この話してなかったな。
去年公開されたらしい映画。DVD出てます。
とあるところで「面白い!」と聞いて観てみたらまぁー面白かったね。おそらく去年僕が見たDVDの中でもベスト5には入るレベル。本当に面白かった。タイトルやパッケージ、出演者だけだと確実に僕はスルーすると思うけど、観てみたらほんと面白くてよかった。
話としては、まず同棲しているカップルがいる。彼氏が高岡蒼甫。この人『十三人の刺客』にも出てましたな、売れっ子なんだね。彼女が田畑智子。
女の子はまぁ普通の子、男のほうはヤンキーあがりというか車にお金かけてるような人。
そこに夏休みということで彼女の妹が上京してくる。中学三年生、という設定だったと思う。「女」とは言えないし「子供」とも言えない微妙な年齢。この人、僕、観たことない人だったけどあの例のアイドルグループの人らしいです。
妹は二人の部屋に泊まることになるんだけど、ちょうど彼女と倦怠期だったり巧く行かないことが続いた彼氏はどうも妹が気になってしまう。妹のほうも思わせぶりな態度を取るしね。気があるんだか天然なんだか分からないような。
で、まぁいろいろ起こるんだけど特筆すべきは彼氏の「どうしようもなさ」ですね。
とにかく彼女に対する態度も妹に対する態度も、更には焼肉屋の店員に対しても、地元の後輩に対しても、仕事の後輩に対してもどーーーしようもない。決して「悪」ってわけではないんです。もしこれが悪だったらもっと話は簡単だろうと思う。
でも「どうしようもなさ」ってのは直しようも批判のしようも無いから「どうしようもない」わけで、もう「ダメだこりゃ」って感じなの。
特に覚えてるシーンは妹との焼肉屋だなぁ。こういう男いますね、そして嫌ですね、こういう男。でも僕も男としてこういう流れ否定できない。少し自分をよく見せようと大げさに言う(俗に言う『吹く』ってヤツですね)ってことは極力しないようにしていてもやっぱり少ししちゃうところはあるもの。男性ならみんなそうでしょう?
この彼氏を演じている高岡蒼甫って人をあまり知らないので、地でやっているのかすごく演技をしているのか分からないけど、素晴らしい役の合いっぷりでした。すぐ機嫌が顔に出るところとか。僕が女性だったら絶対こういう男とは付き合わないと思うけど、惚れちゃう女性がいるのもまぁ分かる。
そして、そんなどうしようもない男に惚れちゃってる彼女も残念ながらどうしようもないです。ちょっとしたことで機嫌が悪くなったりするところとかね。女優さんが田畑智子という、失礼だけどパッと見て美人、という人じゃないのがリアリティあるんだよなぁ。
更に、妹もどうしようもないです。昔、ドッピオさんとかと学生時代に串鳥のテーブル席でよく喋ってたけど「自分を悪女と思ってない悪女が一番タチが悪い」ということです。『天然娼婦』という言葉もありましたな。
はっきり言ってはたから見ていたらこういう女性(って年齢でもないな、女の子)が一番腹が立つ。でも、同い年だとこういう子に惚れちゃうんだよなぁ。分かります。分かりますよね、ドッピオさん。こういうタイプの女性の一番の武器は「私はそんなつもりなかった」です。もういまこの瞬間もこの言葉でどれだけの中学男子が玉砕していることか。。。ああ、骨くらいは拾ってあげたい。
この3人が絡むんだからそりゃもうどうしようもないよね。
実家に帰った妹に彼氏が電話をして、留守電が続くときの彼氏の悶えっぷり。ああ、どうしようもないけど気持ちは分からないでもないなぁ。
どうしようもない3人の描写が続いて、途中、スリラー的になるんだけど、最後はすべての伏線が回収される、と言う素晴らしい映画でした。
とにかくお勧めです。去年観た映画の中で『十三人の刺客』と並んで「邦画も面白いじゃん!」と思える一本。
でもさぁ、これ彼女とか奥さんと観てたら気まずいだろうなぁ、ほんと。
去年公開されたらしい映画。DVD出てます。
とあるところで「面白い!」と聞いて観てみたらまぁー面白かったね。おそらく去年僕が見たDVDの中でもベスト5には入るレベル。本当に面白かった。タイトルやパッケージ、出演者だけだと確実に僕はスルーすると思うけど、観てみたらほんと面白くてよかった。
話としては、まず同棲しているカップルがいる。彼氏が高岡蒼甫。この人『十三人の刺客』にも出てましたな、売れっ子なんだね。彼女が田畑智子。
女の子はまぁ普通の子、男のほうはヤンキーあがりというか車にお金かけてるような人。
そこに夏休みということで彼女の妹が上京してくる。中学三年生、という設定だったと思う。「女」とは言えないし「子供」とも言えない微妙な年齢。この人、僕、観たことない人だったけどあの例のアイドルグループの人らしいです。
妹は二人の部屋に泊まることになるんだけど、ちょうど彼女と倦怠期だったり巧く行かないことが続いた彼氏はどうも妹が気になってしまう。妹のほうも思わせぶりな態度を取るしね。気があるんだか天然なんだか分からないような。
で、まぁいろいろ起こるんだけど特筆すべきは彼氏の「どうしようもなさ」ですね。
とにかく彼女に対する態度も妹に対する態度も、更には焼肉屋の店員に対しても、地元の後輩に対しても、仕事の後輩に対してもどーーーしようもない。決して「悪」ってわけではないんです。もしこれが悪だったらもっと話は簡単だろうと思う。
でも「どうしようもなさ」ってのは直しようも批判のしようも無いから「どうしようもない」わけで、もう「ダメだこりゃ」って感じなの。
特に覚えてるシーンは妹との焼肉屋だなぁ。こういう男いますね、そして嫌ですね、こういう男。でも僕も男としてこういう流れ否定できない。少し自分をよく見せようと大げさに言う(俗に言う『吹く』ってヤツですね)ってことは極力しないようにしていてもやっぱり少ししちゃうところはあるもの。男性ならみんなそうでしょう?
この彼氏を演じている高岡蒼甫って人をあまり知らないので、地でやっているのかすごく演技をしているのか分からないけど、素晴らしい役の合いっぷりでした。すぐ機嫌が顔に出るところとか。僕が女性だったら絶対こういう男とは付き合わないと思うけど、惚れちゃう女性がいるのもまぁ分かる。
そして、そんなどうしようもない男に惚れちゃってる彼女も残念ながらどうしようもないです。ちょっとしたことで機嫌が悪くなったりするところとかね。女優さんが田畑智子という、失礼だけどパッと見て美人、という人じゃないのがリアリティあるんだよなぁ。
更に、妹もどうしようもないです。昔、ドッピオさんとかと学生時代に串鳥のテーブル席でよく喋ってたけど「自分を悪女と思ってない悪女が一番タチが悪い」ということです。『天然娼婦』という言葉もありましたな。
はっきり言ってはたから見ていたらこういう女性(って年齢でもないな、女の子)が一番腹が立つ。でも、同い年だとこういう子に惚れちゃうんだよなぁ。分かります。分かりますよね、ドッピオさん。こういうタイプの女性の一番の武器は「私はそんなつもりなかった」です。もういまこの瞬間もこの言葉でどれだけの中学男子が玉砕していることか。。。ああ、骨くらいは拾ってあげたい。
この3人が絡むんだからそりゃもうどうしようもないよね。
実家に帰った妹に彼氏が電話をして、留守電が続くときの彼氏の悶えっぷり。ああ、どうしようもないけど気持ちは分からないでもないなぁ。
どうしようもない3人の描写が続いて、途中、スリラー的になるんだけど、最後はすべての伏線が回収される、と言う素晴らしい映画でした。
とにかくお勧めです。去年観た映画の中で『十三人の刺客』と並んで「邦画も面白いじゃん!」と思える一本。
でもさぁ、これ彼女とか奥さんと観てたら気まずいだろうなぁ、ほんと。