勝手に毎年恒例、ブック・オブ・ザ・イヤー。一応、2006年からやってます。ちなみに去年のブック・オブ・ザ・イヤーは「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」でした。去年なんだね、ずいぶん前な感じがするけど。
さて、今年、僕が読んだ本の中で個人的ランキング。あくまで「今年読んだ」なので今年発売された本じゃなくても入っている場合がある。
今年はねー、もうほんとに「フィクション」を読まなかった。別に読みたくないわけじゃないんだけどなかなか「お」と思う本が少なくてね。個人的に「ヨクナイナ」とは思っているんだけど仕方がない。フィクション要素は映画で取っているというところもあるのかも知れない。
あと、あくまで僕の話だけど(僕の話じゃない話があるのか)、ずいぶんと電子書籍で読むようになった。特にマンガ。サライネスの「セケンノハテマデ」だとか「手塚治虫物語」「刻刻」なんかはAmazonKindleで読んだ。「電子書籍なんてさー」とかブツブツ言ってたけどやっぱりかさばらないので便利なんだもの。
さて、今年のランクイン作品から。
村上春樹の短編集ですからね、そりゃ入りますよ。
今年のマンガ部門ナンバーワン。2巻でサクッと終わるので大変オススメ。微笑ましくて、切なくて、恐ろしくて哀しくて。いいマンガです。おなじ作者の「うきわ」も入れたいけどこちらはまだ連載中なので後ほどということにします。
内田樹はとにかくたくさん本を出すのでどんどん読んでる。
個人的には町山智浩映画解説アーカイブというサイトを立ち上げたのが今年の大きな個人的ワークです。
映画も大変おもしろかったけどこの原作も良かった。主人公の身の振り方がこちらのほうが現実的だよね、現実なんだから当たり前なんだけどもちろん。
さて、今年のThe Book Of The Yearは!!
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「ピクサー流 想像するちから」
今年はこれです。アニメーション映画製作会社、ピクサーを立ち上げた著者がその歴史をまとめた本。
数年前から「なぜピクサーはこんなにすごいのか?」ということが関心事でした。だってね、すごいじゃないですか。まず初作品が「トイ・ストーリー」なんだけど、これね、今では当たり前になっていますけど世界初のフルCGアニメなんですよ。つまり「トイ・ストーリー」以前にはそんなもの無かったんです。それ以降も「ファインディング・ニモ」「モンスターズ・インク」「カールじいさん」「トイ・ストーリー3」と名作揃い。
更にはディズニーとの株式交換。これは一見、ピクサーがディズニーの軍門に下ったように見えるけど実はそうじゃない。この株式交換の結果、ピクサーの設立者エド・キャットムル(著者)はディズニーアニメーションの社長になり、ピクサーの製作責任者ジョン・ラセターは同じくチーフ・クリエイティブ・オフィサーになった。
つまり、それ以降のディズニー・アニメ、例えば「塔の上のラプンツエル」「アナと雪の女王」なんかはある意味、ピクサーのマインドが入った映画だと言える。
それだけの会社だけど、元々は単なるILM(ルーカスの作った映画制作会社)の一部門だった。ここにスティーブ・ジョブスが出資した。その会社がどう育ってきたのか、という話。ベンチャー企業の成長事例としても読めるけど、一番僕が興味深かったのは「好ましい企業文化をどう醸成するか」という話。企業経営の本として参考になる点が多々あります。そして何と言っても「ジョブスすげー!」と思いますね。
何より、少し泣きそうになったエピソードがジョブスが生前「もし生まれ変わったらピクサーで映画の監督をやりたい」と言っていたこと。これは泣けるなぁ。そして、観たかったなぁ、ジョブスの作ったピクサー映画。
ということで想いが溢れてまとまりませんが、この本が今年の一番です。
さて、今年も終わります。毎年毎年同じことを思ってますが、いや~今年もいろいろあった。いろいろと皆さんありがとうございました。
良いお年をどうぞお迎え下さい。
来年も、理力があなたと共にあるように。
(May the force be with you.)
さて、今年、僕が読んだ本の中で個人的ランキング。あくまで「今年読んだ」なので今年発売された本じゃなくても入っている場合がある。
今年はねー、もうほんとに「フィクション」を読まなかった。別に読みたくないわけじゃないんだけどなかなか「お」と思う本が少なくてね。個人的に「ヨクナイナ」とは思っているんだけど仕方がない。フィクション要素は映画で取っているというところもあるのかも知れない。
あと、あくまで僕の話だけど(僕の話じゃない話があるのか)、ずいぶんと電子書籍で読むようになった。特にマンガ。サライネスの「セケンノハテマデ」だとか「手塚治虫物語」「刻刻」なんかはAmazonKindleで読んだ。「電子書籍なんてさー」とかブツブツ言ってたけどやっぱりかさばらないので便利なんだもの。
さて、今年のランクイン作品から。
村上春樹の短編集ですからね、そりゃ入りますよ。
今年のマンガ部門ナンバーワン。2巻でサクッと終わるので大変オススメ。微笑ましくて、切なくて、恐ろしくて哀しくて。いいマンガです。おなじ作者の「うきわ」も入れたいけどこちらはまだ連載中なので後ほどということにします。
内田樹はとにかくたくさん本を出すのでどんどん読んでる。
個人的には町山智浩映画解説アーカイブというサイトを立ち上げたのが今年の大きな個人的ワークです。
映画も大変おもしろかったけどこの原作も良かった。主人公の身の振り方がこちらのほうが現実的だよね、現実なんだから当たり前なんだけどもちろん。
さて、今年のThe Book Of The Yearは!!
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「ピクサー流 想像するちから」
今年はこれです。アニメーション映画製作会社、ピクサーを立ち上げた著者がその歴史をまとめた本。
数年前から「なぜピクサーはこんなにすごいのか?」ということが関心事でした。だってね、すごいじゃないですか。まず初作品が「トイ・ストーリー」なんだけど、これね、今では当たり前になっていますけど世界初のフルCGアニメなんですよ。つまり「トイ・ストーリー」以前にはそんなもの無かったんです。それ以降も「ファインディング・ニモ」「モンスターズ・インク」「カールじいさん」「トイ・ストーリー3」と名作揃い。
更にはディズニーとの株式交換。これは一見、ピクサーがディズニーの軍門に下ったように見えるけど実はそうじゃない。この株式交換の結果、ピクサーの設立者エド・キャットムル(著者)はディズニーアニメーションの社長になり、ピクサーの製作責任者ジョン・ラセターは同じくチーフ・クリエイティブ・オフィサーになった。
つまり、それ以降のディズニー・アニメ、例えば「塔の上のラプンツエル」「アナと雪の女王」なんかはある意味、ピクサーのマインドが入った映画だと言える。
それだけの会社だけど、元々は単なるILM(ルーカスの作った映画制作会社)の一部門だった。ここにスティーブ・ジョブスが出資した。その会社がどう育ってきたのか、という話。ベンチャー企業の成長事例としても読めるけど、一番僕が興味深かったのは「好ましい企業文化をどう醸成するか」という話。企業経営の本として参考になる点が多々あります。そして何と言っても「ジョブスすげー!」と思いますね。
何より、少し泣きそうになったエピソードがジョブスが生前「もし生まれ変わったらピクサーで映画の監督をやりたい」と言っていたこと。これは泣けるなぁ。そして、観たかったなぁ、ジョブスの作ったピクサー映画。
ということで想いが溢れてまとまりませんが、この本が今年の一番です。
さて、今年も終わります。毎年毎年同じことを思ってますが、いや~今年もいろいろあった。いろいろと皆さんありがとうございました。
良いお年をどうぞお迎え下さい。
来年も、理力があなたと共にあるように。
(May the force be with you.)