浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

騎士団長殺し

2017-02-24 09:20:33 | 村上春樹
まだ読んでません!


騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

Amazonで予約注文して自宅に届けてもらうようにしていたのだけど出張が長引いて家に帰ってないので。配達会社さんには再配達をお願いすることになり大変申し訳無い。

今日発売ということで僕は今日、表紙の画像を目にした。

うーん、なんなんだろうね、思った以上に自分がざわざわしている(笑)

もちろん、村上春樹は好きだし、今となっては数少ない「出たら読む」作家の一人な訳だけど、それでも表紙の画像を見るまでは「ああ、また出るのねー」程度にしか思っていなかったし、はっきり言うと今日になるまで、予約注文したこと少し忘れかけていた。

それでもやっぱり本当に出るとなると興奮するね。

サザンオールスターズのニューアルバムをこれから何枚聴けるのか、クェンティン・タランティーノの新作をこれから何本観られるのか、と同じくらい、村上春樹の新作長編をこれから何作読めるんだろう、と思う。

鹿児島

2017-02-23 13:58:47 | 食べ物
久々に鹿児島に行ってきた。うーん、たぶん3,4年ぶりくらいなんじゃないだろうか。

鳥刺しがうまかったですよ。

もちろんモモ、ムネも美味いんですがなんつってもレバーでしたね、最高でございました。

もちろん飲み物は焼酎。鹿児島ならではの飲み方で、「前割りの黒じょか」というやつがあります。

まず「前割り」というのは前の晩から水と焼酎を合わせて寝かせておく方法。これだと水と焼酎が分子レベルでしっかりつながりまろやかになるらしい。

それから「黒じょか」というのは焼酎のお湯割り用の土瓶で、平たい形をしている。


(写真撮り忘れたのでAmazonから)

「じょか」はどうやら「千代香」と書くようで(諸説ある)、黒い千代香、が黒じょか。平たい形なので直火で温めると中身がまんべんなく温まるとのこと。

つまり、前の晩から水で割っといた芋焼酎を黒じょかで温めて飲む、という飲み方。これがいいんです、風情があってね。お猪口でいただくのでぬるくもなりにくい。

僕のお気に入りの「首折れサバの刺し身」も食べたかったけど、最近はなかなか入荷が無いとのこと。残念。札幌でも僕の好きなお寿司屋さんで「アレ」が「最近はもう獲れないんです」と言われたし、改めて日本の水産業界が心配だ。ま、僕が心配してもどうしようも無いことですが。

次の日、車で動いていると「キリシタン墓地」という案内看板を見つけた。ちょっと立ち寄ってみる。

普通のお寺のお墓の脇に石段があり、結構山を登ってったところにある。(案内板には100mと書いてあった)

墓石は無く、ただ苔むした石が追いてある。そこに、十字架が刻まれている。

なぜここにキリシタン墓地があるのか、なぜこれだけの石段を登って行かなければいけないのか、なぜ墓碑銘も無く十字架だけが刻まれているのか。。

うむ、まぁ、いろいろあるのだろう。

Will You Please Be Quiet, Please?:頼むから静かにしてくれ

2017-02-12 19:46:05 | 日記
いつもいつも「うるさいなぁ」と思っている気がする。すいませんねぇ、そりゃ僕だって心静かにご機嫌に過ごしたいんですがとにかく世の中がうるさいんだから仕方ない。

最近思う「うるさい」論をまとめて。「うるさいうるさい言ってるお前がうるさいわ」というご意見は百も承知。

【ジム編】

ジムがうるさい。

近所に区がやってるスポーツセンターがあって、そこにトレーニングジムがある。一回300円ちょいで使えて、バイクとかランニングマシーンがあるのでちょくちょく行ってます。ここがスピーカーで音楽を流している。古めの洋楽が多い。

今日はリック・アストレーの「Never gonna give you up」がかかってた。

もちろん、いい歌だと思いますよ。別にこの曲を責めるつもりは無い。

でもねー、音がデカイんですよ!僕はiPhoneにイヤフォンをつけてラジオを聴いていたんだけど、ラジオの音量を最大にしても聞こえるくらいにデカイの。

そりゃ悪い曲じゃないけど、なぜジョギングしながら、

---
君を絶対あきらめない、
君をガッカリさせないし
遊び回って君をほったらかしたりしないから
君を泣かせたりしないし
ぜったいサヨナラなんてし
嘘ついて君を泣かせやしないさ
(以下3回繰り返し)
---

なんてのを大音量で聞かされなければいけないのか?

いや、「Never gonna give you up」を走るときに聴いてもいいと思うよ。でも、聞きたければ自分で選ぶ。別にリクエストしたわけじゃないのにかかってるのが嫌なの、大音量で。

ほんとに聞きたいのだけど、このジムにおいて、例えば音楽が無かったとして誰か利用者が「無音ってのも寂しいからなんか音楽流してよ」と言ったんだろうか?そんなわけ無いと思うんだよなー。今だとだいたいみな自分のスマホでイヤホンして自分の好きな音楽聴いてるじゃん。そこでなんで施設として音楽かけなきゃいけないんだろう?

万万が一ね、この施設の責任者なり係員の方が「僕は80年代のアメリカン・ポップスが大好きなんです!ぜひこの楽しさを利用者の皆さんにも知ってほしいんです!」と思ってわざわざかけているならまだ分かる。「うん、分かった、でも自分ちでやっていただけませんか?」と丁重にお伝えするけども。

絶対、そうじゃないでしょ?なーんも考えてないと思うんですよ。

だったらさ、やめてくださいよ。ゆっくりジョギングも出来ないんだもの。

【機内編】

機内がうるさい。

飛行機にたびたび乗るんだけどまーとにかくなんだかんだアナウンスがされる。もちろん、安全保安上のアナウンスなどはもちろんそれは必要。だけどさ、例えば機長の挨拶なんてあれ、何の意味があるの?「わーいわーい、機長さんが俺らに挨拶してくれたべー、ありがてぇこったす」とか思うとでも思ってるの?

心底思うんですよ、何故、「ご搭乗のみなさま、こんにちは。当機は現在、地上1万フィートを航行中です。当機の機長が安田、チーフパーサーは村岡。到着地まで短い時間ではございますが、ぜひおくつろぎを、、」なんてのを聞かなきゃいけないのか?

いや、ほんとに教えて欲しいんですよ。誰が聴きたいの?

だってさ、新幹線乗ったらその運転手さんの名前なんて言われない訳でしょ?

「いーじゃん、それくらい我慢すれば」

いーや、ちょっと待ってくださいよ、タダで乗せてもらってる訳じゃないのよ。一応、お金払ってるのよ。そりゃバックですげー安い料金なんだけどさ。なんでこちらが「我慢しないといけない」の?

例えば「いま、機内販売で、スカーフや時計を販売しておりまして、ご希望の方は、、」みたいなアナウンスは僕はまったく認める。機内でこういうのちょっとでも売って、それの利益のおかげで航空運賃下げれて、、ってのは企業努力でしょうさ。おかげで航空運賃下がりまして僕みたいな人間でも飛行機乗れるんでしょう、あざーす!

でもさ!「機長の安田です、現在この機は地上1000フィートを航行しており気流の影響により揺れますが皆様には影響ございません、短い時間ですが快適な空の旅をお楽しみ下さい、、」ってアナウンスを聴く、いや、聴かされることに何の意味があるの??

もしかしたら「このように機長が自分の名前を言うことによってハイジャックの確率が◯パーセント減る」とかいうデータがあるのかも知れない。もしそうだったら我慢する。だけどそれも考えづらくないですか?

これ完全に何の意味も無いアナウンスだと思うよ。

あと、あれもうるさい。「ご搭乗の皆様、おくつろぎのところ大変失礼いたします。只今より、お飲み物のサービスをさせていただきます。本日、ご用意しているドリンクは、ゆずジューズ、その他、コーヒー、紅茶、オレンジジュースをご用意しております。。」ってヤツ。僕は別に国内線で飲み物は要らない。どうせ長くたって2時間かそこらでしょ?そのために飲み物もらうのも申し訳ないし、そもそも紙カップってのが資源のムダだなー、とも思うから。たまに偶然、喉乾いてていただくこともあるけど、それにしたって、近く来てくれて「ドリンクいかがですか?」って言ってくれりゃいいだけなのに。なんでわざわざアナウンスするんだろう?アナウンス聴いて「あ、ドリンクあるのかー、わーいわーい、テーブル出しとかないと~」とか思う人がいるとでも思っているんだろうか?いや、いるかもしれないけどさ。

LCCならそもそもドリンクサービスが無いからな、と思ってたらこないだはスカイマークでも「只今より皆様にキットカットをお配りします」とか言いやがってさー。(口が悪くて申し訳ない)あのさー、別にキットカットが嫌いな訳じゃないよ、でもさ、別に機内で頂いたからって「わーいわーい、キットカットだー!うれしーー!こんなのくれるなら次もスカイマークにしよう!」なんて思わないよ!

頼むから、一番の「くつろぎ」は余計なこと言われないでゆっくり寝れたり、本読めたり、自分の好きな音楽(機内放送の落語でもいいさ)を聞かせてくれることなんです。

【エスカレーター編】

エスカレーターがうるさい。

僕の近所にスーパーがあって当然良く使う。このスーパーは前に書いた「ポインポインポイント♪本日ポイント♪3倍デ~♪♪」という音楽をずっーっと流していたお店。ありがたいことにこのポイント3倍デーは無くなり(このお店のクレジットカードで会計をしないと3倍にならなくなった)、おかげさまでこの音楽も流れなくなった。いやー、ありがたいことです、神はいるねぇ。。

で、このスーパーは1階が食料品売場で2階が衣料品とドラッグストアになっている。エスカレーターがあるんだけど、ここでエスカレーターのアナウンスが流れてる。

「よいこのみなさん、エスカレーターでは遊ばないようにしましょう」

と女性の声でアナウンスが流れている。

オーケー、分かった。それは百歩譲ろう。例えば子供がエスカレーターで遊んで怪我したとしたらお店としては「いえ、こちらとしてはアナウンス流してますんで。。」と言う必要もあるのかも知れない。そんなん子供が聴くわけねーよ、と思う気持ちも無くはないけど、そこは譲る。

でね、そのアナウンスの後に「エスカレーターの上は禁煙です」って言うの。

おい!

じゃあ、何かい?この店はエスカレーター以外だったら煙草吸っていいのかい?いや、論理的にはそうなるよね?「エスカレーターの上"は"禁煙です」、ってことはエスカレーターに乗ってない時は煙草吸ってもいいってことにならないかい?

いや、僕だって本気でそうは思ってないよ。スーパーに入る入口に「店内は禁煙です」って書いてあるから店内は全面禁煙だろう。ていうかそもそもスーパー内で買い物する時、歩きタバコする人なんてもういないでしょう?

だからさ、「エスカレーターの上は禁煙です」って何の意味も無いアナウンスなんだって。そもそも「いやー、エスカレーター乗ってるときに煙草吸うお客さんいて迷惑してるんだよなー、そうだ、アナウンスで禁煙を呼びかけよう」となったのなら分かる。でも、そんな人いないでしょ?今までこのスーパー出来てからそんな人いたの?いや、「確かにいた」というならごめんなさい、でもいるわけないよ。。そういう意味ないことを聞かせないでくれませんかね。。



とにかく僕は静かに暮らしたいだけなんです。

頼むから、静かにしてくれないだろうか?


頼むから静かにしてくれ(村上春樹翻訳ライブラリー)

ラジオデイズ

2017-02-09 16:04:40 | 日記
まー、とにかくラジオばかり聴いている。

家に居ることが多い、ということもあるし家にテレビが無い、ということもあるけども。

朝起きたらラジオを付けて、寝る時にラジオを切る、という日もある。

だいたいTBSラジオ。

ラジオが昔ながらのダイヤル式なのでチャンネルを合わせるのが面倒くさい(一度、変えちゃうとまた合わせるのも面倒だし)というのもあるけど。

たぶん、仕事しながらテレビをつけていたら何か面白いことがあったらそっちを観ちゃうと思うので、そういう「視覚」を奪われちゃうのがヤダ。

その点、ラジオはいいですよ。聴覚だけだから。仕事をしていても結構、聴覚は暇だもの。

ラジオってとっても不思議なメディアだと改めて思う。

1時間なら1時間、パーソナリティが話しているのを聴いていいると不思議なものでその人のことを好きに、少なくとも嫌いじゃなくなる。

今はやってないんだけど、数年前、とあるフリーアナウンサーの女性がパーソナリティをしているラジオ番組があって。そのフリーアナウンサーは雑誌でよくある「嫌いな女性タレントランキング」ではちょこちょこ名前が上がる人だった。

(関係無いけど、このランキングってほんと下品だよね(笑)、何のためにやってるんだろう?もし僕がタレントでこのランキングで一位になったとしたらガッツリ凹むね。。)

僕は別にその人のことを好きでも嫌いでもないし、そもそもテレビを観ないもんだから、「ま、そんなもんかね」と思っていたんだけど、ラジオを聴いたら結構好きになってしまった。

これは男性でも女性でも一緒で。

だいたい昼はTBSラジオの「たまむすび」という月~金の帯番組を聴いているんだけどメインパーソナリティの赤江珠緒さんとかかなり好きになったし、日替わりのパートナーもみなさん好き。特に木曜のピエール瀧さんとかね。面白いよ、赤江さんの天然ボケっぷりが。

そういえば昔、「好きな女子アナは?」と訊かれて「えーっと、赤江珠緒とニュース23の膳場さんとかかなぁ」と答えたら「ショートカットが好きなだけじゃん」と突っ込まれたことがあったな。いや、そんな髪型のことなんて考えたこと無かったけど。。

もし好かれたいタレントさんがいたらぜひラジオ番組を一つ持つことをオススメしますよ。僕がオススメしたって仕方ないんだけどもね。

ところで、じゃあ何でラジオを聴いているかと言うと、数年前に買ったポータブルラジオ。

それまではスマホのラジコというアプリで聴いていたんだけど、それだとスマホの充電食うしな、と思って適当に買ったもの。たぶん2,000円くらいだったと思う。

聴く分にはこれで全く問題無いんだけど、こうなってくるともうちょっといいラジオが欲しいかなーと思っています。とりあえずデジタルでチューニング出来てコンセントで電源取れるのが欲しいかな。今のだと電池なので電池がヘタってくると音が小さくなるのよねー。。タイマーでOFFにしたりしたいし。。ほら、それだと寝る時に聞けるじゃん。

もうね、今更ながらラジカセ欲しいなとすら思ってますよ。

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これだとカセットテープもCDも聴けるから便利そう。え、何?録音も出来るの?便利ー。

って、カセットテープなんてもう持ってないんだけどね(笑)考えてみりゃCDだってほとんど持ってないや。

進化したんだか退化したんだか。。

あげあげ

2017-02-07 21:35:14 | 食べ物
同年代の一人暮らしの男性の中では比較的、料理をする方だと思う。適当に、あるものをなんとかしてるだけだけど。

自炊していると思うのが、「揚げ物って貴重だなー」ということ。

僕は自分では揚げ物はほとんどしない。油たっぷり使うし面倒くさいし、揚げ加減が難しいし。

好きなんだけどね、もちろん。

鶏から揚げとかカキフライとか、もちろん豚カツとか食べたいなー、と思うけどそういう時は外で食べる。

特に、「おお、食べたいなー」と思うのが、「揚げたものを更にもう一回料理した」系の料理。

ほら、チキン南蛮だとかカツ煮だとかさ。揚げたてサクサクのものを更にもう一回一手間かけるってのがある意味もったいないし、手間だし、もちろん美味いんだけど自分じゃぜったいしないなー、と思う。

特にいま食べたいのが「鯵の南蛮漬け」。うむー、食いたい。

まず魚自体、自分じゃあんまり買わないし、それを揚げて、更に汁に漬けてー、って絶対しないだろうな。食いたいわー。

豆鯵まるごと揚げたのをボリボリ食いたいね。

鯵の南蛮漬けなんて、昔は「なんだ、こりゃ」って意味わかんなかったけどもう、もしタイムマシンがあってその頃の自分に会えるならぶん殴ってやりたい。

昔は「おかずにならないなー」とか言ってたと思うけど、もーうね、その頃の自分にシャイニング・ウィザードかましてやりたい。

揚げて、漬けて、冷やした鯵の南蛮漬け美味いじゃーん。ほっかほかのご飯で食べたいよう。。冷え冷えの鯵の南蛮漬けをほかほかご飯に載せた丼とかあったらバクバク食べるよ。上に大葉の千切りと刻み海苔と白ゴマとかふってあったら何も言うことない。


ことほどさように、いきなり話し変わるけど、「味の好み」ってのは年々変わるもんです。

昔は「にんにくと生姜と醤油で炒めた豚バラさえありゃなんもいらんわい」と思っていたけど、最近はそうでもない。

昨日、豚のしょうが焼きを作って食べまして、もちろん美味しいんだけど、食べたらすぐ眠くなっちゃってグーグーですよ。あのね、最近ご飯、つまりお米を食べたらすぐ眠くなっちゃう。だからお昼にはあまりご飯を食べないようにしてます。


話を揚げ物に戻しますが、茄子の揚げ浸しとか食べたいなー。

繰り返しになるけど、僕が揚げ物は自分では作らない。もし茄子の揚げ浸しなんか僕が作ったらその日の料理はそれだけで終わる。

揚げ物を副菜にしてメインになんか作る、なんて僕にゃあ出来んです、面倒で。今の僕だったら茄子の揚げ浸しとご飯だけで「美味い美味い」と満足すると思うし。

揚げ出し豆腐なんか出てきた日にゃ、もう完全にそれが主菜ですね。今なら完全に揚げ出し豆腐でご飯食べられるよ。


昔、大学の学食(カフェテリア方式で一品一品取る形式だった)でご飯、味噌汁、鶏の唐揚げ、それにもう一品、揚げ出し豆腐(多分100円ちょいだったんじゃないかな)、なんて感じでランチしてたけど、自分で作るなるとそんな献立絶対ムリですわ。

「揚げ出し豆腐」もさ、「揚げたものをもう一回料理した」系でしょ?すごいよねぇ。。豆腐なんてそのまま冷奴で食べてもいいのに、一回揚げて、更に一回汁に漬ける、というね。

あのね、丼に炊きたてご飯盛ってさ、少し冷まして(いわゆる「ツメシロ」ってやつですな)、そこに熱々の揚げ出し豆腐載っけて、汁もぶっかけちゃって、ネギみじんと摩り下ろし生姜添えて白ゴマふった丼とかどう?いけるんじゃない?(どこに?)

ああ、揚げもん食いたくなってきたなぁ。

貴方に。あるいは映画「この世界の片隅に」の個人的感想。

2017-02-05 21:18:56 | DVD、映画
「この世界の片隅に」を観てきました。2回目です。

まず、ここできちんと書いておきたいのだけど、この映画は11月に公開された時は全国で63館でしかやってなかった。だいたい、普通の、というかそれなりに宣伝されてる映画は最初は200館くらいでやるもんだと思うんだけどそれに比べればかなり少ない。

しかし、この映画は公開から3ヶ月経った現在、全国271館でやっている。

これだけでもこの映画の素晴らしさというのが伝わるんじゃないかと思う。

で、2回目見ると「あ、こういうシーンもあったか」と気づくのがこの映画の不思議なところです。

あとやっぱり1回目見たときに「ぐわああ!」と思ったところは2回目でも「ぐわああ!」と来た。

もう公開3ヶ月も経っているので少しだけネタバレしてもいいかな、と思うので書いときます。



<改めて言っておくけどぜったい観たほうがいい映画ですからね、こんな文章読んでる暇があるのならぜひ観に行ってくださいませ。>






















「あ、こういうシーンあったんだ」と思ったのは些細なシーンなんだけど、戦争が終わって、北條家のお父さんが職場でいろいろな文書を焼くシーン。

このお父さんというのは作品においては静かな、そんなに主張しない人として描かれているけど、このシーンでもなんというか、怒ってるでも無く悲しんでいるでもなく、ただ静かな表情をしていた。戦時中とはいえ一生懸命働いていた仕事の書類を、戦争が終わってすぐに焼かされる、うーん、どういう気持だったんだろうか。。

「ぐわああ!」と思ったシーンは2つありまして。ひとつめのところは物語の根幹に関わるのでここでは控えます。僕が言っておきたいのは2つ目のところ。

刈谷さんの話です。

すずのある意味「友達」とも言えるご近所さんの刈谷さんの息子さんが出征することになる。

この出征のシーンも映画の中に描かれている。しかも、よくみると分かるのだけど、この出征のシーン(ばんざーい、とやるところ)で、そこに参加する人たち(すず含めたご近所さん)が、「気が重いねぇ、あん人は旦那さんも弟さんも戦死しとって」みたいなことを言っている。つまり、刈谷さんにとっては唯一の身内である息子さんが出征する、ということだと思う。

それでも、出征は当時「おめでたいこと」なわけだから「おめでとうございまーす」と言わなければいけない。

そしてその息子さんは呉に「帰ってくる」。

しかし、母である刈谷さんはそれに気づかない。

「ぐわああ!」と思った2つについて僕が思ったことを正直に言う。

僕が、叫びたいくらいに思ったのは、

「そりゃ無いよおー!!」

です。

そりゃ無いじゃないか、それは無いよ。。なんでそんなことに。。それは無いよおお。。

息子を戦争に取られて、その息子は昭和20年8月6日に広島にいて、顔も体も「ベロベロ」になって、なんとか歩いて故郷の呉に来て、それを母である刈谷さんは気づかない。。

それは無いよ。。

「ぐわああ!」と思った一つ目も、すずさんのあれがああなって、、それは無いよ。。

ああ、今思い出しても涙が出てくる。

「それは無いよー」と思ってしまうようなことが起ること、それがつまり「戦争」なんだろう、と思う。



2回目観ると、冒頭の些細なシーンから泣けるよ。それはつまり、「ああ、この人が最後には、、」とかそういうことが分かっているから。

あとさ、言うまでも無いけどのん(能年玲奈)の声は素晴らしいね。すずさんとほんとに合ってる。この人の「コメディエンヌ」としての素質は素晴らしい。それがあんなことになるから、、ってとこもある。


この映画を観終わった後に思うのは、「あの人だったら、この映画を観て、どう思うんだろう?」ということなんだよね。自分の大事な人たちは、この映画をどう想うんだろう、どんな感想を持つんだろう?と。

そんな訳で、色んな人に勧めてしまう。「とりあえず観て!そんで感想聞かせて」って。


だから、

貴方にこの映画を観てほしい、と僕は思ってます。

右肩

2017-02-04 18:54:13 | 日記
昔、大学出たてで働いてた時の話。

当時の会社がそろそろ繁忙期、と言う時に会社の上司から整体を紹介された。そろそろ忙しくなるで身体のメンテナンスしといたほうがいい、という意味で。結構地元では知る人ぞ知る有名な(あれ?論理的に矛盾してる?ま、いいや)先生とのこと。

当時、僕は20代前半で別に身体に痛いところは無かったんだけど、いったらいったでやっぱり良かった。

単純に「おお!」と思ったのが、僕はそこに車を運転して行ったのだけど、帰る時にバックミラーを調整しなければ行けなかった。つまり、姿勢が治り、身長が伸びてた、ということ。

あと、家に帰ってトイレに行った時も「おお!」と思った。トイレ話で恐縮ですが。自宅のトイレというのはほぼ毎日見る光景な訳で、そこから見える景色も、つまり僕の身長が伸びてるのでいつもとは変わっていた。

こういう経験があるので、整体ってのものを僕は信頼している。そりゃもちろん人によって千差万別なんだろうけど。


ここ1、2週間、どうも右肩が痛かった。グッと上げるとピリッと来るような。いやーん、四十肩?と思ってがっかりしてて、どこかで見てもらおうかな、と思っていたんです。

でさ、僕は合気道を習っているんだけど、その中に整体の先生がいるのは何となく聞いてた。噂では結構な達人らしいので、今度見てもらおうかと稽古終わりに「どこのなんて治療院なんですか?」と声をかけたら「どれ、いま、見てやるよ」と稽古終わりの道場でそのまま診てもらえることに。

仰向けになって「こっち伸ばしてみて、これで手を上げてみて」なんて言われるまま「はいはい」と答えてたらものの5分で「ああ、これだわ」と当てられた。

僕の肩の痛みの原因は、どうやら右胸の肋骨の間が狭くなってることと右脚の腿の内側にある、とのこと。何がどうなってそうなってるのかまったく見当もつかないけど、右胸と右腿を「あ、ちょっと、イテテ」ってくらいに触られたら一発で右肩の痛みが無くなったのでこれは信じるしかない。

いやーん、痛くないって幸せ〜。別に、痛くて痛くて毎日困るってほどの痛みじゃ無かったけど、痛いのと痛くないのなら痛くないほうが1000000倍ありがたい。

「で、これって原因は何だったんですか?」と聞くとシンプルな回答。

「そりゃ、パソコンのやり過ぎだよ」

そうかー、納得。



と、思ってさ、家に帰ってきてこのブログを書いてて、「ハッ!?」と気づいてしまったことがあって。

あのね、僕はその方に「一度も右肩を触られていない」んだよ。

ちょっとザワッとするよね。

僕が「ちょっと右肩痛いんですよねー」と言うとその方は「どんな感じ?」、「こうやって上げるとちょっと痛いんですよ」、

「仰向けに寝てみて」
「はい」
「右肩上げてみて」
「はい」
「もっと上げてみて、痛い?」
「そうですね、このぐらい上げると痛いですね」
「分かった」

って会話があって、足とか胸とか首とか触られて、「ああ、ここだわ」と言われたの。つまり、一度も右肩に触られてない。

なにこれ?(笑)

すごいね。

モカ

2017-02-03 21:43:02 | 日記
故あって家で仕事をしている、出張の無い時以外は。

朝起きて、コーヒーを淹れて、キッチンにあるテーブルでパソコンを開き、資料や手帳なんかを広げパタパタと仕事をする。電話したりメールしたり。こういうのって「おお、なんか村上春樹的だなぁ」と思って嬉しい。

僕はあまり朝ご飯を食べないのだけれど、こういう風に仕事してると10時11時くらいに少しお腹が減ってくる。で、食パン焼いたりラーメン茹でたり。

で、そこで食べちゃうと昼は別にお腹が空かない。何となく気分転換に近所を散歩。一時間ほどてくてく歩いて、近所にビーチ、と言っても人口的な砂浜だけど、があるんでそこに行ったり。通り道に図書館があるので寄ったりする。そしてると「そうだそうだ、牛乳が無かったんだ」とか思いついて帰りにスーパーで買い物したりね。何せ家の隣の隣がスーパーなので便利で仕方ない。

午後の仕事を始めて、17時くらいには「ま、もういっかー」と仕事終わり。晩御飯を作り出す。一応、オフの日以外は17時までお酒を飲まないことをルールにしている。別に飲みたいのを我慢している訳ではないんだけど、昼から飲みだすのを日常にしちゃうと面倒くさいしね(笑)ご飯の後は少し仕事したり本読んだりお酒飲んだり。

こんな生活。

快適ですよ。

もともと「通勤時間」がそんなに無い方(浅草にいた時は通勤時間徒歩5分だったし、引っ越してからも自転車で15分程度)だったんだけど、それでも「通勤しなくていい」というのはめちゃくちゃ楽。

仕事をしてる時はずっとラジオをつけているんだけど、交通情報が定期的に流れる。それを聴いてると「まー、世の中では渋滞がたくさん起こってるもんだなぁ」とつくづく感じる。電車もよく止まるでしょう?とにもかくにも東京では「移動する」ってのが大変だよねぇ。。

弊害、ってほどでも無いけど感じるのはコーヒー豆をどんどん消費してる。まー、毎日数杯飲んでるからねぇ。。でも考えてみれば外で仕事をしていた時は1日に数杯、缶コーヒーだのミネラルウォーターだのを飲んでたわけだから経済的にはあまり変わらないんだけどさ。

コーヒー豆はネットでまとめ買いしているんだけど、ここ最近はこれを買っている。


藤田珈琲 コーヒー豆

ここで500g×2パック(つまり1キロ)のセットを買うと、以前は2,3ヶ月はもってたイメージなんだけど、最近は買って1ヶ月で無くなっちゃう感じがする。飲みすぎかね?

ここの「エチオピアモカ」が好みです。モカってなんとなく酸っぱいイメージがあったんだけど、ここのは甘くて美味しいと思う。

今は1984年

2017-02-01 22:30:03 | DVD、映画
僕の今の仕事は基本的に土日祝日と1日がお休みです。ほら、1日は映画の日で安い(通常1800円が1100円)から。

つーことで「スノーデン」を観てきました。



米国国家安全保障局(NSA)が世界中の人の個人情報を収集していたことをCIA元職員のエドワード・スノーデンがリークした、いわゆる「スノーデン事件」の映画化。

Based on a true story.
(実話に基づいてる)

とは言え映画だからいろいろ変えられてはいる。

例えば一番のポイントになる「スノーデンはどうやって機密データを持ち出したのか?」については監督のオリバー・ストーンがパンフレットで「その方法は係争中なので明らかには出来ない」と言っている。その代わり、映画では非常に映画的サスペンスで描かれていてそれがワクワクさせる一つの映画的魅力になってるんだけどね。

ポイントは、NSAが特殊なコンピュータプログラムを使い、世界中の人の個人的データ(携帯の通話記録、メール、SNSなど)にアクセスしていた、ということ。

電源を切っているはずのパソコンでも外部から操作しカメラを起動しその映像を見る、というシーンがある。

残念だけど技術的にはこれは出来るだろうなぁ。。ほんで、ま、やってただろうね。


ジョージ・オーウェルが1948年に書いた「1984年」というSF小説がある。

その小説の1984年では「ビッグ・ブラザー(偉大な兄弟)」と呼ばれる存在が支配しており、全てはビッグ・ブラザーによって監視されている。

「Big brother is watching you.」
(偉大な兄弟が貴方を見守っている)

ちなみに小説「1984年」には「ニュースピーク」という言い方が出てくる。

ニュースピークでは戦争をする役所は「平和省」であり、「自由」という言葉はもう言葉すら無くなっている。

そういえば「盗聴」では無くあくまで「傍受」と言い張ってたなんてことがありましたねぇ、現実に。

今年は2017年?

違うよ、今は1984年だよ。