漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

火星の青い夕陽

2005年11月02日 | 青を摘む
 一昨日はハロウィンだった。
 とはいえ、僕には特になにもなく過ぎてしまった一日だったのだけれども。

 ハロウィンを僕が最初に意識したのは、やはりブラッドベリの小説だっただろうか。ほぼ同時期に見た映画「E.T」も、有力な候補だが、印象的だったという点で、やはりブラッドベリの方が勝っている。中学生の時だったが、日本にもこんな祭りがあったら楽しいだろうなと考えたのを覚えている。

 ブラッドベリは、一時期熱狂的に読んだが、ある時期からぴたりと読まなくなってしまった。日本の作家で言えば、星新一などと同じような熱中の仕方だったかもしれない。
 当時ブラッドベリの作品で一番好きだったのは、「華氏451度」だったが、今振り返ってみると、忘れ難い作品は、「火星年代記」の方かもしれない。最終話の「百万年ピクニック」の余韻が、今でもありありと思い出せるからだ。

 最近、火星がまた地球に近いらしい。赤い大きな星が、東京の明るい夜空でさえよく見える。
 最近、火星のことで一つ面白い話を聞いたのを思い出す。
 火星の夕暮れは青い、という話だ。
 検索すれば結構見つかるが、本当に青い。(例えば、ここなどにある)
 火星の青い夕陽。
 考えるだけで、幻想的である。