ほんとに美味しい富里スイカ!
一応言っとこう。
富里スイカロードレースに出てまいりました。
6時半に同僚が迎えに来てぶいーんと千葉の富里まで。車の中で朝ごはんとしてサンドウィッチ、おにぎり、バナナ一本食べて栄養補給は万全。
しかしまぁすごい人込みでしたわ。
うわさによると6,000人くらいで走ってるらしい。富里町の人口より多いんじゃないの。(嘘、ごめんね)
当然のことながら以後、走ってる時ですんで写真ないです。文字ばっかでごめんなさい。
スタートして直後はすごい人込み。とにかくその人込みを抜けたくてかなり飛ばす。1キロくらい走るとかなり落ち着いてきたので一段落。この辺りで一緒に来た仲間たちと合流。1キロくらいは一緒に走る。でもこの人たち本格的な人たちなのでそのうち置いていかれ後は一人旅。
沿道には地元のおばちゃんやおじちゃんやちっちゃい子が「ファイトー」だとか「がんばれー」だとか「もうちょっとで給水所ですよー」とか声援をくれる。
「かわいいごいねがー」と見回すけどま、あんまりいない。
でもねー、こういう声援がいちいち嬉しい。だってさー、今までの人生でそんな声援受けたことないもの。いちいち「ありがとー。がんばるよー。つーか既にかなりがんばってるよー」とか答えてみる。
給水所も楽しい。紙コップをもらって一口飲んで道端に投げつけるとか、水で湿ったスポンジもらって首筋を濡らし放り投げるとか、そんな動作、自分の人生にありえないシーンだと思ってたよ。喉渇いてなくてもいちいちもらう。ただ放り投げたいだけ。
5キロを28分で通過。なんとまぁ自分のベストタイムですよ。
しばらく行くと先に行ってた仲間の一人が歩き出してるのを抜く。「うーん、俺も歩いちゃおうかなー」と自問自答しながら10分くらい走る。そのうち「いいや、もう走りきろう」と諦めがつく。
途中、スプリンクラーで水をかけてくれるところがいくつかあってこれも嬉しいので嬉々としてずぶ濡れになる。
んで、このレースのメインイベントである給スイカ所。スイカが食べ放題。いやーこりゃ旨かった。はっきり言うけど人生で食べたスイカで一番旨い。甘いし水分たっぷりだし。
沿道にはどこかの老人ホームから来たのか車椅子のおじいちゃんおばあちゃんが旗を振ってくれている。近かったので走りながら握手してみる。「ありがとねー」と言われる。見ず知らずのおばあちゃんに握手しただけで感謝されることなんて今までの人生になかったのでちょっとぐっと来る。こちらこそありがとうだよ、おばあちゃん。俺はがんばって走るからおばあちゃんもがんばって長生きしてくれ。
「よっしゃーがんばろー」と思ったところですんごい上り坂が見える。(えっとね、わかる人にしかわからないと思うけど西岡生協から札大までの坂道くらい)
もう神を呪ったね。一瞬このレース嫌いになった。
でもま、呪ったってしょうがないのであきらめて走る。後ろで女の子が「こんな坂道歩いたほうがはやいよねー」「だよねー」とか言っているので「んなわけあるか!」と走り続ける。
坂の途中で沿道のお母さんが「はい、がんばってー」とか言ってくれるんで「がんばってけっどさー、ほんとつらいよ、この坂道」とか答える。したらそのお母さん「ごめんねー」だって。いや、お母さんのせいじゃないから(笑)
坂を何とか上ると二人ほど倒れて救急隊に介護されてる。怖いですなぁ。無理しちゃいけません。
後はゴールの小学校まで平地。沿道の人も増えてきて来たし年齢層も低くなってるので嬉しい。でも残念ながらここまで来るとかわいいごいねがー、と見わしている余裕は無い。
なんかよくわかんないけどちびっ子和太鼓隊みたいな人たちがドンドコドンドコと太鼓をたたいているので「うるせーな!」と怒鳴る(うそ。ちょっとテンションあがった) 道沿いの薬局店がサービスでリポビタンDを配ってる。ラッキー、もらえるものはもらう。
コースの途中、電柱に距離が出されてるんだけど10キロになっても終わらない。(あとで聞いてみると実際には10.6キロのコースだったらしい) また神を呪う。「はい、あと500ですよー」と沿道の係員が言うので心の中で「うそつきうそつきー!10キロって言ったじゃん、もー」と毒づく。
よくランナーズハイとかセカンドウィンドとか言うけど今回はそんなの一切なし。「あーつれー。つーかなんでこんな千葉の片田舎(茨城出身なので千葉には冷たい)走ってんだろう?もうスイカはくれないの?何しに千葉くんだりまで来てると思ってんだ」とか思いつつ走る。
それでもスイカのおかげかリポDのおかげか結構元気になってきて残り200mくらいはラストスパート。ゴールである小学校の正門をくぐり、ゴールゲートは校庭の真ん中。結構周りはへばってるので「5,6人抜いちゃおうかなー」とごぼう抜き。いやそれまでに何百人もに抜かれてるんだけどね。
つーことでゴール。タイムは1時間10分。600m余分に走ったと考えると結果的にはまぁいつものペースでした。
一緒に行った仲間はばらけてしまって見回しても誰もいない。でもま、と思って両手を挙げておく。
ゴールからそのまま進むと麦茶を出しているところがあってありがたくいただく。これまた旨いんですわ。出してくれてるお母さんに「いやー、うまいっすわー」と5回くらい繰り返す。「ありがとうー、もう一杯飲んでってー」「いえ、結構です」(いや、ほんとお腹たぷたぷになっててさ)
仲間と合流しレース中はあんまり食べられなかったスイカを食べまくる。協賛のメグミルクが牛乳もくれてこれも飲む。あとは屋台なんかも出てるのでビールとやきそばなんかをいただく。残念ながら会場内はアルコール厳禁らしくノンアルコールビールだけど文句なし。もう液体が何でも旨い。今、目の前にモズクがあったら一気飲みするだろう。
走ってて楽しいことは前に書いたけどもうひとつ思うのは走ってると「自分の身体を好きになる」ってこと。
レース前にストレッチしながら「俺の脚は10キロ持つのか?」とか思ってたけどなんとか無事に走り終えた。31年間、適当に使ってきたし無茶もさせた筋肉たちだけど文句ひとつ言わず(言いたくても言えないのかも知れないけど)走り終えることが出来た。無事どころか僕の想像以上にがんばってくれた。えらいもんだ。ちゃんと労わってやらなきゃね。
ということで生まれて始めてのロードレース。たっぷり楽しみました。お腹も一杯になったし。
やっぱ走ってるときに水分の多い甘い果物はおいしい。ということで梨マラソンがあるなら出たい。山梨でぶどうマラソンがあるらしいけど皮むくの面倒だからそれはいいや。