「球形の季節」 恩田陸著 新潮社刊
を読む。
東北の小さな地方都市を舞台としたホラー。以前に読んだ、同じ作者の「六番目の小夜子」と印象が似ている。学校を舞台にした青春小説の形をとったホラーで、最後が曖昧なあたりも。
最後が曖昧すぎて、どこか投げっぱなしのような印象になるのは、作品が推理小説のように「はい、これが答えです。小説はここでおしまいです」という風にしたくなかったからだと思うけれども、単なる雰囲気ものになってしまいそうな危うさもある。
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東北の小さな地方都市を舞台としたホラー。以前に読んだ、同じ作者の「六番目の小夜子」と印象が似ている。学校を舞台にした青春小説の形をとったホラーで、最後が曖昧なあたりも。
最後が曖昧すぎて、どこか投げっぱなしのような印象になるのは、作品が推理小説のように「はい、これが答えです。小説はここでおしまいです」という風にしたくなかったからだと思うけれども、単なる雰囲気ものになってしまいそうな危うさもある。