浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

あえて「検索しない」というゲーム

2016-12-27 18:08:35 | 日記
パソコン、というかとにかくスマホが普及してまぁーとにかく便利になった。

飛行機の予約も道案内も音楽と動画もこれ一つで済む。

本だって、多分今年僕は実際の「紙」で読んだ冊数より電子書籍で読んだほうが多いと思う。

こりゃもうとにかくその便利さを認めるしかないね。


一方で「これはヨクナイナ」と思うこともある。

まずひとつは歩きスマホ。これはねぇホントやばいと思いますよ。

歩きながらイヤホンつけてスマホでずっと動画観てる人なんか普通にいたりする。僕は思うのだけど、ドンと悪い人がぶつかってきたりしてバッグとかひったくられちゃうだろうなぁ。もちろん、ダメですよ、ひったくりなんかしちゃ。

もうひとつはね、「脳内検索能力」が低下するなぁということ。

人と話しててさ、よくあるじゃん。

「あのー、あの人、誰だっけ?ほら、グッドフェローズで奥さん役やってた女優さん」(=ロレイン・ブラッコ)

「ほら、いたじゃん、あのさ、呉の軍師でさ、ガキの使いの、、」(=魯粛)

みたいに、「ほら、あの人」となかなか名前が出てこない時があるでしょう?

ちなみにこれって老化現象というよりも「記憶の検索に時間がかかってるだけ」らしいよ。

我々は日々、新しい知識が増えていってるわけで、その記憶はすべて脳内に蓄積されている。

「あの人」と思った段階でその膨大な知識の中から答えを探すわけだけど、何せ知識が膨大なんで時間がかかる。

知識を増やすことも大事だけど、その検索能力も維持しなければいけない、と個人的に思う。

それがさ、今はスマホで「グッドフェローズ 奥さん役」と打てば出ちゃうわけじゃない?

個人的にはそれはしないようにしてる。

どんだけもやもやしても、時間がかかっても維持でも検索しない。なんとか思い出す。

ある意味脳トレね。

ほぼ日手帳2017

2016-12-24 21:03:51 | 日記
もう「ほぼ日手帳」を使い出して10年近くになる。やっぱりねー、便利なんですよ。

どこがどう便利なのか、羅列しましょう。

まず、今なら「スケジュールなんてクラウドで管理するよ」という人も多いだろう。クラウド、つまりパソコンやスマホに無い「手帳」の良さは何より、、

電源がいらない!ということです。

もうねー、現代で一番悩ましいのは「電源」ですね。僕なんてちょっと遠出するときには「電源だいじょうぶかな?」と考えているもの。パソコンとスマホが無いと仕事にならんからね。いやいや面倒な時代だ。

手帳は電源がいらないのがいい。

「大学ノート一冊あればいいじゃん、メモ取るなら」という意見もあるだろう。大学ノートと比べて手帳がいい点は何か?それは「日付が入っている」ということです。

例えば打ち合わせしていて、「えーっと4月の15日に、、あれ?4月15日って何曜日?」ってなるでしょう?そんなときには手帳を見れば曜日がわかる。「あれどこにメモったかなー、たぶん先月だったと思うんだけど、、」という時にも手帳なら日付が入っているから探しやすい。

僕もメモ用に大学ノートを使っていた時があったけど、やっぱり一冊使い終わると次のノート使いだして、書き終わったノートは持ち歩かないので「あ、あれをメモったノートはデスクの引き出しに入ってたなー、いやー今日は持ってこなかったー」と思うときがあった。

更に僕はほぼ日手帳の「オリジナル」を使っていて、これはA6サイズ。これがいいです。「WEEKS」というやつは細長い、ジャケットの内ポケットに入るサイズなんだけど、これだとちょっと小さい(書くスペースが少ない)、「カズン」というA5サイズのシリーズはちょっと大きい。A6サイズだとギリギリ、ジャケットの外側のポケットに入るので手ぶらになれるのがいい。

で、僕は毎年、ほぼ日手帳を買い、合わせて手帳カバーも買っていた。これがね、少し楽しくて。「来年はどのカバーにしようかなー」とか考えるのがうれしい。

なんだけど、来年はカバーを買わず今年のカバーをそのまま使おうと思っています。というのも今年一年使ったカバーをとても気に入っているから。

今年は赤の革カバーを使っていた。

これがねぇ、一年使うといい味が出てきまして。。このカバーがいいのは内側がヌメ革(革そのまま)なところ。

ここがねー、いい「味」が出てるんですよ。

前にも赤い革カバーを使ったことがあるけど、その時は全部赤だったのであんまり味がわからなかった。今回のはとってもいい。

つーことでこれと共に行きます、2017年は。

ゴールデンカムイについての個人的考察

2016-12-19 12:55:22 | 
面白い面白いと評判の漫画ですが、実際読んだら評判以上に面白かった。


ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

簡単にあらすじを。時は日露戦争直後(西暦1910年くらい?)、二〇三高地戦の生き残り、杉元佐一は「アイヌ埋蔵金」の話を聞き、アイヌの少女アシリパと共にそれを追う。そこに実は生きていた土方歳三、更に陸軍第七師団が絡み、三つ巴の争いになる、、、というもの。

どこがどう面白いのか、というのは読めばわかるとして、僕なりの「うーん、この漫画の設定がうまいな」と思う点。

この漫画が面白いのはストーリーやキャラクターの魅力があるとして、その前提として僕は「時と場所」が巧いと思っている。

時というのは1910年という時代設定。ちょうど100年ほど前、現代を生きる我々にとってギリギリ、ほんとうにギリギリ地続きの時代だと思う。例えば、僕の母方の祖母がちょうど生まれた頃。このように、ギリギリ3代前、4代前の先祖が生きていた時代ということになる。事実、この作品の主人公「杉元佐一」の名は作者の曽祖父の名から取っているらしい。

歴史的な事実で言えば、夏目漱石が「三四郎」「それから」を出版したり、アメリカではライト兄弟が飛行機を発明し、自動車(T型フォード)なんてのが出ている時代。

作中では出来たばかりの札幌ビールを飲みながらカレーライスを食べるシーンも出てくる。

このように、非常に「現代」に近い。

一方で、昭和ほど我々に「近すぎない」ので、ある程度「嘘はつける」時代でもあると思う。例えば主要登場人物として「土方歳三」が出て来る。史実では土方歳三は五稜郭で戦死しているわけだけど、それが実は生きていたという設定。これもこの時代なら「まぁあるのかもな」と思える絶妙な時代だと思う。実際、新撰組の原田左之助は戊辰戦争を生き残り、満州に渡ったという伝説もあるくらいだから、あの時のドタバタならなんとかギリギリ、通る設定じゃないかと思う。

もう一つは「場所」、つまり「舞台が北海道」であるということ。

作中では殺し合いも起こるし、山中でヒグマに襲われたりもする。僕は北海道に多少いたことがあるのですごく感じるんだけど(もちろん人殺しだのそういうのは無いよ)、北海道の夜の山中などを通っていると「もしかしてここで死んでもしばらくは発見されないかも知れないな」とは思った時があった。ヒグマについても本州の人間よりも、北海道の人間は意外と近く感じる。「昔、ここでヒグマに襲われて○人亡くなった」なんて話は歴史的事実として頻繁に聞くし、現代においても「札幌市内のどこどこにヒグマが降りてきて警察が出動した」なんてニュースはたまに聞く。

北海道は本州に住む人が考えるよりももっとずっと自然は深い。しかも明治の北海道であればそれはもっと深かったのではないかと思う。

「明治時代の北海道」というのはある意味、アメリカにおける「西部開拓時代の西部」と言ってもいいんじゃないかなと思う。一攫千金を狙う有象無象の人々が集まる場所、みたいな。そうそう、そういえばこの漫画も少し「西部劇」っぽいところもあるよね。茨戸の攻防戦なんて完全にマカロニ・ウェスタン的だった。もちろんそれはマカロニ・ウェスタンがインスパイアされた黒澤明の「用心棒」的要素があるからなんだけど。


さて、面白いのは保証付きのこの作品、更に掘り下げて、最近、僕が考えている「悪の論理」と「FOOD理論」から書いてみます。

以降はかなりのネタバレなのでぜひ作品を読まれてから読むことをおすすめします。


まず「悪の論理」というのは最近、僕が考えていることなんだけど、作品における「魅力的な悪役」というのはその人なりに一本筋が通った「論理」がなくてはいけないのではないか、ということ。

例えばね、作品に出てくる悪役として「世界征服をしてやるー」という悪役がいたとしましょう。よし、世界征服が目標ならそれはそれでいい、でもさ、その人は世界を征服した後のビジョンがあるの?世界を征服するのは出来るかもしれない、でも征服した後は大変ですよ~。経済はどうするの?税金は?各国、民族が違うんだけどそれをどう統一するの?そういうビジョンもなしに「世界征服じゃー」なんて言うのはそりゃずいぶん短絡的じゃあ無いのかい?と思うんです。

そもそも、世界征服しようと思ったら部下が必要なわけだけど、そんなビジョンも無い上司に部下がついていくと思いますか?世界征服じゃなくてもいいよ、例えば「たんまり金儲けがしたいんじゃー」という悪役がいたとして、そんな人に部下がついていきますか?行かないでしょう?

こういう悪役には魅力が無い。悪役に魅力がなければ結果として作品にも魅力が出てこない。

魅力的な作品というのは、悪役が魅力的で、もちろん主人公も魅力的で、その二者それぞれに筋の通った論理があり、どちらも正しい2つの論理がぶつかり合い、結果、主人公が勝つから、そこにカタルシスや爽快感が生まれる、というものだろうと僕は思う。

例えば「ジョジョの奇妙な冒険」の悪役DIOには明確な論理があった。それは有限の生しか持たない人間という存在を超え、永遠の命を獲得すること。しかし、ジョナサンは永遠の命よりも「人としての死」を選んだ。これが人間賛歌ッ!いや、ジョジョの話は止めよう、長くなるから(笑)

繰り返しになるけど、悪役には悪役の一本筋が通った「論理」、部下や、場合によっては読者すらをも引きつける魅力的な論理が無いと、その悪役が魅力的に映らない、ということ。

「ゴールデンカムイ」に話を戻せば、物語上、主人公と対するのは鶴見中尉率いる第七師団(帝国陸軍の一部隊)と、土方歳三の一味。

鶴見中尉のこの作品における「動機」、つまり埋蔵金を追う理由は作品の中で明確に、本人の口から語られている。

曰く、

「軍事政権を作り、私が上に立って導く者となる」

鶴見中尉は日露戦争において、自身は反対していたものの無能な上層部により無茶な作戦に参戦させられた。結果として部下を無駄死にさせ、戦争に勝ったにもかかわらずろくな恩賞も得られなかった。無駄死にした部下のためにも、同じように部下を無駄死にさせないためにも、自身が上に立ち、北海道の豊富な資源を使い、産業を発展させ、軍事政権を作る。そうすれば少なくとも自分がさせられたような無謀な作戦で兵士が無駄死にすることは無くなる。発展した産業は兵士の家族に仕事を与えることになる、そうすれば兵士が戦争に行ったとして家族は飢えない。なるほど、それは筋が通っている。だからこそ、忠実な部下である月島は鶴見中尉の指令にも従っているのだろうと思う。(あくまで僕の印象だけど鶴見中尉がこのことを宣言するシーンはレーニンに重ねられていると感じる)

また、同じく土方歳三一味も「北海道を独立国にする」という目的のために金塊を追っている。これまた筋が通っている。なぜなら彼らは一度は「蝦夷共和国」として北海道を独立させたから。(歴史的解釈は色々あるだろうけども) 江戸幕府のために明治政府と最後まで戦い続けた土方歳三がまたそれを続ける、というのは筋が通っていることだろう。

このように、この作品において第七師団と土方歳三は主人公に対する敵役ではあるんだけど、この2者の論理の筋が通っているからこそ魅力的に見え、それが作品を魅力的にしていると思う。


そしてもうひとつ「FOOD理論」。これはお菓子研究家の福田里香さんという方が唱えている理論で、一種の「キャラクターの描き方」の話。

基本的な「FOOD三原則」というのがあって、それは、

1,善人は食べ物を美味そうに食べる。
2,悪人は食べ物を粗末に扱う。
3,正体不明者は食べ物を食べない。

というもの。

単純にね、例えば作品の中である男が出てきて、炊きたてご飯の上にタバコの吸殻をギュッて入れたら、それ以降、そのキャラクターのことを好きになれないでしょう?あるいはどんぶり飯を美味しそうに食べている人がいるとしたら少なくともその人は悪い人ではないんじゃないか、と思う、そういうキャラクターの描き方の話。

このゴールデンカムイ、グルメ漫画でもあってとにかく料理を作って食べるシーンが出て来る。



例えば、こんな風に食べ物を美味しく食べている人たちは確実に「いい人達なんだろうなー」と思える。

それが敵役でも一緒なんです、実は。

例えば土方歳三は「お茶漬けに刻んだたくあんを載せたやつ、と松前漬け」を食べるシーンがあるし、鶴見中尉は小樽名物花園団子を食べるシーンがある。鶴見中尉は少し頭のネジが外れた、人間離れしたキャラクターではあるけど、その彼が「スィーツを食べる」という描写が非常に興味深い。ちなみに鶴見中尉の苦手なものは「酒類」とある。残虐なんだけど酒はやらず甘党ってのは、、歴史上いろいろいますね。例えばヒトラーは酒タバコをやらず菜食主義者で甘党(チョコレート大好き)だったそう。

このように、敵役も「食べ物を食べる、血の通った人間」として描かれている。ここがやはり「敵役のキャラクターも魅力的に描かれてる」という所以なのではないかと思う。

この漫画は確実に「食べ物に関する話」でもあると思っている。

例えば、「食うか食われるか」という言葉があるけど、ヒグマとの戦いなんて本当に、文字通り「食うか食われるか」の戦いなわけだし。実際、食われちゃう人もいるし、ヒグマ取って食べてるしね。

実際、第一話の3コマ目で既に食べるシーンが描かれている。つまりこれって「この漫画は食う話ですよ」ということだろう。


そのうえで僕は考えるのだけど、この作品のメインキャラクターたちのキーワードは「過去」なのではないだろうか。この作品の軸は「金塊を追う三者の三つ巴の戦い」なわけだよね。三者というのは杉元&アシリパ、土方歳三、第七師団(鶴見中尉)。この三者は実は共通する動機があって、それは「過去に囚われている」ということ。

杉元は故郷に残してきた思い出に、土方歳三は自分が所属していた新撰組、というかいわば「もう既に時代遅れとなってしまった武士社会」に、鶴見中尉は報われることの無かった日露戦争で散った部下たち、いわば「軍人としての後悔」に、囚われている。そういう点では三者とも「過去の奴隷」とも言えて、結局同じ存在なのだ、とも言える。

そして、主人公である杉元だけが「未来」を味方につけている。未来とはそう、アイヌ語で「未来」を意味する名を持つ「アシリパ」のことです。アシリパの存在こそが彼を主人公たらしめていると僕は思っている。

アシリパはアイヌの娘なわけだから最も古い「過去」を背負っている存在とも言える。杉元より土方歳三より鶴見中尉より昔からアイヌは北海道に居たわけだからね。でも彼女自身は過去に囚われることなく(アイヌの伝統は大事にしているけども)、自分自身で「私はアイヌの新しい女だ」と言うように未来に向かっている。

三者(杉元、土方歳三、鶴見中尉)の男が過去に囚われていて、女性のアシリパだけが未来を観ている、というのはとても現代的だとも思うけど。

ということで、おすすめです、「ゴールデンカムイ」。

十字軍物語

2016-12-10 23:29:24 | 
塩野七生の「ローマ人の物語」はたいそう面白く全部読んだ。

僕は文庫版で読んでいたんだけど、毎年、9月位に最新刊が発売されて「おお、もうその季節かー」と思って文庫本を買ってローマの話を読むのはとても楽しいことだった。

「ローマ人の物語」も全部読み終わり、その後「ローマ亡き後の地中海世界」が発売され、そのあとに「十字軍物語」が発売された。


十字軍物語〈1〉

僕は「まぁ、文庫本で読もうかなー」と思っていたんだけど、これがまたなかなか出ないんですよ。調べたら「十字軍物語」が出たのって2010年。もう丸6年経とうとしているのにね。まぁ、そういうところは色々事情があるだろうから文句を言っても仕方がない。

ということで読み始めてしまいました。

あのねぇ、、、おもしろいね!!

僕は学校で世界史とかまったくやってこなかった人間なので十字軍についてもほとんど知識がない。そういう人間からしてみるとまったく新しい話でドキドキしますよ。

「カノッサの屈辱」(言葉だけは知ってる)というのが契機になったんだねぇ。。

すごーく大雑把にまとめてしまうと要はキリスト教とイスラム教の戦いなわけでそれって現代社会でも終わってないといえば終わってない。

カノッサの屈辱は西暦1077年の話で約900年前の話。うーむ、歴史というのは興味深いね。

まだ1巻だけだから、始まりの始まりだけなんだけど、こういうの読んでると例えば三国志における反董卓連合の成り立ちとちょっと似てるな、と思ったりする。

歴史、というか結局のところ人間のやることってここ2,000年くらい変わってないのかも知れないね。


ローマ時代の話もずいぶん「人名」で苦労したけど、今回も人名では苦労している。特にイスラム側はなかなか耳慣れない。スルタン・アルスラン、ヤギ・シヤン、ケルボガ、アフメド・イヴン・メルワン、、などなど。

ということでノートにメモしながら読んでる。

更に中東の地理ってのもなかなか難しい。(そうだそうだ、学生時代、地理も苦手だったんだ) レバノン、シリア、イスラエルあたりの地名がね~、なかなかわからないですよ。

ということでテーブルの上をこんな風にして読んでます。

受験生みたいだ(笑)

鶏ハムバーガー

2016-12-07 23:04:43 | 食べ物
前に鶏ハムの話をした。

こちらね→鶏ハムうまーい!

かなりの頻度で鶏ハムを作ってます。スーパーで鶏胸肉が安売りされてるととりあえず買う。で、冷凍しとく。

冷凍鶏胸肉からのハム作りはこんなスケジュール。

冷凍鶏胸肉を冷蔵庫に移して解凍(18時間)

解凍された鶏胸肉を汁につける(18時間)

ラップにくるんでお湯につける(12時間)

時間はほんとに適当。

たとえば、1日目の夜に冷蔵庫に入れて、次の日の夕方に汁につけて、3日目の昼にお湯に入れて、晩御飯に食べる、みたいな感じ。

18時間が12時間になろうが24時間になろうが大した問題では無いと思う、多分ね。

時間はかかってるけど調理時間は合計でも30分かかってないから楽と言えば楽。

出来た鶏ハムは酒のつまみにもなるしご飯のおかずにもなるし、パスタの具にもなるし楽。

最近、美味しいなと思ってるのは鶏ハムバーガー。


レシピをご紹介しましょう。

まず、パン、なんでもいいんだけど今回はロールパン的なもの、を半分に切ってトーストします。

焼きあがったら軽くバターを塗って柚子胡椒を塗ります。

もちろんマスタードがあればそれでもいいんだけどウチには無いので柚子胡椒。お好みだけど、鶏ハムがあっさりしてるので柚子胡椒の塩分が意外と合います。多めでもぜんぜんいいです。

そこにスライスした鶏ハムを載せる。

その上にキャベツの千切り。

スーパーで切ったのが売ってるから使ってるだけでまぁ、なんでもいいです、レタスでも。ニンジンとか入ってると色合いがいいんだけどま、いいやね。

そしてマヨネーズ。

出来上がり。


美味しいよ。

「君の名は。」を観てきましたよ

2016-12-02 20:31:09 | DVD、映画
「この世界の片隅に」が大変素晴らしくて、「いやもうこりゃ今年ナンバーワン級だなー」と思ってた。

「少なくとも今年見たアニメーション映画ではナンバーワンだろう」と思っていたんだけど、我ながらちょっと待て、と。今年は大ヒットした「君の名は。」があるよね。流石にこれを見ずに「今年のアニメナンバーワンはこの世界の片隅にだ」と断言するのもなぁ、と思って見てきました。


「君の名は。」



良かったですよ!

ストーリーだとかバックグラウンドだとかは別にまぁ僕が話すことでも無いだろうと思うので話しません。

あくまで見た感想。

あのね、綺麗だね~、映像が。ちょっとびっくりしました。日本のアニメの「美しさ」というのはもうここまで来てるの??と驚きましたよ、まじで。

ヒロインが住む町(ちょっと田舎なんです)の緑とか空の青さもきれいだし、雨が降っている東京のアスファルトに映る信号の色だとか、、もうびっくりしちゃいましたよ。

あとね、これはアニメならではなんだけど「実写では絶対にできないカメラワーク」というのがやっぱりワクワクした。カメラ(アニメでカメラというのも変だけど、つまり視点)がヒロインの周りをぐるぐる回りながら空に上ってグーンと別の町まで飛んでく、ってのはこれはいまのドローンカメラでもなかなか難しいだろうと思う。

こういうアニメならではのものが見られるのはちょっといいね。

技術的には「世界の片隅に」も「君の名は。」もどちらも素晴らしいものがあるなと思った。

「君の名は。」のストーリーだけどさ、これは確実に「とりかえばや物語」の要素があるよね。

「とりかえばや物語」ってのは平安時代の物語で、内気な男の子と快活な女の子が逆に(つまり男の子なのに「姫君」として女の子なのに「若君」として)育てられる、という話。なんでだか、日本人ってこういう話好きじゃないですか?大林宣彦の「転校生」もそうだしさ。

で、「君の名は。」で何がいいかって、もちろんいろいろいいんだけど、

小野寺先輩でしょう!

いいよね~、こういう年上の女性。たぶん、この人はすべてわかっているんだよね。(あるいはすべてわかっているように演じている) そして、主人公に何かを求めているんだけど、、それは得られない、それもわかっている。

いいキャラクターですねぇ。。誰が声をやっているのかまったく分からず観てましたけど、エンドロールで「ああ、この人が演ってたのね、納得」と思いました。素晴らしいです。

観る価値は確実にある映画だと思いますよ。




ちなみに、ゴジラの新作映画と「君の名は。」と「七人の侍」(4K版)が劇場で観られるなんて、今って何年だよ?と思うね。

(奇しくも1954年に「ゴジラ」「七人の侍」「君の名は(第三部)」が公開されている)