浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

食う読む働く

2006-05-31 22:03:04 | 日記
5月22日(月)から今日31日まで、ホテルに泊まったのは、24日、25日、27日、29日、30日、31日、ということになる。つまり10日のうち、6日間はホテル。家で寝たのが4日間ということになる。出張が多いので「いろいろなところ行けていいですねー」と言われるけど、この数字を説明すると「大変ですね」と言われる。でも僕はあまり苦ではないんですよね。だって家に奥さんやかわいい子供が待ってるわけでもないし。ホテルの方が片付ける面倒がないわけだし、毎日きれいなシーツで寝られる。

食う読む働くの毎日です。

・食べたもの。
仙台の「うまい鮨勘」というところで鮨。普段、すし屋に行くとお好みで食べて、こういうセットでは食べないんだけど、今回はただ券をいただいたので「特上にぎり」です。贅沢だな。普通においしかった。

イクラもちょっと食べたくて「親子軍艦」を食べた。「鶏肉と卵」の親子よりも「鮭とイクラ」の親子のほうが合うよね。



大阪でカレーうどん。大阪なのに「香川」という店。桜橋の交差点の近く、北新地というところかな。カレーうどん1000円はちょっと高めですがカレーがまろやかでコクがあっておいしい。入っている具は長ネギと豚バラと油揚げを細く切ったもの。

メニューにはライスというのがなかったけど、同行した人が「ライス」と頼んでみるとちゃんと出てきた。うどんを早めに食べてしまって、残ったカレーにご飯を入れる、という行儀が悪いが正しく旨そうなオリジナルメニューを食べてました。

大阪の喫茶店でワッフル。

関西ってワッフル一般的なんですかね?マネケンもそうだし、喫茶店でも比較的普通にある。カウンターの中にワッフル焼き機のようなものがあって、そこに種を流し込んで上から鉄板で押さえて焼いてた。熱々のワッフルの上に削ったチョコ、バター、メープルシロップ。バターの塩気とメープルシロップの甘みがおいしい。カロリー?知りません。

・読んだもの

自由になぁれ 三代目魚武濱田成夫

あー、なんか昔読んでましたね。古本屋で見つけた彼の自伝。文体はよくわからないけどエネルギーがある。でもこれがもう10年前か。

七つの怖い扉  阿刀田高/他

阿刀田高、宮部みゆき、乃南アサなど7人の作家の恐怖短編集。

あと、鞄の中に「解夏」が入ってます。大阪はいい天気。日本もドイツといい試合したし、5月の終わり。
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大阪の街角より

2006-05-30 16:20:45 | 日記
ほんとまぁ、大阪という町は…。

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イタリア独学日記32

2006-05-29 23:19:50 | イタリア語
ちまちまとイタリア語勉強してます。

来週レッスンを用事があってパスさせていただくので、2週間の宿題をいただいた。

1、dare,dire,fareの活用をきっちり覚えること。

イタリア語の動詞で重要なベスト2が「essere(英語で言うとbe動詞)」と「avere(英語ではhave)」。文章の中でも使うし、過去形とか作るときにも使うので超大事。「sono andato」(行った)、とか「ho mangiato」(食べた)とか。それらの次に大事なのが「dare(to give)」「dire(to say)」「fare(to do)」。覚えないとな、と思ってたんだけどサボってた。。。覚えよう。

2、イタリア語の文章を10個くらい作る。

イタリア語の文章を読むのはまぁそんなに苦じゃないんだけど、文章を考えるのはまぁ難しいよね。

がんばります。

ところでCiliegeさんのBlogに書いてある「イタリア語の相槌集」はすごく参考になります。これであなたもイタリア人。Ma vaaaa!(またまた~)
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ソースがすべてを決める。

2006-05-28 20:26:18 | 食べ物
ということで日曜日。自炊の日です。自炊するときには大体2パターンあって、①最初から「今日はあれを作って食べよう」と決めているパターン。②決めてないパターン。(お、至極当然のことか) 今日は決めてないパターン。

近所のスーパーに行ったらチンゲンサイが目に入ってきて「うん、これだな」と即買い物かごへ。豚バラといためよう、と思った。で、チンゲンサイと言えば中華だろうと思ったんだけど中華風にするにはどうすればいいのかな?と考えて、調味料の棚を見たらオイスターソースが売ってたので、これで炒めてみよう、ということで今日の献立は「チンゲンサイと豚バラのオイスターソース炒め」に決定。

チンゲンサイと豚バラを切って、焼いて、塩コショウとオイスターソースで味付け、という10分クッキング。簡単この上ない。


で、これ旨い!すごいな、オイスターソース。びっくりした。ちょっと前のバジルソースといいソースがしっかりしてれば結局何も問題ないですな。ご飯がススムくん♪ 満足。

すごいな、オイスターソース。
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大人のための生活指導

2006-05-28 15:39:15 | 
これだけ本読んでるわけだけど、あまりビジネス書、仕事に直結するようなものって読まない。僕の仕事に直結する、というと「営業」とか「マネジメント」とかなわけだけど。昔、会社に入った当初はめちゃくちゃ読んでたんですけどね。タイトルに「営業」とか入ってるだけで読んでた。いつの頃からか、「うーん、別にこういうのわざわざ僕が読まなくても誰か薦めてくれるなぁ。むしろ小説なんかのほうが自分で探さないと読まないな」と思って小説ばっかり読んでる。

でもまぁ、この人の本はよく読みます。

大人が変わる生活指導  原田隆史


もともと大阪の中学校の陸上部の監督だった先生で、最初に出た「カリスマ体育教師の常勝哲学」はかなり衝撃的だった。心を強くする教育をしている人で。ざっと僕の周りを見回すとたとえば机の汚い人ってあまり仕事が出来ない。机汚いけど仕事が一見出来ている人もいるけどちょっと問題があったりするし。「心の乱れは仕事の乱れ」とこの著者も言っている。

そういえば、結構前にテレビを見ていて「あ」と思ったことが野球選手のイチロー。ベンチで自分のグローブを丹念に磨いているシーンがあって「これ(グローブを磨くこと)、野球うまくなる一番の近道ですよ」と言っていた。わからない人は「なんでやねん」と思うだろうけど、僕は「ああ、そうだろうな」と思った。なんだか僕もうまく説明できないんだけど。

大阪出張の時に本屋に寄ったらこの新刊が出てたのですぐ購入。面白いけど一作目の「カリスマ体育教師の…」のほうが内容が濃かったように思います。

一つ星★☆☆☆☆
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あさいちに豚まん

2006-05-28 13:29:05 | 食べ物
いやいや「551(ごーごーいち)の豚まん」を朝ごはん代わりに食ったっていうだけなんですが。

水曜の朝一から長野に出張していて金曜の最終で東京に戻ってきたら「明日朝一で大阪に行ってくれ」とのこと。個人的にそういうのあまり苦じゃない。はいはい、と大阪へ。土曜日泊まって日曜の朝一で東京に戻ってきた。新大阪駅で先日食べられなかった「551の豚まん」購入。朝ごはん代わりに。

蒸かしたて二個で280円。安いな。

うまいですねー。肉汁がじゅわっと。満足でやんす。
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2時間映画で見せてくれ!

2006-05-28 00:11:01 | 注目サイト
マイミクであり、僕のイタリア語の先生でもあるマトリックスさんから教えていただいた。

http://www.youtube.com/watch?v=OX7Bp0TPnpk&search=nike%20the%20cage

上のリンクをクリックするとYou tubeというアメリカの「動画投稿サイト」に行ける。そして「the cage」というナイキのCMが見られる。

24人のプレーヤーが籠の中で3on3やる、という設定。

アンリはえー!ロナウジーニョうめー!
ほんと「CG?」って思うよ。

サッカー好きはぜひ。

こんな豪華なの1分程度のCMじゃなくて2時間映画で見せてくれないかな。

僕が確認できた限りで出てるプレーヤーは
ナカタ(日本)
ロナウジーニョ(ブラジル)
ロナウド(ブラジル)
デニウソン(ブラジル)
ロベルト・カルロス(ブラジル)
フィーゴ(ポルトガル)
クレスポ(アルゼンチン)
トッティ(イタリア)
ダーヴィッツ(オランダ)
ルイス・エンリケ(スペイン)
リリアン・テュラム(フランス)

そして主催者役はEric"KING"Cantna。

ほんとこの人たちの出演料だけでいくらかかってるんだろう??

しかし最近の動画投稿サイトは充実してますね。YoutubeとかGoogleVIDEOとかでいろんなもの見られるものね。インターネットが始まった当初って20秒の動画ダウンロードするのに30分とかかかってた覚えがあるけど、ほんと便利になったものだ。…っていうとほんと年寄りみたいだけどそれだってほんの5、6年前の話なんだけどね。

インザーギの動画探してたら面白いビデオ見つけました。

http://video.google.com/videoplay?docid=6224925997905826104&q=inzaghi

ペプシコーラのCM。ユベントスのいた頃だから結構前ですね。その頃はベッカムに並ぶ人気だったんだな。

いまはサッカーファンにとっては最近のNIKEのCM「joga bonito」が面白いですね。
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チルドレン

2006-05-27 00:42:33 | 
次読む伊坂幸太郎作品は「チルドレン」かな、と思っていたんだけど、そう思うと行く書店行く書店ことごとく「チルドレン」が置いてない。「魔王」「砂漠」を買ってしまおうかなと思ってたところで松本の書店に寄ったら売ってて購入。

チルドレン 伊坂幸太郎


てっきり少年犯罪をテーマにした家庭裁判所調査員の話かな?と思ってたら(もちろんそれもあるんだけど)むしろ「陣内」という人間の短編集でした。この「陣内」、伊坂幸太郎作品の中でも一、二を争うくらいの好人物ですね。うるさいし、常識はずれだけど。多分この作品のテーマは「奇跡」。

しかし面白くてサクサク読んでしまったから伏線が良くわからなかった。もうちょっとつながってるのかな?今の所、僕の中では「終末のフール」と「死神の精度」の中間くらいの好きさ。

三ツ星★★★☆☆



※「映画化されると知って配役を知ってしまうとその人の顔が浮かんで作品に没頭できない」という人は以下読み飛ばしてください。




ところで、この本の帯に「WOWOWでドラマ化」と書いてあって、キャストの写真が載ってた。→これ てっきり僕は真ん中の人が「陣内」で左端の人が「武藤」で、右端の人が「優子」だと思っていたらぜんぜん違った。僕のイメージでは真ん中の人が「陣内」なんだけどなぁ。真ん中の人好きだし。(というかこの3人の俳優みんな好き)
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東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

2006-05-27 00:01:48 | 
東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ  遥洋子


なんで買ったのか良くわからない。「東大」「ケンカ」というインパクト?(申し訳ないけど上野千鶴子という人は知らなかった。)

昔、これ結構売れましたよね?そういう覚えがあるけど。

遥洋子というタレントが東大の上野千鶴子ゼミに入りフェミニズムを学んでいく過程で議論の仕方(=ケンカ)についても学んでいく、というエッセイ。しかしまぁ東大のゼミの勉強の仕方、ってのはすごいですよね。このエッセイでもまず最初に「文献を読め」といわれてダンボール一箱分の文献をコピーするところから始まってる。僕も個人的には「インプット量がアウトプット量を決める」と思っているけどここまでは。。。

学問としてのフェミニズムってほとんど知らないけどそれでも「学問するってことはすばらしいことだな」と思える。最後の方の教授と著者の「東大の権威」についての話は結構希望にあふれるものでもある。

三ツ星★★★☆☆
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友がみな我よりえらく見える日は

2006-05-26 00:19:35 | 
以前、名古屋の本屋でも見つけて「あ、読もうかな」と思ってた。

友がみな我よりえらく見える日は  上原隆


「和製ボブ・グリーン」と言えばそれだけでわかる人にはこの本のテイストがわかっていただけるのでは? 普通の人の、普通のノンフィクション。本当のドラマって言うのはドラマティックな人の人生にあるんではなくて普通の人の普通の人生の中にあるんだよね。ぐっと来ます。

三つ星★★★☆☆
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矛盾があるけど愛している

2006-05-25 21:30:35 | 食べ物
ミスタードーナツが好きです。そもそもドーナツ好きだし。大学の頃、近所にミスタードーナツがあるのがうれしくて古本屋で文庫本を買ってはミスドに行き、コーヒーとドーナツを食べてた。その店で一度、後輩がバイトしているときがあって、そのときなんかは半日くらいいましたね。何をしていたか?友人と将棋をしていた。ずっと。馬鹿ですね。

ああ、夏が来たんだなぁと感じる出来事って人によってたくさんあると思う。「冷やし中華始めました」という張り紙だったり、風鈴の音だったり。僕が感じる「夏が来たんだなぁ」の一つはミスタードーナツの氷コーヒー。

凍らせたコーヒーがグラスに入っていて、そこに牛乳を入れる。徐々に氷コーヒーが溶けてアイスコーヒー牛乳になるというもの。すごく好き。なんだけど、この飲み物には根本的に矛盾があるような気がする。まず、「あー喉渇いた」と思って飲もうとしても牛乳を入れたばかりのときはまだ氷コーヒーが溶けていないから単なる牛乳の味しかしない。だんだんといい感じの混ざり具合になってくるけど、氷があるうちに飲みきってしまうと氷コーヒーが残る、という大変モッタイナイ状況になる。じゃ、氷がとけ切るまで待とうと思うと、とけ切ってしまうと氷がないわけだからぬるくなってしまう。うむむむ。参った。どうすりゃいいんだろうな、と思っているうちに氷コーヒーが溶けていく。いいや、おいしいから。

天ぷらうどんもそうですね。(唐突に話が変わるけど) 昔、札幌のススキノに「一円屋」といううどんやがあった。今もあると思うんだけどね。カウンターの中できちっと和服を着た店長がいて、うどんを作って、そしてその場で天ぷらを揚げてた。その天ぷらというのがきれいな透き通ったごま油で揚げててよかったんだけど。かき揚げうどん、とか頼むとうどんの上に揚げたてのカリカリのかき揚げを乗せてくれるわけです。サクサクしておいしいんだけど食べているうちに汁がしみてくる。サクサクを食べたい、もちろん汁にもしみこませたい、と思っているとどうも矛盾が発生するわけです。ま、大体そこでうどんを食べるときなんて酔っ払ってるから(ススキノだし)どうでも良くなるんだけど。
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カレー食いの日々ついつい

2006-05-25 21:17:44 | 食べ物
りなっこさん、タイトル勝手に拝借しすいません。)

ということでついついカレーを食べてしまうんですわ。今日は長野出張でお昼は「カフェモンマルトル」でカレー食べ放題。チーズナン激ウマー。ちょっと冷めてチーズに歯ごたえが出てくるタイミングぐらいがうまい、ということに気づいた。時間がなかったので写真を撮ってなくて。過去の写真。


さすがに夜はカレー以外のものにしようかなぁと長野の駅前を歩いていたら(本当は今回の出張ネクタイを忘れてきて買わなきゃなと思って歩いてたんだけど長野駅前のデパートは大体8時に閉まってしまうのね。まいった)「山小屋」というカレー屋さんを見つけた。このカレー屋さん、実は以前にネットで見つけていて「うーむ、一度は行かねばなるまい」と勝手に使命感を感じていた。でも地図を見ると長野駅前からは離れているようだったので躊躇していたんだけど「案外近いじゃん!」という感じ。即入店。

店内もいい。漫画たくさん。ウレシイ。オレ、カレー、クウ。と即原始人化。といいつつメニューを開くと種類がたくさん。ポーク、ビーフ、ドライ、チキン、野菜、ハヤシ…というカレーの種類に、中辛と辛口の二種類の味。なんとライスの代わりにスパゲティにもできる。加えてトッピングが納豆、ロースカツ、メンチ、チキンカツ、ソーセージ、オムレツ…、オレドレガイイ、ワカラナイ、ウガウガと迷った挙句、中辛、ポークカレー、メンチカツと目玉焼きトッピング、ハイネケンというオールスター戦を戦うことに。

これがまた僕の理想のカレーに限りなく近い。ルーはスパイスたっぷり系ではなくてやさしい感じ。たぶんワインかなんか入ってて深い。ヨーロッパ系。肉は豚バラのブロック。甘くやわらかい。メンチカツは「いやいやこれ一個でご飯二杯食えますから!」といいたくなる正統派。目玉焼きの黄身がちょっと火が通りすぎだったけど、これは単に僕がカレーに乗せるなら超半熟目玉焼きが好き、というだけなのでノープロブレモ。堪能しました。サービスで出てくるスープもシンプルでいいし、なんと言っても最後に出てくるシャーベットが柚子風味でさわやか。おなか一杯。これで1500円とコストパフォーマンスも良し。五つ星カレー。長野に来たらぜひ(って僕の地元じゃないけどさ)

余談だけどお金を払うときにレジからキッチンがちょっと見えたんだけど作りは古いけどすべてがきっちりと磨かれていて、チリ一つなくてすばらしかった。こうでなくちゃ。
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軽い

2006-05-25 00:04:09 | 
最近、出張時に荷物が多くて重いので文庫本を重宝してます。3、4冊鞄に入れられるし。今日読んだ本。

「二〇〇二年のスロウ・ボート」 古川日出男

ベルカほえないのか?」の古川日出男が書いた「中国行きのスロウボート」のリミックス。小説をリミックスする、という発想がすごいな。でもリミックス元の村上春樹の「中国行きスロウボート」というのは僕はそんなに心に残っている短編ではなくて、元ねたがわからず完全な新作として読んだけど。やるんだったら「蜂蜜パイ リミックス」とか「象の消滅 リミックス」とかやってくれないかな。

二つ星★★☆☆☆

「先崎学の実況!盤外戦」 先崎学

プロ棋士、先崎学のエッセイ。棋士と言う生き方はかっこいいよね。自分とはあまりにも違いすぎてあこがれることすらできないけど。ちまちまと細かいことにうだうだ言ってて面白い。巻末の森博嗣との対談も良かった。

くだらないけど面白かったのは「天ぷら回し食い」の話。金がなくて立ち食いそばばかり食べていたそうで、しかも一杯ではおなかが一杯にならず、二杯食べたい、でも二杯とも天ぷらそばは食べるお金はない、という時。まず天ぷらそばをできるだけ天ぷらを食べないように食べ終え、かけそばを注文し、そこにあまった天ぷらそばの天ぷらを食べる、というもの。「天ぷらそばなんて天ぷらに金を払っているのではなく天ぷらから出る油に金を払っているのだ」という意見に賛成。「天そば茶漬け」というのもすごいね。天ぷらそばのそばだけを食べ終え、そこにおにぎりを投入し、生卵をいれる、言うもの。下品だけど食べたくなる気持ちはわからないでもない。

三ツ星★★★☆☆

加えてまだ僕の鞄の中には「友がみな我よりえらく見える日は」(上原隆)が入っている。頭のちょっとだけ読んだだけだけどかなりいい。三冊の文庫本が入ってるけど僕の鞄はまだ軽い。
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あとちょっとで美味しくなる

2006-05-24 22:38:48 | 食べ物
僕の父親が食べ物にうるさい人なんです。グルメ、というのではなくて本当に「うるさい」だけ。よく喋る、基本的にずっと喋ってる。家族が聞いていないと犬にずっと喋ってる。食べ物にうるさい、というのは「あ、これにあれがあったらもっと美味しいのに」とよく言う。「あ、これにワサビがちょっとあったら…」「あ、七味がちょっとあったら…」 子供心にうるさいな、と思ってたんだけど。

今日、仙台からの帰り道、お腹すいたなぁと思っていつもなら新幹線をちょっと遅らせて牛タンか寿司を食べるんだけど遅らせてしまうと席がない、ということがわかって、「これは車内で弁当というコースだな」と思った。

仙台でいつも買う弁当は牛たん弁当なんだけど、今日はちょっと変えて「厚切り牛タン弁当」というのを買ってみた。駅弁類丼科紐ひっぱり目に属す一種ですね。
(要は紐をひっぱるとあったかくなる、というもの)

なんとビニール袋に入ったトロロも付いてる。それと味噌漬けも入っている。いつも思うけどこの味噌漬け、なんの味噌漬けなんだろう?正式名称がわからない。美味しいんだけど。

わーい、ということで食べてみたんだけど…。うーむ、牛たんに味が付いてない(涙) なんでだろう?塩コショウちょっと振ったところでコストは変わらないじゃないですか。こういう手間を惜しんじゃいけないですね。「ああ、ここに塩コショウがちょっとあったら美味しくなるのに…」ともそもそ食べていた。

そして上野駅で「(家で飲むのに)何かつまみを買っていこうかな」と思ったんだけどパン屋さんしか開いていないのでパンを買ってみた。コーンの入ったシンプルなパン。しめしめ、これにバジルソースをつけて食べてやろう、と。
一口かじって見たんだけど、どうも足りない。うーむ。ということでちょっと焼いてみた。Buono!(美味しい!)幸せな晩酌。

(左側に見える味付け海苔みたいのはバジルソースです)

今日のテーマは「蛙の子は蛙」ということでした。
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黄金を輝かせる色

2006-05-24 00:22:46 | スポーツ
いやーほんとそろそろワールドカップですよ。楽しみですねー。最近、インザーギの話ばっかりしているけど、ちゃんと応援してますよ、ニッポン。

4年前、ジーコ監督が就任した際の話題は「黄金の中盤」だった。中田、中村、小野、稲本という現時点で日本サッカーのタレント4人を一気に使った中盤。正に夢の中盤だった。僕もわくわくした。確かに彼らはすごいもの。アトランタ五輪は言うに及ばず日本サッカー界をひっぱっている。2002年に既に彼らはチームの中心だった。

でも、ある在野のサッカー評論化が(要は僕の友人、ということだけど)「黄金の中盤に足りない色がある。それは黒」ということを言っていた。今となってそれがわかる。どうも今の日本代表にダークな、狡猾なメンバーがいないような気がする。

強いチームにはそういう「汚れ役」がいる。一人黙って汚れ役を引き受けて、カメラにはあまり写らず、一人こそこそと相手のスター選手を削っている。得点なんかには絡まない。時には相手チームの中心選手をいらつかせ退場に追い込む(ベッカムを退場させたアルゼンチンのシメオネ)。喝采とは無縁なところにいるけど彼がいないとチームへの喝采がない。そういう選手。イタリアのガットゥーゾ、アントラーズの本田とか。彼らの共通点は多分、狡猾で、しかも献身的、ということ。彼らにはゴールシーンもない、ファインセーブもない、ミラクルバスもない、相手FWとの競り合い、という見せ場もない。彼らに与えられる賞賛は「汚い」という言葉のみ。でもただ勝利のためだけにいる。

確かに今の日本代表はタレント揃いでみんな黄金のように輝いている。スマートでフェア。よく言えば優等生、悪く言えばいいこちゃん。でも黄金が輝くのは黒いベルベットの上に置いたときなのではないか。
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