浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

日常の真剣勝負

2005-09-29 10:11:57 | 食べ物
最近、真剣勝負してますか?
一瞬も気の抜けない、勝つか負けるか分からない、そういう真剣勝負。

僕はしてます。
どこで?

焼肉屋で。



1人で食べる焼肉というのは正に真剣勝負で、
肉をひっくり返す人は僕しかいないし、
食べるのも僕しかいない。

焼けているときに誰かがひっくり返してくれるわけでもない。
焼けすぎたものを誰かに押し付けられないしね。

最近、ジムの帰りにふらりと立ち寄ってしまう、
ホルモン屋。

結構稀な肉があって美味しい。



かける

2005-09-25 05:07:20 | 食べ物
どれだけ日本人は「~かけご飯」がすきなんだ、と。
言いたいですね。
なにかっちゃあ「かける」。
そこに飯があれば「かける」。
炊きたてだろうが冷や飯だろうが「かける」。

そもそも「丼」だって「かけご飯」の一部だろうし、
カレーライス、ハヤシライスなどの「~ライス」系だってそう。
とにもかくにも偉大なのである。

僕の好きな「~かけるご飯」を勝手にランキングします。

あらかじめ言っておきますが、第一位はあなたが想像している通りのものです。

第四位:茶碗蒸しかけご飯

ちょっと行儀は悪いんですが。
僕は茶碗蒸しが結構好きなんですが、定食屋で出てくるとついついやってしまう。
美味しいですよ、お試しあれ。

第三位:うな丼のたれかけご飯

うな丼のたれ、というのはかなりご飯が進みますね。
実家が利根川のほとりで夏はうなぎを良く食べていた。
うちの妹二人がうなぎが好きではなくて、うなぎの日は
妹二人はたれかけご飯だった。

なんとなくひもじい感じがするけどそんなことなくて、
二人は喜んで食べてた。

ただたれをかけると不思議なことに美味しくなくて、
やっぱり焼いたうなぎをつけて、残ったたれ、のほうが美味しい。

第二位:めかぶかけご飯

めかぶ、ってあまりメジャーじゃない。
もずくのほうがメジャーだと思うけど、
僕は断然めかぶですね。

岩手県釜石市というところが父親の実家で、
子供の頃からよく行っているんだけど、
漁港で海産物が旨いんですよね。
そこでよく食べた。
お雑煮にも入れてたような気がする。
元々はダークグリーンなものなんだけど、
お湯をさっとかけると鮮やかな緑になる。

第一位:卵かけご飯
ね、想像通りだったでしょう?
シンプルの凄み、というか、何も足さない何も引かない、というか、
この完璧さは一つの宇宙ですね。
ご飯、生卵、醤油。
それのみ。
色々なアレンジした卵かけご飯があるはず。
「クッキングパパ」でやってたけど、白身だけをホイップし、
ご飯の上に乗せて、真ん中に黄身を落とす、
「霧卵かけご飯」とかあったと思う。
それはそれで否定しないけど、結局のところ、
生卵を小鉢でかきまぜ醤油を差し、ご飯にかけたもの、
という王道にはかなわない。
アレンジするとすると、これを味付け海苔で包んで食べる、
というのがいいんだよね。
定食屋行って、「生卵50円」とか書いてあるとついつい頼んでしまう。
牛丼に卵というのもいいね。

いいですよね「~かけご飯」。

後は番外編としては、
「味噌汁かけご飯」
僕はあんまり好きじゃないんですけどね。
「クリームシチューかけご飯」
学生のときに、友達がやってたような気がする。
貧乏なので、クリームシチューのルーだけ買ってきて、
具は無しでそれだけ食う、みたいな。
「キャベツ千切りシソドレッシングかけご飯」
これも学生の時、学食で友達がやってたような気がする。。。

ふと思ったけど、
「~かけご飯」と「~丼」の違いは、
恥ずかしさ、の問題じゃないかね??
今まで挙げた「~かけご飯」は全部一抹の恥ずかしさがあるような気がする。

一つの時代の終わり

2005-09-21 00:45:13 | 日記
最近、ふと思い出すことがある。
大学の時に、彼女と二年間住んでいた彼女の部屋。
同棲なんてかっこいいもんじゃなくて、
僕が勝手に転がりこんだだけ。
2階で、二間。
二人で住むにはちょっと狭かったけど、文句は言えない。

その部屋をふと思い出す。
そして、「ああ、あそこにはもう僕も彼女もいないんだ」と思う。
何も知らない人があそこに住んでいるんだ、と思う。
未練、なんてもんがあるわけじゃないけど(もう8年も前だ)
あの場所がもうない、というのは少しだけさびしい。
大げさだけど一つの時代の終わり、という感じがする。

札幌では、
・大学に入って最初に住んだ家、
(12畳ワンルームで、下が地下の駐車場で恐ろしく寒かった)
・男友達と同居した3LDKのマンション、
(家賃7万の癖に新築、駅まで徒歩五分といういい物件)
・彼女と過ごした家、
・居候させてもらった別の男友達の家
・3ヶ月くらい住んだ美術館の隣のマンション
(当時のオフィスが2階で部屋が5階と言う
 これ以上ない近さ。通勤はエレベータだけ)
・そして最後に住んだ8畳一間
(3万3千円で札幌駅まで自転車で五分)
とたくさんの部屋に住んできたけど、
こういう寂しい気持ちになるのは彼女の家だけだ。

生きていくというのは、雪の上に足跡を残す、ようなものだと思う。
足跡が消えるのがやだったらずっとそこにいるしかない。
寒くても。1人でも。

実は

2005-09-21 00:31:48 | 日記
終わっちゃったけど、昨日、9月21日はこのブログの1周年だったんですよね。
一番最初の記事は、「アフターダーク」の紹介。
もう一年経ったのか。。。

日記すら一ヶ月と持ったことがない僕が一年も書き続けるなんて
(多少ブランクはあったけどね)
奇跡に近い。

多くの人のコメントやTBがとても支えになっている。
この場を借りて深謝。

アースダイバー

2005-09-21 00:17:37 | 
ほぼ日刊イトイ新聞 - はじめての中沢新一。でも紹介されているんですが、
この夏読んだ本で、「アースダイバー」を載せるのを忘れてた。

「ほぼ日」で、糸井重里とタモリがほめてたんで。

タモリ好きなんですよね。


縄文時代の地図を持って東京を歩く、というコンセプトの本なんだけど、
当時(=縄文時代ね)から陸地があったところは、現在でも、
神社や寺など厳かなものが建てられてるらしい。
縄文時代のことを考えながら歩くっていう発想がワイルドでいいなぁ。

ただし、僕は東京在住と言っても浅草と上野と錦糸町くらいしか知らないので、
あんまりイメージできなった。。。
(本の性ではなくて僕のライフスタイルのせい)

札幌編とか茨城編とか出してくれるといいんだけど。。
(縄文時代なんてそのへん何もないか。)

東京奇譚集

2005-09-20 15:42:13 | 村上春樹
東京奇譚集

でてまっせ!村上春樹の新刊。
系統で言えば、「レキシントンの幽霊」とか
「神のこどもたちはみな踊る」とかの短編集。
派手さはないけど、ザズッと心をなでていくフレーズや
せりふがある。
僕は「ハナレイ・ベイ」がよかった。

いまさらだけどさ

2005-09-20 00:13:17 | 日記
iTunes Music Storeが始まりましたね。
iPod nanoも発売になったし)

iTmsはすごく便利ですね。
ちょこちょこと曲を検索していて、「ああ、これこれ」というのを見つけると、
ついつい買ってしまう。
一曲150円だし。

昔夢見た(星新一が書いたような)未来は結局来なかったけど、
空飛ぶ車がなくったって、どこでもドアがなくたって、
好きな音楽聴いて天気のいい日に自転車走らせているってのは
結構いいよね。

久々に

2005-09-20 00:04:45 | 
しばらくばたばたしてて気づいたら2ヶ月ぶり。
最後が八戸に行ったウニの記事か…なつかしいな。

夏になると本が読みたくなるのは、多分小学校のころの
「読書感想文」の癖があるのじゃないか、とちょっとだけ思う。
好きだったんだよね、「読書感想文」
それをネタに公然を本が買えて。

この夏読んだ本をつらつらと。

無人島に生きる十六人


椎名誠推薦、というPOPに引かれて買った。
明治くらいの時に、ハワイ近辺で難破した船のノンフィクション。
文体が昔っぽくていいんだよね。
まさに夏に少年が読むべき本。
こういうの読んで船乗りを志す子がいてもいい。

センゴク

戦国時代ものの漫画としては久々のヒット。
面白い。
秀吉の配下だった千石権兵衛という武将が主人公の漫画。
「槍ぶすまは左からの攻撃に弱い」とか薀蓄も満載。
なんだよ、かっこいいじゃないか明智光秀。
仙石(主人公)の色恋話はいらないような気がするけどね。

天国からの道

星新一はすごく好きだったんだよなぁ。
僕らの年代だと、本好きの少年が一度は通る道だろうな。
教科書にも載っていたし。
今でも思い出せる。「おみやげ」と「繁栄の花」
いつか星新一に会えると思っていたので、なくなったときには悲しかった。。。

見張り搭からずっと

重松清の短編集。
「ビタミンF」や、「日曜日の夕刊」と比べると
ほのぼの感は薄くて、それよりもざくっと現実を切り取ってる。
コンセプトとしては、日常の家族のやるせなさとか、辛さとか、
人間の醜さとか(それと強さとか)を
少し離れた視点で冷静に見つめ続けてる。
だから「見張り塔から」。。。
手は出せない。
つらい。。。
見張り搭から見続ける、というのは。