浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

こういうの観たくて僕はまたDVDプレイヤーにDVDを載せる、ほんとうに

2010-10-28 00:04:03 | DVD、映画
ネットで借りて~自宅に届き~ポストに返却♪っていうサービスを使ってます。

ネットで適当にDVD予約しとくと順にDVD2枚ずつ送られてくる。これで月4枚まで借りられて月額980円。ま、いいとこだと思ってます、このくらいの枚数がね。

そんな感じで予約してるもんだからたまに「あれ?俺、こんなん予約したっけ?」という感じで思いもよらないものが届いたりしてそれはそれで楽しいよ。

そんなDVDの中には「めちゃくちゃいい映画じゃないか!!」と発見するものもある。

こないだ観たのは「愛しのローズマリー」

ボビー・ファレリー,ピーター・ファレリー
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
発売日:2004-04-02


主人公は父親から「女は見た目だ」と教わったのでとにかく見た目がいい女性にしか興味がない男性。でもあるときひょんなことから催眠術をかけられて「その人の内面」しか観られなくなる。

そこで出会ったのがローズマリー。彼の目には絶世の美女として写ってるけど実は、、、という話。上のDVDのジャケットでローズマリーの影を見ればまぁネタは分かるでしょうね。

この監督は「メリーに首ったけ」ってヤツの監督でもあってそれはコメディなんだけど今イチだったんだよね。だからあんまり期待しないで適当なロマンティックコメディでしょ、と思って観てたんだけど、、素晴らしいのよ!!

良くできてるわ~。

まずね、ローズマリー役のグウィネス・パルトロウが美しい美しい。ほんと「は~」と見とれちゃうくらいに綺麗なのよね。「セブン」の時は「なんかすすけた人だなぁ」と思ってたけど(まぁあれは映画自体がすすけた感じだったから)真っ当に観たらこんな綺麗なのね。遠くからこの人が歩いてくるシーンなんてそこだけキラーンと輝いているように見えるくらい。
僕は現実では麺喰いではあるけど面食いではないと思ってるんだけど、綺麗な女優さんってのはそれだけで映画の画面が持つね~。この映画の頃は20代後半かな?もう髪の毛から何から何までキラキラと輝いてる感じ。そして自分の容姿を気にして臆病になってる演技が本当に似合う。



男のほうはジャック・ブラック。この人「ホリディ」でも見かけで女性を判断する役やってたよね。ちなみにこの人、僕が似てると言われるハリウッド俳優第一位です。二位はアレック・ボールドウィン(最近のね)、三位はパチャンガ。

ローズマリーの父親が「我が娘ながらローズマリーは決して美しくない」って言った時の主人公の台詞(この時、主人公は催眠術にかかってるわけで)は非常にいい。こういう「道化役が真っ当なことを言ってどっちが間違ってるのかどっちが正しいのかよく分からなくなる」っていうシーンがある映画はいい映画だよね。観客としての常識がぐらっと揺さぶられる感覚があるもん。

そしてこの映画を一段深いものにしているのはなんと言っても病院のシーン。

催眠術が解けた後の主人公が病院に彼女を訪ねる。。。

もうここで僕は涙ダダ流し。

本当にね、こういうシーン観るために映画観てるんですよ。

単なる恋愛ものでもない、単なるコメディでも無い、と言って説教臭さもない。素晴らしいね。

結構古い映画だけど当時はヒットしたはずなんでDVDはレンタル屋にあると思う。「あと一本借りたら安いな~」なんて時にぱっと借りてみるには最適だと思いますよ。

語るやつら

2010-10-26 22:54:57 | 
「いらっしゃいませー。何名様ですか?」
「待ち合わせなんですけど…」
「かしこまりました。お先に入られてるお客様のご予約のお名前いただけますかー?」
「ミキです」
「…」

つーことでね。

以前はiPod、今はiPhoneで音楽を聴いてます。

新幹線乗ってるときとか、ジョギングしてる時とかね。デスクで仕事している時も集中したいときとか。

で、いま、「音楽」って言ったけどそれはたぶん正しくない。

イヤホンを耳に差している時のたぶん3分の1は音楽を聴いてて、残りの3分の2はPodcastを聴いてる。

Podcastってのは主にラジオ番組をiTunesなんかでダウンロードして聴けるやつ。

いろいろ種類はあってラジオで放送されたのの再配信もあるし、Podcastでしか聴けない番組もある。

おもしろネタもあるし勉強もの、たとえば簿記講座とかもある。

おもしろそうな番組をiTunesに登録しておくと新しいデータが自動的にダウンロード出来るんでそれを聴いてる。

これがね~ほんとおもしろいんですわ。

(個人的に現代はテキストか音声の時代だと思ってるんですがそれはまた今度)

ラジオ番組で言えばライムスター宇多丸の「ウィークエンド・シャッフル」ってラジオ番組がおもしろいし(映画駄話シリーズ『やっぱり2が好き、それでも3が好き』なんか最高だった)、小島慶子の「キラ☆キラ」なんかもいい。

Podcastオリジナルだと町山智浩の「アメリカ映画特電」、吉田豪の「豪さんのポッド」が最高。

しかしさぁ、こういうの聴いてると「とにかくどんなテーマでも『語りたがる人』ってのはいるもんだなぁ」と思うよ。ウィークエンド・シャッフルが特にそうだけど、ラー油について、バービーボーイズについて、光GENJIについて、コカコーラCMについて、、とにかく雑多なテーマで1時間くらいずっと語り続ける、ってのはほんと尊敬するよ。(番組だからお酒も無しでね)

で、最近見つけたPodcastで白眉は「東京ポッド許可局」。

マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオという3人の芸人がただただ無駄話をしているだけのPodcastなんだけどこれがおもしろいおもしろい。

こんなものが無料で聴くことが出来るなんてそりゃテレビ必要なくなっちゃうわ。

無駄話といいつつたまに素晴らしい理論が展開されたりする。

「すべらない話(テレビ番組のね)」について語ってる回なんて、東西のお笑い論から物語論まで発展していってびっくりしましたよ。

春風亭小朝の話もすごかったなぁ。三遊亭円朝という大名跡を巡る妄念の話というアングルをくわえると一気に離婚話も鬼気迫って来るね。映画になってもいい。

かと思ったら「一番うまいアイスはなんだ?」とかって話を延々と1時間くらいしててそれはそれでおもしろかったりするんだけど。

こういう話なんで僕は好きなのかなぁと思ったら僕らが酒飲みながらしてる話と一緒なんだよね。

特に結論の無い話をビール片手に口角泡を飛ばしながら激論を交わす、ってのが。

本も出てるらしいよ。
マキタスポーツ,プチ鹿島,サンキュータツオ,みち
新書館
発売日:2010-09-24

気持ちが分からない

2010-10-25 00:04:06 | 
秋ですな。

ぷらっとシャツ一枚で外出たらちょっと肌寒かったりする。

この週末は結婚式もあったんだけど一応連休(土日休み)でかなりリラックスしました。

んで、ふと思いついて自宅の本棚の整理。

本棚、と言っても棚の後ろに適当に積み重ねてる本もあるからこの機会に読み返すものはちゃんと保存していらないものは処分してしまおうかと思ってね。

昔の流行の本とか明らかにつまらないものとかは持っててもしょうがないからね、古本屋にまとめて持ってきました。

そうなると返す刀で古本漁ってくるんで意味がないっちゃー意味が無い。

今回ゲットしたのは「スターウォーズ サイエンス&アート」っていう本。

かなりでかい。

SWのエピソード2が公開されたくらいのタイミングで発行されたんだと思うけど今までの設定資料とかがいろいろ載ってる。いや~おもしろいね~。こういうのあるとほんと午後いっぱいつぶれちゃうから困るわ。

エピソード6がまだ「REVENGE OF JEDI」だった時のポスターとか載っててこれがまたかっこいーのよ。

たぶんこれスターウォーズ展かなんかの時に限定で出版されたものだと思うんだよね。価格が記載されてない。でもさ、こういうのせっかく買ったのに古本屋に売る人の気持ちが良くわかんないよね。ま、手に入れられた僕としてうれしい限りなんだけど。

ところで本整理してて思ったけど「強者のしくみ」と「オレなら、3秒で売るね」は名著よ。

マネージャ、あるいはセールスマンにお勧めです。



マーク・ジョイナー
フォレスト出版
発売日:2007-05-19


江南の虎

2010-10-22 20:49:22 | 日記
元々11月27日は桑田佳祐のライブの予定があってみんなで楽しむつもりだったのよ。

でもご存じの方はご存じだと思うけど、桑田佳祐が急病のためライブキャンセル。

つーことで、がっかりしてたんだよね。

そんな所で会社の同僚(女性)がその日程で中国に行くという話を聞いた。

よく聞いてみると元々うちの会社にいた人(中国の方)ば中国で結婚するのでそれに招待されてるとのこと。行く場所は三国志ファンにはおなじみの江南、杭州。

さてどう行くか、という話をその人が社内でしてて「茨城空港からだったら安いんですよね~」とのこと。

それを聞いた僕が「あ~茨城空港ですか、僕茨城出身ですけど空港はたぶん僕の実家からは遠いんですよね」とかって話をしていた。

で、僕も別になんてことはなく「茨城空港までだったら車借りるかなんかして見送りに行きましょうか?」って話をしたんだよね。

そうしたらそれを聞いてた僕らの上司が「だったらついでに付いてって上海から杭州も送ってあげればいいじゃないか」とか言い出した。

「いや、なにが『ついで』なんだか分からないですって!」

「そうだそうだ、showさんだって●●さん(新婦)のこと知らない訳じゃないんだから一緒に行きましょうよ、私だって一人で行ったらつまらないし。」

「いやいやそんな急に言われても…。つーかそもそも僕が女性と二人旅行なんておかしいでしょ??」

「なーに言ってるんですか~、私とshowさんなんていっつも出張同行してるじゃないですか。誰もなんとも思いませんよ」

「そーだそーだ」

「いやいや、そーだそーだって言われても…。つーかそんな急に旅行ったってお金が…」

「大丈夫ですよ、茨城空港からだったら上海まで8,000円なんです」

「え!?8,000円!?なんすかそれ??東京-新大阪の新幹線より安いじゃないですか。じゃあ行っちゃおうかなぁ。ちょうど桑田のライブもキャンセルになっちゃったし…」

「了解です。じゃあチケット取っちゃいますんで今日家に帰ったらパスポートの番号を私にメールでください」

ということで中国行き決定。

杭州あたりでおすすめスポットご存じの方教えてくださいね。個人的には屋台で安旨もの食べたい。あと11月は上海蟹が旨い時期らしいんでそれは食べたいと思ってるけど。

あとはやっぱり江南の虎、孫権関係は観たいよなぁ。

増殖するってうれしいね

2010-10-18 23:46:30 | 日記
先日、北海道に住む友人の奥さんが無事出産した、というメールを頂いて。

生まれたのは元気な男の子。

電話したら「まだ名前考えてないんだよね~。毎回産まれてから焦って悩むんだわ~」とのこと。

ええ、毎回ってのは4人目の子供だから。

昔だったら4人兄弟ってのも珍しくないけど今の時代は珍しいよね。僕は彼のことを「いよっ!一人少子化対策大臣!」って呼んでるけどね。

と、思って会社にいたら去年新卒で入った女性がお菓子を配ってる。聞くと明日から産休とのこと。

は~なるほどねぇ。

なんつーか最近そういうの珍しいな。いや、社内の人が出産しないわけじゃないんだけど大体なんかいつも気がついたら産んでらっしゃる、というのが多いと思うんだよね。

その同僚の女性は入社1年目で気づいたら結婚してて今年は産休ですか、真っ当だね~。

とにかく何人目だろうと出産ってのはおめでたい。


ところで全然話し変わって簿記の試験の申込。

はい、期限過ぎてましたー(涙)

結構凹んでます。。。しくじったなぁ。

悪の華

2010-10-17 12:48:48 | DVD、映画
ドッピオさんと飲んでてここ一年くらい、一番お互い話に上がってくるキャラクターはどう考えてもジョーカー(ダークナイト)なんだよね。

僕ら二人ほんとジョーカー大好きでさ~。

「登場の鉛筆マジックがすごかった!」
「何がすごいって化粧が超雑!」
「あの病院爆破シーンがさー」

ってこの三題だけでビール5,6杯はすぐ行けますね。

そいで結論としては「惜しい俳優を失ったね~。すいません、焼酎ロックください」というところに落ち着くんだけどね。

(ジョーカーを演じたヒース・レジャーはこの映画撮影後急逝)

いや~こんなすごい悪役はもう観られないだろうね。

って思ってたら日本にいました。すごい悪役。

それがなんと稲垣吾郎。

いやー今年の日本アカデミー賞助演男優賞は決定ですね。これで取らなかったら抗議するわ。

えっとね「十三人の刺客」という映画観てきたんです。昔の時代劇のリメイクですって。

暴虐の限りを尽くす明石藩主松平斉韶を暗殺するため十三人の刺客が集まる、って話。

いやもうとにかくね松平斉韶(これが稲垣吾郎ね)の暴虐ぶりが素晴らしいわけ!!

クライマックスでは十三人で200人を倒さなきゃ行けないわけでかなり汚い手も使う。普通さ、主人公側とは言えそこまで卑怯な手を使うと「いや、悪いヤツ相手とは言え、それはどうなの?」と思いがちだけど今回に限ってはほんとどうでもいいね、「そうだそうだ、やっちまえ!」って感じ。

とにかくストーリーとか別にして画面にそのキャラ出てくるだけで釘付け、もっと見せてもっと見せて!なんて思う悪役なんてのはジョーカーと一緒だよね。僕、ダークナイト何度も観てるけどたまにジョーカーのとこだけ(他のシーン早送りして)観てるときあるもん。

これほどまでにえげつない悪役のオファーを受けて演じきった稲垣吾郎は本当に素晴らしい。

他のキャラも結構よくて役所広司、松方弘樹、市村正親は言うに及ばす、中堅どころの沢村一樹、伊原剛志、古田新太もいい。特にこの3人の「明らかに頼りになりそう」な感じ、いいよね~。

それから龍馬伝の高杉晋作役がずいぶん好評らしい(僕は観てないけど何人かの友人がわざわざ携帯メールで言ってくる)伊勢谷友介もかなりいい。

あとは準主役級の山田孝之だよなぁ。彼の出発の時の言葉。もうね、僕は「ああ!この台詞の意味が分かる日本人で良かった!」と思いましたよ。ほんとうに気の利いた台詞だなぁと。

だいぶグロい表現とか特に女性に取っては「こんなん観てられない!」と思う表現もあるから100%おすすめ、とは言えないんだけど、ぜひドッピオさんには観て頂きたいね。で、年末には二人で稲垣吾郎のモノマネ合戦。

「戦の世というのはなかなかいいものじゃのう…」

やっぱりアウトプットが大事なんだ

2010-10-17 00:57:54 | 
先日読んだ「下流志向」つながりで著者の内田樹という人のブログ読んでたら「そうそう、そうなんだよ~」とニヤニヤしてしまう話を見かけた。

内田樹が池谷祐二という脳学者の実験結果を紹介している文。

ちなみに池谷祐二という学者もめちゃくちゃおもしろいんですよ。ほぼ日で結構対談しているんでぜひぜひ。→「脳の気持ちになって考えてみてください」

で、内田樹のブログから簡単に引用。
(内田樹の研究室:「池谷祐二さんの講演を聴く」より)
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スワヒリ語の単語40個を覚えてそのテスト結果を調べるという実験。勉強方法とテスト方法の組み合わせで4つのグループに分けた。

1つ目のグループ。テストをして40個のうちひとつでも間違いがあれば「40個全部を勉強し直し」。「更に40個のテストを受け直し」。
言うなれば一番「まじめ」なグループ。

2つ目。テストをして間違った単語があったらその「間違った単語だけを勉強しなおし」。テストは「40個全部のテストを受け直し」。

3つ目。間違ったら「40個全部を全部勉強しなおし」、テストは「間違った単語だけをテスト」。

4つ目。間違ったら「間違った単語だけ勉強し直し」、テストは「間違った単語だけをテスト」。これが一番「手抜き」。

さて、まず、この実験スタートして、全員がテストで全問正解をするまでの時間に大きな差は無かった。

はっきり言ってしまうと「まじめにやろうと手抜きをしようと結果はそれなりに一緒」ということ。

でも、時間が経つにつれて変化が出る。この実験が終わって数週間後、改めて同じテストをしてみる。

すると、1つ目の「まじめ」グループの成果率は81%、「手抜き」グループ36%。

やっぱりまじめにやってると報われるし手抜きをするとそれは結果に出る。

さて、おもしろいのはここから。

2つ目グループ(間違ったとこだけ勉強×全部テスト)と3つ目グループ(全部勉強×間違ったところだけテスト)では数週間後の結果はどうだったか?

答え:2つ目=81%(まじめグループと一緒)、3つ目=36%(手抜きグループと一緒)
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これ読んで僕は飛び上がるくらいうれしかったね。

何故かと言うと僕が高校生の頃の英語の勉強の仕方がまさに2つ目グループと一緒だったから。

何度か書いているけど勉強の基本は「アウトプットを前提とする」ことだと僕は思うんですよ。

いくら本を読んでもその先にアウトプットが無ければその知識は生きない。少ない時間でもアウトプット、ここで使うんだ、ということを意識して勉強すればそれは脳に残るし使える知識になる。

上記の2つ目グループは「インプット量は多くないけどアウトプット量が多かった」んだよね。

僕が高校生の頃、英単語の覚え方がまさにこれだった。

元来面倒くさがりだったので、「受験には3000単語くらいは覚えてないとダメだ」なんて話を一切信じなかった(というより、信じたくなかったというのが正しいか)。そこで「最低これだけ受験必須英単語1,300」とかいう単語集を買ってきた。なにより3,000が1,300なら半分以下だからね、ありがたい。

それで頭っからその英単語を覚えていく。毎日、自分で1ページ分それをテストする。

そして間違えたものがあったら何回か書いて練習する。

その次の日はまたおなじくテストをするんだけど、次は昨日の1ページ+今日の2ページ目、という具合に頭っからテストする。

はっきり言って受験間際にはその1,300個頭から空で言えるくらい覚えたけどね。

単語をこれでやって少し経って模試なんかでもいい点数取れるようになったんで「うん、この方法間違ってないな」と思ったから文法もこの方式で行くことにした。

「速戦ゼミ」という問題集(学校で勧められた)を1ページ目から自分でテストしていく。間違えたものは何回か書いて練習。次の日は1ページ目と2ページ目をテスト…、っていう風にね。

だからその単語集にしても問題集にしてもいまだになんとなくほんとうっすらとだけど覚えている。問題集のほうは1問目は「いちど何々したら」って問題で答えは「once」、2問目は「これを試着してもいいですか?」で「May I try it on.」

こういう勉強の仕方を自分なりにやったので、上のスワヒリ語の実験を観て2つ目のグループが成果が高くてすごくうれしかった。「やっぱりな~俺のやり方間違ってなかったじゃん」ってね。

つまり「勉強」ってインプットは「テスト」というアウトプットに向かってないと効率的じゃないのよ。

そしてね、もう一つ話を進めると、これこそ勉強の価値なんですよ。

はっきり言ってこういう勉強の仕方で僕が勉強した内容(たとえばMay I try it on?という構文とか)なんてはっきり言って今日の僕に役立ってるか、と言われると役立ってない。つーか今までの人生で店に入って「試着していいですか?」なんて英語で言った覚えすらない。

あんなに一生懸命覚えた英単語だって、たとえばあの単語帳の2ページ目の最後に書いてあった「atmosphere」なんて今までの人生でこんな単語使ったこともたぶんないよ。一生懸命覚えたんだけどね。

でもね、それより大事なことを僕は学んでるんです。

つまり、「なんかを必死に覚えようと思ったら『まずテストして間違えたところだけ練習してそのあと全部テストし直す』というやり方が一番いいな」ということ。

これだけでもね、大学卒業してから生きていくのにすごく役だった。

学校で学ぶことってこういうことだと思うんだよな。

それに何の得がある?という問い

2010-10-13 23:14:32 | 
秋ですね、って言葉から始めたいけど大阪は結構暑かったよ。たまに上着脱ぎたくなるくらい。

大阪で同僚と飲んでたら栗をお裾分けしていただきました。なんか知り合いと栗拾いに行ってきたみたいで。

つーことで今日のご飯は栗ご飯。おかずは肉じゃが。牛肉を冷凍しといたのあったから。

それからルクエのスチームケースで簡単に蒸し野菜。今回はキャベツ、シメジ、にんじんにさっとトマトジュースかけてトマト風味にしてみました。ニンジンが肉じゃがと蒸し野菜でかぶってるけどあんまりお気になさらずに。

残ったトマトジュースはビールを割ってレッドアイに。

で、話はいきなり変わって本の話。

新大阪駅でふとこの本買いました。


この内田樹って人の本は「日本辺境論」ってのも読んだけどとにかく説得力があるなぁ。

今回の本のテーマは「何故若者は勉強と労働から離れていくのか」ということ。

読みながら「うん、なるほど!」と思った。

簡単に言うと今の子供たちが「学ばない」理由は「それを学んで自分に何の得があるのか?」という問いに社会が答えられないから。

そりゃそうだよね。仮定法過去だの二次関数だのって「それ学んでなんの得があるの?」ってことに明確に答えられる人なんていない。

経験則では皆それなりに答えられるかもしれないけど何かしらの保証が出来る人なんていない。だって「テストでいい点数取ったらいい大学に入れていい会社に入れるよ」って答えたところで「そんなことない。だって東大出たってリストラされてる人がいるじゃないか」と言われたらおしまいでしょ。

でもね、そもそも「それを学んで何の得がある?」という問い自体が「学ぶ」ということは何の関係もない。

こんな問いを出してくることは明確に「資本主義」あるいは「貨幣経済」によるものだとこの本では述べている。

つまり、資本主義あるいは貨幣経済においては常に何かの商品を手に入れようとしたら買い手は「その商品を買ったら自分にどんないいことがある?」とまず問わなければいけない。そう問わない人間はこの経済では明らかに「損」をする。

一方売り手は買い手の「どんな得がある?」という質問に明確に答えられなければいけない。

その社会に慣れてしまったがために「教育」という本来であれば価値基準が無いものにすらその問いが生まれてしまった。

故に若者は学ばない。QED.

そりゃそうだよなぁ。

こういうの読むとやっぱり本質的に資本主義ってもう限界なんじゃないかと思っちゃうよね。僕自身は共産主義者でも社会主義者でも無いしそれなりの普通の日本人だと思うけど、それでもねぇ。

とにかくまぁそういうこといろいろ考えさせられるいい本です。

オレンジじゃなくてTomatoだって。

2010-10-12 00:52:23 | 食べ物
妹の結婚式の引き出物はカタログギフトとバウムクーヘンでした。

カタログギフトって、ほら、カタログにいろいろ載ってて自分で好きなの選んでもらって、ってヤツね。個人的には何か品物もらうよりこっちのほうが好きです。悩む楽しみもあるしね。

バウムクーヘンは美味しくいただいて、カタログギフトはちょっと悩んで。

結婚式出てカタログギフトもらうこと多いけど、結構その時必要な実用的なものを注文するのが多いんだよね。

ちょうどスーツに合う茶色のベルトが無かったんでベルト頼んだり、ふと「あ、牛肉食べたいな」と思ってステーキ肉頼んだり。

今回、最初は包丁にしようかな、と思ってたんだよね。

結構料理はするんだけど、包丁なんていい物もってないから切れ味悪くなってきてたし。

でもさー、結婚式の引き出物で「切る」ものもらう、ってのもどうも縁起が悪いよね、と思ったんで結局、ルクエのスチームケースにしました。


タジン鍋と迷ったんだけどこっちのほうが使い道多いような気がするし。

「妹の結婚式の引き出物でルクエのスチームケース頼んだんですよ」って女性に話すとほぼ全員「何色ですか?」って聞かれる。

(男性にはそもそもそんな話しない。ルクエって言っても伝わらないと思うしね)

残念ながら今回のカタログギフトでは色までは指定出来なかったんだけど、開けてみたらオレンジでした。と、思ってたらルクエ的には「Tomato」って色なんですって。うーん、オレンジだと思うけどなぁ、ま、いいか。

とりあえず試しにサツマイモふかしてみて美味しかったんで、その晩はこれでパスタ作ってみました。

初めてってことであんま巧くいかなかった(なんかくっついちゃうね)けど、まぁこれからということで。

やっぱり野菜たっぷり食べたいよねぇ。

つーことで今日はキャベツとタマネギとベーコンで簡単ポトフ。

(あ、写真で見ると色がtomatoだね。ほんとはもうちょっとオレンジっぽいんだけど)

めっちゃ旨い!ってまではまだ至って無いけど手軽は手軽だねぇ。

蒸しパン作りたいなぁ。ああ、これからの季節炊き込みご飯なんかもいいね。

犬になりたがる猫はいない

2010-10-07 19:18:50 | 仕事
「犬になりたがる猫はいないし猫になりたがる犬はいない。人間だけが自分以外のものになりたがる」

うーん、どこで読んだんだっけなぁ、この言葉。

誰かの言葉なことは確実なんだけど分からないんだよね。。。検索しても出てこないし。

僕はこの言葉結構好きです。

この言葉、「努力して自らを高めよう、ということを否定しているの?」と勘違いされるかも知れないんだけど、そんなことではまーったく無いのね。

上記の言葉に「同じ犬でも足の速い犬と遅い犬がいる」と付け加えてもいい。

つまり、言いたいことは、まず「自分以外のものには絶対になれない」ってことね。僕はどう考えても今更、水嶋ヒロやイチローにはなれない、福山雅治にはなれるかも知れないけど(罪の無い冗談)。

でもね、「より良い自分」には誰しもなれる。つまり「犬が猫になりたがっても意味無いけど、より早く走る犬になるのは価値があるよね」ってこと。

じゃあ「より良い自分」って何か、というとこの年(今年で青年14歳)になって周りを見回してて思うことは、「強みを活かしてる人」はやっぱりいいなぁと思うんですよ。

逆に、この年(やっとお酒の飲める年齢)になって「自分の強みが何か?」ということに気づいていない人はすごく残念だな、と思うし自分の強み以外のところで勝負しようとしてる人は傍から見ててもちょっと危なっかしい。

なんて言うのかな、背中におっきい斧しょってるのに、一生懸命ヘタな手裏剣投げようとしてるような感じというかさ。「いや、違う違う、お前の武器それじゃない!」みたいなね。

先日、糸井重里と原田泳幸(マクドナルド社長)の対談を読んでて「キャッシュ・カウ」という言葉があったのね。

キャッシュ・カウ(=Cash cow)、金を産んでくれる雌牛、というのはつまり企業に取っては金のなる木、主力商品のこと。(ちなみに企業の商品のABC分析なんかちゃんとやると主力商品が実は金のなる木じゃなくておもしろかったりするんだけどそれはまた別の話)

マクドナルドという店舗にとってのキャッシュ・カウは明らかにビッグ・マックなんだってさ。

そうすると企業としては「ビッグ・マックをもっと売るためにはどうしたらいいか?」という戦略か「ビッグ・マック以外にキャッシュ・カウを作るか」という戦略のどちらでいくか、と言う話になるわけね。

つまりビックマックという「勝負どころ」をどう活かすか、というのが戦略の軸になる。

つーことで、話戻すと一人の個人に取ってもキャッシュ・カウというか「勝負しどころ」ってのが絶対にあるはずなんですよ。

「少なくとも俺はこのポイントでは村一番になれる」っていう勝負しどころがさ。

「俺の勝負どころだったら世界に行ける」って人はそんなにいない。いないだろうけど村一番で十分だと思いますよ。村一番の人が力を合わせれば企業としては十分、世界を狙えるわけだから。

いかにその勝負しどころに磨きをかけるか、ってのが30代になってくると大事だな~と思うんだよね。

たとえば今、僕は簿記の勉強なんかしてるけど、ぜーったいに僕はこの分野で勝負しようとは思わない。

そもそも無理だし、少なくとも僕はこういう会計関係に向いてない。

よく会社の経理の人と冗談で話すんだけど、もし僕が経理担当だったら一日に一回は同じフロアの誰かぶん殴ってるよ。「領収書くらいまともに出せ!」って。ほら、僕も含めてラインの人ってそういうのがさつだからさ、すいませんね。

でもじゃあなんで勉強してるかというと、これをやることで更に僕の「武器」が磨かれるという予感があるから、なんだよね。

たとえて言うなら、あくまで武器は槍なんだけど、槍だと長くて取り回しが難しいから脇を狙われるかも知れない。だから脇を固める楯も磨く、みたいな感じ。

あくまで決め球はストレートなんだけど、そのストレートを活かすためにカーブも見せ球として持っとくとか、一本背負いが決め技なんだけどその前の仕掛け技として小内刈りも見せとくとかね。

こういうたとえがスラスラ出てくる、ってことはこの戦略が明らかに一般的、ってことだよね。

えーっとなんの話だ?

つまりは「強みを活かそう」ってことだよ。ドラッカーの思想の根本ってこれでしょ?

で、そういう話を後輩、特に20代前半の人に話すと「でも、まだ強みなんて無いっすよ~」って言うんだよね。

そこで僕は「それは違う!すいませーん、芋焼酎ロックで!」と言うわけです。

強みを活かすべき、でも強みが無いとしたらどうするか?

続きはまた今度。ほらもう焼酎のおかわり来ちゃうからね。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

2010-10-04 19:35:55 | 村上春樹
ぷらっと本屋に寄ったら出てました。

夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

とにかくいいタイトルだね。

村上春樹初めてのインタビュー集だってさ。そもそもあんまりインタビューを受けない人だから資料的にも価値あるよね。

ねじまき鳥にせよ1Q84にせよ、一筋縄では行かない小説で、それをしっかり理解しようと思ったら、もちろんオリジナル・テキストをしっかり読み込むという手があるけど、それ以外に「過去の作品を読む」というのと「作者のインタビューを読む」って手があるね。

その後者としてこの本は役に立つと思うな。

ま、仕事で読んでるわけじゃないんだから役立つ役立たないではないんだけど、とにかく本屋で村上春樹の本が出てたら「ええい!」と買っちゃう人なんだからしょうがないよねぇ。