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なでしこジャパン、踏ん張って韓国に2-1で勝つ、頑張っても力がないと勝てない

2011-09-04 10:28:50 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



台風一過と行きたいところだったがこちら神戸にも一夜明けても強い雨が降り続いている。それでも気分爽快なのは、なでしこジャパンが昨晩の韓国戦を踏ん張って勝ったことで気をよくしているからだ。頑張ると踏ん張るとは似て非なる言葉だと常々思っている。チームに限らない。一人一人の人間でも頑張る人より踏ん張れる人が、特にこれからの日本には求められているような気がしてならない。

からだが丈夫でない人は、周りからガンバレと言われることほどつらいことはないと言われた。あなたのような元気な人から見ればなんとも感じないのかもしれないが、頑張れと言われても頑張れないのだということを分かってもらいたいと身内から指摘されてガンバレと言わないように努めている。

台風12号が3日朝高知に上陸、昼過ぎに岡山に再上陸したあとノロノロと進み、関西一円に大雨を降らせている。特に姫路を流れる市川流域の集落に避難勧告が相次ぎ出た。市川の隣の揖保川流域にも避難勧告が出た。揖保川は66年前、1945年3月17日の米軍の神戸空襲のあと縁故疎開したときに泳いだ川である。当時小学一年生だった。お粥さえも食べられなかったことでひどい言葉を吐いて母親を困らせたと後で聞いた。

戦地での食べられないという経験が原点にあってアンパンマンが生まれたと先日、やなせたかしさんの番組で知った。疎開先での子供のひもじさと戦地での飢えの厳しさと同列に扱えない。飢えに苦しむ3億の人間が世界にいる。「ワールドWaveMorning」がソマリアの内戦で飢えに苦しみ日々命を落としている子供たちがいると先日ドイツZDFの放送を紹介していた。日本は今正に飽食の時代である。品物がデパートの棚に溢れている。今の子供達にはひもじいという言葉の意味を理解しろということ自体ナンセンスなのかもしれない。

チュニジアから始まり、エジプトそしてついにはリビアの独裁政権が崩壊した裏にも独裁政権に自由を奪われたことへの怒りが隠されている。しかし、その底のさらに底の底には普通に食べられないという飢えの苦しみが潜んでいたに違いない。温家宝首相がインフレ対策を最優先すると先日語った。中国では豚肉の値段が昨年の50%値上りしている。食料品全体の値段が毎月8%から9%上がって来た。国民の不満が高まり取り返しがつかない暴動にまで発展することを中国政府は心底恐れているからであろう。

「ギリシャ支援のトロイカ協議が一時中断―欧州市場に緊張走る」というタイトルでRanitas,SteliosBouras,CostasParis三人の記者の記事が出ていた。この場合のトロイカとは欧州連合(EU),国際通貨基金(IMF),欧州中央銀行(ECB)を指す。「ギリシャの財政赤字がGDPの8.8%に達する。ギリシャは借金を返済出来ない。」とトロイカは見ているとの情報が流れて2日の欧州株は軒並み暴落、フランス3.6%、ドイツ3.4%値下がりした。欧州株安はNYへ飛び火NYダウも2%値下がりした。週明けの日本株も大きく値を下げるだろう。

フクシマ・ガンバレと言われてもフクシマ原発が津波の2日後にメルトダウンしていた。それを東電も日本政府も把握していた。2ケ月後にそれが公表された。これが犯罪でなくて何が犯罪だと地元の人が怒るのも無理がなかろう。ギリシアとフクシマを同列には置けない。しかし、ギリシャ財政はユーロに加盟する前にメルトダウンしていた。そのギリシャに裏口入学を認めた「トロイカ」も罪が深いと思うが、底が一端抜けた器は元に戻らない。世界はユーロ問題という厄介な重荷を背負いながら長い道のりを歩むことになりそうだ。

頑張れる内はまだいい。底が抜けたら踏ん張れない。力を残しているからなでしこジャパンは踏ん張れた。「同点にされて競ってもまだ逆転できるという世界で戦って来た自信もあった」(4日付け日経朝刊)と決勝弾を放った大野選手は語った。苦しい試合を踏ん張って勝ったなでしこジャパンのこれからがまた楽しみだ。(了)

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