浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

インセプション観ました、つーか体験しました、死ぬかと思ったわ。

2010-08-29 16:06:40 | DVD、映画
映画インセプション観てきましたよ~。

「以下、ネタバレ」ってところまではネタバレしないんでご安心を。

話としては、人の夢(というか潜在意識)の中に忍び込める工作員(レオナルド・ディカプリオ)が、大会社の御曹司の夢に入り込んで操作しようとする、ってことなんだけどまーこれがすごかったね。

まず元々の着想が完璧。たぶんほとんどの人が「あ、こういうの俺思ったことある!」ってことだと思う。

その上で、脚本が完璧。ほとんど矛盾が無いし「ああ、こうなってこうなって、、、そりゃこうなるよね~」と思う。ありきたり、ってわけじゃないんだよ、ぜんぶ「ああー、なるほどー」って思うってこと。

そして俳優陣もいい。主演のディカプリオ、渡辺謙は言うに及ばず脇のアーサー、イームス最高。この二人は本当に良かったなぁ。設計士として出てくる女性の名前が「アリアドネ」ってのもね、ギリシャ神話とか好きだとちょっとニヤリ、という感じでいい。

更に映像もいい。冒頭少し日本が出てくるけどよくある「ちょっと変な日本描写」じゃなく普通の日本だったのがいいね。変な日本出てくると突然冷めちゃうもんね。

少なくとも観て損はしない映画だと思う。大作らしいドッカンドッカンのシーンもあるからね。

あ、観る前にこの画像を見とくといいかも。

エッシャーという画家の有名な「無限回廊」の絵です。

上の部分の階段が終わりが無いようになってる。

映画を錦糸町のショッピングモールに観に行ったんです。あんまり行き慣れないところだし、エレベータの位置が独特なんでちょっと出るのに迷ってさ。「あれ?このショッピングモールって夢?『設計士』が作ってる?」と思った。

ほいでコーヒーでも、と思ってフードコートでコーヒー買うときに財布から100円玉がチャリーンと落ちて
少しだけ転がったのね、コロコローっと。これほんと「あ、この100円止まらなかったらどうしよ…インセプションじゃん」とすっげー怖くなって死にそうになりましたわ。

さて、以下、ネタバレ。


































こんくらい来ればいいかな。

たぶんこの映画って3つの見方があると思う。

1段階目は産業スパイの話。ストーリーの根本ですね。レオナルド・ディカプリオはサイトーの指示通り御曹司の深層心理を操作することが出来るのか、という話。ま、これだけ観てもどきどきするしおもしろいよね。

そしてその奥にある2段階目が夫婦の話。これがね~、僕は興味深かったなぁ。主人公は奥さんと夢の世界の奥底まで入っていく。夢が深まれば深まるほど時間は早く進むわけだから二人で濃密な、二人の思い通りの愛の時間をたっぷりと過ごすことが出来る。劇中では50年過ごした、とか言っていたよね。
でも、「夢の中で過ごしたって意味が無い」と思い出して「これは現実じゃない」と主人公が奥さんに教えちゃって…。教えるどころか主人公が奥さんに「インセプション(植え込み)」しちゃったことから悲劇が始まる。うーん、良くできた話だ。
これって人によってこの部分から感じることって違うと思うけど、僕は「パートナーの深層心理なんて分からないほうがいいし、ましてやそれを操作しようなんて考えない方がいい。二人の夢のような時間を過ごすのもいいけどちゃんと現実に生きないと大変なことになるよ」ってことだと感じた。

笑われるの承知で言うけど僕、(実在の)レオナルド・ディカプリオは共感するんだよね、年齢が一個違い(向こうが1個年上)だし、独身だし。そんな彼がこんな、奥さんのことで悩む、って役柄やってるとすごく共感してしまう。前作「シャッター・アイランド」だってそうだったよね。彼がこういう役にキャスティングされるってことは僕ら世代の未婚の男性をすごく象徴している気がする。なんて言うんだろうな、結婚もしたことないくせに結婚ってすげー大変なんじゃないか、と思ってるところが。本人はどうか知らないけどね。

そして3段階目が「現実って何さ?」ってこと。これは最近、僕が考える「近頃、人々に蔓延する『自分が主役じゃない』感覚」ってことにも繋がるのでこれはこれでまた書きます。

すっげー映画ですよね、しかし。

京都のスタンド使い

2010-08-28 17:29:55 | 食べ物
京都で泊まったホテルがよくてさー。

だいたいどこ行っても駅の目の前のチェーン系のホテルに泊まるんだけど、今回は夏休みと言うこともあってなかなかホテルが取れなくてね、京都駅からはちょっと離れた、バスで10分くらいのホテルを取ってみました。

これが大正解。

ちょっと一昔前の温泉旅館の風情で古めではあるだけど不潔感は無い。ほいで部屋が最高。洋室と和室の二間。もう一人にはもったいないくらいですよ、無駄に和室でごろごろしちゃったりなんかしてね。更に安い。えーっと5000円くらいかな。

一人で予約取ったのになぜかダブル。そんなホテルで早めにひとっ風呂浴びてご飯を食べに行く。

ちょっと中心街からは離れてるんでお店はなかなか無い。10分ほどふらふらした上でホテルの最寄りのお好み焼き屋さんに入る。これがまた大正解。

なんつーことない店なんだけどえがったわー。

まずツマミにホルモン焼きを頂いてビールでやりながらマスターの作るお好み焼きをずーっと見てた。


これホルモン焼き。旨いのよ~。

やっぱりなんつーことない店(何度も言うな)でもプロだよね~。プロの調理を見てるのって楽しい。

鉄板にラードを敷く所作から「むむ、出来るな」って感じ。大きなスプーンにラードを山盛り取り、「え?多くない?」って思うんだけどスプーンの裏を鉄板につけ温め溶けたラードを更にスプーンの裏で延ばす。だからラードは全部は使わない。はー、そうやって塗るのね~。

お好み焼きの生地を丸く延ばし、そこに焼きそば豚肉なんかを乗っける。

別の場所に卵を割り黄身を崩す。

すかさずその上にお好み焼きをひっくり返し乗せる。

そこで!

これが「おお!プロ!」と思ったんだけど、お好み焼きを指先で押さえググっと約1回転半させる!

もうなに!?このアクション!明らかにスタンド使ってますよ。黄金長方形の回転ですよ。

このアクションのおかげで出来上がったお好み焼きの表面が卵の白身と黄身で非常に美しいグラデーションになってる。絶対こんど自分でもやってみよー。

そのグラデーションを写真撮ろうと思ったけど、我慢出来ずソース塗っちった。

味もね、美味しい。

そしてなぜかは分からないけどいい味とちょっとの歯ごたえがある。何の味か、何の歯ごたえかは分からない。

ジョジョ第三部、ホイール・オブ・フォーチュン戦を思い出す。

「明らかにスタンド攻撃だ、、、しかしそれが何なのかは分からない…」

なんだろうなんだろう、と思って食べてたら分かった。なんかね、たくあんを細く刻んだものが入ってるんだよね。

は~なるほど~。これって関西では普通なの?それともこの店独自?ま、とにかく美味しい。

〆にだし巻き卵を頼む。

これまた作り方がね~芸術ですよ。

温めた鉄板に溶き卵をジャッと落としブクブク言ってるまんますかさず巻いていく。薄焼き卵を巻いた感じなので出来ただし巻きはたぷたぷるんぷるんのミルフィーユ状態になってる。またダシがね、京都だからか薄いけどしっかりしてて旨いんだわー。

何度も言うけどほんとなんつーことない店なのよ、ぜんぜん高級じゃない。僕の後ろで食ってた学生なんて3人で会計3000円ちょいだった。

とにかくね、どこにでもプロはいるもんだよね。

続いてる、脈々と、それが歴史じゃない?

2010-08-26 21:43:48 | 日記
なんか「いやー、いろいろあるけど一言では答えられないなぁ」と思って適当に答えちゃう質問って無いですか?

結婚している人に取ってはたぶん「なんで今の旦那さん(or奥さん)と結婚したの?」なんて質問がそうじゃないですか?

そりゃ、すごく気があった、ってのもあるだろうし顔が好みだったってのもあるだろうし、むにゃむにゃうーんって感じになって「まぁ、結婚なんてタイミングだよー」って適当に答えちゃう、とかさ。

そりゃたっぷり答える時間をもらえるんであれば出会いからたっぷり話すけどそんなの始まりから答える暇も無いので適当に答えちゃう、そんな質問ありますよね。

僕もあるけど、その中の一つが「なんで北海道の大学選んだの?」って質問だなぁ。

そりゃいろいろあるんだけどだいたいむちゃむにゃうーんで「ドラマの『北の国から』好きだったんだよねー」とか「ほら、ラーメン好きだし」とか適当に答えちゃう。

ちゃんと言うとさ、まず東京は嫌だったんだよね、物価高いしきれいな町じゃないし。そうなるとどこ行こうかなーと思ってどうせなら遠いところに住もう、じゃあ札幌か福岡、雪国で住んだことないな、じゃあ札幌、って感じなんだけどね。

その他の候補としては京都、というのもあった。

京都好きなんだよなぁ。

仕事でたまに来るけどやっぱり来る度に「いいなぁ」と思う。

仕事柄いろいろな場所に行くけど、「ああ、春夏秋冬ぜんぶの季節見てみたいな」と思う土地は京都しなかない。

ほら、沖縄なんかだと冬行ってもしょうがないんじゃんない?と思いません?

でも京都はさ、桜の春もいいし、川床で涼める夏も、紅葉の秋も、しんとり雪が降る冬も楽しめそうだよね。(あ、札幌も春夏秋冬全部いいけどね。)

つーことで京都にいます。

いいよね~。ただ道を歩いているだけで「ああ、もしやこの通りを龍馬が…」とか「ああ、もしかしたらこの橋を新撰組が…」とか妄想出来て。京都って道ばたにちょっとした石碑が所々にあってそれが歴史マニアには「うわ!」って思うのだったりするのよ。

以前、プライベートで来た時に吉村寅太郎の石碑が突然あって膝から崩れ落ちたもの。

なに?吉村寅太郎を知らない?まっじで!?

あのね、坂本龍馬がいた土佐勤王党の一員で天誅組として京都で散った志士ですよ。辞世の句は「吉野山 風に乱るる もみじ葉は 我が打つ太刀の 血煙と見よ(毎年、吉野山に紅葉が舞った時は、まだ私が戦って敵を討ち血煙を上げているのだと思ってくれ…)」。あー泣ける。

とにかくなんかこう、人の思いが脈々と続いてる感じでいいよね~。

単位がおかしいって、ぜったい。

2010-08-20 21:09:36 | 食べ物
昔、仕事でよく名古屋に行ってた時、よく手羽先を食べた。まぁ地元の人が食べるもの、ってのは美味しいからね。

(『名産』と言いつつ地元の人はあんまり食べない、ってものもあってそっちはあんまし美味しくない。)

名古屋人に「手羽先なんて東京にもあるでしょ?」とよく言われるんだけど、確かにある、もちろん。少し味付けは違うかも知れないけど。でもね、一番の違いはその注文数なんですよ。手羽先なんて東京だとだいたい一人2,3本食べれば十分でしょ。でも名古屋だと2人で店に入って「手羽先10人前」とか頼むからね。手羽先1人前で5本だったっけかなぁ。とにかくその量に圧倒された。

先日、福井の焼き鳥屋に連れてってもらいました。

秋吉

福井では有名なチェーン店のようで他県にも支店を出しているそうです。見た目はなんてことない焼き鳥屋なんだけどまぁーカルチャーショックですよ。

地元の方と2人で行ったんだけど注文する単位がおかしい。ファーストオーダーが「鶏10本ホルモン10本串カツ10本きゅうり5本」。(わかりやすく表現してますが、ほんとの用語は『純けい10本白10本』)

え?どういうこと??って思いましたね。

しかも行った時は2件目として行ってるから1件目で魚だの牡蠣だの食べた後なのよ。

どうやらそういうお店らしくて女性二人のグループもてらいもなく「鶏20本」とか言ってる。焼いてる店員さんなんて「僕、おなか減ってる時は100本食いますね~」なんてさらっと言う。「100本!?いくらなんでもそれはネタでしょ~?」と突っ込んでたら同行した人も、関係無い隣の席の人も「いや、ほんとほんと」と言い出す。

とりあえずキュウリ5本。

1本を四分割してるのが1串かな。ちょっと塩振っただけなんだけどこれ美味しいわ-。夏にぴったり。

キュウリと言えば昔、マドモアゼル唯先生と野菜ランキングの話してて、彼の一位がキュウリだったんだよね。僕の一位はタマネギ。そんで「キュウリなんて俺のランキングではブロッコリより下だわ!」って言ったらめっちゃ怒られた覚えがある。すまん、バラマツ、俺が間違ってた。

キュウリ串をポリポリ食べてると他の串も来る。

観てみると、一本一本はそんなに大きくは無い。同行した人も「そんなに大きくないからたくさん食べられるの」って言ってる。確かに。でも一言いいすか。決して小さくもないわ!

確かに美味しいしぱくぱく食べられるけどまぁー驚いたね。

男性2人で来てる卓なんて見ると串山盛り。


ちなみにこの銀色の所はあったかくなってて串が冷めないようになってる。

どうやらこの店、古くからあって福井で焼き鳥言えば秋吉だそうです。サラリーマンも来るしカップルも来るし家族連れも来るとのこと。

店員さんの応対も元気良くて賑やかでいい。お客さんのことを大人の男性は「社長」、女性は「お嬢さん」って呼ぶルールらしくてそれもおもしろい。

更に言うと会計も驚いた。二人でかなり飲んで食って4000円。串鳥より安いわ~。


仕事柄、いろいろなとこ行って思うけどやっぱり日本は広くて各地でいろいろ違う。

「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」って標語があったけど「狭いって誰が決めたんじゃい」って思うね。

こういう「地元の人は普通だと思ってること」って、現地に行かないとなかなか分からない。だから寺山修司の『書を捨てよ、町に出よう』って正しいんだよね。

あと、福井は水ようかんが人気だそうです。しかも冬に食べる、夏は生産してない。

いや~違うなぁ。

ちゃんと生きて、ちゃんと死んだ

2010-08-12 23:16:10 | 日記
「サメとおっぱい観るとテンションあがるね」ってのは美ら海水族館でサメコーナーを観た後のドッピオさんの名言なわけですが、それに僕は恐竜も加えたい。

子供の頃から恐竜好きだったんですよねー。

ふとブログを読み返してみると上野の恐竜博に行ったのはなんと2005年の夏。もう5年も経ったのかー。

んだもんだから福井県にある恐竜博物館には行ってみたかった。日本最大の恐竜博物館であると共に世界3大恐竜博物館の一つなんだって。あと二つは中国とカナダ。そっちはなかなか行く機会がないだろうなぁ。

つーことでぷらっと行ってみました。

夏休みってことで子供たちばっかりだけど、まぁ僕だって少しビールを飲めるようになったくらいで彼ら彼女らと変わらないわけだし。

さすが世界3大恐竜博物館の一つと言うだけあって見応えありましたよ。


やっぱ僕にとっては恐竜と言えばティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドン、ステゴサウルスが四天王だなー。とにかく彼らがギャーギャーだのガオーだの言いながら(恐竜の鳴き声って科学的には分かってないんだよね、たぶん)この地球上を闊歩してたなんてそりゃロマンですよ。




こういうの観ると我々の年代だとゾイド思い出すね、反射的に。

ティラノサウルスの実物大の模型のとなりを歩いててさ、ふと「あ、まだコイツの尻尾にたどり着いてないのか!」なんて思うとなんてデケーんだと実感しますね。

もうね、もしこんなのが目の前に現れたら「あーごめんなさい!」と謝るしかない。「畏敬」という気持ちしか持てない。大阪の民族学博物館の時もそう思ったけど、とにかくこういう「なにがなんだか分からないけどスゲー!!」というものこそ子供のうちに観といてほしいね。


恐竜は恐竜で楽しかったけど、それ以外の生物もおもしろかったなー。一番笑ったのはプラティベロドンという象の先祖(になるんだと思うけど)。

↑これが骨の模型で、
想像図がこれ↓

あご出過ぎ! 説明読むとね、発達したあごで木の幹をはがしたり、枝を折って木を食べてたとのこと。「もっと!もっと木を!もっと幹をはがしたい!」ってやってるうちにこんなんなっちゃったんだろうね。

あと牙が下に伸びちゃってるのもいるし。

ディノテリウム、と言うそうです。間違っていろんなとこ刺しちゃいそうだね~。

こんなのを、笑って観ていたんだけど、ここでなんかグッと来てしまった。

彼ら彼女らはただ純粋に「もっと生きたい」と思っていたんだろうな。確かに彼らに知性なんてない、たぶん。完全に野生的な、生きたい気持ち、そして生きるために進化したい気持ちしかなかった。

何千万年後かに生きる現代の我々が観ればそれは「ちょっと進化間違えちゃってるだろ」と笑うけれど、もしかしたら彼らが生き残っている現代だってあったかも知れない。とにかく、もっと餌を食べるために、生き残るために、必死でちゃんと生き、進化した。いくら見た目がかっこ悪くなろうと。そして、ちゃんと死んだ。

僕が恐竜を好きなのは彼らをずっと観てると、彼らの骨のひとつひとつが僕にそれを問いかけてくるような気がするからかも知れない。

「お前は笑うかも知れないけど俺はちゃんと進化したぜ、結局絶滅したけどとにかく俺はかっこ悪くても進化した。かっこ悪くても生きて、そして進化することってかっこいいだろ? で、お前は進化してんのか?」

恐竜博物館を出るとそこは灼熱の太陽と見渡す限りの緑の山。

山の向こうに恐竜たちがいるような。

モンローとマドンナを越えたもの

2010-08-10 21:22:57 | 食べ物
あれば頼んじゃう、という食材が僕にとっては牡蠣です。パッと居酒屋入ってメニューを観たときに牡蠣は一番に目に入ってきてその場で僕の脳に「牡蠣あるーー、こりゃ食わんと」とインプットされちゃうんだよね。

沖縄でも牡蠣食べたしね。沖縄で岩手産の牡蠣食べるのもかなりモノ好きだと思うけど。

牡蠣の面白いとこは、これ同じ食材かよ、って思うほど味が違うとこ。

一度、厚岸の牡蠣を食べた次の日に広島に移動して広島の牡蠣食べたけど「ぜんぜん違うじゃん!」と驚愕した。

言うなれば厚岸の牡蠣はマリリン・モンロー。肉厚でふくよか。広島の牡蠣はマドンナ。筋肉質な感じで歯ごたえがあるんだけどそれまた旨味が凝縮されててウマイ。なかなかこの例えに賛同してくれる方は少ないんだけど。そりゃそーだ。

いろいろな場所で牡蠣食べたけど厚岸と広島の牡蠣がまぁ東西の横綱だなぁ、と思ってたんだよね。それに次ぐのがまぁ宮城松島の岩牡蠣。こっちは大きさではナンバーワンだったな。

なんて思ってたわけですが、ここで一気に統一ヘビー級チャンピオンに出会ってしまったかもしんまい。

場所は福井。

若狭湾の天然岩牡蠣、とのことです。

大きさは普通なんだけど、なんと言ってもスーパークリーミィ。何これ?あんきも??って思うくらいねっとりとしてこれまたうっとりですわ。

若狭の牡蠣って全国的にはそんなにメジャーじゃないけどウマイもんだね~。

どうしてぼくたちはずっといっしょにいられないんだろう

2010-08-07 22:10:54 | DVD、映画
夏本番ってことで甲子園も始まりましたね。基本的には土日休みの仕事なんですが、めずらしくイベントなんかの関係で金曜から来週水曜まで出張です。

とはいえ土曜はちょっと仕事して移動、というイージーな感じだけどね。

つーことで大阪で空いた時間があったので映画観てきました。

トイ・ストーリー3。


これ以降、ネタバレはしてません。が、「一切どんな情報も入れずに映画を観たい」って人は読まないほうがいいかもね。

ピクサーの代名詞的作品の完結編ですね。僕自身はトイ・ストーリー自体の熱心なファンじゃなくて、1は従兄弟の子が大好きで子供の頃、よく一緒にDVD見せられた。もちろん嫌いじゃないし良くできてるよね。

2は観てません、すいません。

でもね、3は予告編観ただけで「あーこれは泣くなぁー」と思ったんだよね。



どうやら1~3はリアルタイムの時間軸と同じ設定にしているようで、1で子供だったアンディ(おもちゃの持ち主)はもう17歳、大学に行く年齢。そこで家を出て行くことになって、おもちゃを処分しなきゃいけなくて…。

もうこれだけでさ、泣くの決定よね。

わくわくしながら見に行きましたよ。

まずね!!!ピクサー作品って冒頭に短編がついてるじゃないですか。10分くらいの。カールじいさんの時の短編は「あ、まぁそうですかー」ってレベルだったんだけど、今回のはすごい!もう僕これで泣きそうになったよ。感動的なストーリーってわけじゃなくて「もう!なんでこんなこと思いつくの!?」という新鮮な驚きで。これ、とにかくすごいです。こんなストーリーを思いついて一個一個の表現が更にマッチしてて。終わった瞬間スタンディング・オベーションしたくなったよ。これ観るだけで1,800円払ってもいい。本当におすすめです。

そして本編。

あー、泣いたなぁー。冒頭開始15分くらいで涙だらだら。そして保育園に舞台が移ってからは笑ったわ~。

とにかく最高だったのはケン。さいっこーにいい役やってますよ。

すべてのキャラが立ってましたね~。一個もったいなかったのはトトロの人形が出てくるんだけど台詞無かったんだよね。それはちょっともったいなかったな。

で、この3、どう考えてもいろんな人に「響く」と思うんだよね。

思うのはとにかく「視点」が多い、ということ。

まず、もちろんアンディ、おもちゃとずっと遊んで来たけど大学生になりおもちゃを捨てなくてはいけない、って視点はそりゃ男の子、あるいは女の子誰でも経験があることだよね。

それから「楽しませる仕事人」の視点。ウッディやバズといったおもちゃたちはたびたび「俺たちには子供を楽しませるのが仕事じゃないか!」と言う。これは絶対にこの映画を作ってる人たちの気持ちだと思う。子供を楽しませるのが仕事、でも子供は成長する、自分たちは絶対的に子供から捨てられる立場、それを知りつつでもそれを認めることが出来ない。。。じゃあどうすればいいんだ?

それから「仲間」の視点。もちろんウッディ、バズその他のおもちゃたちの仲間としての絆。

そして母の「視点」。子供は大きくなる、そして自分の家から旅立っていく。まだまだ子供だと思っていたけど否応無く旅立っていく。。

最後に「父」の視点。町山智浩(すいませんね、最近その人のばっかりで)が言ってたけどこの映画にお父さんって出てこない。もちろん妹が生まれているからシングルマザーの家庭とは思えないんだけど、とにかく登場しない。これはつまり、父役をアンディに投影している、ということ。父としてウッディは息子アンディが旅立っていき自分を捨てることを理解している、そういうものだと言うことは分かってる。でもそこには圧倒的な寂しさがある。

そしてそれらの視点は当然「対」を作る。つまり、母の視点の対には「母から旅立たなくてはいけない息子」という視点もあるし、父の視点の対には息子の視点がある。

こういう風に様々な「視点」が絡み合ってるからどんな人が観てもどこかの視点に感情移入しグッと来てしまう。いやーもうピクサーすごいわ。

最後のほうはもう涙声を上げないように我慢するのに必死でした。

とにかく最高によく出来た映画だった。1億点上げたい!

ちょっと文句を言うとね、3D上映で観たんだけど、あんまり3Dの意味無いと思うわ。お好きな人には申し訳ないけど。ちょっとお金も高くかかるし3Dメガネもうざったいから、これは2Dで十分。

あと声優さんね。吹き替え版を観たんだけど、ウッディの声役は唐沢寿明はもうハマリ役。まず顔がそっくりなんだもん。キャラクターもあってるし。実写か、って思うくらいはまってる。それに比べてバズ役の所ジョージはなぁ~。そもそも所ジョージって棒読みだし、キャラもあってないしこれはすごく不満だったね。

とはいえ、映画館の暗闇の中でスクリーンに没頭して流れる涙をそのままにしてる、ってのはこれやっぱりいい体験だよね。

かっこいいのはいわなかったとこ

2010-08-04 20:32:53 | 注目サイト
期せずして町山智浩の話を続けまーす。

言っときますが今回もそうだし、たぶん次回もこの人の話です。

一個前の動画もそうなんだけど、町山智浩関連の動画を見て「うん、やっぱり僕はこの人が好きだな」と思ったんですよね。この人の著作はかなり読んでるほうだと思うけど、いくつかの動画を見て「ああ、僕はこういうところがこの人に共感できるから、この人の本も好きなんだなぁ」と思ったんです。

本当に本当の意味でこの人に共感した部分は次に書くけど、今回は一個前の動画(歌人枡野浩一の離婚について説教してる話)の中で「ちょ!それはかっこよすぎるよ!」という部分をご紹介。

動画はこちら。→【町山智浩さんと歌舞伎町のBE-WAVEで 】Ustream

枡野浩一に対して「君は奥さんより自分を優先したんだ、論理で奥さんを苦しめてたんだ、恋愛においては小さな行き違いが大きな問題になるんだ」と説教する。

その後、「実は自分もそうだった」と彼は自分の話を始める。

そして、それをどう乗り越えたか、という話を始める。

ちなみに言っとくと町山智浩という人は元々編集者&ライターで、奥さんの仕事の関係でアメリカに移住した。

移住したときにはほとんど業界を追われたような形で仕事が無かった。奥さんはアメリカの企業で仕事をしていて、自分は無職でほぼハウスハズバンド(主夫)のような形だった。

そこからの話、と思ってお読みください。

(ほんとは会話なんだけど、面倒なので適当にモノローグ風に編集してます。)

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君は奥さんを論理で苦しめてきたけど、俺もそれやってきた。俺たち夫婦だって壊れかけたよ、何回かね。

その時に、俺だって思ったよ、「なんでお前は俺を嫌いになるんだ、おかしい」って。

そりゃ口喧嘩とかはしているけど、俺は何も違反行為もしてない。ばくちをやるわけでもないし不倫してるわけでも無い、それで俺が嫌われるのは理不尽だと思ったよ。

でもその時、俺は「俺は悪くない」って言おうとしなかったのね。

たぶん、細かいことの積み重ねなんだろうと思った。

だからそれは俺が悪い、もうここまではダメだったと、積み重ねてしまったことは全部失敗だ、と思った。

じゃあこれからどう結婚生活を維持しようか、と思った時に、過去を追求しないことにした。「過去はこうだった、過去、君はこうだった、過去、俺はここまでしてやった」って言うことをやめたんだ。

そして、そこから先、新しい恋愛を始めようとしたの、カミさんと、ゼロから。

どうやったらカミさんが俺を惚れ直してくれるだろうか、どうしたら女から見てかっこいい男になれるか、どう振る舞えばカミさんから見てかっこいいか、ってことだけを考えた。

何も責めない、一切負担かけないようにしよう、って決めたの。

だから、ハッキリ言うと寝なかった。

家事全部やって、子育てやって、カミさんが寝てから本書いて…、そのとき初めての本を出したんだけど、だからあの本、すごく短い時間で書いてるんだよ。慌てたから。

まず、もうはっきりと宣言して、「年収を3倍に持ってく」って言ったの、その時。…4倍に持ってったけどね、最終的には。寝てなかったけれども。

そしたらカッコいいじゃん! とりあえず。

「お前のためにやったよ」って言いたかったの、オレは。

とりあえずさ、今失敗しちゃったってことを、グチャグチャやるんじゃなくて、そこから、ゼロから惚れさせるしかないって思ったよ、その時は。

だって1年ぐらい家庭内別居だったもん。ソファに寝てたもん、オレ。

家事も子育ても仕事も全部やる。でも「俺は家事してるよ」とは言わなかった、一切。黙ってやる。

黙ってやって、黙ってやって、それで夜中、カミさん寝てる間も原稿書いて、やってたら、ある日、一年くらいかかったけど、収入増えた。

それを、黙って見せてさ。まぁ黙って見せなくても、見せなきゃなんないから見せたけど、そしたらある日突然、カミさんが、「今日から一緒に寝ていいよ」って言ってくれたの。

で、その時に、「ほら見ろ!」とか、オレは言わなかった(笑)、ただ黙って「うん」って言ったけどね。

実はそこで新しい恋愛をしてたんだよ、ふたりで。
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町山さん!かっこいいよ!あんたそりゃ奥さんも「一緒に寝よう」って言うよ!!

いい話だなぁー、グッと来るなぁ。

なにが一番かっこいいってね、「ほら見ろ!」って言わなかったこと。はぁーーーー。

もちろんこれは結果論だから、「じゃあ年収増えなかったらどうだったんだ?」とか「結局、年収増えたことがポイントかよ、金かよ」とか思うかも知れないけど、それは誰にも分からないよね。

年収増えてなかったら離婚してたかも知れないし。

でも、もしかしたら年収が増えて無くても奥さんが「あなたがそこまでがんばってくれてることは分かった」って話になったかも知れない。

そこはまぁWho knows?(誰に分かる?)って話だよね。

で、これはこれとしてかっこいいんだけど、僕がこの人を思想家として本当に共感できる部分はまた別のとこで、それは次回。

超能力者じゃないんだから

2010-08-03 21:42:27 | 注目サイト
なんかいろいろ検索してたらみっけた動画。

歌人の枡野浩一という人が自身の結婚失敗経験(奥さんとの離婚訴訟)を元にした「結婚失格」という本を出したそうで、その出版記念イベントに映画評論家の町山智浩がゲスト出演した映像。

いや、結婚とか離婚とかそういうことを考えてたわけじゃなくて町山智浩が僕は好きなんですよ。youtubeにあった最近の映画評論もすげーぶっ飛んだしね。これほんと、すごいよ、こんどちゃんと書きたい。で、それ観ててそこから流れてこの動画見つけたんです。

こっちは、開始30分からもう嵐よ、グッと来て涙出そうになるし、もう恐ろしくてちびりそうになるわ。

動画はこちら。→【町山智浩さんと歌舞伎町のBE-WAVEで 】Ustream

非常におもしろい対談だけどとは言え長いんでちょっと話の内容、書いてみますね。

---------
町)
枡野くんは、前の奥さんと一緒になることを優先させたかったの? 一番最優先だったの、それは? それとも、自分のプライドを守ることだったの?

枡)
それは……、違うと思いますね、あの……、

町)
どっちだったの? いま訊いてる質問にちゃんと答えて。

枡)
あのー、、、はい。

町)
もし彼女を取り戻したかったんだったら、勝とうとするなよ! 君は、でも勝とうとしたじゃないか。その段階で君は、彼女よりも自分を優先したんだ!そんな、自分を彼女よりも優先した人が、彼女から、取り戻してもらえると思う?

相手はそういうのわかるよ。『あ、この人は、あたしよりも自分を守ろうとしてると。あたしに降参する気はないんだ』と。『あたしがほんとに欲しいのか、自分が大事なのかっていったら、自分が大事なんだ』と。誰も戻らないよ、それは、絶対に。だって自分が大事なんだもん!
「何が一番大事なんだ、自分で」って考えるんだ、まず! そうしなければ、何も得られないよ!


枡)
……おっしゃる通りです。

町)
だってほんとに彼女が欲しかったら自分を捨てるべきだったのに、自分を捨てられなかったんだから、彼女を失うのは当たり前じゃん!それで、君が一番望んでた結果っていうのは、彼女が降参することだったんだ? ワタシが悪うござんしたって言って、戻ってくることだったんでしょ? あり得ないよ、それ!

枡)
えーと、、、

町)
論理的に考えればわかるじゃん、それ!
---------

あーごめんなさい!!ほんとごめんなさい!!もう許して!いやむしろ殺して!僕が怒られてるみたい!

更に。

---------
町)
この本の中で僕が一番驚いたのは、かみさんが主人公に対して何も不満を言わなかったところを責めるところでね。

”なにも言わないで相手に気持ちをくみ取ってもらおうなんて虫がよすぎる、俺は超能力者じゃないんだから”って書いてあるんだけど、これは奥さんが何も言わずに不満をため込んでたって大変なことだと思わない?

これ男には誰にでもあることなんですよ。女の子ってとつぜん機嫌悪くなるじゃない。みんなあるんですよ、男の子は。

枡)
そうですねぇ。すべての男にとって別れって「寝耳に水」なんですって。

町)
そうじゃなくて…そんなレベルじゃない!そんなレベルじゃない!!

たとえばさ、女の子と町歩いてて突然、まぁロッテリアとか入るじゃない。そしたら彼女がいきなり口聞かなくなることとかない?あるよね、男の子みんなね? ほら、みんなあるって言ってる。「どうしたの?なんか怒ってるの?」って聞いても「いや別に」って。そういうことあったでしょ?

枡)
いや、僕、結婚前にそんなつきあったことなかったんで。奥さんはありましたね。

町)
相手が不機嫌だ、ってことに気づくことってあるでしょ?だいたい俺がすれ違いざまに他の女のケツ観てたってことが多いんだけど(笑) 

で、ムッとした顔してたりするんだよ。だいたいつまんないことなんだけどね、ちょっとしたことで女の人って不機嫌になるけど、男もそうだけど。ストローを自分の分取ってくれなかったとか、なんでロッテリアの話になってるかわかんないけど(笑) 荷物を持ってあげなかったとかさ。あるでしょ?みんなあるでしょ?

でも、女の人は馬鹿じゃないからはっきり言って! 女の人も「そんな細かいことで不機嫌になるのは大人げない」と思ってるんだよ。だから!言わないんだよ! でもそういう小さいことが積み重なって大きくなっちゃうんだよね。

そこで「俺のどこが悪いんだ、はっきり言ってくれ」って言われてもわかんないよ、細かいことがいーっぱいあっておっきくなっちゃってんだよ。ひとつひとつは細かいことだよ、忘れちゃうくらい。だから聞かれても言えないよ、もう。

でもそもそもさ、「俺のどこが悪いんだ、はっきり言ってくれ」ってのがおかしいよね。悪いんだもん。悪い方がどうしてそんな高飛車に出るの?そうでしょ? 「なんでおまえ怒ってんだよ!バカヤロー!」って。俺もよくやったけど(笑) 男はよくやるよね。それはっきり言ってバカだよ。はっきりしてるのは「悪いのはこっち」ってことだもん。

(中略)

町)
あのさ、言葉でぜんぶ伝えあえる、ってんなら結婚も恋愛もいらないよね。意味ないもん。
恋愛ってさ、言葉にならないよね。だから「言葉でちゃんと言ってくれ」とか意味ないんだよ、「全部受け止める」しかないよね。

枡)
はぁーみんなそんな大変なことをやってるんですねぇ。

町)
ま、あきらめ、とかもあるけどね。
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もう!すいません!!刺さりすぎ!もう悪来なみに矢がぶすぶすです、立ってられない!誰か-!ドクター!お客様の中にドクターはいませんか-!?

”なにも言わないで相手に気持ちをくみ取ってもらおうなんて虫がよすぎる、俺は超能力者じゃないんだから”

あー思ってることあるなぁ、相手に。

「俺のどこが悪いんだ、はっきり言ってくれ」

あー、言ったことあるなぁ。

よし、気づいたんだからもう改める。

改めます、改めますってば。。。改めるって言ってるじゃん!(涙目)

あーもうドッピオと飲みたい!ドッピオなら分かってくれる!!

衆愚が作ったもののほうが僕は好き

2010-08-01 17:16:16 | 日記
もーう、今年の保険料は今年分として計上しろよ!

前払いの家賃なんてもらうなよ、仕訳めんどくさいわ!

ああ、すいません、簿記の勉強してるもんで。

「未払保険料」だの「前受家賃」だの、計上上、「来年に繰り越す」だとかそういうのが出てくるのよね。僕それニガテ。

ちまちま(さぼりつつ、まぁ)簿記の勉強してます。

やってて思うんだけど、「まぁー、簿記ってのは頭のいい人が作った仕組みだなぁ」と思うんだよね。

僕が勉強してるのは簿記の基礎の基礎の3級なんだけど、基礎なものだからほとんど矛盾が出てこない。計算は(計算間違いしなければ)ぴしっと合う。先々のこと考えて決めた感じがする。

実際の経営だとまぁそんなことは無いんだけどね。

「あれ?なんでこれ資産になるの?」とか不思議に思っても最後には「ああ、ここでこうなるからか」と納得できる。

こういうのって頭のいい人がいろんなパターンを考えて作ったんだろうなぁ、と思う。

僕はずっと文学とか語学とか「説明がつきづらい物」を勉強してきたからその対比はかなり興味深い。

そもそも言語っての矛盾ばっかりのもの。

例えば英単語にしたって、「過去形は後ろにed」をつける、っていうルールがあるのにその例外ばっかりでしょ。「yをiに変えてed」とかさ。putやhitなんて過去形も過去分詞も形変わらない。なんでやねん。

言語って確実に馬鹿が作ってる。馬鹿という言葉が不適切であれば「衆愚」と言い換えてもいい。もちろん馬鹿とか衆愚という言葉を使ってるのは僕自身が自分を馬鹿な衆愚だと思っているからなんだけど。

何も考えてない人、つまりそれって我々なんだけど「ま、この言葉はこれでいいんじゃない」とか「put?ま、過去形も過去分詞もputでいーじゃん」と適当に作って来た。

だから出来上がってみると矛盾ばっかりだし不完全。更に時代によってどんどん変化してく。

でも、言うまでも無いけど僕はその不完全な「言語」のほうが愛おしい。

なんか可愛いじゃん、ダメな子みたいでさ。

今は趣味の一つとして簿記を勉強しているけど、たぶん一生興味を持ち続けて愛し続けるのは言語だと思うなぁ。

さーて、簿記の過去問やるか。