(学校で教えてくれない経済学)
英フィナンシャルタイムズ紙が、イタリアが北京政府とイタリア国債購入で交渉中と伝えたとのニュースが流れた後、一時160ドル以上下げていた12日のNYNYダウは先週末比68ドル高11,061ドルドルで取引を終了したと12日付けのWSJ紙電子版は伝えた。
13日朝の「ワールドWaveMorning」で、米ブルームバーグに出演した投資会社CEO,M.マコ―マック氏は「欧州の銀行もアメリカの銀行もギリシャ債務不履行(デフォルト)の影響を受ける。中国によるイタリア国債購入という単なるうわさでアメリカの銀行株は買わない。特に欧州の銀行の基盤は弱い。この先アメリカの銀行の危険度は高まるだろう」と話していた。12日のWSJ紙電子版は、バンク・オブ・アメリカは2014年までに追加3万人を整理する。これによってバンカメは50億ドルの経費が削減される。ギリシャ国債を大量に保有している欧州の銀行の財務内容は急激に悪化してきている」と書いていた。
「ワールドWaveMorning」で、ドイツZDFが、「ドイツ政府高官が、ギリシャのデフオルトという言う言葉を公然と口にするようになった。」と伝えた。ドイツ連邦政府のレスラー財務相は「秩序だったデフオルト」という言葉を使った。この言葉は何を意味するのか。ギリシャ国債は10月に償還期限が来る。その時ギリシャに返済の見込みがなければ即デフォルトになるという意味であるとNHK/BSのアナが解説していた。
レスラー財務相発言の後、欧州株が軒並み値を下げ、特にフランス株価は一時5%以上値下がりしたと紹介していた。スペインtveは、ギリシャデフォルトが現実問題化して来たことでスペイン国債が値下がりした。ギリシャ国家財政について「デフォルト(債務不履行)」は「禁句」だった。ここ数日、ギリシャをユーロ圏から追放すべきだと言う声も強くなってきていると紹介していた。
週明け12日の香港ハンセン株価指数は一時先週末比5%以上値下がりした。日経225株価指数は201円、2.3%値下がりしたと香港ABCが伝えていた。ギリシャが残り数週間で資金が底をつく。EU,IMFの目標未達80億ユーロの資金供給は見送るべきだという声も出て来た。ギリシャの財政破たんは時間の問題と伝えられると解説していた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「ムーディーズがフランスの銀行の格下げを発表後、フランス銀行株が急落した。ただ、イタリアが自国の国債売りを中国に打診していると伝えられたあとNYダウは急反発した。一方、NY外国為替市場で、1ユーロ=1.35ドル前半まで、対日本円で、1ユーロ=103円台まで売られたが、株価同様、イタリア政府が中国に国債購入を打診していると伝えられ、ユーロは、1ユーロ=1.36ドル台、1ユーロ=105円台まで持ち直した。ただ、ヨーロッパから悪材料が次々飛び出してくるため、先行きについては極めて読みづらい」などと解説していた。
中国国営テレビは、「8月15日は「中秋節」である。この日は、中国国民の絆と中国の伝統文化を伝える日である。月餅(げっぺい)を食べるならわしがある」と解説、各地で行われたさまざまな行事を紹介していた。まさかと思うが「中秋節」を祝して、イタリア国債の「中国買い」の話を、中国にタイミングよく英フィナンシアルタイムズに流したのかもしれない。余りに過度に米ドルに依存する中国にとって、ユーロ崩壊は中国の国益に反すると見れば納得できる。
中国では月餅だが日本では月見団子である。古来、日本でも、みのりに感謝して、採れたばかりの里芋を供えた。里芋になぞらえて月見団子が生まれたと(株)たねやのパンフレットにあった。日本では悲観論がまん延している。多くの日本人に感謝の気持ちが薄れてしまったことが大きく影響している気がしてならない。(了)
英フィナンシャルタイムズ紙が、イタリアが北京政府とイタリア国債購入で交渉中と伝えたとのニュースが流れた後、一時160ドル以上下げていた12日のNYNYダウは先週末比68ドル高11,061ドルドルで取引を終了したと12日付けのWSJ紙電子版は伝えた。
13日朝の「ワールドWaveMorning」で、米ブルームバーグに出演した投資会社CEO,M.マコ―マック氏は「欧州の銀行もアメリカの銀行もギリシャ債務不履行(デフォルト)の影響を受ける。中国によるイタリア国債購入という単なるうわさでアメリカの銀行株は買わない。特に欧州の銀行の基盤は弱い。この先アメリカの銀行の危険度は高まるだろう」と話していた。12日のWSJ紙電子版は、バンク・オブ・アメリカは2014年までに追加3万人を整理する。これによってバンカメは50億ドルの経費が削減される。ギリシャ国債を大量に保有している欧州の銀行の財務内容は急激に悪化してきている」と書いていた。
「ワールドWaveMorning」で、ドイツZDFが、「ドイツ政府高官が、ギリシャのデフオルトという言う言葉を公然と口にするようになった。」と伝えた。ドイツ連邦政府のレスラー財務相は「秩序だったデフオルト」という言葉を使った。この言葉は何を意味するのか。ギリシャ国債は10月に償還期限が来る。その時ギリシャに返済の見込みがなければ即デフォルトになるという意味であるとNHK/BSのアナが解説していた。
レスラー財務相発言の後、欧州株が軒並み値を下げ、特にフランス株価は一時5%以上値下がりしたと紹介していた。スペインtveは、ギリシャデフォルトが現実問題化して来たことでスペイン国債が値下がりした。ギリシャ国家財政について「デフォルト(債務不履行)」は「禁句」だった。ここ数日、ギリシャをユーロ圏から追放すべきだと言う声も強くなってきていると紹介していた。
週明け12日の香港ハンセン株価指数は一時先週末比5%以上値下がりした。日経225株価指数は201円、2.3%値下がりしたと香港ABCが伝えていた。ギリシャが残り数週間で資金が底をつく。EU,IMFの目標未達80億ユーロの資金供給は見送るべきだという声も出て来た。ギリシャの財政破たんは時間の問題と伝えられると解説していた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「ムーディーズがフランスの銀行の格下げを発表後、フランス銀行株が急落した。ただ、イタリアが自国の国債売りを中国に打診していると伝えられたあとNYダウは急反発した。一方、NY外国為替市場で、1ユーロ=1.35ドル前半まで、対日本円で、1ユーロ=103円台まで売られたが、株価同様、イタリア政府が中国に国債購入を打診していると伝えられ、ユーロは、1ユーロ=1.36ドル台、1ユーロ=105円台まで持ち直した。ただ、ヨーロッパから悪材料が次々飛び出してくるため、先行きについては極めて読みづらい」などと解説していた。
中国国営テレビは、「8月15日は「中秋節」である。この日は、中国国民の絆と中国の伝統文化を伝える日である。月餅(げっぺい)を食べるならわしがある」と解説、各地で行われたさまざまな行事を紹介していた。まさかと思うが「中秋節」を祝して、イタリア国債の「中国買い」の話を、中国にタイミングよく英フィナンシアルタイムズに流したのかもしれない。余りに過度に米ドルに依存する中国にとって、ユーロ崩壊は中国の国益に反すると見れば納得できる。
中国では月餅だが日本では月見団子である。古来、日本でも、みのりに感謝して、採れたばかりの里芋を供えた。里芋になぞらえて月見団子が生まれたと(株)たねやのパンフレットにあった。日本では悲観論がまん延している。多くの日本人に感謝の気持ちが薄れてしまったことが大きく影響している気がしてならない。(了)