漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

今年読んだ本

2015年12月28日 | 読書録
 今年ももう終わりですね。
 今年読んだ小説本で、印象に残ったものを十冊。


1.「怖い絵」 久世光彦

2.「火星の人」アンディ・ウィアー

3.「機龍警察 自爆条項」 月村了衛

4.「地図と領土」 ミシェル ウエルベック

5.「舟を編む」 三浦しをん

6.「磁極反転」 伊与原 新

7.「少年十字軍」 皆川博子

8.「地上最後の刑事」 ベン・H・ウィンタース

9.「折れた竜骨」 米澤穂信

10.「二流小説家」 デイヴィッド・ゴードン


一応番号は振ったけれど、順位は不同ということで。

 2は、「オデッセイ」のタイトルで映画化された、火星のロビンソン・クルーソもの。5も映画化された、三浦しをんの作品。4は、フランスにイスラム政権が樹立するという、今となっては予言的な書のようにさえ思えてくる小説「服従」で話題となった、ウェルベックの作品。8は、ついに三部作最後の「世界の終わりの七日間」が刊行されたばかりのシリーズの第一作目。まだ完結編は読んでいない。
 3は、「機龍警察」シリーズの第二作目。全体的に面白いシリーズだけど、今のところ一番はこれかな。
 7は、歴史小説という形をとった、ファンタジー。9も、架空の世界ではあるけれど、同じように歴史小説という形をとった、推理ファンタジー。

 今年は、つまみ食い的に読んだ短篇集がたくさんあった気がするけれど、あまり一冊まるまる読みきったものはなかった。長編なら、読み始めればどんどん進めばいいだけだけど、短編集は、読み通すのにもう少し体力がいる気がする。本を読む体力が落ちてきているのかなと思った一年。
 あと、ブログに書いていない、最近読んだ本が

「都市と都市」 チャイナ・ミエヴィル
「イルカは笑う」 田中啓文
「ノックス・マシン」 法月綸太郎
「きのうの影踏み」 辻村深月

の四冊。
 感想は、いずれまた。どれも面白かったです。

 それでは、これが今年最後の更新になります。
 みなさま、よいお年を。