スイスのスキーリゾートがスイスフラン急騰の煽りを食って観光客が激減していると6日付けのWSJ紙が伝えていた。アルペンホテルでここ5年間経営しているAmmonnさんは「7月の客は昨年の半分以下」と話した。多くのリゾートホテルの従業員が失職している。スイスフランは対ユーロで今年に入って25%値上がりした。フラン高の影響は、ホテルだけではない。スイススキー&スノーボード学校によれば、レッスンの回数が08/09の236万件が09/10は214万、10/11は194万へ減少、今シーズンはさらに減ると話していると紹介していた。
6日、スイス中央銀行(SNB)は「1ユーロ=1.20フランを下回る為替レートを容認しない。無制限に外貨を購入する。断固たる決意でこの水準を防衛する。」と発表した。発表後スイスフランは対ユーロで8.8%値下がりした。一時、9.9%安の1ユーロ=1.21911フランもあった。スイスフランは対ドルでも9.5%下げ、1ドル=1ドル=0.8621フランで取引きされた。ユーロは対ドルで0.7% 下げ、1ユーロ=1.3998ドルまであった。 その結果、ドルは対円で1%以上値上がりし、1ドル=77.66円で取引された。
6日、LaborDay休日明けのNY株式市場では、ヨーロッパ債務危機が再燃、週末の米雇用統計を蒸し返して一時300ドル値下がりした。取引終了前30分前ごろからオバマ米大統領の上下両院合同会議での演説期待から買い戻しが入り、先週末比100ドル安の11,139ドルで取引を終了した。株安から米債券が買われ、10年物国債の利回りは2.0%割れの1.982%,2年物国債は0.2%割れの0.1962%まで低下した。
NY原油{WTI}相場はバレル43セント安、86.02ドルで取引された。日経CNBCテレビでは、この日主にガソリン用に使われる軽質油WTI相場が値下がり傾向を強めているが、燃料用が多い重質油ブレント相場がバレル3.04ドル上げ、113.12ドルと上伸、WTIとブレント格差の拡大が一段と進んだと解説していた。日本は原油生焚き用としてブレント物相場の影響が大きく、ブレント原油相場高止まりが懸念される。
一方、NY金先物相場は、一時トロイオンス1,920ドル台の史上最高値を更新したが、後売られ、3.80ドル安、1,869.90ドルで取引を終了した。ユーロ不安、ドル先安感の台頭、世界経済の先行き不透明感が一層の強まりを見せていることから安全投資先としての金需要がこのところの金相場高騰を支えている。多くの人は、現在の金相場がバブルであることを頭では理解している。しかし、一部にトロイオンス5000ドルを付けるまではバブルは崩壊しないと耳元でささやかれるとついつい金投資に走る向きが増えるのであろう。
今朝の「ワールドWaveMorning」で珍しく米CNNが「フクシマ事故後半年」をテーマに現地日本人家族が「東電、政府の発表は一切信用しません。放射能汚染が怖い。子供は外に出せない。」などと悲壮な覚悟で語ったと紹介していた。日本全土が放射能に汚染されているという風評はウソである。しかし、それとても日本で生活して見ないと分からない。ただ、現地フクシマの厳しい現実や原子力政策の根幹である原発ゴミ処理問題が一向に片付かないことの方がもっと重要だろう。
放射能障害関連でオヤッと思う記事を見つけた。大阪吹田で発行されているコミニティ・マガジン「Bird'sEye」8月号掲載記事「事故直後は、北海道産の牛乳は北海道産だったが、今では福島、茨城、千葉の牛乳を大量に西日本に送り、そこで「汚染された牛乳」と「綺麗な牛乳」を混ぜて、ベクレルを規制値内に収めていることも分かってきました」との京都の上田米穀店・上田哲生氏の話にたまげた。ことを荒立てる気持ちはさらさらないが、このような動きを監視するのが政府であり、マスコミであることが日本人全体に基本的に欠落しているのではなかろうか。(了)
6日、スイス中央銀行(SNB)は「1ユーロ=1.20フランを下回る為替レートを容認しない。無制限に外貨を購入する。断固たる決意でこの水準を防衛する。」と発表した。発表後スイスフランは対ユーロで8.8%値下がりした。一時、9.9%安の1ユーロ=1.21911フランもあった。スイスフランは対ドルでも9.5%下げ、1ドル=1ドル=0.8621フランで取引きされた。ユーロは対ドルで0.7% 下げ、1ユーロ=1.3998ドルまであった。 その結果、ドルは対円で1%以上値上がりし、1ドル=77.66円で取引された。
6日、LaborDay休日明けのNY株式市場では、ヨーロッパ債務危機が再燃、週末の米雇用統計を蒸し返して一時300ドル値下がりした。取引終了前30分前ごろからオバマ米大統領の上下両院合同会議での演説期待から買い戻しが入り、先週末比100ドル安の11,139ドルで取引を終了した。株安から米債券が買われ、10年物国債の利回りは2.0%割れの1.982%,2年物国債は0.2%割れの0.1962%まで低下した。
NY原油{WTI}相場はバレル43セント安、86.02ドルで取引された。日経CNBCテレビでは、この日主にガソリン用に使われる軽質油WTI相場が値下がり傾向を強めているが、燃料用が多い重質油ブレント相場がバレル3.04ドル上げ、113.12ドルと上伸、WTIとブレント格差の拡大が一段と進んだと解説していた。日本は原油生焚き用としてブレント物相場の影響が大きく、ブレント原油相場高止まりが懸念される。
一方、NY金先物相場は、一時トロイオンス1,920ドル台の史上最高値を更新したが、後売られ、3.80ドル安、1,869.90ドルで取引を終了した。ユーロ不安、ドル先安感の台頭、世界経済の先行き不透明感が一層の強まりを見せていることから安全投資先としての金需要がこのところの金相場高騰を支えている。多くの人は、現在の金相場がバブルであることを頭では理解している。しかし、一部にトロイオンス5000ドルを付けるまではバブルは崩壊しないと耳元でささやかれるとついつい金投資に走る向きが増えるのであろう。
今朝の「ワールドWaveMorning」で珍しく米CNNが「フクシマ事故後半年」をテーマに現地日本人家族が「東電、政府の発表は一切信用しません。放射能汚染が怖い。子供は外に出せない。」などと悲壮な覚悟で語ったと紹介していた。日本全土が放射能に汚染されているという風評はウソである。しかし、それとても日本で生活して見ないと分からない。ただ、現地フクシマの厳しい現実や原子力政策の根幹である原発ゴミ処理問題が一向に片付かないことの方がもっと重要だろう。
放射能障害関連でオヤッと思う記事を見つけた。大阪吹田で発行されているコミニティ・マガジン「Bird'sEye」8月号掲載記事「事故直後は、北海道産の牛乳は北海道産だったが、今では福島、茨城、千葉の牛乳を大量に西日本に送り、そこで「汚染された牛乳」と「綺麗な牛乳」を混ぜて、ベクレルを規制値内に収めていることも分かってきました」との京都の上田米穀店・上田哲生氏の話にたまげた。ことを荒立てる気持ちはさらさらないが、このような動きを監視するのが政府であり、マスコミであることが日本人全体に基本的に欠落しているのではなかろうか。(了)