仕事でとある鰻とピアノで有名な街に行きました。会社の同僚(女性)と一緒。
最近の僕の仕事のテーマは「女心を理解する、つーかむしろ女性になる」ってこと。ふと思うところがあって今の仕事だと女心が理解できないとだめだな、と思っているのでね。あとスケベ心としてはそっちのほうがもてるかなぁーと。男性の行動のすべてのベクトルは「いかにもてるか」に向かっていると思う。女性のベクトルは「いかに自分が満足するか」に向かってるような気もするけどどうなんすかね。たとえばこの世の中である男性が一人になったとする。彼は多分、見栄えとかそういうことには頓着しなくなるんじゃないだろうか。逆に女性が一人になったとする。それでも彼女は髪を梳かすんじゃないだろうか。その辺に大きな違いがある。「男性は不完全を求め、女性は完璧を求める」ってのも僕の理論なんだけどそれはまた別の機会に。とか言いつつもう一つの理論として「女性を画一的に分析する」という思考自体がナンセンスなんだ、とも思うんだけどね。「男性ってこんな生き物」ってのは結構定義できそうな気がするんだけど「女性ってこんな生き物」ということはなかなか定義できない感じがする。
ということで新幹線の中で読んだもの。
風本 真吾 / 大和書房(2007/01/11)
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日野 佳恵子 / 三笠書房(2006/12)
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「女心を理解する」ってテーマでこういったもの読んでるといろいろきづきがあるねー。ananなんて読んでると、うーん、なるほど。と思うところが多い。やっぱり化粧品の広告なんかだと大事なのは「イメージ」「雰囲気」なんだよね。
たとえばこのananの化粧品広告のページ。
男性視点で見ると「結局前の商品と何が違うの?」「何が配合されてるの?」「つーかいくらなの?」という疑問がふつふつとわきあがってくる。でもそういう情報は一切ない。価格すら載ってない、というのはすごいな。
女性向けマーケティングで大事なことは「なんかいい」という「感性に訴えられるかどうか」なんだよね。
あとは「ちょっとした言い回しが大事」 なんだかサンダルが載ってて
「馴染みのよい履き心地と豊富な色展開。プチプライスもうれしい」と書いてあった。「プチプライス」というのはいいね。これが「値段も安い」と言われるとちょっと安っぽさ感じちゃうもの。
ということとかヒアルロン酸とかプラセンタとかボトックスとか言う単語が頭の中を回る。うーん、なんかアメ車とかマルボロくわえたカウボーイとかが載ってる雑誌が読みたくなってきた。車なんて日ごろ興味ないけど。バランス取らないと。
目的地について一仕事終えて、「ま、鰻でも食べますか」とタクシーの運転手さんお勧めの鰻屋へ。
おいしい。鰻には男心も女心も関係なくてよいね。
食べ終わると同行した女性が「ちょっと駅ビルで靴見ていいですか?」とのこと。こういうときに「わざわざこんなとこ来て見なくてもいいじゃん。つーかコーヒー飲みながら一服したいよ」とか言うと一気に機嫌悪くしてしまう可能性があるので「いいよー」と付き合う。女性って靴好きっすよね。僕も好きだけどさ、女の子には絶対にかなわない。
何個か靴を履いて「この靴どうですか?」とか聞かれる。何度も繰り返すけど最近のテーマは「女心を理解すること」。ついつい「あ、その革の質感がいいねぇ、何これ、牛革?」とかその商品の特性を語りたくなってしまうけど、ぐっと飲み込む。そんなこと多分、彼女にとってはどうでもいい。もちろん「うーん、ちょっと君には派手すぎるかなぁー」なんてもってのほか。こういう時のキーワードは「なんか」。「なんかいいねー」「なんか似合うねー」「なんか春っぽいねー」をずっと繰り返す。あー「なんか」って便利な言葉だわー。「すっごく良いと思うけど言葉で表せないの。表してしまうと消えてしまうような気がするからー」の「なんか」。
彼女は一足気に入ったらしく買うことに。「つーか、東京にだってあるブランドだし、出張先のこんなところで買う必要ないじゃん。荷物増えるだけじゃん。どうせ『持とうか?』と聞かないと怒られるんだろうなぁ」という言葉はぐっと飲み込み「いいじゃんいいじゃん。持とうか?」
ドッピオさんの真似して「めんどくせーよ」とか言いたくなるけどそれはこういうときに絶対言っちゃあいけない言葉。放送禁止レベル。懲役3年執行猶予5年の実刑判決。
ま、僕の場合は仕事だしー。(靴のショッピングに付き合うことが、じゃないよ。こういうので女心を理解することがね) いろいろ考えてやってるからそれはそれで楽しい。「なるほどー」と思うしね。ま「【女】が【喜】ぶと男が【嬉】しい」ですからねー。
ちなみになんか別の本で読んだけど「女性が男をほれさせるテクニック」 基本的に男性は「教えたがり」なので、その男性の好きなものを「説明してください。教えてください」という感じで聞くと男はぺらっぺらしゃべる。しゃべってるのを「へーそうなんですかー」と聞いてるだけで「あー、俺なんかこの子と話しているといい感じだなぁ」(誰でも自分が話すのが気持ちいい)「あ、俺、この子と合うのかもー」と2秒でfallin loveですよ。
たとえば「私も本好きなんですけど最近の小説はぜんぜん知らなくてー。showさんって最近の作家だとどんなの読んでるんですかー?」みたいな感じ。あー、今、自分で書いてたけどこんなの酒の席で小西真奈美みたいな女性に聞かれたら2時間しゃべるね。「あー、じゃ伊坂幸太郎貸すからウチきなよー。ちょうどカレーあるしー。つーかショートも似合うよねー。もしかして家ではメガネかけてる?」とかまで一気にしゃべるね、目の前の焼き鳥とかどうでもよくて。ドッピオさんに「私も三国志好きなんですけどぜんぜん武将とか知らなくてー。ドッピオさんは誰が好きなんですか?」と聞いたら「そんなん決められっか!」と一喝されるので注意ね。よね3に「私も戦国時代好きなんですけどぜんぜん知らなくて…」と聞いたら(以下略)