浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

するめ何つけるか問題についての緊急提言

2009-08-28 23:51:58 | 日記
とにもかくにもするめってのは一人酒にはいいツマミなんです。

酒飲んでるときにはたとえばホカホカのものなんかはツマミに適さない。やっぱりホカホカだと「早く食べないと」という意識が先行しちゃって酒をほっといてそっちを食べちゃうからね。

冷奴なんかも一人酒の時には他の事(たとえばテレビ、読書)なんかに目をやってるのでその中では食べづらい。

枝豆もいいけど、どうしても、つかんで中身を出して、という作業が面倒になってくる。

その点、スルメはね。

手で食べてもべたべたしない。ほっといても冷めるわけじゃない。消費期限も長い。

そういう意味でベストなツマミ。

だけんどもするめに関しては世界を揺るがしかねない、国連で話し合うべき大きな問題があるよね。

それは、なにをつけるか、という話。

もちろん基本はマヨネーズでしょうね。

たぶん、するめって日本において昔から食べられてたものだと思うんだけど、マヨネーズを知らずにするめを食べてた古来の日本人には本当に同情するね。

僕はマヨネーズなしではするめ食べれない。硬いけれど旨味成分をしっかりと内包したスルメにちょこっと、場合によっちゃあたっぷりとでもいいんだけどマヨネーズをつけて食べるこの喜び。このベストマッチっぷりにはノーベルベストマッチ賞を上げたいくらい。




じゃ、なにも問題ないじゃん、とあなたは言うかも知れない。

もしそう言うなら僭越ですけど言わせていただきましょう。

あなたはなにも分かってない!この金色夜叉!!

確かにスルメにマヨネーズは合います。ああ、合いますいま会いにいきます。

ただどうもマヨネーズだけではパンチがない。

昔、僕は子供の頃、マヨネーズに醤油まぜたヤツで食べてたけど。

でもね、もっと美味しいのはそれにちょっとした辛味が混じったときなんだよね。そう思いませんか?

思わないああそうですか。

マヨネーズ&辛味コンビとして一般的なのはするめ&マヨネーズ&七味唐辛子でしょう。

悪くないね。汎用性も高い。コマイの干したの、コマイちゃんとしたの、え?誰が?ま、いいや、カワハギ、その他、乾物系のツマミにはだいたい合うよね。

でもね!僕はここで敢えて提言したい!

するめに、わさびマヨネーズという方法を。

これがね、悪くないんです。さわやかな辛味でね。ぜひお試しいただきたい。

そして更に提言したい!

ハラペーニョマヨネーズという政策を。

これまたスルメという和、マヨネーズといういわばニュー和にメキシコから吹く風という意味のサンタナが混じった感じでさわやかな風味。

そうなってくると「黙ってられないアルヨ」と口を出してくるのが中華系ですな。イエス、ラー油マヨネーズというのも悪くない。ちょっと油油っぽいけどね。

日本、中国、メキシコ、といわばウルフマン、ラーメンマン、キン肉マリポーサときたらこれまた一言言いたいのがイタリアでしょう。イエス、カニベース。実はイタリア出身35歳、超人強度2。

2!(笑) もはや超人じゃなくて一般人でしょww

話ずれました。

上記の各マヨネーズの仕上げに、イタリアンちっくに、パルメザン粉チーズをかける、というのだって捨てたもんじゃマンマミーア。



なんて、冷蔵庫の調味料入れを探りながら色々やってると、するめ食ってるんだかマヨネーズ飲んでるんだかわかんなくなるけどね。

忙しくないよ、暇だよ

2009-08-25 21:19:30 | 日記
夏休みは遠い記憶だなぁ(涙)

色々夏休み中にやろうと思えば出来たんだよなぁ(涙)

どこに行ったってパソコンは持ち歩いてるんだから…。

いや、パソコンが無くたって手帳はあるし、携帯はフルブラウザだからネットみられるし…。


と、遠い目をしたくなるほどやることはパツパツです。

先週月曜日に夏休みが終わってから、
月曜旭川
火曜札幌
水曜函館
木曜仙台
金曜岩手
土曜有楽町でイベント。浅草⇒有楽町を2往復。
と、いう楽しいスケジュールでございます。

だいたいね、東京の人たちは北海道と東北を同じエリアだと思っているのがおかしい。

札幌と函館だって結構遠いよ。

そりゃ飛行機使ったって札幌駅から函館駅ったら3時間はかかっちゃうからね。

函館から仙台だって簡単に「南下してくればいいじゃん」とか言うけど無理ですから!一回東京戻って北上、ですから。


こういうときにブログって更新しちゃうんだよね、現実逃避で。


で、唐突だけど、最近思うんだけど、やっぱり地方は大変だぁ。

北海道でもさー、人口のある旭川だって、結構空きテナント目立つ。丸井今井が撤退する(したのかな?)だとか西武が撤退だとか。旭川でもそうなんだから、岩見沢なんてのはもっと大変そう。

本州でもこないだ、岩手の北上、一ノ関ってところに行ったけどそのあたりなんてほんと人いなかったですよ。

駅前のアーケード街も閉まってるシャッターが8割、という感じで。

はてさて、どうすればいいのやら。

もしこういう街を活性化することが出来ればそりゃみんな喜ばれるよな。うん、だから芸能人の知事とかが流行るのも良くわかる。

明らかに宣伝効果あるもの。

と思ってると近々選挙ですよね。

一有権者として僕もちょっとは考えましょうかね。

さーて来年は

2009-08-24 22:15:16 | 注目サイト
毎年この時期になるとこの話をしてるんですね。

来年の手帳の話です。

2005年からずっと「ほぼ日手帳」という手帳を使ってます。

手帳なんてものは完璧なものはありえなくてメリットデメリットがあるものなんだろうけど、少なくとも僕にとってはこの手帳はデメリットのほうが少ない、んです。

なもんだから使い続けて今年でもう5冊目。

特にこの手帳はカバーがかわいくてですね。

今まで僕の歴代のカバーは、
2005年:マンゴーイエロー
2006年:レッド
2007年:レッド(革)
2008年:パープル
2009年:レッド
と、赤多目。

やっぱねーもともと赤が好き、ってのもあるんだけどスーツに赤って似合うのよ。更には赤似合うのよ、僕ちん。

2008年がパープルだったのは単にその年は赤がなかったからなだけでもしあったら赤にしてたと思う。

で、来年のカバーももう発表になってます。

なんとまぁ今年は52種類。

さて、どうしようかな~。

今年に続いて赤、ってのも芸がないしね~。

今の所、気になってるのは


熊さんが可愛い。でもなぁ、ちょっとスィート過ぎるかな。


アフリカの柄だって。


グレーだから無難だよね。書いてある文章は「私は忘れない」だって。


メッシュなんだってー。オレンジなんだけど渋めでいいね。


麻を織り込んだデニムだって。さわやかだね~。


と、定番の赤。

このあたり。

さーて悩ませてもらいましょうか。

結局、いわくつきの場所でカツカレーを食べた。

2009-08-23 23:10:00 | 食べ物
で、カレーの話してたらカレーが食べたくて食べたくて。

もう禁断症状みたいな感じで食べたくて仕方なくなってきた。

僕の住んでいる浅草は本当にいい所だと思うんだけど気合の入ったがつんとしたカレーの食べられるところがあまりないんだよね。それだけが不満。

ぱっと浮かぶのは夢屋なんだけどここは上品過ぎてがつんとしたカレー欲を満たす感じじゃないんだよね。

とかぶつぶつ考えててそういえば浅草ROX近くにカツカレー専門店があるのを思い出し「カレーカレーカレー」とつぶやきつつ原付を飛ばす。

バレーカレー

ここは浅草ROXの向かいでいい場所ではあるんだけど、僕が浅草に来て以降、テナントが変わりまくってる。

新しい店が出来てはつぶれ、というのを繰り返す場所があるよね。

この場所に2個前くらいにあったYummy spiceというカレー屋は悪くなかったけどなぁ。夜はオイスターバーなんで生牡蠣も食べられて。

ということで今日はバレーカレーのチキンカツカレー。

悪くないですよ。

少なくともこのお店を僕が評価したいのは価格。通常のカレーのMサイズが480円。えらい。カツカレーもSサイズなら500円。Lサイズという大盛にしても750円、そして更に!更にだよ!LLという特盛、XLサイズという超大盛でも大盛と値段変わらず750円!

素晴らしい!頑張れ!!

「カレーじるが足りない!」ってのは僕と大御所東海林さだお氏の共通の主張ではあるんだけど、ここでは「カレールー大盛100円」というメニューもある。

ルーのパンチは幾分物足りないところもあるけど、決して努力が足りない店ではないね。

このいわくつきの場所でいつまで持つか分からないけど頑張ってほしいもんだ。

愛すべきカレー中毒がニューヨークにて

2009-08-23 17:09:47 | 食べ物
ネットでちょっと嬉しくなる記事を見つけた。

「日本のカレーライス」をこよなく愛する外国人記者が語る「ゴーゴーカレーNY店」

こんな文章から始まってます。

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日本のカレーは、世界で最も完成されたカレーだ。これに異を唱える人がいるとすれば、理由はただ1つ、日本のカレーを食べたことがないからだ。
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もう!嬉しいこと言ってくれるじゃないですか!

どうやらこの外国人記者は金沢大学の学食で初めて日本風のカレーに出会ったらしい。どうにも渋いね。

最初にカレーを食べた時の表現が興味深い。
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その豊かでクリーミーな味わいを出すのにどんな材料を使っているのか、私にはほとんど分からなかったが、クラックコカインが入っていることはまず間違いないと思われた。
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あはは。間違ってる間違ってる。コカインは入ってない。(えーっとたぶん) いやいや入ってない。カレーにはまってしまう気持ちの表現としては良くわかるなぁ。

それ以来、日本風のカレーが大好きになり、日本に来るたびにCoCo壱番屋、カレーショップC&C、リトルスプーンなんかを食べ歩いてるらしい。C&C、リトルスプーンというところが渋い。

この人にすごく共感をもてるのがカレー好き、と言っても決して小難しいカレー専門店の話を出すのではなくて何処にでもあるカレー専門店の話ばっかりしているのがいいね。こういう人に悪い人はいない。

カレー中毒についてはこう言っている。
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ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなのと同じように、私は日本のカレーを愛している。ヘロイン中毒との唯一の大きな違いは、ヘロイン中毒は長期間ヘロインを断てば中毒でなくなる点だ。
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どうにもたとえが大げさなような気がするけど同じカレー中毒者としては気持ちはわかる。

で、その人がニューヨークでゴーゴーカレーを見つけた、というのがこの記事の主題ね。

ゴーゴーカレーってのは僕も行ったことがあるけど(そのときの話はこちら)、正直、カレー専門店としては僕にとっては中位層に位置するチェーンだな。好きな人には悪いけど。量は多かった覚えがある。





うーん、いいねぇ。

昔、アメリカに行ったときにカレーが食べたくて仕方なくなってトランジットのサンフランシスコのレストランで頼んでがっかりした覚えがある。
もし日本のカレー専門店が色々なところに出店してくれるんならそう困ることもないね。

って話しているとやっぱりカレーが食べたくなるんだよな。こまったこまった。

夏の終わりのランブルスコ

2009-08-19 02:32:28 | 食べ物
夏ですねそうですね。

つーっても今年の夏は梅雨もあけたんだかあけてないんだかわかんないし、雨や曇りも多くてどうにもはっきりしませんでしたね。函館に居るんですがこっちゃ寒いよー。

毎年思うんだけど、夏って来る前は「ああ、暑いのやだなぁ」と思いつつ去る時には「ああ、終わっちゃうんだ…」とノスタルジックになりますな。付き合ってるときは「なんだよ、このわがままさは…」ってぷんぷんしてたけど別れて見ると「そんなに悪い人じゃなかったよなぁ…」って感じ。はい、よく分かりませんね。

こないだ空港で荷物の引き取り待ち(なんつーの、要はバゲッジクレーム)をしててぼけらっと見るとはなく見てたら、最近さ、クロックスって言うの?

このサンダル履いてる人本当に多いよね。まさに老若男女、いやお年寄りはあんまりはいてないかもしれないけど。

僕も自他共に認めるサンダル好きだけどあれが売れてる理由は良くわかんないな。いや、別に嫌いじゃないですよ、ただそんなになんでみんながみんな履くのかなぁと思って。履きやすいのかね?

確かにサンダルの癖に足全体覆ってるからどこかにぶつけても痛くなさそうだし、かかとのストラップあるから水にじゃぶじゃぶ入っても脱げなそうだし、ショートパンツはもちろん形的にジーンズにも合いそうだし、色もたくさんあるからカラーコーディネートで遊べそうだし。

なんだよ、欲しいな(笑)

違う、今日はサンダルの話じゃなくてワインとパンとオリーブオイルの話。

夏のあっつーい日はやっぱちんかちんかのしゃっこいルービー、まぁ冷えたビールがアホみたいに旨い。いや、暑くなくても旨いんだけど。うん、冬でも、、、まぁいつもビールは旨いんだけど。

でもね、夕方になるとちょっと風が涼しいなぁなんて日はちょっと落ち着いてワインなんかたいそうようござんすよ。たまにうちのアパートの屋上に上って一人でワイン、という優雅な夕方を過ごしたりする。

不法投棄されてるテーブルがちょうど良くてね。(テーブルと椅子には「警告 このまま放置してあったら捨てます云々」とか書いてある。ちなみに捨てたの僕じゃないからね)

そういう夕方にちょっと人と飲むときなんかに行きたくなるのが浅草のワインバー。

酒の大枡 ワイン館

ここは酒屋さん直営のお店で地下にワインセラーがあってそこからワインを選んで上のバーなんかで飲める。僕はそんなにワインファンじゃないからそこまではしないけどね。

ここで晴れた晩夏の夕方に飲むなら!もう何を差し置いてもお勧めは赤のスパークリングワイン。

あのね、スパークリングワインったら普通白かロゼでしょ?でもね赤のスパークリングワインもめっちゃ美味しい。色がまた綺麗。クリムゾンレッドって感じでね。キングクリムゾン!

このワインを知ったのは人から勧められて。あるときここで飲んでたら行きつけのすし屋の大将もぐうぜんそこで飲んでて「いつもお世話になってます」なんつって注いでくれたんだけどね。

こういうの嬉しいよね~。同行している人に「さすがshowさん、浅草じゃ顔広いですね~」なんて言われちゃったりしてさ。「そんなことないけどさー、あの大将の寿司は旨いよ~今度一緒に行く?」なんつって。で、「こないだはワインバーでご馳走になっちゃって、そりゃお返ししないとと思って来ましたよ、ずいぶんご無沙汰してすいません」って言いたいがためにまたその寿司屋行くわけ。

前フリが長くなったけど。いつもですかそうですか。

だから!美味しいのは赤のスパークリング。

だいたい2、3人で行って最初はそれをボトルでもらって「知ってる?赤のスパークリング、飲んでみ」って勧めて「うわ!美味しい。さすがshowさん、いろいろ知ってますね~」ってのがこのワインバーでの最初の30分のいつもの出来事ですな。

いっつも店員さんに「赤のスパークリングください」って言ってるんだけどさすがにこないだはちゃんとワインの名前覚えとこうと思ってメモってきた。ランブルスコ・レッジャーノ・セッコですって。セッコはたぶんドルチェの反対だから、しょっぱいってことかな。あれ?JOJO第五部に居たね、たしか。ソフトマシーンだった?

このワインがまたね、安い、なんつったって。ボトルで頼んでこの店では1800円ちょい。だいたい2人で行ったらこれでじゅうぶん、という感じだからコストパフォーマンスもいい。

で、つまみはね、この店ではまずマッシュポテト。すごくクリーミーで美味しいいんでお勧め。

あとこの店は一人200円でパンお代わりし放題。

年々パンが好きになるなぁ。焼肉食べ放題、とかは年齢的にも「うーん」と考え込んでしまうところだけどパンお代わりし放題はうれしい。

で!でだ!こっから重要なトコ。

カリカリに焼くわけじゃなくてちょっとあっためた感じの、いい香りがするパンに何をつけるか、ワインバーで。

ガーリックバター。うん、いいね酒のつまみに。何もつけずにプレーンで。うん、美味しいパンだとそれもいいね、小麦の匂いがして。クリームパスタの皿に残ったクリームソース。うーんそれも捨てがたい。ぜんぜんマナー違反じゃないらしいよ。「ソースも美味しかったです」というシェフへの意思表示なんだって。

それぞれいろいろあるけど、僕のお勧めはなんと言ってもオリーブオイル。

写真だとオリーブオイルにバルサミコ酢って感じだけど僕の好みはオリーブオイル(出来るだけいいのがいいよね)にこれまたできるだけ良い塩をぱらぱらとかけたやつ。

あーもうなんつーんすか、Simple as it must beという感じでぱくぱく食べちゃうね。僕、正直これだけでワイン飲めまっせ。

パンにオリーブオイルってのはさ、パンにバターよりも体にいい感じがしません?

4時くらいから、少しずつ暮れ行く夏の町並みを見ながら赤いスパークリングワインと一緒に食べてるとねー、「いやーなんだかんだ言ってもいい生活してるよなぁー」ってほんと思うよ。



※パンにオリーブオイル、って組み合わせが最高に美味しいのはイータリーというイタリア食材店。ここのは是非お試しいただきたい!ちょっとイートインスペースがあってそこで食べられるんだけど300円(だったと思う)で、パン、オリーブオイル、水(ガス入りガスなしどっちも)お代わりし放題。
「私パン♪小麦から出来てるの」って言ってそうなパンに「僕はオイルだよ♪オリーブから出来てるんだ」って言ってそうなオリーブオイルつけて口に含むとほんとうに爽やかな感じが口中に広がるんだから。気分は完全に南イタリア。Molto Buono!って感じ。お試しあれ~。

岩手から流れる血

2009-08-15 20:01:14 | 日記
(タイトルがちょっと物騒だけど別にスプラッタな話じゃないです。)

それぞれの人にとっての「田舎」っていう定義は、まぁ子供の頃生まれ育ったところだったり、父親の実家でおばあちゃんやおじいちゃんのいるところだったり。

僕にとっての田舎、は厳密にいえばそりゃ茨城ってことになるんだろうけど、僕の心の中には岩手、ってのもあるんです。

岩手は父親の実家。

父親の両親は僕の生まれる前に亡くなっているから父方の祖父母というのは僕には記憶がないんだけど、岩手には父の姉がいる。つまり僕にとっては叔母ね。

その叔母さんには僕が子供の頃から色々世話になってて、休みの度に父に連れられ岩手に行った。

リアス式海岸沿いの町で、海も山もあるいい所。

昔は炭鉱や製鉄所があって栄えていたらしいけど今となっては炭の時代じゃないし、製鉄所も寂びれ、いわゆる普通の地方都市になっているけど、それでも行けば行ったで懐かしいな、と思うんだよね。

その町までの行き方は新幹線で新花巻という駅まで行ってその後ローカル線ということでドアtoドアで5、6時間ってとこなんだけど、今回は試しに深夜バスで行ってみました。

上野から乗り換え無しでその町まで行けるみたいなんでね。実は深夜バスって初めて。

夏だからか増便していて僕は3便目。通常の便だと3列独立シートなんだけど、僕のは臨時便だから普通の高速バスみたいな狭いバス。隣の人と間に手すりもなくて「これで8時間かぁ」と憂鬱になってたら、休憩所で(トイレもついてないので休憩所に寄る)よく見たら後部座席はがらがら。特に一番後ろの席が誰も座ってないので「わーい」と独占し、完全ベッド状態。寝ながらウィスキーのポケット便とかグビグビやってたら着いた。らくちーん♪

着いた日は甥っ子と共に適当に観光。

リアス式海岸を眺められるところへ。

少し天気は悪いけど眺めはいい。


その晩は手巻き寿司ってことで買い物に付き合う。


はいこれなーんだ?


答えはウニー♪近くの漁港でウニが取れるのでここではそのまま海水と一緒に牛乳瓶に詰めて売ってます。うまいんだこれが。はっきり言ってこんなの食べちゃうとさー、東京でウニなんて食えないっすよ。

僕はカレー中毒であり豚バラ中毒であり、更には牡蠣中毒でもあるんだけど実はウニ中毒でもありまして。

ウニが食える、となるとウニウニウニウ二ウニウニウニウ二カウさんーと叫ぶくらいウニが好き。

でもねーどこで食べても「やっぱ岩手のウニのほうが旨いや」と後悔するんだよね。それくらいここのウニは旨い。

とういうことで手巻き寿司。

商売やってるうちなので料理は暇な僕も手伝う。

奥に見えるのは僕が作った茶碗蒸し。大体うちの一族ってのは山賊料理で大皿どん、どん!という料理が多い。久々に大勢に料理作るのは楽しいね。

次の日はお墓参り。

ここには僕の父方のじいちゃんばあちゃん、そして叔父さんが眠っている。

この叔父さんの名前を見るたびに感慨深いものがある。

というのもこの叔父さんは体が弱く生まれて4歳で亡くなった。じいちゃんばあちゃんにとっては3人目の子供で、「3人でいいか」と思っていたらしい。でもこの叔父さんが亡くなったことで「じゃあもう一人」と作った子供が僕の父。

なんというかすごく不謹慎かも知れないけどこの叔父さんが亡くならなければ僕という存在は無かったわけで。そう考えるとどうにもうーん、と思うことになる。

お墓参りには従姉妹の姉ちゃんと甥っ子と行ったわけだけど、墓を掃除して、じゃ線香を、という段になって、姉ちゃんから「じゃ伊藤家の人から」と僕が一番に参ることになった。

そこで気づいたんだけど、姉ちゃんと甥っ子は伊藤家の人じゃないのね。つまり叔母の家系なので、叔母は嫁に行っていて苗字が違う。

本当は伊藤家ではない人がお墓のある町にいて、伊藤家の人たち(父の兄の家と父の家)は別の町にいる、という状態のこととか僕はなんだかんだ行っても伊藤家の人なんだな、ということとか考えて蝉の声がうるさくて、僕がお盆にちゃんとお墓参りするのって多分10年振り位だな、とかって考えて持ってかれそうになった。

おじいちゃんのことは話しにしか聞いたことは無いけど、それでも聞けば聞くほど「ああ、俺はおじいちゃんの血を継いでいるんだな」って思うことが多い。細かいところにこだわるところとか食べ物にいちいちうるさいところとか。(母親に言わせると『かっこつけてるだけ』らしいけど)

お墓参りの後、海に行く。浄土が浜という場所で、岩場に囲まれ天然のプールになっている浜。

途中、食堂により名物「磯ラーメン」をいただく。

スープに海水を使っているらしく(本当かね?)磯の匂いがする。具はホタテ、めかぶ、イクラ、ウニ、カニ、ワカメ、、と途中まで数えてたけど数え切れないのであきらめる。とにかく磯三昧。

夜は焼肉。

うちの家系は焼肉に5人で行ってファーストオーダーが「特上カルビ5人前、タン塩5人前、ビビンバ5人前」なんで困る。この焼肉屋はねー、岩手に行くと毎回連れてってもらうんだけど肉が前沢牛で旨いんだ、これまた。小一時間で平らげ(食べるのが早いのもうちの家系の特徴)、甥っ子を連れ出しつぼ八で飲みなおす。甥っ子は高校生だからジンジャーエール。

甥っ子に恋の手ほどきを。どうやらいい感じの女の子がいるらしくてね。がんばれがんばれ。兄ちゃんみたいになっちゃあかんぞ、ってオイ!

岩手滞在中は上記のとおり食べてばっかりいるので体重がヤバイ。

ということで毎朝走る。

旧国道と呼ばれている山を登っていく道があって、そこを30分ほど往復。日頃、上り坂を走りなれてないので一気に疲れる。

疲れながらもこの道を通っていると僕の父の話を思い出す。

父は子供の頃、この国道を登った山側の方に住んでいた。父が子供の頃、父の母、つまり僕の祖母が心臓発作で倒れた。救急車が行くよりも母を背負って山道を降りたほうが早い、と言われて父は祖母を背負い夜の山道を降りた。背負いながら、急ぎながらも母がもう息絶えていることは分かった。

今でも電灯の少ない山道を、息絶えた母を背負いながら下る父は何を思っていたんだろう?

更に思い出す。

おじいちゃんは若い頃、飛行機乗りになりたかったらしい。でも学歴や体が理由でその夢は叶わなかった。仕方なく整備工となり、終戦後は炭鉱夫として働いた。その不遇をおじいちゃんはずっと嘆き続けたらしい。

でもさ、もし飛行機乗りになっていたら。

もしかしたら戦争で命を失っていたかも知れない。僕の父は戦後生まれだからおじいちゃんが戦争で死んでいたら父は生まれていないはず。

今日は8月15日。そういうことも考える。

確実に僕の中に流れる血は岩手の山に囲まれたこの町から始まってる。

写真学一考

2009-08-14 22:35:16 | 日記
夏なんで色々行ってたんですが、どうにも「ぬぬ」って思うことって、たとえば海なんかにいると小さな子供、大体小学生くらいかな、が「写真とってー」ってお父さんとかにお願いしている。

それを受けてお父さんは「はい、撮るよーチーズ」なんてやってるわけね。

何の変哲もない家族のほほえましい光景、と思うかも知れないけどさ、よくよく考えてみると僕が子供の頃ってそんなこと言った覚えがない。

写真、ってのはあくまで撮り手が「撮るか撮らないか」を決めるものであって、撮られ手ってのはその意思に任せるしかなかったと思うよ。

僕が子供の頃だとあくまでカメラを持っている人が「はい、撮るよー」と合図して写真が撮られたものだと思うなぁ。

だってさ、その頃って写真はフィルムであり、一枚一枚、お金のかかるものだったじゃないですか。

今だとデジカメですからね。いくら撮ってもお金がかかるものじゃない。

姪っ子(5歳)とか見てても、カメラ慣れしてるなぁと思います。

それからムービー慣れね。

ぱっと携帯のカメラを向けると「しゃべんの?」と聞かれて「うん、なんか喋って」というと「えっとー、、、」とか普通に喋りだす。

なんとなくそんなことを思っただけです。

夏景数葉

2009-08-09 21:31:59 | 日記
夏ですねそうですね。

でも今年の夏はそんなに暑くないですねそうですね。

どうにも曇りの日が多くて日照時間も少なくて、僕が仕事で回るところは米どころが多いのでどこに行っても「今年は米が不作かも」という話を聞く。

最近町歩いてると目に付くけど結構見慣れちゃったなー、と思うのが佐川急便のセールスドライバーのショートパンツ姿。

僕はいいと思いますけどね。

だいたいもう日本は温帯から亜熱帯に気候が変化してるんですよ。んだもんだからどんどん亜熱帯の、たとえば東南アジアの服装に変化していけばいい。

アロハにショートパンツで仕事したっていいじゃん。

そんな夏の中、仕事でぐるりと東北&関東を回ってきました。月曜山形、火曜仙台、水曜福島、と南下していると見せかけて木曜青森、金曜水戸。

日本は広いね~。

仙台ではRomiyさんが遊んでくれなそうだったんで一人でご飯食べてた。

タマネギ丸焼き。

ブルスケッタ三種盛り。

ジャーマンポテト。

ミラノ風カツレツキッカ、はい、これそれぞれ300円。やっすーい。やすいと言ったらちーまーり。

その後、結局Romiyさんと合流できて立ち飲み屋でぐびりと一杯。この立ち飲み屋がカウンターの中が女性店員4人くらいであふれてる、という女性比率の高い店でした。

んだけんどもこの女性たちがこれまた食う食う。

普通さ、店員さんって食べないじゃないですか。でもここの店員さんはぱっと目を離すと何かしらつまみ食いしてもぐもぐしてる。食べるもの無いと氷かじってる、というおもろい店でした。

次の日はなぜかドッピオさんも合流。海鮮⇒カラオケ、というコース。

その後、青森へ。青森と行ったら僕がすきなのは八戸の屋台村。

夏の八戸ったらなには差し置いてもウニですわー。

(奥はイカと大根の煮付け)


返す刀で刺身定食。あのね、東北は米が旨いんです、とにかく。

仕事もちゃんとしてます。

レンタカーなので斜陽館(太宰治の生家)の前を通ったり

ちょっと(30分くらいかな)遠回りをして竜飛崎まで行ってみたり。

海の向こうは函館山。

あ、ぜんぜん仕事してる風に見えないね。

とはいえ竜飛崎はきれいなところでした。

よく知らないけど紫陽花がめっちゃ咲いててきれいだった。

売店でホタテを焼いてたんで一個いただいてそこのおばちゃんと話してたらこの日は今年一番のいい天気だったらしいですよ。

青森市内を通ってて分かったんだけどその日はねぶた祭りだったみたい。

ねぶた祭りって見たことないから見てみたかったけど飛行機の時間もあるしね~。とにもかくにもハネト(踊る人)の衣装なんか着た女性はきれいでしたよ。もうね、数万組単位でカップルできるんだろうな~。いいんじゃない、みんな付き合っちゃえば。

結局だってさ、こういうお祭りってもともと(大昔、江戸時代とか)はそういう目的のためでしょ?

そういうの見ながら僕は車で空港へ。その日中に戻らないと次の日の仕事間に合わないしね。

帰りの空港では青森名物「味噌カレー牛乳バターラーメン」で晩御飯。

これねー旨いよ!

僕の中でのご当地ラーメンのランキングは一位山形酒田のワンタンメンだけどそれを脅かすくらい旨い。どっちも東京ではまだまだ一般的じゃない、ってのがいいよね。


で、東京で過ごす夏の土日。

土曜の夕方はアパートの屋上に一人、椅子を持ち込んでシャンパン。

不法投棄されてるテーブルが僕にとっては超便利。

ほいで、今日のご飯は夏野菜たっぷりのラタトゥイユ。


夏ですなぁ。

Non fumo.

2009-08-03 23:41:09 | 日記
少し前にイタリアで売ってるタバコをお土産にもらったことがあるんだけど。

日本でも最近はタバコのパッケージに色々注意書きが書いてありますよね。

タバコはあなたの健康を害する恐れがあります

とか、そんな感じ。

でもさ、海外のは違って、もっとストレートなんだよね。うろ覚えだけど、イメージでは、、

タバコを吸うことは自殺と同じ行為です。女性がタバコを吸うと●%の確率で胎児に影響があり…云々

みたいな。

ちなみに今日のタイトル「Non fumo」は、イタリア語で「fumo」は「(私は)タバコを吸う」で、nonだから、「私はタバコを吸わない」という意味ね。


僕に会ったことのある人はご存知だと思いますが、僕はタバコを吸います。

ひっきりなしに吸ってるほどのヘビースモーカーではないけども、ライトなスモーカーかと言われるとそうも言い切れない。

大体、1日1箱(20本)かな。

酒飲んでるときはそれが加速されるので結構多めになる。あとは一緒に飲んでる相手もヘビースモーカーだったりすると本数は増えるよね。相乗効果(よくないんだけど)ってやつで。

いつ頃から吸ってるかというとかれこれもう15年近くか。

どうしても吸いたい、というわけでもなくて、ふと手持ち無沙汰だったから、という理由が大きいんだけどね。

で、今回、タバコを止めました。

やっぱり体も本調子じゃないし。更には各方面から、止めろ、とも言われるし。

前にも半年くらいスパッと止めたことがあるんだけど、僕は毎回「止めようと思えばいつでも止められるよ」と豪語していた。そう言ったら健一氏(実名)が「絶対無理ですって~」となみだ目で言うもんだから「じゃあ止めたらぁ!」って感じでね。そのときは多分、居酒屋で飲んでたんだけどその場でタバコをぐしゃっと握りつぶしてそのまま半年タバコを止めた。

今回もそんな感じでスタート。まだ3週間くらいしか経ってないけど、それほどきつくはないよ。

禁煙を持続させる秘訣は簡単です。禁煙以外のことは我慢しなければいいんです。
食べたいものを食べる、飲みたいものを飲む、言いたいことを言う、やりたいことをやる、やりたくないことをやらない。

って昔、禁煙したときは大学生だったから楽だったんだよな。禁煙してなくてもそういう生活だったもの。

今は(一応)社会人なので、そうも行かないけどね。

禁煙をあきらめるというか再度タバコをすい始めた理由って特に無くて、タバコ吸わないことが当たり前になってきて「つまんないなぁー」と思ったから。禁煙してるって言うとみんな「へー、すごいっすね」とか「いつまで続くんすか」とかかまってくれるんだけどそれが当たり前になると誰もかまってくれなくなるんだもの。

今回もね、正直、「吸いたい!」という気持ちはない。「吸いたくないか?」と言われたら「いや、吸ってもいいよ」と答えるんだけど、「あー、もう吸いたい!吸いたくてどうしようもない!!」という気持ちはないね。

正直さー、もっと禁断症状が出て「ああ、自分で自分が止められない…」という状態になったらもっと面白いのに。

吸いたくならない理由はもしかしたら一応、辛くなったとき用にニコチンガムを持ってるからかも知れない。

よくCMしているやつね。

しかしこれね、正直なところ、あんまり必要ない。

48粒入り(4,200円!!)を買ったんだけど既にもう要らない感じ。キスミントとかのほうが美味しいしなんか喉痛くなるし。喉が痛い、というのは今の僕の仕事にとっては致命的によくない。(今は全国を回って各地でセミナーしてます)

噛み始めてすぐ首の周りに発疹が出て「すわ!?アレルギーか!?」と思ったんだけど皮膚科行ったら「あー、これは毛虫ですね」と言われるし。←毛虫にかまれたらしい。

タバコを止めて「あー、よかったー」と思ってるわけじゃないけど、いくつか「ああ、よかったね」と思うことはある。

1、目覚めが良くなった。

これはもう本当に明らかに。今まで、特にここ1、2年というのは朝ぜんぜん起きられなかった。「目が覚める」という感覚が分からなかった。毎日毎日、二度寝三度寝の繰り返しでさすがにもう会社行くのに間に合わないくらいやばいから布団から這い出る、という毎日だった。
それが、タバコを止めると起きられる。目が「覚める」という感覚が分かるね。目覚まし時計の前に起きるもの。

2、店選びに苦労しない。

これは特にランチね。

今まではランチの店に入って「タバコ吸えます?」と聞いて「すいません、禁煙なんです」と言われたら「じゃまた来ます」と断ってた。
無意識に店を選ぶときにも外から見て中のお客さんがタバコを吸ってると「あ、ここはOKだな」と選んでた気がする。

それが今ではどんな店入っても、仮に「すいません、いま禁煙席しか空いてません」といわれても「大丈夫です」と答えられる。

3、乗換えが楽になった。

これはあんまりご理解いただけないかも知れないけど、僕は出張が多いです。ほんで、出張の際にはだいたい乗り換え案内なんかを携帯で調べて動いている。
そういう乗り換え案内って、「電車を降りてそのまま歩いて」という移動時間が基本なんです。

タバコをすっていると「電車降りて、とりあえず一服して」という考えになるのでそういう乗り換え案内には間に合わない。

だからぎりぎりになって走ったり、乗り過ごして無駄に時間を過ごしたり(もう一本吸ったくらいにしたり)という感じだったけど、今はスムーズに移動できてる。

4、煙、灰の行方に気を遣わなくていい。

タバコ吸ってる人はご理解いただけるんだけど、タバコをを吸っていると灰や煙って結構飛ぶんだよね。空いたドアからの風やエアコンの風なんかで特に灰が舞うので食べ物にかからないように気を遣う必要がある。
これもね、吸わないと一切気を遣わなくていいので、会話に集中できる。(で、自分の話をするわけだけど)



こんな感じ。

つーことで「タバコ止めてよかったー!!」とは今の所思ってないけど、ま、悪いことはないと思いますよ。




ただねー、やっぱり手持ち無沙汰だし、味覚が回復するしで結構食べ過ぎちゃうんだよね。

こんなにノウハウ出しちゃっていいの??

2009-08-02 22:39:35 | 
「ホットペッパー」を知らない人はいまはいないよね?

もちろん「ホッチリ」、、じゃなくて「レッチリ」のことじゃなくて、リクルートのクーポンマガジン。

今でこそ営業利益100億のお化け事業になったわけだけど最初は大変だったみたい。

ホットペッパーを立ち上げた人による「どのようなストーリーで立ち上げたか」という本がこれ。


いやぁ、これすごいよー。

「え?ここまでノウハウ出しちゃっていいの?」とびっくりします。

マネジメントの教科書としては最高ですな。