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遺伝子組み換えハチミツを取るか?遺伝子組み換えトウモロコシを取るか?人類は試されている

2011-09-08 10:56:49 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



遺伝子組み換えトウモロコシ畑からの花粉を運んだミツバチのお陰で、遺伝子組み換え因子を持つ全ての蜂蜜の販売を輸入も含めて禁止するとドイツ政府が決めたことで騒ぎが起きていると今朝の「ワールドWaveMorning」でドイツZDFが伝えていた。自然保護団体は今回のドイツ連邦政府の発表を歓迎している。今回のような措置はヨーロッパではドイツのみである。日本では関係者の間では話題にしているのだろうが少なくとも日本の新聞では取り上げられていない。

ドイツ関連では、ドイツ連邦憲法裁判所が、7日、ユーロに参加する他国への金融支援は「違憲である」との訴えを退けた。しかし、今後については「連邦議会の承認を得る必要がある」との見解を示したと日本の新聞にも詳しく紹介された。今回のドイツの裁判所の決定を歓迎して7日のNY株式市場は、安心感が広がり、8日予定されているオバマ大統領の3000億ドル規模の雇用対策に関する演説への期待感も強まり、NYダウは、前日比275ドル高、11,414ドルで取引を終了した。

NY原油{WTI}先物相場は、米国内の原油、ガソリン在庫減少を材料に前日比バレルあたり3.32ドル高、89.34ドルで取引を終了した。一方、昨日史上最高値を更新したNY金先物相場は、利益確定売りが出て、前日比トロイオンス当たり55.70ドル安、1,814.20ドルへわずか一日で高値からあっさり100ドル急落した。一方、NY外国為替市場では、1ドル=77.24~27円、1ユーロ=108.89~92円と比較的小動きだった。

7日付けのWSJ紙は、「スイスフラン、日本円、安全通貨アッピール変わらず」のタイトルで、EvaSzalay記者が、「ユーロ売り、ドル売りの流れは基本的に変わらない」とした上で、「ヨーロッパでは、ノルウエ―(Krone),スエ―デン(Krona)が安全通貨として現時点では買われているが、スイスフランや日本円の代わりにならない。流動性が基本的に違うからだ。アジア通貨ではシンガポールドル、韓国ウオン、マレーシア(ringgit)も代役は務まらない。スイスフランが規制されたいま、日本円が逃避先になり易い。」と書いていた。

日本で生活しているとなぜ日本円が買われるのかピンと来ない。日本人が1年かけて稼ぐ額のGDPの倍以上の900兆円(約11.8兆ドル)の巨額の借金を日本は抱えている。日本円が買われる道理は全くと言っていいほどない。ドルやユーロの先行きに対する不安感がいかに強いかという証に過ぎない。この日は利益確定売りが出た金相場もユーロやドル不安の駆け込み寺である。

ヨーロッパでもアメリカでも核攻撃を受けたときにどこへ逃げ込むかということが日常会話レベルで出て来る。地中深く地下鉄が掘られているのも核攻撃のシェルタ―(Shelter)の働きをしてくれる。核攻撃の洗礼を人類初めて受けた日本が、原発は安全だと刷り込まれた。日本には原発から日々吐き出されるゴミ処理が全く進んでいない。「臭いものに蓋」ということわざが日本にもある。食べれば出る。ゴミ処理という根本的な解決を先延ばししても巨額の借金と同じで困るのは孫の世代である。

今朝も例の更地で、今も盛んに咲く朝顔の花の蜜を求めてハチさんが忙しく飛び回っていた。ハチになんの罪もない。トウモロコシ・シカゴ相場はブッシェル7.78ドルと史上最高値に迫っている。中国によるトウモロコシ買いが背景だ。ハチミツを取るか。トウモロコシを取るか。人類はこの先悩ましい選択を迫られそうだ。(了)

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