浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

一山百文

2014-10-29 16:08:01 | 日記
先日、福島市に行ってきました、出張だけどね。

もうずいぶんと木々が色づいていて、天気も良くて非常に気持が良かった。
 
仕事で福島に行くと、ついレンタサイクルを借りてしまう。出張なのでバスとかタクシー使ってもいいんだけど、僕の福島での仕事ってのは駅近辺が多いので自転車のほうが気持ちがいい。

そもそも公共交通機関ってそんなにすきじゃないのよね、待ち時間があるでしょ。

福島駅では公共のレンタサイクルがあってもちろん無料で借りられる。自転車もちゃんとした3段ギア付きのしっかりしたものよ。こういう季節は自転車がちょうどいいね。ちょっと時間があるから遠回りしてみたりして。

震災から3年以上経ったとはいえ、福島市内にはいたるところのに放射線計がある。(もちろん、正常に、人体に影響のない数値を示している)


東京から新幹線で福島に向かうと白河市を越える。これは栃木から福島に入ってすぐのところにある。ここには昔、白河の関という関所があって関東と東北を分ける関所だった。「白河以北」と言えば白河の関より北、つまり東北・北海道のこと。

「白河以北、一山百文」というのは「白河から北の土地は一山百文の価値しか無い」という意味。

誰が言ったか知らないけどずいぶん失礼なことをいう人もいたもんだ。

この澄んだ空気とか、紅葉の美しさとか、何より住む人々の人柄の良さは金に替えられるもんじゃない。一山百文と言いたい奴には言わしとけばいい。

マッサン観てます

2014-10-24 17:18:14 | DVD、映画
むーぎーは泣き~むーぎーは咲き~、明日へ育っていく~♪

いいですね、中島みゆきは。

いかがですか、皆さん、観てます?

NHKの朝ドラ「マッサン


朝ドラ初の外国人ヒロインということで事前に「へー」と思ってたのと、偶然、ドラマ開始前にこのドラマの舞台となる「ニッカウィスキー余市蒸留所」に行ってきたので「ま、ちょっと観てみよかな」と思って観たらハマっています。

ちなみに余市蒸留所に行った時の写真。
 


まずね!エリーが可愛い!もうこりゃ参ったね。

最高だったのがエリーが豆を箸でつまむ練習してたときのやつ。

やっと豆を箸でつかめて「Look that, Look that! I dit it,, エートー、オオキニ!ネコ!チガウ、、デキタ!」って時。なんでそこでネコが出てくる?面白かったなぁ。

エリーさん役のシャーロット・ケイト・フォックスさんは英語が非常に綺麗でいいです。スコットランド訛りかどうかはよくわからないけど(たぶん、違うんじゃないかな)、それでもここ最近のアメリカ英語な感じがしなくて、「あ、いいとこのお嬢さんなんだろうな」というのが英語のセリフだけでも感じる。

あと鴨居商店の鴨居の大将最高ですね。あのまったく悪気ないんだろうし仕事はすごく出来るんだろうけど、人の話を聞かない感じが素晴らしい。(褒めてます) そのくせ、大事なことはしっかり覚えているところが本当にいい大将だなと思う。

この段階で2つだけ予言をしておきます。

まず、この劇中ではニッカウィスキーでは無くドウカウィスキーになるみたいなんだけど(第一回にドウカウィスキーのスーパーエリーってラベルが出てる)、これはおそらく劇中では「北海道果汁」から「道果」=ドウカ、になるんじゃないかと思う。ニッカのほうは「大日本果汁の日と果でニッカなので。

それから鴨居商店は現実ではサントリーの前身なわけだけど、劇中ではなんという会社になるか。僕は「キントリー」の可能性が高いんじゃないかと思っている。鴨居「きんじろう」のキンをとって。

ま、それはどうでもいいか。

このドラマ、すごく脚本と演出が上手いなぁと思っている。

例えば10月21日の回ではこんなシーンがあった。

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住吉酒造の食堂で社員が優子さんのお見合いについてうわさ話をしている。案外、結婚前になって不安になって今頃「みだれ髪でも読んでるんちゃう?」というセリフがある。そして部屋に一人でいる優子さん、その手には文庫本が、書名は見えず表紙だけ見える。その本をおいたところでエリーがやってくる。
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これね、すごく冒険的なシーンだと思う。場合によっては、何一つわからない、という人だっているかも知れない。「え?みだれ髪って何?この本なに?」ってなってもおかしくない。

ただ、「みだれ髪」を知っていて、そしてその中の代表的な句を知っていたら、「おお!」と思ってしまう。

「みだれ髪」は歌人・与謝野晶子の処女作、として知られているけど、実は初版発行時には与謝野晶子は与謝野姓ではなく鳳晶子だった。

この本の中の一句「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」が特に有名で、歌人・俵万智が現代口語に訳している。いわく「燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの」。

これはこの本の編集者、与謝野鉄幹を思って歌った句だった。この本出版後、与謝野鉄幹は妻と離縁し、晶子と結婚。そして歌人・与謝野晶子が誕生する。当時はまだまだ色々、厳しい時代で、与謝野夫妻は非難を浴びる。。

…という時代背景を知っていれば、優子さんが読んでる本の表紙を「みだれ髪だ」と気づいただけで、家のために結婚しなければ行けない優子さんの気持ちがわかるだろう。

という奥深い脚本になっている。

素晴らしいですねぇ。常々、日本の映画・ドラマは何でもセリフで説明しすぎ、と思っているんだけど、朝ドラでここまできちっと省略しているのは素晴らしい。もし凡百のドラマであれば、

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本を持っている優子
「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」とつぶやく。
そして「はぁ」と溜息をつく
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なんてことになりそうだ。でもね、それじゃダメなんですよ。

もしそうしたら「優子さんはお見合いをしたくない」とわかっちゃうじゃないですか。大事なことは「わからない」ということなんです。それは観ている人が判断すればいい。「ほんとは優子さんはお見合いしたくなかったのよ、だってみだれ髪読んでたし」「いやいや、それは単なる偶然じゃない?」とかそういう「わからない」部分が「語りたい部分」になるわけで。これはつまり「桐島化」ということです。桐島の話をしだすと長くなるのでもうやめますが。

こういう「観ている人が考える余地」というか「意図的な余白」がある作品というのは、映画でもドラマでも名作だと僕は思う。

それから冒頭にも書きましたがあとやっぱり中島みゆき力はすごいね。主題歌「麦の歌」なんてもうイントロで泣いております。

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懐かしい人々 懐かしい風景
その全てと離れても あなたと歩きたい
嵐吹く大地も 嵐吹く時代も
日差しを見上げるように あなたを見つめたい
麦に翼は無くても 歌に翼があるのなら
伝えておくれ故郷へ ここで生きてゆくと
麦は泣き 麦は咲き 明日へ育ってゆく
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もう中島みゆきの歌で泣いて、ウィスキー飲みたくなって。困ったドラマですな。僕はNHKオンデマンドで観てるから夜に観ているんだけど、こんなのリアルタイムで朝から観てたら仕事にならんです。

相棒

2014-10-21 00:18:47 | 音楽
ギターを習ってもう1年半になる。

多くて月に2回、たまにまったく行けない月もあるけどレッスンに通っている。

前に「こういうのは楽しい時期とそうでもない時期の繰り返し」という話を書いた。ゴールデンウィークから夏にかけては、そんなに楽しくなかったけど今は楽しいです。

結構毎日、家でギターをちょこちょこ弾いている。まったくうまくはならないけど、「まったく弾けない」というレベルでもない。非常に簡単なものなら何とかね。

ここ最近の課題曲は「大きなのっぽの古時計」のメロディと「サボテンの花」のコード。

ギターという無機物でもほぼ毎日触っているとなんとなく愛着が生まれてくる。

昔、イチローが小学生に野球を教えているところをテレビで観たことがある。「どうしたらイチローさんみたいにヒットを打てるようになりますか?」との質問にイチローは「バットを大事にしなさい」と答えていた。

これ聞いて「だよなー!」と思ったです。

大事にしてる道具はいざって時に助けてくれる。そうじゃない道具は必ず裏切る。スピリチュアルな話じゃなくて本当のことです。

それは僕は中学生の頃、剣道やってて思ってた。

僕は竹刀を大事にしてたから、その時、竹刀の気持ちがわかる気がしたもの。

そういう話って「道具を使う」スポーツをやってる人はだいたいわかってくれる。

昔、甲子園出場経験のある人と話していたら、その人はバットと一緒に寝てたとのこと。だけどグローブとは一緒に寝て無かったのでよくエラーをしたらしい。佳話だ。

ギターにせよ、例えば自動車、バイクなんかでもよく「相棒」という。それは単なる例え話じゃなくて本当のことだろうと思うね。

この気持ち、なかなか伝えづらいけど、僕のギターは買って2年になるけど、先日初めてステッカーを貼れた。自分の物なので貼ろうと思えばそりゃいつでも貼れるんだけど、そんな気持ちになれなかったんだよね。

ステッカー貼ったら調子に乗っちゃってジョン・レノンのサインも書いちゃった。

やっとギターと仲良くなってきた感じがします。

と言いつつ最近、新しいギター欲しかったりもするんだけど。。今のギターは大きいので少しコンパクトなギター欲しいなぁ。。

黒豚

2014-10-16 18:26:01 | 食べ物
朝起きた時から「メンチカツ定食が食べたい」と思ってた。そういうことありますよね?ない?ないならいいですけど。

その日は鹿児島に行かなきゃいけなくて飛行機で鹿児島着いたらちょうど昼時。黒豚メンチカツなんていいすね~と思ったんだけどあまり時間はない。つーことで駅近くでメンチカツを探してたんだけどメンチカツ屋なんてないのでとりあえず目に入ったとんかつ屋に入った。で、残念ながらそこにはメンチカツ定食が無いの。仕方ないのでとんかつ定食食べましたよ。

でね、ここからですよ。

そのとんかつがね、

うまいんです!

え?なにこれ?って感じで。いやいや普通のお店なんですよ。値段だって普通。でもね~脂身のところがジュワッとしてて、何か不思議な薫りがある。普通に箸でカツを一切れつかんで口元に持ってくでしょ?その瞬間、「ん?これはなんだ??」という薫りがあるの。もちろん嫌な薫りじゃないけど、決して無視できない強さの薫り。いやいや美味しかったですねぇ。

で、後で調べたらこのとんかつ屋さん、川久という結構な鹿児島の有名店でした。知らなんだ~。

色んなところで色んなものを食べて、最近の持論がある。

それは(お金のことを考えなければ)「牛豚は日本のどこにいても美味しいものが食べられる。でも、鶏は地鶏をその土地で食べるのがうまい」ということ。

どういうことかと言うと、例えば神戸牛なんて東京で食べてももちろん美味しい。でも鶏はやっぱりその土地で食べるのが美味しい。昔、愛媛でいただいた伊予鶏なんてほんと美味しかったですよ。もうね、伊予鶏の玉子かけご飯を塩で食べたときなんて飛び上がったもん。

僕の理論だけど、やっぱり鶏は「鮮度」なんじゃないかと思う。地鶏をその土地で食べる、というのはつまりしめてから時間が経ってない、からうまいんじゃないかな?

逆に牛肉はそんなに鮮度重視じゃなくて大事なのは熟成度でしょ?

と、思っていたんだけど、豚肉に関しては僕の中で結論が出てなかった。

豚肉大好きだからどこで食べても美味しいしさー。

でもね、やっぱり鹿児島の黒豚は美味しいね。

それが大人の言い方ってもんでしょう?

2014-10-09 19:17:15 | 日記
今年も都道府県魅力度ランキングが発表されました。

前年のこの話についてはこちら→「意外と茨城」

前年に書いたの読み返して、自分でも「怒ってるな~」と思いますね。まぁこんなん読み飛ばしときゃいいのにね。

前年につづいて我が故郷、茨城は最下位。

自分が生まれ育って、いや別に他の人以上に故郷に愛着がある方でも無いけど(実際、そこを出てしまっているわけだし)、それでもよくわからない人 から「あんたんとこ最下位よ」と言われたらそりゃ、しらねーよ!バカ!て言うしか無いよね。(まぁ、お下品ザマスねー、オホホ)

「47都道府県、どこも魅力的でランキングなんて付けられないですよね~、ある意味、どこもナンバーワン!」と何故言えない?それが大人の言い方ってもんでしょうよ。

いやいや、わかりますよ、いろんな側面から調査して客観的なデータに基づきランキングにしてるんでしょうよ、わかりますよ。で、広告会社とか企業 がこのランキングを元に色々商品を企画するんでしょう、その意味では役立つランキングなんでしょう。

でもね、腹立つんだよなぁ。。

前も書いたけど、茨城って意外といいところですよ。先日、実家帰ってバーベキューをしたり、人を案内していて「やっぱり意外といいとこだよなぁ」 と思った。先週もちょっと帰って同級生と飲んだんだけど「住むところとして決して悪くないよなぁ」と感じた。


そういえば腹立つつながりで、腹立つ話ばっかりして恐縮だけど、先日、ちょっと用あって六本木行ってエレベーターで地上に上がっていたらなんとな く腹が立ってきた。「あれ?なんで俺、腹たってるんだ?」と思って考えてたら、壁にずっとこういうポスターが、ほんとにずーっと貼ってあるの。

ご存じない方もいらっしゃるかも知れないけど、大江戸線六本木駅ってかなり深くてエスカレーターを4回くらい乗らなきゃいけない。その間、ずっ と。

なんか外務省プレゼンツでODA(政府開発援助)をアピールする番組のポスターみたい。

「バングラデシュでは日本の支援で全長5キロの橋を建設。36時間もフェリーを待っていたのが20分で渡れるようになりました」
とか
「ミャンマーでは日本企業の協力を得て通信インフラを大幅に拡大。国民の大半が携帯電話を持てるように開発が進んでいます」
とか。
そういうのがずーっと、ほんとにずっと、壁に貼ってあるの。

もうね、しらねーよ!バカ!(オホホ、お下品ザマスね~)

いや、もちろん価値ある援助をしたんでしょう、その国の方々も喜んで頂いているんでしょう、それは日本国民の税金でやってるわけだから国内で周知 する必要性もあるんでしょう。それはわかりますよ。

でもね、言い方ってもんがあるじゃないですか。なんかね「ほら、これも日本がやったこれも日本がやった、こんだけやってんだから向こうから御礼言われて当然よね~」みたいに感じるのよね。

「いえいえ、大したことはやっておりません、お役に立てたのであれば何よりです、いや御礼なんてそんな水臭い。お互い様じゃあないですか」って何故言えない?それが大人の言い方ってもんでしょう。


こんなのでいちいち腹を立てずに「まぁこういうのもあるよね~」ってのが大人の品格なんだろうけど、いいの、ぼくチン、子どもだから。

メガネ・メガネ

2014-10-06 09:43:23 | 日記
うちの会社でまぁ同じチームの人が10人くらいいる。そのうち、3人がメガネをかけている。

ある飲み会の日に、いつもはメガネをかけてない人がメガネをかけてきた。聞いたら「コンタクトの調子が悪くて」とのこと。へー、眼わるいんですね、という話をしていたら実は10人中3人メガネ、6人コンタクトでした。

驚くね~。

自慢じゃないけど、と断ってもこの時代に僕の年代だと自慢になってしまうんだけど、僕は眼がいいです。

裸眼。

裸眼と言うともうほんとに驚かれますね。

コンタクトは入れたこと無い。さすがに最近は夜、車を運転する時は少し見づらいので一応、眼鏡は持ってる。スポーツ観戦の時なんかにも使う。それでも免許更新の時の視力検査はひっかかったことが無い。

健康診断の結果をちょっと見てみたら前回(昨年12月)が左1.5/右0.6、その前が左0.9/右0.7、その前が左1.5/右0.9だって。とはいえ傾向としては悪化傾向なのかなぁ~。気分的にはそのときの運次第と思っているんだけどね。

僕の考えとしては1.0ないと「悪い」という感じなんだけど、いま、そんな人はほとんどいませんね。「コンタクト外したら0.1無いです」とかいう人もいてほんとに驚かされる。

僕自身が眼が悪くならないように何か気をつけているかというとまったくそんなことない。

子供の頃からテレビ観てたし、ゲームもたっぷりやった。何より暗いところで本を読むことも多かった。今ではほとんど毎日パソコンに向かって仕事をしているし合間にはスマホを観ている。

その経験から言わせていただくとこれはもう遺伝なんじゃないかと思う。

うちの母の家系はみんな眼がいい。母は50歳くらいからさすがに老眼になって眼鏡をかけているけど、それまでは両眼2.0というまさに動物的な視力の良さでした。子供の頃、母の実家で親戚一同集まると叔父叔母で眼鏡の人なんていなかったよ。コンタクトがうちの地元に入ってきたのなんてここ2,3年じゃない?(←地元民だから言ってもいい田舎ギャグ)

でも最近は皆さん、眼悪いんですね。いや、コンタクトしたこと無いけど、それは大変だとは思う。

コンタクトのシステム自体がよくわからないんだけど、あれでしょ、ワンデイだかワンウィークで外さなきゃいけないんでしょ?消毒液とか必要なの?最近は使い捨てメインですか?そのくらいシステムがわからないので恐縮なんだけど、とにかく手間だよねぇ。

おそらく僕はこのまま老眼まで行くんじゃないかと思う。うちの母親だってさすがに老眼にはなったから、僕もいつか老眼になるだろう。そのときにはめちゃくちゃかっこいい眼鏡作っちゃおうかなと思ってます。