浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

動くの?ねぇこれ動くの?

2007-08-30 23:32:40 | 注目サイト
「なんでもつくるよ」というブログが在る。基本的には鍛治屋なんだけど鉄を使っていろいろ作ってる人。このブログが有名になったのは実物大ボトムズを作り始めてからなんだけど。



この写真だけで既に面白いでしょ。普通の倉庫に置かれたボトムズ。手前には普通のパソコン。

久々に見てみたら「まだ秘密だけど」、と新プロジェクトをやってるらしい。

その写真。



























ちょっ!

シャベルカーの先に指!(笑)
この時点で超クール!!
何できるの?動くの?動くだろうなぁ。

「仲直りの握手を…」プ。
「じゃーんけん…」ププ。
「おい、ちょっと背中掻いて」プププ。

想像広がるなぁ。

楽すみだ~。

いやもう、くらくらしてくる。

2007-08-29 23:37:25 | 
何度か書いているけど(、という書き出し最近多いな)「ワンダーJAPAN」という雑誌がすごいんですよ。

日本各地の変な建造物を特集した雑誌なんだけど、もう目次を見ているだけでクラクラしてくる。

・奈良の大仏よりもでかくて顔がへんな布袋大仏
・元祖国際秘宝館ついに閉館
・ガリバー王国解体


…ああ、もう。

1号、2号と買って「そういえば出てないなぁ」と思って検索してみたらオイオイ、3号4号も出てるじゃないか。いやー、困るなぁそういうことはあらかじめ言っといていただかないと。

速攻ゲット。



これ見ると本当に「日本人ってのは無意味なものを作るのがすきなんだなぁ」と思う。あるいは「無意味なものに装飾をして(意味の無い)意味を持たせること」というかね。もう少しシンプルというか上品というかそういうものを作ればいいのにね。

ガリバー王国特集はいいね。ガリバー王国の場合、まぁ上九一色村という場所も良くなかった。別のことで有名になっちゃったもんな。テーマパークを作って村おこし、なんてかなり時代遅れなんだよ。芦別かどっかのほうにも赤毛のアンのテーマパークみたいのあったけどあれも単なる広場になってたしな。当事者と町の人々にとっては苦い思い出だろうけど、単なる野次馬からしてみればなんというか侘び寂びのあるいい感じの場所ですな。

名物企画、廃墟マニアックス(廃墟特集)は今回もいいよ~。なんと茨城の高級ソー○ランドの廃墟へ潜入。高級○俗店と廃墟のコラボレーション。いやたまらんね。これぞ正にエロスとタナトス(生と死)の競演というかなんというか。更に舞台が北関東というのがまた物悲しいじゃないですか。

第四号は東海ワンダーランドと言うことで東海地区特集もある。



ノスタルジックないい感じの電車(名鉄犬山線)の後ろで鎮座まします大仏。。。なにこれ?漫画の一こま?まったく名古屋人はよー。(言っときますけど名古屋好きですからね、僕。)

公園の鯨。

どうも東海地区の建造物は大体「目」がおかしい。

なんかたくらんでる。

ついでにこの雑誌の巻末に書籍の広告が載ってる。

「工場萌え」→工場の写真集
「ダム」→ダムの写真集
「僕たちの好きな団地」→団地の(以下略)

誰が買うんだ、こんなの!?

うん、僕だろうね。

選ぶ楽しみ、とは言うけどね。赤が無いよ。

2007-08-29 01:15:46 | 日記
何度か書いているけどここ3年ずっと「ほぼ日手帳」という手帳を使っています。

まぁ手帳なんてものは常にメリットデメリットがあるわけだけど少なくともこの手帳はデメリットが少ない。たっぷり書けるしね。

ほぼ日のページを見ていて「今年もそろそろ手帳発売の時期だなー」と思っていたんですよ。

何が楽しいって色がたくさんあるのがいいんですよね。

男のビジネス道具ってあんまり色が豊富ではないから、この手帳で遊び感のある色を選ぶのが楽しいんだもの。

で、今日、今年の色の種類が発表されました。(こちら

なんとまぁ今年は全20色。ほー、なるほどねー。ツートンカラー新登場ですか、ほうほう。お、迷彩なんてのもあるのね。ま、迷彩はあまり好きじゃないので(ゴンズイさんみたいになるから)買わないと思うけどま、いいじゃない。

ふーん…。

ちょ待て!おい!!

赤が無い!!!!

まじでー??

ここ2年ほどこの手帳の赤を使っていてたまに「赤、可愛いですね」と言われて調子に乗っていたところだったのに。

ダークなスーツに手帳だけ赤(特に今年、去年使っていたダークな赤と言うか深紅というかクリムゾンレッド)が似合うのになあ。


↑右が去年の赤。

いやーん悲しい。

来年はどの色にしようかな。赤と言う決め手がない以上今回は悩みますよ。

夏だと思っていたらもうすぐ9月。来年のことを考える時期。そういうのってなんか「はやいなー」と思う。

好きなのに泣いたのは何故 思い出はいつの日も雨

2007-08-27 22:59:29 | 音楽
暑い暑いと思っていたけどどうにも最近は少しだけ風が涼しくなってきているような気がしますね。こないだ上野を歩いていて当然暑かったんだけど、上野のマルイの上にある気温表示を見たら「37℃」と書いてあって驚いた。いや、暑いけど37℃もあるんだねーと思ったんです。気温は高いんだけど風が吹いていたので体感温度はそうでもなかった。

基本的に夏は好きではない。どさどさ雪が降っても冬のほうがいい。

それでも夏が過ぎ行く季節ってのは少しだけ淋しいね。

付き合ってるときにめちゃくちゃにわがままを言われて振り回されて、ぐったりとして、それでも別れるときに「うーん、ぶーぶー言っていたけど結局、俺はあの子のことが好きだったんだな」と思う感じに似てる。(わからない?わからないならまぁいいや)

こういうときに聴くといいのが当然、サザンですね。ドッピオさんのブログでも書いてあるけど。

サザンの「Young love」というアルバムがあって、それはかなり聞いた。ある夏、とにもかくにもそればっかりかけてた。

あれは多分、ドッピオさんと突撃!マドモアゼル先生んちの晩御飯という企画をやった夏だったと思うんだけど、マドモアゼル先生の黒トゥデイ(車)に三人で乗って、カーステレオでずっとそれをかけてた。旭川のちょい先のマドモアゼル先生の家からぐるっと札幌に向かう間、「恋の歌を歌いましょう」という原由子の曲がかかれば「あ、もう半分かー」と思い、「心を込めて花束を」がかかれば「あ、もう一回りしたね」とか言いながら。

ドッピオさんも言っているんだけどサザンの曲って夏、というイメージがあるけども、アルバム一枚通して聞くと「去ってしまう夏」という何と言うかどうも寂しい気分にもなる。

タイトル曲の「Young love」なんてその際たるもので、これなんて聞くと「ああ、若かったんだなぁ」と色んなことを思い出してしまう。

「Young love」以外にも名曲はあって(名曲だらけなんだけど)いくつか書いておくと、

「メロディ(Melody)」(youtube)



♪君が涙をとめ~ない、Oh my hot blueberry woman don't you go~♪

いいねぇ。アルバム「KAMAKURA」発売の時のCMはモノクロで明石家さんまが口パクをしていて、赤い涙が流れる、というものだったんだけど、これまたかっこよかった。どこかに動画なかったかな、と思ったけどないね。あったら見たいのに。

「この青い空、みどり」



すっごく好きな歌なんだけどアルバムに入ってないんだよね。シングル買ったんだけど当時はまだiPodとかなくて何処にも入れてなかったし、シングル自体も引越しのばたばたでなくしてしまった。

♪New stage for all the people♪

だけで少し泣く。当時、車で営業していて、車に乗り込んでエンジンをかけて窓を全開にして腕をドアに引っ掛けてグッとアクセル踏むときにこの曲がかかったりすると、励まされてるなぁという感じがしたものです。

「BYE BYE MY LOVE」(youtube)



僕の中でサザンベスト5には確実に入るな。いいんだよねー。スピード感もあるし歌詞もいい。

♪我はカーモメ、恋に泣く、Yes you belong to me♪

そうなんだよね、カモメなんですよ我々。

♪言葉と裏腹に 涙がこぼれてーく、声にならぬほど 愛しい Ah!♪

の「ならぬほど」が少し早口になるのと「Ah!」が「イヤゥ!」みたいな感じで絶叫するのがいいね。

♪悲しみの雨が降る この町のどこかで 人々が眠る頃 俺は泣き続ける♪

うーん、寂しい。

「思い過ごしも恋のうち」



なんたって僕のテーマソングです。オープニングテーマかエンディングテーマかはよくわかんないんだけど。曲調もサザンっぽくてめちゃくちゃいいし、歌詞も大好き。多分、カラオケ行ったら歌詞を見ないでも歌えるんじゃないかと思う。

♪た~ま~に、会ってるぅようじゃ お互いの~こと わかりはしないだろう 信じられないね
惚れて名を呼び 思いをはせる~ おんな~
なみだぐーみー酔ーいーしっれる気持ち オーイエー♪

うーんいいね。「酔いしれる」じゃなくて「酔ーいーしっれる」ね。

それで次がいいのよ。

♪だーかーら いいったじゃあなーい 心にの~こーる 言葉を
いっわなけれりゃどうにもならないよ♪

いや、いいね!そうなんだよ。あの時、ああ言っとけば、なんてのは後になって考えるものなんだけどさ。

しつこいようだけど「言わなけりゃ」じゃなくて「いっわなけりゃ」ね。

♪いやだ いやだ だめよだめ そげなこと はずかしーげーなーく
どいつもこいつも 話の中身が どうなれこうなれ 気持ちも知れずに

の所の早口になってくのもいい。書いてて思うけどこの部分、本当に意味が空っぽでいいね。

あとの見せ場としては

♪別れ話はMISERY 昔話はHISTORY
次の日も 思い切り しゃぶりつくよに PATIENTLY♪

だよねー。「PATIENTLY」をおもっきり顔ゆがませてる感じでね。

あーもうなんか脳内でがっつり歌ってます。

「せつない胸に風が吹いてた」



いい!文句なくいい!

♪名も無い歌にやわな命を ささげた long long time
憧れは無情な影だと言われ♪

♪愛しい人は 今はどこかで つぶやく my old days♪

と、淋しい感じで来て

♪このむっねーにー 浮かぶストホホォォーレェェィィー(←storyね)♪

というところがもういいね。

「心を込めて花束を」(youtube)



結婚式といえばなんたってこれですな。

♪期待通りの 僕じゃないけど 素晴らしい女性に出会えた
 もしも涙が あふれそうなら ごめんよ 何もいえなくて♪

僕は叶うなら自分の結婚式の最後はこの歌(もちろん自分で歌うんだけど)で〆たいと思ってます。



ちょっとグッと来る系ばっかりだけど夏の終わりにはこういうのが似合いますな。他にも桑田のソロとか(♪政治マーフィアとヤクザぼーんずの脱税や免税に腹が立つ♪)いろいろあるんだけどまた今度。ああ、「PRIDEの唄」だけは書きたかったな。あんな応援されたら俺だってがんばるっつーの。あと桑田の「MUSIC TIGER」も100%意味が空っぽでいいんですよ。

♪濡れたカイコのカイコの 姉ちゃんも兄ちゃんも 繭の子だ
それは迷子の迷子の UちゃんとKちゃんの 桑の木だ♪

ほらね?

やっぱり今度、桑田ソロ名曲集やろっと。

夏は終わらない。

2007-08-26 23:52:14 | 音楽
youtubeはけっこう一般的になってきたけどニコニコ動画ってどうなんですかね?

ま、登録してない人は登録してみればいいと思うけど。

夏といえばサザンなわけですが、サザンのライブで名曲ばっかりメドレーしてる動画見つけました。

【ニコニコ動画】サザン年越し◆ミレニアムメドレー怒涛の18曲ノンストップ !前半

こりゃもうやばいね。一人で家で聞きながら「うわ!」とか「そうくるか!?」とか「きたー!」とか言いまくりでした。

「マチルダBABY」とか「切ない胸に風が吹いてた」とか改めてきくと超名曲ですわ。

差はあまりない

2007-08-26 01:20:19 | 日記
こないだ会社のすごくえらい人と酒を飲んでいたんです。

その人はバリバリの理系なんだけどその人が「僕はバリバリの理系で、語学がわからないんだけど…」と言っていた。

それに続いたのは「中国語はSVOで、日本語と韓国語がSOVなのはなんか理由があるのか」という言語学の話だったんだけどね。

まぁ日本語と韓国語は祖語(元になる言語)がないんで、偶然じゃないですかねーという話をしてたんだけど。

バリバリの理系な人が語学に興味を持つ気持ちはなんとなく分かるんだよね。

かくいう僕もバリバリの文系なんだけど今は数学とかに興味あるもの。

それってどういうことかと言うとどの学問も「結局のところ世界とはなんだ」という問いから始まってると思うんだよね。

数学を元にした量子力学もなんか最終的には哲学になったりするじゃないですか。

量子力学の「シュレディンガーの猫」の話が僕はすごく好きなんだけどあれって結局哲学なんだよね。

言語学もたまに数学的なとこがあるしさ。

要はすべての学問って「どうなってんの?」という問いから始まってるような気がするな。

まぜる

2007-08-24 23:35:24 | 食べ物
日本のご飯を現すキーワードは「かけご飯」なんじゃないか、という話を前にした。卵かけご飯に始まって、まぁ「のっける」(=丼)のも好きだしね。

対して韓国はどうか、というと更に「混ぜる」文化なんじゃないかと思ってます。

いや、ビビンバのこと言ってるんだけどね。ビビンバは韓国語で「ビビン=混ぜる」、「バ=ご飯」、つまり混ぜご飯なんですって。ちゃっちゃか混ぜると馴染んで美味しくなるよね。

焼肉でも肉をサンチュに載せてキムチとかナムル載せて辛みそつけて食べると何と言うかたまに絶妙のハーモーニー(ウッチャンに対するナンチャン!)になったりするじゃないですか。

今日は会社から帰ってきて少し走って、ビール飲んでるわけですが、つまみというか晩御飯は、チップスターとトマトとチーズ。

そんなにがっつり食べたいわけじゃないんだけどなんか食べないと体にも悪そうだしね。

で、パソコン打ちながら適当に食べてるわけですが、たまに「あ、今なんか旨かった」と思うバランスがあるんだよね。それが再現できればいいんだけど。つまり口の中でトマトとチーズとチップスターを混ぜてるわけです。

チップスターと言えば最近、ポテトチップスはこれを食べることが多い。そもそも最近、ポテトチップス自体を食べなくなって、しかもこれ以外のポテトチップスって舌が痛くなるんだよね。こないだオーザック食べてたら舌が痛くなって一袋食べずに捨ててしまった。

それが体質が変わったからなのか、年齢によるものなのかはよくわからにゃい。

この年になったら断っちゃいけない

2007-08-19 20:56:55 | 日記
なんかですね、「若返りのスイッチ」というのがあるらしいです、人間には。進化生物学の先生が唱えているらしいけど。

それは
「毎日の運動」
「人を愛すること」
「理にかなった食事」
「参加すること」
だそうです。

よう知らんけどそういうことをやっていると脳の若返りのスイッチが入って老化しないらしい。

運動、は僕は大丈夫ですな。「愛すること」と「理にかなった食事」は微妙だな~。

「参加すること」なんだけどこれはすごい大事だと思う。

最近思うんだけど年々「誘われること」ってのが少なくなってる気がするんだよね。回りの友達が結婚なんかしだして昔みたいに「今日飲みにいこー」という誘い自体も減ったし、こちらが誘っても断られることも増えた。「今日、だんないるしさー」とか言われるしね。

だからこそ思うんだけど誘われたときには断っちゃいけない。特に新しいこと、たとえば「スイカマラソン出てみない?」とかそういうのこそ「出る出るー」と言わないともったいない気がするんだよね。

合コンとかも誘われたらだいたい断りません。「合コン行く」とか言うと周りの人の反応が微妙なときもあるんだけど、だいたい合コンなんてものに下心はない。…ないと思う。…ないんじゃないかな。。。ま、あるか(笑)

ま、それは冗談としてもだいたい合コンなんて単なる飲み会だしさ。たとえば合コンじゃなくなって「今度バーベキューするんだよねー」とかでも知らない女性が数人来てて云々、とかいうこともあるしね。

つまり何が言いたいかと言うとたくさん参加するんでいろいろ誘ってね、という話。

天才と凡人-曽田正人作品から思うこと

2007-08-18 01:44:02 | 
何回か書いてるかも知れないけど曽田正人という漫画家が結構好きです。

「め組の大吾」はかなり良かったし、「昴」(今もやってる)も大好き。
曽田 正人 / 小学館(2000/06)
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二作とも「お前が好きな漫画10個選べ」と言われたらたぶん入ってくる。

その人が「capeta」という漫画を連載してるのは知ってました。
曽田 正人 / 講談社(2007/07/17)
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でもねー内容がカートレースだからねー。カートに出会った小学生が成長していってF1を目指す話。いやほら僕、車とかレースとか一切わかんないしさー、と思ってたんだよね。

こないだ「シグルイ」が読みたくて久々に漫画喫茶なんてーものに行ってみたんだけどシグルイがないのよ。思わず無明逆流れの構えをしようかと思ったけど。

それで「ま、ちょっと読んでみるか」と「capeta」を手に取ってみたら。

いやいやこれが面白い!

本当にこの人が書くのがうまいな、と思うテーマは「無自覚な天才」。神が与えたんじゃないかと思うくらいの才能を持ちつつ、それに気づいていない。凡人が羨むようなすごいことをしても「こんなの当たり前なんじゃないの?」と思っているような、才能をたっぷり持ちながら死ぬほど努力をしてそれでも「これぐらいの努力当たり前なんじゃないの?」と思っているような。

大吾(め組の大吾)もそうだし、すばるもカペタもそう。

これがたまらないよね。凡人の話なんて見ててもつまんないしさー。

それともうひとつの視点。この人は「天才に焦がれる凡人」を書くのもうまい。時に天才以上に努力をしながら、それでも最後の最後、「才能」という点で絶対にかなわない。その世界(バレェやレース)のことを本当に愛しながら、そして天才に恋焦がれながら、天才を見るからこそ「自分には才能が無い」と気づいてしまうと言う悲劇。これはつらいな。「め組の大吾」の甘粕、「昴」の真奈や「カペタ」のノブ。つらいよなー。自分がどれだけ望んでも手に入らないものを目の前の天才はまったく努力もせずに手に入れていてそれに気づいてもいないんだもの。

たぶん、その構図は「アマデウス」のモーツァルト(元祖、無自覚な天才)とサリエリがモデルパターンだろうな。

そういうモーツァルトとサリエリを思い出すと「ピンポン」の佐久間のせりふが胸に沁みる。

「俺は必死で努力したよ!血のしょんべん出しながら誰よりも努力したよ!でもなんでお前なんだよ!」

ひとつの救いはサリエリと違って彼ら(甘粕、真奈、ノブ)は天才と一緒に夢を見る道を選べたこと。特に「カペタ」のノブは幸福。レースを愛し、カペタの才能を愛し、「俺がお前をF1まで連れて行く」とマネージメントを買って出る。カペタのレースを録画し、編集しスポンサーに直談判しにいく。そしてカペタから「ナオミ(ライバル)はすごすぎて、俺は勝てない。でも俺に出来ないことをノブは出来る。二人なら勝てる!」と言われる。いいなぁ、グッと来る。

彼らは幸福だったけど、もし身の回りにこういう天才がいたら悲劇だろうな。台風のように見の周りのものを巻き込んでそれでいて文句言いたくても才能があふれてて黙るしかない。生活やなんやかすべてささげたくなってしまうだろう。

ちょっと話は変わるけどある人がある作家(故人)の奥さんだった人の話を聞いときの話。その作家は3人の女性と同居をしていてそのうち1人とセックスするときはあとの二人は外出していたらしい。

「そんなのつらくなかったですか?」というインタビュアーの問いに

「いいえ。才能の無い男を独り占めするよりも誰かと分け合っても才能のある男といたほうが女にとって幸福でしょう?」

ひょえ~~。そんなのさー、面と向かって女性からにっこり笑って言われたら自殺するしかねーでげすよ。

とりあえずまぁ身の回りにおっそろしいほどの天才がいなくてえがった。天才は書物の中だけで十分だす。

長くなったけどオススメです、「capeta」。カートや車のことなんて一切知らなくても。

夏休みの出来事

2007-08-16 16:34:24 | 日記

夏休みはいろんなことがあったので思いつくままにがばっと書きます。

1)
大学時代の友人と飲みました。

こちらがススキノ赤壁の戦いの模様です。
だいたい皆さん30オーバー。なのに完全に学生のノリですな。
一番手前で寝転がってるのがマドモアゼル唯先生。何をやっているかというとカポエラをやっているんですね。スイマセン、僕はカポエラなめてました。「そりゃ空手やキックボクシングのほうがつよいだろー」と思っていたんだけど、マドモアゼル先生のカポエラ受けて考え変えましたね。そもそもさ、逆立ちしたり寝転がったりという格闘技なので、何してくるかわかんなくてスゲー怖いんだよね。
タクシーによりかかっているのがよね3、既に木人。チャコの「よね3!よね3!」という叫びが聞こえてきそうです。

2)
次の日にやったマドモアゼル先生宅でのバーベキュー。

いいわー、BBQ。炭をおこして好きなもん焼いてビール。たまりませんな。海だの公園だのに出かけて、ってのもいいけど、家の庭でってのもいい。なんかさ、タオル欲しかったらすぐ出てくるしさ、ビール飽きたなと思ったらりんごジュースとか出てくるしさ。
…ん?あ、そうか、奥さんがいいんだな。スイマセンね、人の家でも態度でかくて。
芝生の上ってのがいいですねぇ。はい、僕とよね3、芝生で昼寝しました。いいなぁ、一軒家。僕の人生設計(そんなもんあったのか、とか言わんでね。正直、無いんだけど)に家の購入ってのは無かったんだけどちょっと「買ってもいいかなー」と思いました。ここでもなんたってホルモン旨い。
ここでもまた子供がかわいくてねー。下の子がロン毛(髪切るの嫌がるんだって)で超かわいいの。上半身裸でおもちゃのバット持った姿は正に長州力。いや、ほんとかわいいのよ。

3)
14、15と実家にいました。実家は海まで車で10分。通ってた高校が海の隣にあって昔はぶーぶー言いながら自転車で通ってたもんですよ。というのも僕の家から海に向かうと通学の時間の朝は海から陸に風が吹き、下校の時間は陸から海に風が吹く。そう、常に向かい風。
でも大人になると良いねぇ。車でぶいーんで終わり。毎日海に行きました。何しにいくか?走るに決まってるじゃないですか。
なんかねー、昔からあこがれてたんですよ。アメリカ映画なんか見るとロサンゼルスのビーチなんかで男が上半身裸でウォークマン聞きながらジョギングしたりしてるじゃないですか。途中、ローラースケートの綺麗な女性とすれ違って口笛吹いたりしてね。ロサンゼルスとはぜんぜんちゃうけど地元の海でそういうことやってみました。楽しいよ。暑かったら水際をちゃぷちゃぷ走ればいいし。裸足で走るってのはいいね。

4)
友達の息子と娘が可愛かった、という話をしたけどやっぱりうちの姪っ子かわいー。

3歳。この夏はいろんな子に会ったけど申し訳ないけど結局姪っ子が一番可愛い。あのね、母親(僕の妹)がお笑い番組好きなのでこの子もいろいろ芸をしてくれるのよ。最近のヒットは「おっぱっぴー」。「こっちよりー、こっちのほうがー、発達しているよー、でもそんなの関係ねぇ!おっぱっぴー!」(微妙に「おぴゃぴ!」になる)をやってくれる。かわいー。本意ではないけども太田プロあたりに入ってくれてもいいな。希望としてはホリプロなんだけど。長澤まさみくらいは超えるね、かるーく。いやかわいーわー。「おねがい、おねがい(お尻を振って)、チュ(キスをする)」という技も覚えててお兄ちゃん腰砕けですよ。妹のヤロー、反則技教えやがって。2回くらい食べそうになった。

5)
うちの実家はBSがあるので、鹿島アントラーズ対ジェフ千葉の試合をテレビで見てたんだけど、いやー、アントラーズ、「いや~なチーム」になったね~。勝ってる時はきっちり時間を使う、ライン際ではきっちり相手に当てて出してマイボールにする。すばらしいね。敵チームだったらぶち切れてるところだけど自分のチームだとこんな心強いことはない。三位につけててもこれから逆転優勝というのは難しいと思うけど来シーズンはがんばっていただきたいものです。

6)
友達が妊娠中なので鹿島神宮に安産のお守りを買いに行きました。鹿島神宮好きなのよ。すげー森で。
 
お守り買って一応、本宮に賽銭投げてお参りしてきた。賽銭箱の隣に裸足で正座してじっと動かない女性がいてちょっと怖かった。

7)
甲子園やってますな。僕はまぁやってたら見ることもあるかも知れない、という程度なんだけど。ひとつわかった。智弁和歌山と智弁学園って違うのね。駒大苫小牧と駒大岩見沢が違う、ということは分かってたんだけど。そっちは地名だからね。

最後)
しかしまぁ暑いね。ここまで暑いともうなんか文句言う気も失せた。あーもう好きにして、って感じ。

天使とバーベキューをしましたよ

2007-08-14 21:56:22 | 日記
札幌行って帰ってきました。

一日目はむめもさんのご実家。(むめもさんはいらっしゃらない。妹さんがオーストラリアから旦那さんと息子と娘と帰省中。そもそも妹さんが僕の同級生なんでね)そこであった話をつらつらと。えーっと写真はあまり無いです。息子さんと娘さんの写真ばっかり撮ってたんでね。

もうね息子と娘が超かわいいのよ!

可愛い子自慢でいうと僕の姪っ子にかなうまいと思ってましたが今回限りは負けたかも知れん。下の子(2歳くらいですかね)がもーうかわゆくてかわゆくてよー。天使がいるならこういう感じだろうね。二日目に「しょうくん」と声かけられたときはふわーきましたね。あんな顔で「マンション買って」と言われたら即ハンコ押しますよ。ご飯食べてても後ろから足でつついてきたりすると「かわいーねー」としか言えん。町であったらナンパするね、確実に。「バイキンマンこっちだよー」と言えばついて来てくれるだろう。

息子さんも可愛い。5歳かな。お父さんがオーストラリア人でお母さんが日本人でオーストラリア在住というバイリンガル。

お母さん(や我々)と話すときは日本語でお父さんと話すときは英語。

混乱せんもんかな、と見てたけどちゃんと話せてる。はー、たいしたもんだ。どこに切り替えスイッチがあるのかな。たとえば日本で彼に対して日本人が英語で話しかけたら英語で答えるんだろうか?見た目で判断しているわけじゃないだろうか(無理だろ)やっぱ、第一声だよね。つーことは相手が黙ってたら何語で話しかけるんだろうか?

でも時々、単語が英語になったり(「牢屋」という単語が出てこなくて「Cage」と言ってた)語順が英語っぽくなったりするのね。

ふーん、どういうメカニズムなのかな、と言語学好きとしては非常に興味がそそられる。

言語学って難しい学問だなーと思うんだけど、なにせ実験が出来ないんだよね。「生まれたときから言語に触れずに育った子供はどんな言語体系を持つのか」なんて非常に興味の沸くテーマだけどそんなの実験できないしねー。

だからとりあえず子供と話すのは楽しい。4、5歳の子と話してるのがすごく楽しいね。言葉がまだ不安定なんだけど案外、「おお!」と思うときもあるし。

その息子と話していて時々、英語の関係副詞的な文章を日本語で言っているのがすごく面白かった。「犬見たの、公園行ったとき」という語順の文章が出るんだよね。英語で言うと「I saw a dog when I went to a park.」かな。やっぱり単語より語順が上位概念なんだなー、と思った。

と、思ってたら6歳の男の子、3歳の女の子、2歳の男の子、0歳の男の子(と、お父さんお母さん数名)が来てえらいことになる。

いやーしかしまぁこらすごい。

上の男の子二人はがんがん走り回り、2歳の男の子が泣き出すと0歳も泣き(こういう連鎖泣きってするよね、子供)31歳の男の子はビールを飲み、生牡蠣は焼けて食べ頃、とえらいことになってました。ホッキ貝焼いたのにバターと醤油かけて食ったらうまかった。

バーベキューの買出しからして楽しかったねー。やっぱ安いのよ、北海道。カキとかうろ覚えだけど一個100円しなかったんじゃないかな。

二日目の夜に失礼したんだけどそのときに息子さんが手を引っ張って「いっちゃうの~」とか言ってきてつい「どこにもいかないよ~」と答えそうになった。

いやいや楽しかった。満喫しました。お世話になりました。今度、新米でも送らせていただきます。

その後、ススキノ赤壁の戦いがあったんだけどそれは次回に。

(to be continued...)

走りやすいかどうかが大事。

2007-08-13 09:45:23 | 日記
星置でエンジェルとBBQしたこととか、すすきのであった赤壁の戦いとか雁来町に昼寝に最適の場所があったこととかはまた改めて(写真取り込むの面倒だし)。

今日は中島公園の話。

こないだよね3とドッピオさんと話していて、当然、ジョギングの話になった。

というかこの三人、昔は不健康な話かアナーキーな話しかしなかったけど、今はだいたいジョギングの話しかしない。走る時の手の振り方とか、ジョギンググッズとかね。

それで最近、景色の見方が変わった、という話になった。

昔だったら「あー、ここいい飲み屋ありそうだなー」とか「ここはちょっと交通の弁が悪そうだな」とか思ったけど、いまは「あー、ここ走りやすそー」とか「信号多いから走りづらそうだな」としか思わない。(笑)

いや、これほんとなんですよ。

やっぱり走る環境って大事だしね。

プライベートで札幌に3泊中なんですが、今は中島公園のホテルにいます。

中島公園と言うと本州ではメジャーじゃないけどいい公園ですよ。

大通公園よりはぜんぜん走りやすい。大通公園は横に長いので信号ばっかりだしね。

ホテルもちょっと古いけど安い。なんと一泊3,500円。カプセルホテルより安いんでないの?古いからだと思うけど部屋も広い。ほら最近のホテルって効率重視でぴちぴちに狭いのとかあるし。

中島公園は中に池もあり、「あー、昔ここであの子とボート乗ったなー」なんて思い出しながら走ってます。

しかしまぁ夏の日差しはきついですわ。日に焼ける。焼けたいのでいいんだけど。

今日、東京に戻ります。

スワンソングを歌う会

2007-08-07 22:43:24 | 日記
人事異動で異動しました。(ん?日本語おかしい?)

まぁ異動と言ってもフロアが替わっただけなんだけど。

距離はぜんぜん離れていないとは言え、やってる業務がまったく違うので分からないことばかり。

基本的にはずうずうしい人間なので、よく会社の他フロアに適当に乗り込んでっては「あーどもどもー」とかやってるんで、他のフロアには顔見知りが多い。

しかしねー、今回異動になったフロアだけにはあまり来たことがなくて、知り合いも少なくかなり未知の領域。なんか転校生になった気分。猫かぶってますよー、今の所。アルバイトの人にも「あ、そうなんですか!よろしくお願いします!」と最敬礼。入り口はまず腰を低くね。そのうち化けの皮もはがれるでしょうが。

昨日はなんとなく僕の歓迎会、という感じで食事に連れてってもらったんだけど、今日は前の部署の人が開いてくれる送別会。

ああ、考えてみたら「送別会」というものの主賓(でいいんだよね?)になるのは人生初ですよ。

今までいくつもの会社を辞めてきたけど送別会ってのはまともにされたことはなかったな。もめて辞めた会社もあるし。

この会社入って異動が初めてってわけじゃないんだけど僕の異動の場合は結構特殊で「僕のいるチームごとそのまま別の部署に」とか「メンバーは変わらないんだけど会社名が変わる」とかそういうのばかりなので1人で別の部署にぽこんと入る、というのはまぁ初めてだなー。札幌から転勤のときも「転勤だけど異動じゃない」とわけの分からない状態だったし。そのときは送別会をやる前からほぼ転勤していたようなものだったのでタイミングを逸して、してもらえなかった。

送別会ってのは寂しい会だね~。

スワンソングは歌うより聴くほうが寂しい、と思っているんだけど。

その送別会で寄せ書きをいただきました。わーい♪

寄せ書きってね、書くほうにとっては(僕もいままでそうだった。結構書いてきましたよ)そーんな思いはない場合もあるかも知れないけどね、もらうほうとしてはあなた、これめちゃくちゃうれすぃーっすよ。

送別会があれば歓迎会があるわけです。

先週土曜日はぷち歓迎会ということで上野の五臓六腑というモツ鍋屋へ。

こないだは代官山のモツ鍋屋に行ったけど、実はその次の火曜日も浅草橋のがっつんというモツ鍋屋に行っている。週3モツ。笑えるね。

いいもん、すきなんだもん。

「がっつん」はもつ焼きも旨かった。なに食べたか忘れたけどね。さらにここでは鍋のトッピングに乳製品セット(バター・チーズ)というのがあって「どんなもんだべ」と頼んでみたらこれが旨い旨い。

味噌味のもつ鍋にバター、これね、最強。その後のちゃんぽんもかなり美味しくなる。

五臓六腑も美味しかったね。

コースで頼んだんだけどレバさし、センマイさしの後に焼き物。

きゃー、もうしんでもいい。

ツラミ(牛の顔あたりかな)、豚ハラミ、あとなんか。美味しかったわー。

で、もつ鍋。


やっぱモツは旨いね。

週刊誌モーニングの巻末で「悶々ホルモン」というホルモン好きな(=ホルモンヌ)女性作家がホルモンを食べ歩く、という連載がある。それ読んでるとね、ホルモンいいね。


あ、関係ないけどビッグコミックスピリッツで「昴」連載再開

ホルモン、ビール、昴。

あーもう、幸せだー、最近。

さよならは2回来る。

2007-08-06 23:31:39 | 日記
さよなら、って一回言って終わりじゃない。二回来る。

一回目のさよならはわかりやすい。

でも、『さよなら』には二回目がある。

しばらく経ってふと気づいたときに「あ、そういえばもういないんだ」と思う。そしてその後に「そういえば忘れてたな」と気づく。それが二回目の『さよなら』。

さりげない分、何気ない分、二回目のさよならのほうが本当のさよならで、結構どすんと来るんだよね。

結構、くだらないことをよく覚えている性質なので(大事なことは忘れる)春夏秋冬一回りするごとに「そういえばあれは桜の季節だったな」「そういえば花火の時に」「そういえば落ち葉で」「ああ、雪の日に」って時に「あ、もういないんだな」と思い出したりする。

これから何が起こるのか、わかったら苦労しないけど

2007-08-05 15:19:02 | 
ちょっと固めの本の話。

上司からおすすめの本を読みました。

田坂 広志 / PHP研究所(2006/11/23)
Amazonランキング:7100位
Amazonおすすめ度:


ささっと読んでたら冒頭からぶっとびましたね。

この著者はインターネットの進化(ほら、Web2.0とかね)によって「革命」が起こる、と言っている。ふーん、とか思ってたんだけど「革命とは何か?」という説明で飛び上がったね。

古来、革命とは『権力の移行』のこと

なるほどー。そうかそうか。フランス革命だったなんだってその結果、権力を持っていたものが失い、権力を持っていなかったものが権力を手に入れてきたんだもんな。なるほどー。

本の中では企業から消費者に権力が移行される、と書いてある。そうだよな。今の時代、消費者は強いよね。東芝クレーマー事件を引き合いに出すまでもなく、今、企業は1人の顧客に対して対応を間違えれば全顧客を失いかねない。その内容が一気に世間に流れる時代だからね。

それから著者は「今までの消費者は商品を買っていたが、これからの消費者は『商品生態系』を買う」とも言っている。

どういうことかというと今までは商品A、商品Bとあってどちらがよいか、という議論だった。でも今は違う、たとえば商品A自体はそんなにたいしたことが無い。でも商品Aのほうがたとえばオプションだとかそういうのがそろっている、とすると商品A群という「生態系」を選ぶ、ということになる。

簡単な例で言えばビデオにおけるVHSとベータマックス。いまでこそベータマックスなんてあまり見ないけど(そもそもビデオテープを見ないか)、ベータマックスのほうが当時品質がよい、といわれていた。その証拠にVHS全盛期にも品質を重んじる制作シーンではベータマックスが使われていたらしい。

でもなぜ消費者はVHSを選んだか?それはもちろん、近所にあるレンタルビデオ屋も友達も、みんなVHSで、VHSのほうが機種もソフトも多いからに他ならない。

つまり商品開発というのはいまやは「商品生態系」開発、ということなんだよね~。

iPodなんかそうだと思うしね。iTunesという商品生態系を持っていたんだろう。

ということをぐるぐる考えていたら「ロジャースの普及理論」における新しい概念を思いついたんだけど面倒なのでまた今度。

今日は天気もいいから走りたいしね。