浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

健康第一でっせ

2008-02-28 22:49:10 | 日記
はい、mixiをご覧になっていただいた方はお分かりだと思いますが退院しました。

そもそも言うと、17日(東京マラソンのあった日曜)に起きたときから体調が悪くて「風邪かな~」と思っていたんですが、夜になってかなり悪くなって「こりゃあかん!」と救急車に運んでもらいました。

病状は十二指腸潰瘍。十二指腸に潰瘍が出来ていてそこから出血し、血が足りなくなっている状態。「風邪なんてあっつい風呂入って汗出せば治るぜ」と思っていたのでもう少し元気だったら熱い風呂に入って更に貧血になるところだった、危ない危ない。

救急車に運んでもらって即入院。10泊してました。

最初1週間は絶食。いや~、物心ついてからこんなに物食べなかったのは初めてですよ。辛かった辛かった。

まぁ何より健康が第一ですな。

mixiやメール通じてお見舞いいただいたり、ご心配ありがとうございました。

ということで2、3日後にクレオパトラ伝の続きアップしますのでお楽しみに~。

ローマ人列伝:クレオパトラ伝1

2008-02-16 21:56:25 | ローマ人列伝
今回はクレオパトラ。ローマ人列伝初の女性。

何度も繰り返して申し訳ありませんが、この列伝は僕の個人的趣味で面白おかしく書いているものですから歴史的間違いはご容赦ください。(ご指摘はありがたく頂きます)
はっきり言ってこれは僕の「妄想」です。

クレオパトラと言う名だけは知らない人はいませんよね。んだけんども改めて考えると結局どんな人だったかって案外知らないもんです。彼女は何をした人なのか?どう生きたのか?何のために?

この列伝初の女性シリーズ。そもそもローマ時代の女性の社会的地位というのはそんなに高くないからあまり女性が出てこないんですよね~。

だいたい名前からして適当ですもの。ユリウス氏族に属する女性はみんなユリア、ドルッスス氏族の女性はみんなドルシッラ、(語尾が-aは女性形)みたいに同じ名前の人がどんどん出てくる。母と娘が名前が一緒、なんてのも結構あるので後の歴史では大ユリア、小ユリアみたいな区別。適当。サザエの妹がワカメみたいなもんです。
ぱっとローマ時代の女性で浮かぶ名と言えばリウィア(アウグストゥスの妻でティベリウスの実母)、アグリッピーナ(大アグリッピーナはアグリッパの娘でカリグラの母、小アグリッピーナは暴君ネロの母)くらいですかね。

そんな時代にも関わらず女性であるクレオパトラが女王になるんですから当時のエジプトというのは女性の権利が高かった国なんだともいえます。

ここからクレオパトラの人となりの説明を書きますが、面倒な人は飛ばしてください。大事なことは「大王朝に生まれた、若くて美しい女王」ということだけですから。

クレオパトラの生まれは紀元前70年。後にロマンスを繰り広げることになるユリウス・カエサルは紀元前100年生まれ(関係ないですがカエサルの生まれ年は分かりやすくていいです)ですから30歳年の差カップルということになります。

クレオパトラ、と言えばエジプト人というイメージがありますが、実はギリシャ系の人。

だから黒肌で黒髪のおかっぱ、というイメージも間違いで白い肌とウェーブのかかった茶髪。
クレオパトラ、という名もギリシャ語で「父の栄光」という意味。父は当時のエジプト王(ファラオ)、プトレマイオス12世。この時点でこの古代エジプト、プトレマイオス朝は約300年続く大王朝でした。

はい、こっから本題です。

彼女が歴史の表舞台に登場したのは、19歳の時。父の死に伴いプトレマイオス王朝を継ぎます。しかしそこに大帝国にありがちな血縁闘争が起こり、弟プトレマイオス13世を擁立する派閥との戦いが起こります。プトレマイオス派は同盟国ローマからやってきた名将軍ポンペイウスと手を結びクレオパトラを追放します。


(シジマじゃなくてポンペイウス)

プトレマイオス一安心、暮らし安心クラシアン、と思いきや実は時代の流れを読めていませんでした。

ポンペイウスが名将軍だったのは少し前の話。なぜ彼がエジプトにやってきたのか?
それは飛ぶ鳥を落とす勢いだったユリウス・カエサルが私軍と共にルビコンを越えローマに向かってきたから。ポンペイウスはいったん安全なエジプトで力を蓄えようと思っていただけです。勝ち馬に乗ったつもりのプトレマイオス、実は泥舟に乗っていました。

少し前には独裁官スッラの右腕として、スッラ死後はカエサル、クラッススと共に歴史に名高い「三頭政治」の一頭として、「偉大なる」という意味の「マーニュス」の尊称を受けたポンペイウス・マーニュス。
ローマ最高の武人と呼ばれた彼には武力、統率力、人をひきつけるカリスマ性、そのすべてがありました。しかし決定的に欠けていたのはビジョンを見る力。彼にはローマ帝国をどうするべきなのかどころか、今、自分が何を為すべきなのかもわかっていませんでした。元老院の言うがままにカエサルと手を切り、元老院の言うがままにエジプトへ。そんな彼がカエサルに敵うわけがありません。

カエサルはポンペイウス軍を一蹴。それを見ていたプトレマイオス、泥舟に乗っていたことに気づき、手のひらを返しカエサルへの服従を誓います。

王朝を舞台にした姉弟喧嘩、決め手はローマの昇竜カエサルをどちらが握るか、です。

プトレマイオスはポンペイウスの首をカエサルに差し出し、一度は敵として刃向かった自分の非礼をわびます。ポンペイウスに擦り寄った結果、負けはしましたがそれでもまだこちらが体制派、普通の軍人であればこちらを選んでくれるはず。

一方、追放されたクレオパトラ、彼女は敗者として多くのものを奪われました。地位も名声も。しかし誰にも奪うことが出来ない彼女だけの武器、それは「聡明さ」と「女であること」

いくらユリウス・カエサルが女たらしの禿とは言え「ねぇ~ん、助けてくださらな~い?」と色仕掛けで迫るのは下の下。それでは「旦那~、ポンペイウスの首を差し出したんだから助けてくださいでゲス、ゲヘゲヘ、アマ部の千葉です」と下手に出たプトレマイオスと一緒。更に共同戦略者として同等の立場で手を結ばないと自分の祖国エジプトがローマに降るだけです。彼女は単なる女ではなく女王なのです。

そこでクレオパトラは一計を案じます。

部下からの報告書に目を通すユリウス・カエサルの寝室に、ある夜、寝具袋が届けられます。「何だろう?」と思ったユリウス・カエサルがその寝具袋に近づくと、中から出てきたのは若く美しい女王クレオパトラ22歳、はい、おっぱいドン!


恋愛において大事なことは、、、いや正直良くわかりません。分かってたら土曜の夜にパソコンに向かってこんな文を書いていません。ただ、「恋」に大事なことのひとつは多分分かります。それはサプライズ。
「え!?こんなことを?」「え!?こんなところで?」なんて言う小さな驚きで人はいともたやすく恋に落ちてしまうものだなんてことをドッピオさんは言ってないけど。UMEさんは「え?足の裏まで!?」と言ったとか言わないとか。

女に関して百戦錬磨のカエサル50歳。自分に言い寄ってくる女、自分についてくる女はいくらでも居ます。その彼が求めていたのは美しさでも従順さでもなく、自分の好奇心をかきたててくれる愉快さだったのです。

知ってか知らずかクレオパトラの取った作戦はビタはまり、ローマの権力者52歳とエジプトの女王22歳は男と女になります。

カエサルの胸に抱かれ微笑むクレオパトラ、王朝の命運も、彼女の運命も、明るく見えていました。

このときは。

…to be continued...

何がストレスって

2008-02-16 00:18:22 | 仕事
今日、中華料理屋で晩御飯を食べてたら向いに結構酔っ払った男性が座ったんです。

で、店員さんに「ピータンと…ビールと…あとこの店で一番美味しいやつ」とか言ってて店員さんもあまり日本語がわかんないようだったんですよね。
「麻婆豆腐いかがですか?」
「多い?」
「はい」
「おなか一杯なんだよね~」
「エビチリは?」
「海老きらいなんだよ~」
「焼きそばは?」
「美味しい?」
「美味しいですよ」
「一番?」
「わからないです」
「だからこの店で一番美味しいのなに?」
「麻婆豆腐」
「じゃ、それで」
「繰り返します、ビールと餃子と…」
「いや、ピータンだってば!」

って会話を5分くらいしててかなり面白かったです。

で、何がストレスって話なんだけどさ、結構前に矢沢永吉のインタビュー読んでててそういう話が出てきた。

このあいだドッピオさんと話したんだと思うけど、個人的には矢沢永吉というアーティストは別に好き!ってわけじゃないけど生き方はいいよね。なんか、タオル肩にひっかけちゃってるファンの気持ちは良くわからないけど。

で、その矢沢永吉が言ってた。

インタビュアー「矢沢さんもストレスとかあるんですか?」

「あるよ、もちろん。何がストレスってねぇー人間関係だよ

それ読んでガビーンと来たね。あの矢沢も人間関係がストレスなのか、と。

なんかもう色んな人がいるよね。最近は結構、悩みの多い日々です。

特に多くて困っちゃうのがさ、「はっきり言わない人」っているでしょ?

先日合ったのがある人に「これこういう風にしたらもっといいんじゃない?」と言ったんですよ。別に「やれ」って意味じゃなくて単なる提案として。
そしたらそうしてくれたんだけど後で他の人に「私、忙しいのに指示されて」と愚痴ってたらしい。

なんだかなぁ。

まずさ、はっきり言って欲しいよね。

「そのほうがいいけど私忙しいんであなたやってくれませんか?」って。

そしたら僕は「あ、そう。じゃやるねー」で済むのに。

という、話。おちは特にない。

My funny valentine.

2008-02-15 00:47:14 | 食べ物
というわけでバレンタインデーでしたね。

会社の人からいくつかチョコをもらいました。そもそも三連休のあとだったのでいろいろお土産のおすそわけもあり、お菓子には困らないマイデスク。

バレンタインだから、というわけでもないんでしょうが、母親からも食べ物が届きました。



入ってたのはこんな感じ。

・サーダーアンダーギー

なんなんすかね??いや沖縄のお菓子だと言うことは僕も知っていますがやけに家の母親が作るんですよ。いや、美味しいけどだからってなんで作るんですかね。簡単なの?

・あげもち

結構、うちの実家周辺ではよく出る食べ物です。正月についた餅(うちの実家は正月だけじゃなくて食べたい時につくけど)があまったら薄く切ってあげて醤油まわしかけたもの。これね、当然揚げたてがおいしい。醤油がじゅわじゅわしてて。
この食べ物の良くないところが「止まらない」ってことなんだよね。ほんと止まらない。揚げた餅なので油分もカロリーも決して低くない、ってことは頭では分かってるんだけどぽりぽり食べるね。お茶うけにもいいしもちろん酒のつまみにもばっちり。

・そば

乾物のね。うちの近所に母の知り合いの米屋があってそこで扱ってるそば。知り合いとはいえそこで米を買うことはない(だって売るほどあるんだから、うち)けどそばとうどんだけは買ってたな。なぜかうまいんだよね。
実はこのそばとうどんを作ってる会社の社長に仕事で会ったことがある。結構立派な会社でJリーグチームのスポンサーとかもやってるけど会ったとき「子供の頃から食べてました」と言ったら「なぜか茨城で売れるんですよね~なんででしょう?」と言われた。いや、僕に聞かれてもこまるけど。

あとはなんかパックの「さんまピリカラ漬け」とかそういうの。

「なんでこれ送ってきたんだろう?」と考えるとおそらく、餅を揚げたはいいけど大量過ぎて余ったので送ろうと思ったけど餅だけじゃさみしいんでついでにサーダーアンダーギー作って、ついでに家にあまってた食材入れた、ってとこだろうね。

まぁ基本的に人に食べ物を上げたり送ったりするのが好きな人なので何も考えずに送ってる可能性もある。

いえ、美味しくいただきますが。

ローマ史をもっと楽しむために。

2008-02-14 00:53:37 | ローマ人列伝
ローマ人列伝を気が向くままにつづっているわけですが、書きながら「あ~これ説明したいなー」とか「こういう基礎知識あればもっと楽しんでいただけるのに!」と思うことが多々あります。

ティベリウス伝を終えてひと段落ついたタイミングでもあるので、「ローマ史の簡単な基礎知識」を書き綴って行きます。

列伝形式ではないのでちょっと退屈かも知れませんが「ふーん」程度にナナメ読みしていただけるとこれからもっと楽しめると思います。

【基礎的な歴史】

超カンタンなローマ史を書いてみました。
よろしければどうぞ。

超カンタンローマ史(外部リンク)

【敗者の同化】

古代ローマが世界国家として最大の領土を誇った理由のひとつにこの「敗者の同化」というキーワードがあります。それまでの国家といえば基本的に侵略国家。隣に自分たちと違う民族があれば侵略し、略奪し、それ以降は土着の文化を認めませんでした。
一度は力に屈しても人間は「支配されている」と感じるだけで反抗したくなるものです。虎視眈々と支配者の力が衰えるのを狙い反乱を起こします。侵略し、支配し、反乱され、それを討伐する、という繰り返しでは領土を拡大し続けることは出来ません。
しかしローマは違いました。
たとえば安全のために隣国と戦争を行ったとしても勝った後にはその国の文化がそのまま存続することを認めました。
古代においておおきなイデオロギーの対立は「宗教戦争」ですがローマ人は土着の宗教すら認めました。それにはもともと「30万の神がいる」と言われたローマの多神教文化も大きく影響しています。

自分たちの文化、宗教も認められ、更に最強の軍を誇るローマ軍に安全を保証される。その見返りは決して無理のない税金のみ。

植民地(古代ラテン語ではプロヴィンチア、つまり属州、の意)の人々にとってローマ庇護の下にいるのは決して損なことではなかったのです。

だからこそ属州の内乱も少なく、背中から攻められる不安がなかったローマは常に「外へ外へ」攻めていればよかったのです。

なぜこの「敗者の同化」という考え方がローマに定着したのか?

それはそもそもこのローマという国の成り立ちから始まっています。

ローマの始まりは紀元前753年、ロムルスという若者が建国したことから始まります。


(ロムルスは双子で更に捨てられて狼に育てられた、という伝説があります。狼の乳を吸っているのがロムルスと兄弟レムス)

もともとトロイ戦争の敗北者たちの集まりだったローマ人。兵士の若者はたくさんいましたが嫁となる女性が不足していました。そこで王ロムルスは近所のサビーニ族に目をつけます。にぎやかな祭りを開催しサビーニ族の男性を招待しもてなします。そのすきに女性を強奪。

その様子をあらわした彫刻。がっつり強奪してます。しかしながら今でも欧米では結婚式後に新郎が新婦を抱き上げて家に入る習慣があります。それはこの故事から。

女を奪われたサビーニ族はもちろん激怒。しかしロムルスは女性たちを決して強引に扱わず正式な妻とします。
サビーニ族とローマの戦いは続きますが、そのうちにサビーニ族の女性は「ローマの男性は優しいし、わざわざサビーニに戻りたくないわ」と言い出します。
女性の声を武器にローマは和平を申し出ます。
その際の和平の条件が決してサビーニに手下になれ、ということではなく、「どうせなら一緒の国にしちゃおうぜ」ということ。
娘たちが決して邪険な扱いを受けているのではなく、むしろ幸せに生活している、更に屈強な男の多いローマと一緒になるならまぁいいか、とサビーニもこれを受け入れます。

この出来事からローマが始まりました。

以後、長い歴史の中でもローマ人は蛮族を決して邪険に扱うことなく、むしろ積極的に自分たちの知恵を与えその土地の発展に尽くすようになりました。

特にこの傾向が顕著だったのがカエサル。彼は平定したガリア(今のフランス)の部族を積極的に保護しました。更にはどんどんローマ市民権や自らの名(当時のローマでは氏族(後でかきます)が同じなら助け合う、という不文律がありました)も与えます。

【元老院】

古代ローマにおいて外せないキーワードがこの「元老院」です。

初代ローマ王、ロムルスは若いながらも常識のある人でした。自分ひとりでは真っ当な政治が出来ない、と気づいていたのです。そこで村の長老たちを集め意見を聞く助言期間を作ったのです。これが元老院。都度、彼らの意見をききながら政治を行っていきました。
当初は正式な期間ではなく単に井戸端会議に毛が生えたものでしたが、王政から共和制に代わるにつれ、その権力は増大していきました。
以後、元老院は名家の知識人の集まりとなり政治を行っていきます。簡単に言うと今の衆議院、参議院のようなものになります。

どうも「元老院」と聞くと権力にかられた頑固な老人たちの集まり、というイメージがありますが最初は王の助言機関、後にはたんなる議会、という感じです。

いろいろありましたが、ローマ発展の理由にはこの元老院が行った善政もあります。

ローマの元老院と市民、つまりローマの主権者を表す"Senatus Populusque Romanus"は「SPQR」という略語として今でもローマの街角で見ることが出来るそうです。


ローマのマンホールの蓋。

更には現代ローマ市の紋章にも書かれています。


【パトローネスとクリエンテス】

古代ローマを理解するための重要な人間関係(つまりは家関係)がこれです。パトローネス、とは現代も使われている、パトロン、の意味、一方クリエンテスはクライアント、の意。
パトローネスとクリエンテスは簡単に言うと「親分、子分」の関係です。
パトローネスは資産と軍勢を持っている家系。一方クリエンテスはパトローネスに保護される家系。保護、と言っても決して奴隷や子分ではありません。
パトローネスは何かあればクリエンテスを守ります。たとえばクリエンテスの家がどこかの家と争いになったときにクリエンテスが出張って「まぁまぁ」と仲裁します。喧嘩になれば当然、私軍も出します。そのためにクリエンテスはパトローネスに協力します。

そもそもそういう関係が普通だったのでローマは属州支配に関しても「ローマがパトローネス」と思えたのです。

当然のことながらパトローネスの家系の者が選挙に出ればクリエンテスは大きな「票」になります。

ガリア戦争以後、広大なガリア全土の民はカエサル個人にとっての「クリエンテス」となります。それが政治的にカエサルにとても役立った、ということは言うまでもありません。

【ローマ人の王嫌い】

ロムルス王から始まったローマ。ロムルス死後、そのときそのときで実力があるものが王となって行きました。この「王政ローマ」が約200年続きます。しかしタルクィニウスが王の時、ある事件が起こります。王の権力を傘に非道を行ったタルクィニウスをローマ市民が追放したのです。


王追放の首謀者ルキウス・ユニウス・ブルートゥス。(関係ないけど「ブルータス、お前もか」のブルータスはこの人の子孫。王を追放した英雄の子孫が王のような英雄を殺したのは歴史の皮肉でもあります。)

このときに一人に権力が集中することによる弊害を知ったローマ市民、ある宣言をします。
「以後、ローマは王を持たない。ローマの主権は元老院と市民にある」
ここから元老院と市民による政治、つまり「共和制」が始まり、同時にローマ人の「王アレルギー」が始まります。

アウグストゥスが皇帝となるまで、ローマにおいては王を目指した者、あるいは王座を欲していると疑われた者は続々と殺されていきます。

たとえば有名なところでは護民官(後で書きます)として平民の農地を守るため農地改革に取り組んだグラッスス。彼は市民集会(今で言う総選挙)の際に反対者にもみくちゃにされ、壇上から「自分はここにいる、助けてくれ」と仲間に示すために自分の頭に手をかざしました。それを見ていた元老院議員は「グラッススは王冠を求めた、彼は王になろうとしている」と避難し彼を殺害したのでした。

もちろん終身独裁官となったユリウス・カエサルが暗殺されたのも、「カエサルは王を目指している」と思われたからでもあります。

【執政官、護民官、独裁官】

ローマの政治は基本的に元老院によって行われていました。元老院によって法律が決められ、ローマ市民による市民集会で可決される、という流れです。
しかしたとえば戦争で最高指令官が必要、など一人のリーダーが必要な場合があります。

そのためにまず執政官という役職が設置されました。原語では「コンスル」。これは今の日本で言うと総理大臣。議長みたいなものです。任期は1年、そして常に2名体制。ローマ人は王嫌いですから一人に権力が集中しないための仕組みです。そして執政官になれるのは貴族階級のみ。

※ちなみにこの執政官=コンスル、もともとは相談する、熟考する、という意味です。「元老院と相談する人」という意味でした。それは現代でも相談する人、つまり「コンサルタント」として残っています。

執政官、というのは当時のローマにおいてはキャリアのトップですからかなりの栄えある役職です。更に前執政官(プロコンスル)という役職がありました。これはつまり選挙に当選し、来年からコンスルになる人、という意味。プロコンスルは慣例として属州の統治官に任命されました。属州の統治というと大変な感じもしますがそんなことはなくてとりあえずその土地に行って税金などの管理。場合によっては属州からの裏金ももらえましたから金銭的にもかなり割のいい仕事でした。

更にローマも肥大化してくると貴族階級と平民階級の軋轢が生まれてきます。
なぜなら平民は元老院には入れないわけですから政治になかなか参加できません。元老院は貴族ですから自分たちに有利な法律を作ることが出来ます。

というわけで平民の権利を守るために「護民官」という役職が設置されました。これは執政官と同じく任期は1年。しかしこちらは一人。

特権階級である元老院、執政官に対抗するための護民官特権というものを持っていました。

特権の一つ目は「身体不可侵権」つまり護民官を傷つけたり殺したりすることは誰も出来ない、というもの。更に「拒否権」という権利も持っていました。こちらは元老院や執政官が決めた法律でも拒否できる、という権利です。つまり護民官は「誰にも殺されず」「何でも拒否できる」というかなり強い権利を持った役職です。もともと平民の権利は薄いですからその代表である護民官の権利は大きかったのです。

後にアウグストゥスが「私は貴族だけどやっぱり市民の権利は大事だと思う。平民を守る護民官には(貴族だから)なれないけど特権だけくれ」と言って利用するのがこの「護民官特権」です。

更に「独裁官」という役職もありました。

こちらはたとえば戦乱時などの非常時に任命されるもの。特別なものですがすべての公職(元老院議員、執政官、護民官)はこの独裁官の命令に従わなければいけません。護民官最後の武器、拒否権も独裁官には無効。独裁官はローマ最強の役職です。最強だけに任期は非常に短く六ヶ月間。つまり非常事態にだけ任命され平時には解職される役職です。ローマ政治の最強カードとも言えます。

カエサルは執政官、独裁官の経験があります。もちろん貴族出身なので護民官にはなっていません。更にカエサルは掟破りの「終身独裁官」(任期六ヶ月、というルールを破りました)にも就任しています。これが「カエサルは王になろうとしている」と思われカエサル暗殺の要因となります。

【プリンチェプスたるインペラトール・カエサル・アウグストゥス】

カエサル、アウグストゥスは本来、個人名ですが後の世には称号として使われます。こういう称号とか尊称が多くなるから人の名前が長くなるんですが。

まずローマ人の男の名前は基本的に三つから成り立っています。

たとえば、

ガイウス・ユリウス・カエサル

ガイウスが個人名、ユリウスが氏族名、カエサルが家族名。つまりは「ユリウス氏族のカエサル家のガイウスくん」という意味です。
当時の名門氏族と言えばコルネリウス、クラウディウスあたり。

更にローマ人は人をあだ名で呼ぶのが好きでした。有名どころではザマの会戦でハンニバルを破ったスキピオ。この人の本名は、スキピオプブリウス・コルネリウス・スキピオ・アフリカヌス、えーっとつまり「コルネリウス氏族のスキピオ家のスキピオプブリウス、あだ名はアフリカヌス」ということです。アフリカヌスはアフリカ王の意味。

そのほかにはポンペイウス・マーニュス(偉大なポンペイウス)、スッラ・フェリクス(幸運なスッラ)など。

カエサル、アウグストゥスも称号として受け継がれていきます。

カエサル、は「皇太子」の意味、そしてアウグストゥスは「皇帝」の意味。つまり皇帝が後継者に決めた人物にはカエサルの称号を授け、皇帝になればアウグストゥスの称号を得る、ということです。
(元は逆に書いてました。。junoさんにご指摘をいただいて誤りを修正しました。)

そもそも皇帝、という役職はなかったのですが逆にカエサルが皇帝を表すこととなり、現在でもドイツ語「カイザー」、ロシア語「ツァーリ」など「皇帝」を表す言葉として残っています。

そしてもうひとつの称号が「インペラトール」。こちらはもともと「軍最高司令官」という意味。凱旋式の時などに兵士が最高司令官を呼ぶ呼び名として使われていましたが特に意味はないものでした。すごーくわかりやすく言うと「わっしょい、わっしょい」くらいな感じ。
ローマ市民の王嫌いをよく理解していたアウグストゥスは軍に対しての自分の呼び名にこのインペラトールを使いました。こちらも皇帝を表す名として受け継がれていきます。もちろん、現代英語の「エンペラー」の語源です。

更に「プリンチェプス」。これは「第一人者」という意味。こちらは単なる「代表」「議長」くらいの意味です。これもアウグストゥスがうまく利用し、「自分は王ではなく市民、元老院議員の代表」という意味で市民に対して使いました。現代英語でも「principal」といえば主要な人、という意味。バレェでも「主役」という意味で使われます。

こういうひとつひとつは決して大きな意味を持たない肩書きを巧妙に寄せ集めた結果、軍でも元老院でもローマ市民の中でも誰よりも権威を持った人間、それがアウグストゥスであり、結果として「皇帝」という強大な権力者になるのです。

近年稀に見るいい式

2008-02-13 00:32:21 | 日記
この年(今年で18歳)になると結婚式にご招待いただくことも多くなる。

同僚だったり友人だったりね。

数えてみるともう何回結婚式にでたんだろう??10回くらいですかね。

それぞれお目出度いことなんだけど大変申し訳ないけど「あ~よかった!」と思う式と「うん、まぁよかった」と思う式がある。

良かった!っていう方はたとえば終わった後に「来週もういっかいあるけど来る?」と聞かれたら「いくっすー!」と答えちゃいそうな感じ。(何度もある、なんて縁起悪いけどたとえば、ね)
一方、そうじゃないほうは「いや~まぁ一回でいいわ~」という感じ。

先週の同級生の式も良かったけど今回もまぁー良かった!

ということで名古屋に行って参りました。


名古屋はいつ以来ですかね~。2年前くらいは自宅で寝るより名古屋のホテルに泊まってるほうが多かったくらいだけど。
久々に来たら駅前に結構ビルが建ってて「景気いんだぎゃー」という感じでした。

式から出たわけだけどもうなんつーか最初っからいい式だった。みんな半笑い(いや、いい意味で)。最初に新郎が入場してきたけど彼も半笑い、それ見て会場のみんな爆笑、拍手。花嫁さん入場で拍手、指輪交換で新郎の指に指輪がはまらず(太ったから)爆笑。
披露宴は披露宴でなんつーかもう爆笑。隣の人が「え?なぜここでお前が?」という感じで泣く。余興のカラオケにあわせてみんな肩を組み合唱、終わったらあたりかまわずハイタッチ、という楽しさ満載の結婚式でした。なんかずっと笑ってたな。

結婚式の余興って僕あんまり好きじゃないんですよ。本当に失礼ですけど。なんかさ「見ないとダメ」という義務感がないですか?だいたいさー、「新郎のご友人によるギターの弾き語りです」ってラブソング聞かされたり、「新婦のご友人たちによるカラオケです」ってハッピーサマーウェディング(しかも微妙に替え歌)なんか聞かされたり。一応聞かなきゃ、と思って話も出来ないし。

今回も率直に言えば企画は安易でしたよ。ラララライ体操。なんかちょっと前の結婚式でもこれだった。「またかよ」とは思ったんだけどやってる人がちゃんと練習していたのか息がぴったりで、しかも吹っ切れてやってたので見てて退屈しなかった。照れながらやってる結婚式の余興はあんまり楽しくないもん。「そんなに照れてんならそのマイク俺によこせ!」と思う。

結婚式って多分、その人の人生のその時点における集大成的な意味があって、その人がどういう人生を送って来たか、というのが如実に出る感じがする。

そういう意味では今日の結婚式は非常に分かりやすかった。つまり「あ~この人は仲間を愛して、更に仲間に愛されている人なんだな」ということ。

いい結婚式って場所や食べ物じゃなくて(ぶっちゃけ僕は結婚式の食べ物なんてかっぱ海老せんでもいいよ。ビールがあれば)「人柄」なんだよね。

最後に司会の人が〆に「いよいよお開きの時間になってまいりました。今日の披露宴はいかがでしたでしょうか?」とか言ってたので「最高!」と言ったら静かな中に僕の大声が響いて会場爆笑。すんません、酔ってたので。

お幸せに。


※画像がないのも淋しいので食べ物写真をとりあえず。
えび

魚の上にウニを塗ったカニ乗っけたの

黒毛和牛ステーキ


同じテーブルの人が急遽来れなくなり、一人分余ったんだけどもったいないので隣の人と分け合って食べた。皿ごと自分の席に持ってきておいたら店員さんが「まだ出してない」と思ったのか更にくれた。わーい♪

甘いものを食べて小さくなるやんごとなき方

2008-02-11 23:30:22 | 日記
この三連休は初日の土曜は仕事でしたが、それ以降はかなりエキサイティングでした。

札幌からやんごとなきお方、よね3が奥3と一緒に来ていたんですよ。

土曜の夜に品川集合。よね3は奥3とデレデレ顔でネズミーシーに行っていたのでまずドッピオさんと合流。その後、よね3と奥3も合流し酒を飲む。(この店に時計忘れました…)

日曜は品川でよね3とりちゅさんに合流。

駅前のおしゃれなビルのオープンスペースのイタリアンへ。当然ビール。

いや~、天気のいい昼間っから飲むビールは美味しいですな。

りちゅさんからアクリルたわしをいただきました。

肉球デザイン。かわいーですね~。

りちゅさんを見送った後、よね3が「スィーツが食べたい」とおっしゃる。

はいはい、やんごとなきお方ですからね。「おおせのままに」と銀座のピエールマルコリーニに行くことに。

有楽町で降りて最近話題のクリスピークリームドーナツ買えるかな?と思って見てみたけど、1時間半待ち。veramente?? おいおい、ドーナツに1時間半ですか。速攻あきらめる。

ふと見たら大きなよね3がかなりちっちゃくなっている。

はい、これが東京の新しい待ち合わせスポット「体育座り石像」ですね。

平常時には人間風車と呼ばれるほど大きい人なんですがね~。このときは三歳児くらいの体長しかない。

とりあえず起こしてあげて「あー」とか「げっぷ」としか声を発しないよね3の腕をつかみ銀座四丁目へ。

マネケンのワッフルを立ち食いし、そしてお目当てのピエールマルコリーニへ。
1時間並びましたよ。しかしよね3はここでも小さくなっている。

で、キャラメルパフェ。

こではでー、どっでもでー、おいぢがったでづよ。
いや、美味しい!なんというんですかね、まずしつこくない、あっさりしている。でもチョコの味がぐっと来る。特に上に刺さっている角チョコ。「さすが!」と思うくらい美味しかったね。「俺は不良だぜ、甘いものなんてよ~」と言う人でも「ンまーい!」となること確実。よね3が頼んだ「シンプルホットチョコ」というチョコドリンクもチョコの味満載で美味しかった。

その後、上野に移動。ドッピオさんを待つために店に入ろうとしたんですが、上野の雰囲気をことのほかお気に召したよね3、「もっと見たい」と歩き続ける。おおせのままに。
歩いていてカレーのにおいがしたらよね3が「カレー食べたい」というのでおおせのままに即入る。

で、おおせのままに食べる。

立ち食いの焼き鳥屋(外)の雰囲気もお気に召したようで焼き鳥食べる。


「西郷さんが見たい」というので上野公園を登り、その後、駅でドッピオさんと合流。

居酒屋に入った頃には我々はぐったり。

という日曜日でした。

今日の結婚式のことはまた書きます。

いやと言ってもカラダが、、、ゲヘヘ

2008-02-10 03:15:30 | 食べ物
寒いですね~。

最低気温1度程度の東京で寒いと言っていたらよね3やUMEさんに怒られるんだけどやっぱり寒い。

ドッピオさんなら分かっていただけると思うんだけど札幌の寒さと東京の寒さってのはどうにもちがくて、東京のはなんと言うかむかつく寒さ。

札幌だとマイナス10度ぴーかん晴れ(放射冷却で晴れの時のほうが寒い)なんかでも「さっぶいねー、わはは」と笑えるんだけど、東京だと「さむいわー(怒)」となんでかむかついて来る。

こんな日のお昼ご飯にはなんかあったまるもの食べたいねー、と最近よく行くカレー屋さん。タイ風らしい。


昔、血気盛んで触るもの皆傷つけた頃には「タイ風?ふざけんじゃねぇ!スープカレー!?一昨日きやがれ!」と思ってたんだけど僕も最近は大人になり「タイ風?いいじゃないですか~、カレーと名がついているものは何でもいいと思いますよ」と思うようになった。

このカレー屋さんはですね~、まぁまず接客がよくない。

店員さんはまず妙齢の女性が一人。どうにも宮崎駿のアニメに出てくる悪い魔女みたいな感じ。この人が感じ悪いんだよね~。それとキッチンの中に男性が2人。どうも年上の男性は女性と夫婦らしいけど。

カレーのメニューは6種類くらい。チキンカレー、グリーンカレー、カントリーカレー(野菜多目)、野菜とひき肉のカレー、豚角煮の激辛カレー、海老カレー。それと月替わりカレー。

しかもこの店の「もー」と思うところが、海老カレー、月替わりカレーは午後2時から。「ちっくそー」と思いつつ昼ごはんを食べるのが遅くなった日なんかにはいそいそと出かけていく。

なんと言ってもはまってしまうのが小さめの青唐辛子を細かく切ったのをつけたナンプラー。カレーのお供に各テーブルに配置されていて、各自それを適当にかけて食べる。
ナンプラーって良くわかんないけどこのぎゅっとつまった旨味とそこに唐辛子のさわやかさと辛さがいいね~。これだけでご飯が食べられる。
だからここでカレーを食べる時にはご飯の片隅に(そうそう、福神漬けみたいにね)このナンプラー漬け青唐辛子を乗っけて適度にカレーと混ぜながら食べる。

それとともに更にメニューにもよるけど辛めのカレーをはっふはっふと食べているととりあえずは体が熱くなってくる。

食べ終えると食後の飲みものなんて気の利いたものはくれないし、タバコも吸えないのでさっと立ち上がって帰る。で、「うーん、あの店員さんは本当に態度がよくないなー」と思うんだけど、やっぱり体がカレーを求めてその店に足が向くことになる。まだ食べてないメニューもあるしね。

「競技なら、しかけろと。とにかく。」

2008-02-08 00:50:37 | 注目サイト
毎日楽しく生きているわけですが、最近毎朝11時が楽しみで仕方がない。

それは、ほぼ日刊イトイ新聞のサイトで「さんまシステム」という連載をしているから。(それが毎朝11時更新)


そもそも明石家さんま好きなんですよ。尊敬する人は?と言われたら確実に入ってくるね。あとは宮沢賢治、ロバート・デ・ニーロとか。

「恋のから騒ぎ」って番組があるけど、もしさんまが倒れたりしたら「代わりにお願いできませんか?」とか声かけてほしい。がんばるけどなー。

今回のサイトでの連載のテーマは「睡眠」。そのテーマの中で「寝ない人」として有名なさんまと糸井重里が対談しているんだけどまぁ、面白い。

読んでると「しかける」ってことがすごく大事だな、と思う。

その対談の中に、そういうフレーズがあるんだよね。

「(健康目的で走っているならともかく)競技としてマラソンに参加して完走目的、という人が理解できない。競技なら、しかけろと。とにかく。しかけてほしいんですよ」

さんまがこういうこと言うのを読んで「そうか~」と思った。

テレビ見てても(たとえばなんだ、さんまのまんまか)ゲストがガッと仕掛けてきた瞬間が一番、さんま自身が楽しそうだよね。

やっぱ仕掛けるべきなんだな。

たとえばサッカーで5対0で負けてて後半30分という状況でも「隙あらばせめて一点は取るぞ」と虎視眈々と狙って一瞬、ガッとしかけるとかね。そういうのじゃないとつまらないじゃん。

仕事だって営業とか行ってぼこぼこにされて「あ~このお客さん俺には無理だ~」と思ってもどこか一箇所でグッと仕掛ける、そういうの僕も好き。
それで帰り道にコーヒー飲みながら「いやダメダメなセールスだったけど少なくとも一太刀は浴びせた」と満足しているのがいい。それは確かに「はずれ」であり「失敗」ではあるんだけど自分が何かやったことで「無意味」ではないんだよね。

そういういろいろ深いところも面白いし、単純に話としてもめちゃくちゃ面白いよ。

笑ったのがこのあたり。
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さんま:何に一番時間を使ってますかね~?テレビじゃないな…。
    女とギャンブルとスポーツをひとくくりにすると…
糸 井:そこをひとくくりにしますか?(笑)
さんま:え?いけませんか?
一 同:(笑)
糸 井:どうしてそこがひとくくりになるんだ!(笑)
さんま:だ・か・ら、女はギャンブルでもありスポーツでもあるわけ!
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なんとなくわかるけどね~。

女性に対してもさ「しかける」という感じがすごく大事だと思う。

たとえばなんかのきっかけで知り合って何回か2人でご飯食べに行って、って場合に少なくとも男のほうはその子のことキライじゃないわけじゃないですか。(違うかな?僕はそうだけど) だったらね、デート中一回でもいいからしかけるべきだよね。そのほうが絶対楽しいし。
そんなのしたらいい友達関係が壊れる、とか言う人もいるけど僕は違うと思う。しかけた後だって(そしてそれで玉砕したって)友達にはなれるじゃん。

個人的に一番楽しい男女関係はさ、「気が合うし友達として最高だけど、なんかきっかけあったらどうにかなっちゃうぞ、望んでるわけじゃないけどやぶさかじゃないぞ」ってお互いが思っている状態だと思うんだよね。

あ、さんまの話か。

とにかく面白いよ、さんまシステム。期間限定なのでお早めにどうぞ。

確実に売上が上がる方法

2008-02-07 00:20:58 | 仕事
こないだある人と飲んでいて、その人の部下の話。

その人は奥さんと子供(2歳くらいかな、男の子)がいるんだけど仕事で悩んでいて「女房と子供に今の自分の仕事を自慢できない」ともらしたそうです。

それを聞いて。

アホか!


と思いましたね。まぁそんなことをこぼす人はどうせたいした人じゃないからほっといてもいいんだけど。(いちおうその人のことは知っている)

「職業に貴賎はない」と言われるけどそれは僕もそのとおりだと思う。
そして「志には貴賎はある」というのもそのとおり。

つまりどんなに社会的に認められていない職業でもその人が「俺はこの仕事で世界を救うんだ、役に立つんだ」と思っている限りその職業は貴い。
逆にどんなに立派な仕事でも、たとえば政治家でも官僚でも「自分の給料がよければいいんだもんね」と低い志しか持って居ないならその職業は賎しい。

自分の仕事を女房子供に自慢できない、って言っている人は自分の志の低さに気づいていない。

もちろん僕だって立派な志を持ってるわけではない(むしろ志は低い)んだけど、それでもさ、自分の職業を人に自慢できなくなったら終わりでしょ。自分の職業を自慢できない、ということは同じような職業に就いている何万人もの人の仕事を賎しく思っているってことだもん。僕はそんなに失礼なことは思えない。


そういうこと言う人に僕がアドバイスをするとしたらどうするか?いやアドバイスをするつもりもなくてほっときゃいいじゃーん、と思うんだけど。

まず自分の仕事に誇りをもてない人の職場を見るとだいたい「汚い」。

埃がたまってたり資料が山積みになっていたり。すごい最先端なオフィスビルでも中が汚かったりするとダメだね。

そんな職場で働いていると人間だんだん卑屈になるんだよね。

まず、きれいな職場にすること。これが第一。

そして不思議なことに職場がきれいになると業績が上がる。

これは本当。逆に言うと汚い会社の業績は絶対に悪い。だってさ、「社員が細かいところに気がついてない」ってことでしょ。そんな会社ダメですよ。

たとえば客商売(飲食店とか小売店とか)やっている人は即やってみていただきたいんだけど、掃除してみてください。もう「潔癖症か」と思われるくらいに徹底的に。床は「全裸でもねっころがれる!」という位にぴかぴかに、テーブルの上は「赤ちゃんおいても大丈夫」という位に。

「景気悪いんだよね~」「お客さん来なくて」と言っている店に限ってテーブルがべたべただったり看板が埃をかぶっていたりする。そんなので客来るわけないじゃん、と思うんだよね。

福の神がどうやったら来てくれるかは分からないけど、貧乏神は確実に汚いところが好き。

そしてビジネスマンの身なりも一緒。

こないだ女性の営業の人からプレゼンを受けていたんだけどぱっと見ると手の甲が汚いんだよね。なんかボールペンでメモをしたのを手でこすって消した、みたいな。更に見るとマニュキュアも剥げ剥げだし。「うーん、なんかこんな人と仕事したくないなー」と思った。プライベートで檀れいのマニュキュアが剥げてようが3日間風呂入ってなかろうが「頑張ってるね!好き!」と思うけど少なくない金(しかも会社の金、自分の金じゃない)預けるにはちょっとね。

男性営業マンで靴が汚い、ワイシャツしわくちゃ、なんて絶対話もしたくないもん。

つーことで売上上げたければまず掃除しましょう、って話。

さらば、愛しき友よ

2008-02-03 16:19:15 | 日記
昨日は同級生の結婚式でした。

いろんな人から「そういうのって珍しいよね」と言われるんだけどうちの実家だと大体小学校、中学校と面子が一緒。ま、そんなに学校自体が多くないし私立に行く子も少ないし。

当時は1学年3クラス120人くらいの同級生が居たけど小学校に入ってから中学を出るまでほぼ同じ面子。中には高校も一緒、というのも何人か居る。

そういう同級生の結婚式。特に仲のいいのは僕を含めて7人くらい。最近は2年にいっぺんくらい誰かが結婚しているので頻繁に全員集合が出来ている感じ。

横浜で正午から披露宴。そのままホテルにチェックインする。まぁ遠くから来ている人もいたので新郎がホテルを取ってくれていた。僕は帰ろうと思えば帰れるけどせっかく取ってくれたので泊まることに。

しばらく休んだ後、そのホテルの最上階で二次会、更には3次会まで用意してくれていた。こういうのいいね。飲んでて「次何処行く~?」とかだらだらしているのは少人数でなら楽しいけどこういう大人数では面倒くさいもん。その間に目をつけてた女の子が知らないうちに帰っちゃったりさ。今回はそんなこともなくさくさく進む。我々7人中4人は結婚しているけど「ま、全員独身ということで」という紳士協定を結び、力をあわせて新婦の友人の電話番号を聞きまくる。

3次会では終わらず場所を適当な居酒屋に移し4次会。
「なんでビールの前にバナナプリン頼むんだよ!」「いーじゃん食いたいんだから」
「鉄火巻!」「ばってら!」「寿司ばっかり頼むなよ!」
とか身にならない会話をしつつビールを待ちとりあえず乾杯。

このあたりになると完全に僕らだけになりいつもの話をする。

もう何十回話をしているか分からないけど絶対にすべらない話。僕ら限定だけどね。一緒に参加してくれた新婦さんは笑ってくれてたけどま、リアリティはないだろうね。

「うちの前の交差点でさ」「おめーんちのあたりに交差点なんかねーじゃねーか!あんのは曲がり角だろ!」
「お前んちの母ちゃんにおにぎりもらったな。和美によろしく言っといて」「それ、俺の母ちゃんだから!こいつの母ちゃん、みどりだろ?」「それ、俺の母ちゃん!つーかお前ら人の母ちゃん呼び捨てにすんなよ!」
夜の街で友達の中の武闘派の二人が酔っ払って立て看板とか破壊しながら歩いた話。曰く「バス停のプラスティックは超かてー。ぜんぜん割れねーの」

ほんといっつも通りの話だけど何回話してもみんなゲラゲラ笑う。

26時くらいに居酒屋を出てホテルに戻り更に飲む。

おんなじ話もするけど、更に約20年付き合っているのに未だに新しい事実を知ったりする。

子供の頃、父親に暴力を振られていたヤツ。
兄弟が引きこもっていたヤツ。
父親の介護をしていた時期があるヤツ。

「みんな、いろんなことがあるんだなぁ」とアホみたいな感想を持つ。

そう思ったら朝の6時。ああ、なんと18時間ぶっ続けで飲んでた。

少し寝てチェックアウトの時間に起きると雪が積もっていた。

そう言えば昨日、新婦が言っていた。

「私は超晴れ女なんですが彼は超雨男なんです。結婚式の天気が心配してたんですが晴れてよかったです。」

シャワーを浴びて隣の部屋に行くと既に起きているやつらと新郎新婦が集まっていた。

「おはよー、いやー昨日は奥さんのおかげで晴れだったけど、今日は旦那のせいで雪だね~」と言ったら全員声を合わせて「その話もうしたから!」と笑う。
寝てたやつが起きてきてまた「いやー昨日は奥さんのおかげで…」と言う。今度は僕も声を合わせて「その話もうしたから!」と笑う。そのたびに奥さんは「さすが同級生は息がピッタリですね!」と言う。

そしてそれぞれの家に帰っていく。長野に、岐阜に、茨城に、浅草に。愛する妻と子の待つ家庭に帰るやつもいれば、離婚したばかりの一人暮らしの部屋に帰るやつもいる。

別れの挨拶は「じゃあね」だけ。大げさな言葉は要らない。次もまた会えると分かっているから。

僕の人生はそんなに幸運に恵まれてるほうではないと自分では思う。(うちの父親は常に「俺の人生超ラッキー」と言っている) でも、友達運だけはかなりいい。小学校も中学校も、高校も大学も、そして今も。