことで、僕なりに「全くアベンジャーズシリーズ見たこと無い人のためのガイド」を書いてみます。

もちろん、「すべての作品を公開順に見る」というのが一番オススメなんだけど、そこまで時間は無い、という方には下記の順で見てみることをオススメします。

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アベンジャーズ(2012年)
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年)
アントマン(2015年)
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)
スパイダーマン:ホームカミング(2017年)
マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年)
ブラックパンサー(2018年)
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年)
アントマン&ワスプ(2018年)
キャプテン・マーベル(2019年)
アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年)
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12作品。まず「アベンジャーズ」は初めて全員が揃った作品なので、全員のキャラクターが初めてでもよく分かるように作られている。入りとしてはここからでも僕はいいと思う。もしこれ見て気に入った人がいれば前に戻ってもいいしね。

とりあえずこの12作品さえ見ておけばエンドゲームの超ポイントになるところは分かると思う。たまに知らない人出てくると思うけど「ま、この人はこういう技使えるねのねー」と分かるような流れになってると思うから大丈夫。

残念ながらキャプテン・マーベルは今、日本では見る方法が無いと思う。劇場公開も終わってると思うしソフト化もされていない。なので彼女に関しては「すっごい強い」とだけ覚えておけば大丈夫。

ということで、楽しいですよ、MCU。ぜひどうぞー。