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日本全体がアルツハイマーになって行くようで怖い:ジャカルタ株、1週間で11%急落、何かのお知らせか?

2011-09-26 09:15:28 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


アルツハイマーの専門家の話を先日、母校同窓会で聞いたとき、「痴呆症と診断された初期の段階で、何か普段と著しく違う言動がある時は、注意した方がいい」と話していた。おやっ?と思う時は用心した方がいいという意味なら、9月24日付けのWSJ紙電子版の「Turmoil Hits Even Asia’s Bastions(混乱、アジアの要塞にさえ一撃)」という記事が経済欄のトップに出ていたことに注目したい。

ブラジルが利下げを発表した時もおやっ?という印象だった。WSJ紙の記事の要点は、ギリシャ財政破たん懸念が出て来たあと、安全パイの一つと見られていたインドネシアの通貨がヨーロッパ金融危機の余波をストレートに受けて急落した。株価指数も軒並み大幅に下げた。ジャカルタ株価指数が23日で終わる1週間で11%急落した。マニラ9.4%安、香港9.2%安、シンガポール3.2%それぞれ値下がりした。

ここ1週間で、シンガポール・ドルは、対米ドルで8%急落した。同期間、ブラジル・レアル19%安、南アフリカ・ランド同18%安、韓国ウオン9%安、インド・ルピー7.5%強値下がりした。通貨安は輸入インフレをもたらす。シンガポールのインフレ率は7月7.5%、8月5.7%へ徐々に高まっている。特にインドネシアのGDPに個人消費が70%を占める。輸入インフレは国民の消費意欲を損なう。インドネシアの株式市場の規模は日本の出来高の2.6% にすぎない。通貨にしろ株価にしろ一端下げに転じるとマーケットが小さい国の通貨、株価は下げがどうしてもきつくなると書いていた。

インドネシア株価急落の記事の下に、フクシマ原発の西30マイル(約5キロ)の二本松の水田の稲から500ベクレルのセシウムが検出された。今回はあくまで予備調査である。正式の検査はフクシマ原発周辺の300か所で実施される。500ベクレルを超えると販売できないと書いていた。台風15号関連のニュースでは、大雨によりフクシマ原発の放射能汚染水が溢れる怖れがあると書いていた。海は世界に繋がっているから外国人は当然敏感に反応する。過敏すぎるのも困りものだが、鈍感が過ぎるとそれは病気である。

原発を来年夏をめどに日本は再開すると野田総理は国連で演説した。野田総理の原発再開発言の意味は大きい。半年以上前の古い記事だが、3月30日のWSJ紙に福島第1原発の3号機でプルトニウム(Plutonium)が検出されたという記事が出ていた。当の3号機はプルトニウムにウランを混ぜたMOX燃料を使用するプルサーマル方式である。セシウムの放射能の半減期は30年、プルトニウムのそれは2万4000年と書いていた。

PlutoniumはギリシャのPlutoから来ている。Pluto(プルト―)を旺文社英和辞典で引くと、①黄泉(よみ)の国の王Hades(ハデス)の呼称、②冥王星、太陽系の最も遠くを回る惑星、③ディズニー漫画出て来る犬プルート、例文として「sup with Pluto」(あの世へ行く)と出ていた。日本人のプルトニウムという言葉に対する感度が外国人の場合と根本的に違うのではないか。日本でも民話やおとぎ話にはおどろおどろしい話が多い。ところが最近の子供は母親から昔話を寝物語で聞かない。

冒頭の文に戻す。日本語でも痴呆症と言はれるとピンとくる。ところが認知症と言われてもピンと来ない。先日の講演ではアルツハイマーは、痴呆症の延長線上にあリ、誰にでも起こる身近な病気だと聞いた。ピンと来ないということでは、冒頭のBastions(要塞、とりで)という言葉もそうかもしれない。「隠し砦の3悪人」という黒沢明監督の映画が昔あった。しかし、砦(とりで)という言葉自体、今の日本では死語になりつつある。パソコンと一日向かい合って臭いのない生活を子供の時から続けていると日本国全体がアルツハイマーになって行くようで、正直、空恐ろしい。それは文字通り黄泉の世界だ。(了)

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