浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

探偵がいるBAR

2013-02-27 23:16:18 | DVD、映画
見ました。

元々、原作はよく読んでいた。あと原作者の人ってよく札幌で見かけた。僕、記憶にあるだけでも3回は見たことある。なぜか全部、南北線の駅で。ちょっと今の時代にはキザすぎるかなと思うけど、チャンドラーのハードボイルド小説っぽくて嫌いじゃない。

そもそも舞台が札幌ってのがうれしいじゃないですか。札幌を知っている身からすると「ああ、あそこね」って感じがしてさ。

それが映画になるって聞いてどうかと思ってたけどいやいや全然悪くないっすよ。

僕としては舞台が札幌でしっかりジンギスカン食べるシーンが出るってだけで1億点です。いい感じの札幌感があったなー。あと小樽も出てくる。これもまたいい感じの小樽感で悪くない。

札幌映画として「こんなの札幌じゃねーよ」って思う人はあまりいないんじゃないかなー。

大泉洋もね、ぜんぜん悪くなかった。とぼけた感じとシリアスな感じのバランスが非常にいい。「そんなこと言わねーよ」っていうキザな台詞が多い役だけど大泉洋ならいいじゃないですか。
コートも非常に似合ってる。このコート欲しいな。

あと何と言っても松田龍平だよねー。僕はこの映画の松田龍平が最高得点なんじゃないかと思う。とぼけててそれでいて実は強い、という現実離れした感じだけど松田龍平だもの、まったく文句ないです。もっと出番が多くても良かった。とにかくこの映画の松田龍平が見たい。スピンアウト作品とか作ってくれてもよかですよ。

この二人、キャラクター的に逆にしても面白かったんじゃないかと思うよね。

ああ、そうそう。探偵のいるバー「ケラー・オオハタ」なんだけど、あれってタイハーラのある通りなんじゃないかと思うけどどうでしょうね。

今年続編も出来るらしいので非常に楽しみ。

映画『探偵はBARにいる2』


(最近の女優の名前とかあまり分からないんだけどこの女優が結構好きだと最近きづいた)

All that matters is that you have got to get up.

2013-02-26 23:38:14 | DVD、映画
今年のアカデミー賞が決まりました。

いやー、この結果には興奮したねー。

僕ももういい大人なのでアカデミー賞がどういう力学で決まるかはなんとなく分かってる。これは映画業界の内輪の賞であって「ほんとにいい映画」が選ばれるわけじゃない。別にインチキってわけじゃなくてね。その辺の事情については長くなるので割愛。

今回のノミネート聞いたときに「こりゃリンカーンで決まりでしょ」と思っていた。もちろん僕はまだ観てない(日本公開されてないし)けど、過去二年、イギリス(英国王のスピーチ)、フランス(アーティスト)と来てリンカーンなんて正に「アメリカ!」というど真ん中だもの。更に監督がスピルバーグ、主演が超名優ダニエル・デイ・ルイス。

僕の予想でば「リンカーン」が作品、監督、主演男優、助演男優と四冠の可能性もあるなと思っていたら、まさかの主演男優のみ。それでもすごいね、ダニエル・デイ・ルイス。主演男優賞三回は他にいないんじゃない?

主演6部門がすべて違う作品というのはしばらくぶりな気がします。野次馬としてはこのくらい場が荒れてくれたほうが楽しいね。アン・ハサウェイの助演は嬉しい、よかったもの。あの「夢破れて」の熱唱は完全に賞取りに行った感じだよなー。

「ジャンゴ」のクリストフ・ヴァルツの助演男優もいいね。なんと「イングロリアス・バスターズ」に続いてのタランティーノ作品での受賞。ちなみに「ジャンゴ」は脚本賞取ってます。

そして「アルゴ」まさかの作品賞!

(そろそろDVD出るよ)

とったらいいなとは思ってたけどまさかとるとは。。映画本編と同じくらいの大逆転。監督賞にノミネートされてない作品が作品賞取るのは20年ぶりらしいよ。個人的にすごく楽しんだ映画だったので僕はとてもうれしい。映画の力が世界を変える、という話だものね。

受賞したベン・アフレックのスピーチが完全男泣き!


"It doesn’t matter how you get knocked down in life, because that is going to happen. All that matters is that you have got to get up.”

「どうノックダウンされたかは人生で問題じゃない、よくあることだから。大事なのはどう起き上がるかだ」

15年前、20代でアカデミー脚本賞をとって颯爽と超人気俳優になり、ジェニファー・ロペスと浮名を流し、アルマゲドン、パールハーバーで完全に失墜し、そして監督として復活した彼が言うと説得力ある言葉だね。

桐島、DVDでたってよ

2013-02-25 21:57:07 | DVD、映画
出たってよ。

「また桐島の話か」とか「いつまでひっぱるのよ」と思う方もいらっしゃるでしょう。僕だって思う。何回も何回も、いつまで桐島の話をするのか。ほんとどうしようもないね。

でもね言わせてください。

このDVDはイイです!

もちろん映画の本編がいいというのはもう言うまでもない。僕が言いたいのはそこじゃない。

とにかく僕にとっての「桐島」という映画の好きなポイントの一つ「真面目に作ってる」ということがDVDになっても踏襲されています。

まず本編ディスクをプレーヤーに入れて10秒で「わかってんなー」と思ったね。

なぜか。

あのね、プレーヤーに入れてプレイボタン押したら2、3秒、製作会社のロゴが出て、すぐ黒バックに「金曜日」と出るの。つまりすぐ本編が始まるんですよ。これが素晴らしい! 最近、こういうDVDが本当に少ない。

だいたい予告編が何本か入っているでしょう。言っとくけど予告編に文句付けるつもりはない。予告編はつまり広告なんだから広告を入れることで今の価格で買えているということもあるのだから仕方ない。

僕がとにかく「いらねーなー」というのは余計な映像。例えばDVD版ダークナイトでは最初にバットマンが飛ぶ映像、そしてスタートボタンを押すとジョーカーが「Here we go」というシーンが入ってた。ブルーレイ版の007シリーズはだいたいCGの起動画面みたいのが入ってる。これが無駄に長いんだ。しかも早送りとスキップが出来ない。

あのね、僕は聞きたい。これ作った人はほんとにこの映像をかっこいいと思ってんの? こちとらDVD買ったからには何回も見るのよ。こんなどうでもいい映像、何度も見たくない。100歩譲ってダークナイトの場合は本編の映像なんだからかっこ悪くは無いよ。でもそういうのは本編の流れで観たい。ほんとなに考えてるの? サービスのつもり? お願いだから止めてほしい。

というのが桐島は無くて良い。

気持ちとしてはDVDを入れた瞬間に、桐島の世界がすぐ始まるくらいのイメージ。玄関開けたら二分でご飯、ディスク入れたら5秒で金曜日。これは素晴らしいね~。

付いているブックレットも結構厚い。内容はパンフレットとかぶっている部分もあるのでパンフレット持っている人(僕はもちろん持ってマース)には物足りないかもしれないけど、持っていない人に取っては読み込み甲斐のあるものだと思う。

あと、エンディングの歌「陽はまたのぼる」、歌がいいのはもちろんなんだけど、通常のシングルとはアレンジが違うのね。映画版はギターのみ。もちろんシングル盤もいい(シンバルがジャンジャーン、というところが好き)んだけど、このシンプルな感じはこれで趣が深い。あとじっくりエンドロール見て気づいたけど、画面に『主題歌:「陽はまたのぼる」高橋優』って文字がちょうど真ん中に来るときに、歌も「陽はまたのぼるさ」となるのね。このタイミングもうなに? 神!


そして!!! そしてなんと言っても特典ディスクですよ。いろいろ入ってますよー。

まず良いのがメイキング。桐島世界の人々の裏側が見られて非常によい。メイキングを見てると本編見たくなるし、本編見てるとメイキングが見たくなるという永久運動。

これ見てる色々わかるよ。

まず、この映画の監督ってすごく細かく指示しているのね。「ビンタされた瞬間はほとんど表情無しで。『はぁ?』のとこは表情つけていいから」とか。すごーく「真面目」に作ってる感じがするよ。目線の一つ一つとかすごく細かく指示してる。

あとゾンビのシーンは監督が「これは革命だから!ここがダメなら全部ダメになっちゃう。本気で行って」とか言っている。そうだよなーあそこは革命だよなー。革命だから僕はあそこで泣くんだよ。

更に主要キャストのクランクアップの映像なんかいいよー、青春だよー。女子なんてみんな泣いてるの、リサとサナなんか抱き合っちゃってさー。あ、沢島は泣いてなかった。さすが部長。

ちょっと沢島の話させてください。

沢島はねー、僕はもう抱きしめてあげたい。いや、もちろん現実的に抱きしめるわけじゃありませんよ、女子高生にそういうことをしたらいろいろ問題がありそうだし。そうではなくて「大丈夫、そのままでいいんだ」と全肯定してあげたい。前田も抱きしめてあげたいけど、彼の場合は武ちゃんという親友がいるから大丈夫だと思うんだよね。でも沢島には後輩しかいない。だから僕が「そのままでいいんだよ」と言ってあげたい。ええ、我ながら頭おかしいと思う。でもね後輩が沢島に『演奏してる部長見たら好きになる男子いっぱいいると思いますよ』というのは後輩なりに「先輩はそのままでいいと思います」と言っている、つまり「抱きしめている」んだと思う。後輩だからストレートに言えないのだろうけど。

沢島の話終わり。とにかくメイキングがイイです。

期待していたエチュード(アドリブの寸劇)は面白かったけど、期待していたほどじゃなかった。ちょっと短くてねー、2、3分しかないんだもの。2時間くらいやっててほしかったです。

あとオーディオコメンタリーもいい。男子(前田、武ちゃん、久保、風助、日野、竜汰)がスタジオに集まって最後の火曜日を見ながらだらだら喋ってるの。撮影裏話も聞けるし。風助は制服がちょっと大きいんだけど、それはあえてなんだって。「お母さんが『これから大きくなるだろうから』と入学のときに大きめの制服を買ってくれた」という設定。なるほどねー。とにかく彼らがキャッキャ言ってる感じがとにかく仲良さそうでいいよ。願わくばキャプテンがいてほしかった。

そしてこれだけは言わせてほしい。特典映像の中で観るべきはとにかく「フェイクインタビュー」です!! 桐島本編を楽しんだ人はぜったいに楽しめる。かけてもいい、2ペソくらい。いや、ほんとにこれは素晴らしい。

何かと言うとね、「現代の高校生に本音を聞く」という嘘のテレビ番組のていで桐島のメインキャストにインタビューしているの。つまり神木隆之介くんに「前田」になってもらって、前田に「部活はやってますか?」「いま打ち込んでいるものは?」「友達は多い方ですか?」「好きな人はいますか?」とインタビューをしている。もちろん単独インタビューという形ね。

僕は10分そこらのこの動画だけで二回ほど泣きそうになった。

(これがアドリブなのか台本があるのかは分からない。でも僕はアドリブなんだろうと思って観た。よってアドリブという前提で話を進めます)

それぞれ(前田、リュウタ、ヒロキ、友弘、かすみ、みか、りさ、さな)の「ああ、この人ならこう言うだろうなー」というのが素晴らしい。本当にすごいんですよ。

特にリュウタとサナ。

サナの「ああ、こいつめんどくせーなー」感たるやすごいですよ。端的に言ってしまうとね「一言多い」んだよね。「うるせーよ(笑)」と言いたくなる。

リュウタは結構「ちゃんと考えてる風な」ことを言う。「こんな時代なんで好きな仕事につけるとは限らないですよね」とか。でも一切この人の心の言葉に思えないんだよなー。そこが本格的にチャラい、言葉が軽い。

関係ないけど、僕はこのリュウタというキャラクターを「親が商売やっているのでは?」と想像していた。今回、「好きな食べ物は?」という質問に「焼き鳥ですね、せせりとか」と答えていたので「親は焼き鳥屋」と予想しています。

とにかくもうこの二人はリュウタとサナにしか見えない。これをアドリブでやっているのだからすごいっす。この二人は役者さんとしてすごいねー。あ、もちろん神木隆之介は別格。

あとちょっと泣きそうになったのがミカが「好きな人はいますか?」と聞かれたときの答え。しばらく考えた後に「いません」といい笑顔で答えるんだよねー。対照的なのが沢島の返答。しばらく考えた後に「います」と答えて、照れたような笑顔になる。この二人の『沈黙の後に「いません/います」と答えてそして笑顔』と対照的な感じはいいねー。

そして、なんといっても竜汰とカスミ。「好きな人はいますか?」と聞かれたこの二人の返答がすごすぎるね。これはぜひ現物ご覧ください。

ヒロキは言葉としては薄っぺらいつまらないことしか言ってない。そこがヒロキっぽい。褒めてるんですよ、ヒロキはヒロキでこうでなくちゃいけないと思う。すべてを持っているのに、何にも熱中できない、未来にワクワク出来ない感じがヒロキっぽい。

一点だけ言うと前田には「好きな人いますか?」という質問はしてほしくなかったなー。神木君も聞かれたら答えるしかなくて答えているんだけどそれは間違っているわけではないけど、前田の口から聞かないほうがモヤモヤしててよかったと思う。ああ、あと願わくばキャプテンのインタビューも聞きたかった。

とにかく桐島本編を楽しんだ人は特典付きDVDを買って損ないと思います。もうぜひ!

ああ、最後に付け加えるとすると「君よ拭け、僕の熱い涙を」と「生徒会・オブ・ザ・デッド」はそれぞれ1分だけでもいいから入れてほしかったね。むちゃなお願いしていることは重々承知で。まぁ入っていないとこが「見たかったよなー」と思わせていいのかも知れないけど。

このディスクの一番の楽しみ方はウチで酒のみながら何人かで鑑賞会することだと思う。

「ごめん、キャプテンのとこ巻き戻していい?」
「前田!ダメだ!その教室のドアを開けるな!」
「ほら、やっぱここでミサンガ隠してるじゃん」
「ここのカスミの目線がモヤモヤするよねー」
「ごめん、キャプテンのとこ巻き戻していい?」
「こいつら全員、食い殺せ!」
「さーてメイキングもっかい観るか―」

とか言いながら。

ほんとすごい作品ですよ。


で、僕もしばらく経ってから気づいたんだけど、実はケースのジャケットの裏側に、、、もう!ニクイね! ほんと買った方がいいよ。

あぶく系

2013-02-24 14:01:47 | 食べ物
本当に申し訳ございませんでした。心より反省しております、ワタクシ。

博多ラーメンをなめておりました。

なんかさー、昔は大好きでよく食べてたんだけど、最近は「あれでしょ、結局、一蘭がベストなんでしょ? 一蘭だったら上野にもあるしさー」と思ってなめておりました。

本当にごめんなさい。

博多駅に麺街道というところがあってラーメン、うどん、焼きそばまで麺食いにはたまらない。とはいえもうなめてるものだから「まぁどれもおんなじだろうから空いているところでいいや」と何も考えずその時その時、空いているところに入ってた。

今回も鹿児島から博多に戻ってラーメン食べたいなと思ってぐるっと回ってすぐ入れそうな一幸舎というお店に入ってきた。

はっきり言ってそんなに期待していないので「ま、どこでもいいんですけどね」というスタンスで入ってみたんだけど、、、ここは旨い!

まずびっくりするのがスープの表面のあぶく。豚骨ラーメンはあぶくが浮いているのが多いんだけどここはあぶく多め。テーブルに説明があって、このあぶくは豚の脂が乳化したものらしい。

適当な博多ラーメンだと麺とネギと申しわけ程度のチャーシューしか入ってなかったりするけど、ここは卵も入っている。スープの味も単なる豚骨だけではなくて魚介系も入ってるらしくて結構あっさりしている。

で、次の日、仕事でお客さんのところに行ってたらちょうど昼時で「ラーメンでも」という話になる。「ラーメンは昨日食べたんで結構です」なんていうつもりもないのでありがたくつれてってもらう。

校外の国道沿いにある濃麻呂というラーメン屋。まず驚いたのがラーメンの値段。普通のラーメンが480円。安いですねぇ。最近、普通に750円、ちょっとトッピングすると900円なんてラーメン屋もあるからね。

更に、ここのラーメン、ランチタイム半額! つまりなんとラーメン一杯240円ですよ。もちろん値段は安いけど味は安っぽくない。美味しい。

更に半チャーハンが300円。写真撮り忘れたけどここのチャーハンがねー、旨いんです! イイんですか? イイんです!(川平慈英風)

チャーハン一口食べて「お、これは違う」という感じ。たぶん炒めるときの脂が旨いんだと思う。ラードとかなのかなー。
更にお客さんが気を使ってくれて餃子も頼んでくれる。これまた博多風の一口餃子、かわいい。


いやいや、なめちゃあかんですね、博多ラーメン。

屋台村

2013-02-21 16:50:30 | 食べ物
昨日は鹿児島でした。

すごく暖かい。そして花粉が飛んでいる。目がかゆい。

「なんだか鹿児島の雲は灰色だなー」と思ったけど考えたら桜島の噴煙なんだね。

ちょっと遠いですが桜島。常にもくもく。

少し早めに仕事が終わって駅に向かっていたら温泉があった。

鹿児島には銭湯がほとんどない。お湯沸かすより地面掘ったらすぐ温泉でてくるから。

ついつい入ってしまう。15時に温泉入ってるなんて非常に申し訳ない。

あとは博多に戻ってホテルにチェックインするだけなので結構時間に余裕がある。駅前から少し外れて(といっても500Mもないくらい)大久保利通像にご挨拶。

看板の説明なんて見ていると西郷隆盛の実家と大久保利通の実家は本当に近かったのね。川挟んで向かい側。

さーてご飯は何を食べようかなーと思って歩いていたら屋台村がありました。

最近、地方都市にちょこちょこある新しく作った屋台村。八戸にもあるし函館にもある。

僕、このビジネスモデルは悪くないと思う。

地方ターミナル都市の駅前って案外過疎化していて(地元の人は車で郊外のイオンとか行っちゃうから)遊休地が結構ある。そこを駐車場なんかにするよりこういう屋台村作ったほうがいいと思う。本当の繁華街(鹿児島だと天文館という繁華街がある)に人が来なくなってしまうかも知れない恐れはあるけど。鹿児島中央の屋台村もついこないだ出来たと思うけど(建設中の時に見かけた覚えがある)、けっこう人が入っている。小さな店がたくさんあるという方が一件撤退しても全体のにぎわいには影響ないから不景気のビジネスモデルとしてはいいと思う。

早めに空いてる店でモツを食べる。串2本とビール1杯飲んで外に出ると多くのお店が開店している。歩いていると別の店の看板娘、いや、20年前くらいには娘だったかもなー、という看板娘から「どうですか?」と話掛けられる。せっかく鹿児島なので美味しいさつま揚げが食べたいんですがあります?と聞くとその店にはないとのこと。

代わりに向かいの店のさつま揚げは美味しいですよ、とおすすめされる。こういう感じも屋台村の感じよね。

勧められたとおりにさつま揚げ。

注文受けてから揚げてくれる。うまーい。少しだけ、気づかないくらい魚の苦みがある。そしてそれが焼酎にあう。

始良(たいら)という場所でよく食べられるという豚のアゴ。

安い、うまーい。ギュッと言う感じのお肉なのでこれはご飯より焼酎ですなー。ぐびぐび進む。

気分がよくなり店を出たらさっきの看板娘から「さつま揚げ美味しかったでしょう?」と声を掛けられる。

そうなるとその店入るしかないよねー。

つまみはそら豆の黒糖揚げ100円。

うまーい。


この店のおすすめらしい料理。えーっとねー、豆腐と明太子と海苔と鰹節となんか。案外知られていないと思うけど、鹿児島は豆腐が旨い。どこで食べてもがっかりしない。更にその豆腐を使った厚揚げがまたうまい。

屋台村出たらまだ19時。でもべろんべろん。

旅ガラス

2013-02-20 00:00:14 | 日記
日曜に仙台から帰ってきて月曜に会社。月曜は会議が入っていることが多い。しかも今回は急きょ火曜から博多に行くことになったのでその準備なんかをもろもろしなければいけない。「おお、時間ないじゃん」と思う月曜だった。

火曜の朝一の飛行機で(別に遅くても良かったんだけど急だったので朝一のしか取れなかった)博多へ。着いて2時間くらいは空いていたので喫茶店で仕事。12時から使うパワーポイントを10時から作るという泥縄方式。とはいえそんなの結構慣れているのでさくっと終わって駅ナカでラーメン。

博多駅には麺街道とかいうところがあってラーメン、うどん、ちゃんぽんなんかの店が並んでる。麺食いにはたまりませんね。


博多ラーメン以上でも博多ラーメン以下でも無い長浜ラーメン。もう少し色気があってもいいんじゃないかと思うけど、こういうシンプルなのが結局うまい。

そのまま駅ビルの最上階の会議室でセミナー。まぁ人前で喋るのは仕事ですから。

そして新幹線で鹿児島へ。ふと気づいたら博多空港から博多駅、そこから新幹線乗ったので半日いたのに一歩も屋外に出てないの。すごいね、我ながら。

鹿児島着いて「晩御飯何にしようかなー」と思ったけど、やっぱりこないだの仙台旅行で食べまくったので(ほんと目に入るものバンバン食べてた。だって牡蠣とか牛タンとかが目に入るんだもの)少し控えないとなーと思ったんだよね。

てくてく駅前を歩いていたらイタリアっぽいバーの看板に「立ち寄りセット999円」という文字を見つけた。グラスワイン2杯、お好きなつまみ2品のセットだって。

悪くないな思ってと入って野菜スティック、プロシュート、赤ワインを注文したら最初にアヒージョが出てきた。

これもセットなんだって。これで999円はお得よね。あんまり控えている感じじゃないけど。

そんな旅ガラスな日々。明日はどこに行くんだろう? あ、博多だ。

仙台観光

2013-02-17 23:22:17 | 日記
後でちゃんと書きますが仙台行って来ました。

よね3と奧3が観光に来ると言うのでドッピオさんとご案内及び運転役及び邪魔しに。


高速バスで行きました。福島越えたあたりから雪。


ドッピオと待ち合わせ。


中尊寺金色堂近くて蕎麦。うまーい!


そこの蕎麦がき。うまーい!日本酒飲みたーい!(運転するからダメ)


厳美渓というとこの餅。うまーい!


自分で焼く笹かまぼこ。うまーい!ビール飲みたーい!(運転するからダメ)


牡蠣三昧定食。うまいうまいうまいうまーい!酒飲みたーい!(ドッピオが運転してくれるって言うから飲んだ、わーい!)


松島。絶景。


帰りの新幹線、ドッピオとビール。


家に着いたら桐島届いてた。わーい!

濡れてまいろう

2013-02-11 23:56:29 | 食べ物
先日、ランチにすごく麻婆豆腐が食べたかった。

ちょっと前までは陳麻家というチェーン店が近くにあって、そこの麻婆丼と担担麺のセットがとてもよかったんだけど店が変わってしまった。

ということで近所の中華料理屋で麻婆定食を食べた。

そしたらさ、メインが麻婆豆腐なのはもちろんとして付け合せが冷奴半丁、デザートが杏仁豆腐。「なんか豆腐ばっかりだなー」と思っていたら中華スープにも豆腐が入ってた。豆腐ばっか。

麻婆豆腐が美味しかったからいいけど。

いつだって麻婆豆腐は旨いねー。本格的な中華風麻婆豆腐も旨いし家で作る丸美屋のレトルトのヤツだって十分旨い。CookDo? 旨いに決まってますよ。個人的には麻婆豆腐の豆腐は絹ごしが好みです。すぐ崩れちゃうけど出来立てをザバザバっと食べちゃうから気にしない。


麻婆豆腐といえば麻婆春雨ですね、唐突ですが。

今までの人生において春雨ってそんなに重要じゃなかった。

だいたい何だかわかんないしさー、春雨って。何で出来てるの?って感じよね。調べたら緑豆だってさ。っつても緑豆ってのがわからん。春雨といえば月形半平太の名台詞「春雨じゃ、濡れてまいろう」のほうがイメージ強い。

なんでいい思い出がないのかな、と思って考えてみたらやっぱり給食ですね。子供の頃、給食でよく春雨サラダが出たんだけどそれが冷たくて歯ごたえがなくてさー。主食がパンの時に出たりするのがすごいチャレンジだよね。酸っぱい春雨サラダとコッペパン。あんまり好きじゃなかったなー。

でも最近はよく食べる。乾物は日持ちするから便利なんだよね。

最近、スーパーでクイック春雨というのを見つけた。1食にちょっと少ないくらいがまとまってて熱湯2分で食べられるの。

さっと中華スープ作ってわかめと春雨入れればわかめ春雨スープが出来上がる。面倒なときなんてこれで晩御飯終わりにしちゃうときもある。

あと春雨と言えば麻婆春雨ですね。

ひき肉をショウガとニンニクのみじん切りとごま油で炒めてそこに豆板醤入れて、中華スープで延ばしたとこに春雨投入。スープを吸わせたいので戻さないまま入れちゃう。簡単だしすぐ出来る。

今は頂きもののキムチ塩麹があるので、それでひき肉に下味つけてる。味に深みが出て旨いよ。

しかし麻婆春雨って写真映えはしないね。

つーことで麻婆豆腐も。

今回はクックドゥ。

罪のない者だけが、石を投げよ

2013-02-10 17:52:58 | ニュースから
三連休の中日なのに今日の話は長いし固いし重いです。オチも無い。

気軽に楽しみたい方は「96時間」のDVDでもレンタルしてきてご覧になるといいと思いますよ。「96時間」、いい映画ですよ。話はミエミエだけど。何より上映時間が短くていい。最近、ムダに長い映画多いですから。

さて。体罰問題。

体罰問題の話題を聞かない日は無い。

元々、今回の件で大きく話題になった大阪の桜宮高校は体育科の入試を中止し、京都のほうでも体罰問題が明るみに出た。

更に社会人のオリンピックコーチも体罰やパワハラを行っていた、と選手から告発されている。

体罰について僕個人の考えを言うと、まず学校教育において体罰はやっちゃダメ。なんでダメかというと単なる暴力と区別がつかないから。

僕自身も短い期間とはいえ教壇に立っていた経験もあるから「つい手が出てしまいそうになる」というのはよーくわかる。僕だって「これはもう殴って聞かせないと分からないんじゃないか」と思ったことはある。それは僕が教壇に立つ人間としてあまりに未熟だったからだとは思う。とにかく「ああ、これ、この人(生徒ね)と分かりあうことなんて出来ないんじゃないか」と圧倒的なディスコミュニケーションの壁の前で呆然としたことだってある。短い期間であった僕ですらそうなんだから何年もやっている普通の先生はもっとそうだろう。

でもそこはグッとこらえなければいけないだろう。こらえきれない時もあるかも知れないけどやっぱりそこはこらえないといけない。どうにか現場の先生たちにはそこをグッとこらえてなんとかしていただきたいと思う。

そういう善悪の問題の上に「体罰」というのは「効率が悪い」という点もある。体罰も含めた「罰」による教育って効率が悪いんです。

「悪いことをする」→「体罰を受ける(あるいは何かしらの罰を受ける)」というやり方では概ね「次は罰を受けないようにしよう」とか「罰を受けないことであればやっていい」という考え方にしかならない。そうするとずっとモグラ叩き的に罰を与え続けなければいけなくなる。それは非常に効率が悪い。

こういうことを論理的に考えずについつい手を出してしまう、というのは問題だと思う。

世論には「よい体罰と悪い体罰がある」という意見もあるけど、僕はそうは思わない。体罰は全部悪い、ということにしないと道理が通らない。こういうことは「よい体罰」という「白」と「悪い体罰」という「黒」に分けられるものではないと思う。

例えば先生が生徒に「がんばれよ!」と背中をバンと叩いたとしよう。これは普通に考えれば単なる身体的コミュニケーションであり、何も問題がないように見える。でも受けた生徒がその先生のことが嫌いだったとしたら「叩かれた」と主張するかも知れない。これを白と黒にパシッと分けることは難しいし、はっきりいって出来ないよ。すべての物事は薄いグレーと濃いグレーのグラデーションの間にあると思う。グレーの濃淡を見分けることは難しい。

だからとにかく言葉上、ルール上は「体罰はすべてダメ」ということにしなければいけないと僕は思う。「よい体罰と悪い体罰がある」という意見もあるだろう。でもそれは受けた人が「あれは体罰だったけど自分が学んだことがあるからよい体罰だった」と言うものであって、先生側あるいは学校側が「これはよい体罰なんだ」と決めることは不可能だと思う。よってとにかくルール上は「体罰は一切ダメ」と決めるしかない。

そのうえで、「体罰はダメだなんだから体罰をふるった教師は首にしろ」という意見の人もいるだろうと思う。でも僕は「ちょっと待ってくれ」と言いたい。もちろん人間的に問題がありただただ体罰という名の暴力をふるう先生も中にはいるだろう。(これだけ多くの先生がいれば中にはそういう人がいてもおかしくない。それは先生に限らず普通の社会人の中にだって意味なく暴力をふるう人もいるんだから)

ただ他に方法が無く、どうしようもなく手を出してしまった先生だっているんじゃないかと思う。「そんなのいいわけだ!体罰はダメなんだ!」と言うのはそりゃ簡単ですけどさー。毎日毎日仕事に追われて、そりゃ何時間かかけて生徒ときっちり話し合えば理解しあえるのかも知れないけど、そんな時間ないよ!って場合だってあると思うんだよね。学校現場を見ていると先生たちというのはつくづく時間がないよなぁと感じる。だからと言って体罰をしていいということを言うつもりはないけど、そういう事情を考慮して、それを解決することは必要だと思う。

明るみに出てきた体罰を一つ一つ糾弾して、体罰をした先生たちを問答無用で首にしていくことはそりゃ簡単ですよ。もちろん中には言い訳の聞かない、単なる暴力として体罰を行っていた先生たちもいるだろう。でもそれは全員ではないと思う。

そういう先生たちも問答無用に処分していたらそのうちこの国に先生なんていなくなっちゃうんじゃないの?更にそういうの見ていたら先生になりたいと思う学生だって減ってしまうだろう。誰も先生になりたがらない国でいい教育が出来るとは僕は思わない。

改めていうけど体罰は全面的によくない。ただし過去にさかのぼって一律に「体罰を行った先生」を吊し上げていった先によい教育があるとは僕は全く思えない。悲観的に考えれば多くの先生たちが退職に追い込まれ、その結果として日本の学校教育は通常に運営することさえできなくなると思う。

体罰教師を吊し上げる人はそういう状態を望んでいるの? 違うよね。

はっきり言って申し訳ないけど「体罰をふるうことは悪い」だから「首という『罰』を与える」ということは、体罰が効率が悪いのと一緒で効率が悪いんです。

ここで大事なことは「なぜそういうことが起こってしまったか?」という「原因」を考えることなんじゃないの? この世のすべては「原因(input)」と「結果(output)」で出来ているんだから。outputを変えたければinputを変えるしかない。

原因に対応しないでルールだけ厳しくしてもどこかにひずみが出るだけでしょうに。

問題は「なぜ先生が体罰をふるわなければいけなかったのか?」ということ。

もちろん中には人間性に問題がある先生だったというパターンもあるでしょう。そういう場合は首になっても仕方がないと思う。でも人間性には問題が無かった、だけどあまりにも生徒に問題があり、時間がたっぷりあれば何時間も話し合って指導ができたけどそんな時間がなかった、ということもあるかも知れない。だとすればそれは「時間を確保する」という解決策が必要だろう。あるいは部活の「結果」だけを追い求めさせた校長のプレッシャーが原因だったかもしれないし、場合によっては先生一人でなく上司の先生とかと一緒に問題解決に当たるべきだった、ということもあるだろうからそうであれば「チームマネジメントの問題」だろう。中にはそもそも小学校からのしつけがなってない、ということだってあるかも知れない。そうならば「小学校からの連携の問題」だろう。もっといえば子供をしつけなかった保護者の問題ということもあるかも知れない。それであれば「家庭教育の問題」かも知れない。

このように問題は多岐にわたる可能性がある。

だとすればこの問題に罪のない人なんているんだろうか? 「俺は関係ない、だから悪いヤツを罰せよ」という考え方が今までの歴史上、どれだけ多くの問題を巻き起こしてきたか。ほら、キリストだって「罪のない者だけが、石を投げよ」と言っていいる。

こういう時に大事なのは「それは自分にも責任があるだろう。いっちょう自分がなんとかしなければいけないな」とどれだけ多くの人が考えられるかどうか、だと思う。それってどの問題でも変わらないんだけどね。

更に言うと学校には文科省から「体罰問題の実態調査のため、生徒・保護者にアンケートを取れ」という指示が出ているそうです。

これには個人的に反対です。調査することに反対ということではなくて、生徒・保護者にアンケートを取る、ということに反対。

何度も言うように体罰というのは「あった/ない」の白黒ではなくどこまで言ってもグレーなことでしかない。繰り返しになるけど「頑張れよ」と背中をバンと叩いた、ということだって受け取りようによっては体罰と受け取る生徒もいるかも知れない。

それを一律に生徒に「体罰を受けたことがありますか?」とか保護者に「お宅のお子さんが体罰を受けたと聞いたことがありますか」と聞けば、場合によっては多くの人が「体罰を受けた」と答えるかもしれない。

もしそうなれば、この社会情勢から言えば「あの学校は体罰があった」ということになりかねない。

そうなれば「体罰があって入試中止の学校があるのに、なぜあそこは体罰があるのに生徒を募集しているのか」という意見も出かねない。そんな大げさな、と思われるかも知れないけど論理としては何も間違っていない。

100人に聞けば99人が「がんばれよ、と背中を叩くことなんてそりゃ体罰じゃないでしょう」と言っても一人が「体罰だ」と言えば体罰となり、その調査に先生たちの貴重な時間がどれだけ使われることか。

そんな暗澹たる結果が僕は見える。

調査をするなとは言わない。これだけ問題になっているのだから現状把握は必要でしょう。でもやるのであれば「あったか/なかった」のデジタル的な質問ではなくて、「うちの子が理不尽な体罰を受けたかも知れないと疑問に感じる親御さんはぜひおっしゃって来てください」と打ち出し、その一つ一つに対して学校、先生、生徒、保護者でしっかりと話合うことだろうと思う。どちらも隠す事なくお互い理解し合うことを目的として。

こういう時に「学校全体対保護者全体」となってしまうと絶対に解決しない。学校と保護者がタッグを組んで問題を明らかにしないといけないと思う。

根深いなぁ、この問題。

焼肉と、四匹の猫

2013-02-07 23:58:35 | 食べ物
村上春樹のエッセイでビーフステーキの事を書いてるものがあった。

たまに「肉、不足してまっせ」と脳から指令があってそういうときはビーフステーキを食べたくなる、って話だったと思う。

僕もたまに身体が「肉、不足してまっせ」という時があってそういうときは僕はステーキより焼肉を食べたくなる。

昔は週に一回くらいは「焼肉喰いてー」と思ってたけど今はそうでもない。2,3か月に一回くらいでいいかな。


大阪出張で難波に泊まってて焼肉が食べたくなったので道頓堀の「空」へ。

ここは一品一品の量が多くないしカウンターもあるので一人焼肉にいい。

ここのオススメは牛の肺です。プップチだかプリプチだかいうんだけど忘れた。とにかくかわいい名前。

肺っていうとちょっとグロい気持ちもするけど案外クセが無くて美味しいよ。なんだかフワフワした食感。大阪で一般的なのかどうかわからないけど僕は他の店では見たことない。

あとここのユッケジャンスープが最高なんだけど一人にはちょっと多すぎるので今回はパス。もう頭真っ白になってダバダバこぼしながら食べちゃうくらい美味いんだけどね。

(ここのユッケジャンスープの話は昔書いた⇒「大阪もっきりスープの夜」)

一人焼肉はあまり種類が食べられないという不利があるんだよな。ここは一品の量が少ないけどそれでも2、3皿しか食べられない。3皿ったらホルモンとサガリとプチッチだかプチプリだかで終わりですよ。タンとかシマチョウとか食べたかったなー。

食べ終わってまだ飲みたかったので久々に初めての店に飛び込んでみる。

4gatsというバー。「クワトロ ガッツ」つまり「四匹の猫」ってことだな。イタリア語で言うと「quattro gatti」かな。

飛び込んだ割にはよい雰囲気。

椅子が一人用ソファで落ち着く。バーって座りづらい高い椅子のところが多いから。やっぱりバーの椅子ってすごく大事だと思う。バーを始めるなら椅子にはとにかくこだわったほうがいいと思うなー。

この店はもいっかい来てもいい。

わかってること、わからないこと

2013-02-06 19:10:29 | スポーツ
なんとなく合気道が楽しくなってきました。もちろん今までも楽しくなかったわけじゃないんだけど。

二時間の稽古の間中「楽しいな」と思い続けてます。ドタバタやっているので汗もだくだくかく。終わった後に「なんか充実してたなー」と思う。

たぶん今は自分にとって「わかってること」と「わからないこと」のバランスがいいんじゃないかなと思う。

合気道の稽古と言うのはまず師範が模範を見せて「はい、ではやってみてください」と言われて各自コンビになり、その技を繰り返す。

以前であればそのコンビになった時点で僕は何も分からないので「えーっと右手をつかむんですか?左手ですか?それで左足でしたっけ?右足でしたっけ?」という状態。とにかくそもそもまったく分からなかった。そういう状態だと楽しむどころか言われたことを頭で理解し、なんとかその通りにやる、ということで精いっぱいになってしまう。

でも今は基本的な技はなんとなくわかるのでとりあえず(うまいかどうかは別として)その形は出来る。

これが「わかってること」。

そして多少わかっていると相手に同じ技をかけられたときに「あれ?なんでそんなにスムーズにできるんですか?」とか「なんでそんなにいい感じで出来るんだろう?」という疑問が生まれる。同じようにやっているんだけど自分と相手の違いが分からない。ただ「違う」ということはわかる。明らかに僕の動きがぎこちなくて不恰好なのはわかる。でもなぜうまくいかないのかがわからない。

これが「わからないこと」。

ここの「わからなさ」が面白い。

「どこが違うのかなー」と考えつつちょっとだけ自分も工夫してみるとたまに少しだけ巧くいく。

でもいくらやっても全く巧く行かないし分からないこともある。

例えば合気道で四教という極め技があるのね。これは相手を抑え込んで相手の腕の手首を圧迫する技なんです。一教から五教まであって、四教以外は僕もわかる。出来るかどうかは別として理解が出来る。「そりゃそっちの方向に腕曲げられたら痛いわ」と思えるんだけど四教はまったく分からない。やられると大層痛いのよ。だけどなぜ痛いのかがわからない。「相手のこの部分を、自分の手の平のここで締めるように」と言われて「はい」とやってみるんだけど相手は全然痛くなさそう。なんでなのかがまったく分からない。

この「わからなさ」も含めて楽しんでおります。

物心ついてから何かを習うことの醍醐味はこの辺だよね。何もわからない時は何がわからないのかがわからない。でも一つ「わかること」が出来るとその倍くらい「わからない」ことがあることに気づく。更にその「わからない」ことがわかるようになると、、の繰り返し。道は長い。何か大会だとか目標があるわけじゃないから別に道が長くたって困らないんだけどね。




そういえばついでに前回は反省会にも参加しました。反省会と言っても仲イイ人が稽古終わりに飲んでるだけで合気道の話は1ミリ程度もない。

この面子が面白くてねー。僕含めて5人でメインは50代後半の男性3人(話聞いて分かったんだけど高校時代の同級生なんだって)、それと僕と同世代の女性おふたり。

飲みながら50代後半と30代後半で世代間の話。

「大鵬亡くなったけど俺ら生で見てたからねー。大鵬知ってる?」
「名前しか聞いたことないですねー。僕の時は横綱ったら千代の富士ですよ」
「そんなのつい最近じゃん」
「最近たってもう20年以上前ですよ、王さんがまだ巨人の監督で」
「それもついこないだ。オレなんて江川のドラフト見てたから」
「僕が覚えてるドラフトったら松井を長嶋監督が引いたときでしたねー」

などなど。

僕が自分の年齢を言ったらメインの方々から「いいなー若くて。37歳独身男性なんてなんでも好きなことやりたい放題じゃん」と大層うらやましがられた。いや別にやりたい放題なわけじゃないけど。。

とはいえこの年齢になってなかなかそういう風に言われることなんて少なくなってきたからけっこう新鮮でした。自分で「いやー、年取ったなぁ」とか言ってちゃいけませんね。

やりたいことを我慢する理由はない

2013-02-04 18:27:15 | 音楽
近所に新しい飲食店が出来てまして。まだオープンしていないんだけどどうやら定食屋さんらしい。近所に中華料理屋さんはけっこうあって競合していてまさに中華三国志状態なんだけど定食屋さんは嬉しいので注目していた。前を通るときにいつオープンなのかなーと思ってみてみたけど分からず。

そこになぜかギター教室のチラシが挟まっていた。その建物の1階2階が定食屋で3階が個人のギター教室らしい。

「いつかギターとか弾けるようになりたいなぁ」と思っていたんだけどいつかっていつよ、って思いまして。

よく考えてみたらやりたいことを我慢する理由は特にない。だったらやりたいことやりたいときにやろうかなぁと思って無料レッスンに行ってみました。

「明日って今さ、姉ちゃん!」とポコも言ってる。

話を聞いてみたらゆるい感じで通えそう。一回行って次の日程をお互い都合のよい感じで決められる。土日もオッケーとのことなので始めてみることにしてみました。

まずは高橋優の『陽はまた昇る』を弾けるようになることを目標にしています。先生にも「これ弾けるようになりたいんでお願いします」と言っておいた。何せド素人なのでそれが難しいのかどうか分からないけど弾けたらかっこいいと思うんだよねー。

やっぱこの曲いいよね。



(「桐島」の前田登場バージョン。たぶんあの学校出て進学してバイトしてるという設定)

歌詞がいいんだよなー。

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遥か彼方に射す 光を浴びたくて
我先に我を失い 今も尚奪い合うよ
愛しき人よ どうか泣かないでくれ
たとえ今が土砂降りでも 止まぬ雨はないよ
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選ばれし才能も お金も地位も名誉も
持っていたっていなくたって 同じ空の下
愛しき人よ ほら見渡してみて
尊い今というときを 陽はまた昇るさ
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これを弾けるようになりたい。

年々、出来ることが増えていくのは悪いことじゃない。

あと出来るようになりたいと思っているのはバク転とタップダンスです。ああ、あとバイクの免許も欲しいな。