38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

大根、いよいよ一本で。

2009年12月17日 | 農と暮らしの日記
“普通の大根”が、いよいよセットに入り始めた。
これまでは4粒播きしたものを2本にまびいた「大根まびき菜」、それが終わるとその2本を1本立ちにするときに小さいほうを抜いて「抜き大根」を主にセットに入れてきた。ただ、太い姿の源助大根は抜き大根のときに大きいほうを抜いて、「小さめの源助大根」みたいな感じで、半ば「仕上がり」に近いかたちになってはいた。しかし、「文句なしの大根!」というのは、これがようやくのスタート。

品種は「総太り」系の青首大根。
これはいわゆる「F1」(一代交配、ハイブリッド)の種で、今年は冬どりの大根はこれを除いては「固定種」の大根を播いてある。大根を固定種中心にするのは今年が初めてなので、いわばこの総太りの青首は「保険」みたいなもの。しかし、他のがまだ十分に太っていないなかでの仕上がりだからありがたく、さすがF1!というのが正直な気持ちだ。



固定種とF1。
昨日急いで情報をアップしたように、今朝のNHKラジオ第一「ラジオビタミン」に、固定種の種に力を入れている野口種苗店(埼玉・飯能)の野口勲さんが出演された。途中で出かけたので、頭からテープを録ってある。あとでゆっくり聴こう……。うちも今年の大根のうち、大阪四十日大根、みの早生大根、みやま新西町大根はこの店(オンラインショップ)でタネを買った。今日のセットに入った野菜のうち、水菜、小松菜、日野菜蕪も野口さんの。



木曜、セットは宅配便のみ。いよいよ寒気が近づいてきた。
朝:6時から荷造り、ごはん。真は熱が下がり、今日から登校。
午前:保育園とスーパー、戻ってセットづくり。途中で飲食店の配達1軒。昼までに出荷作業完了。ごはん。
午後:日本有機農業研究会から来たアンケートの仕上げをして、14時頃から明朝分の野菜各種(冒頭の大根もそのときの写真)と当面の里芋の収穫。17時に戻って大雑把な調製など。18時あがり、机しごと。渚がバレーから帰ったら晩ごはんだ。

日の入りが遅くなってきたようだ。
この間までは5時にならないのに暗くなり、車幅灯かヘッドライトをつけて軽トラを走らせるのが普通だったのに、そういえばこの数日、17時を過ぎて帰ってくるときも点灯不要、その後、スーパーに出す人参を洗うときもまだ薄明りで作業ができる。……となると、「もう春に向かっているのか」と早くも気が焦ってくる。来春の作付け計画も、それどころか夏の畑の片付けもまだ済んでいない。あ、年賀状の印刷もまだ。

<本日の野菜セット>例
人参・金時人参・黄金人参、里芋、さつま芋、秋じゃが、葉つき青首大根、抜き大根、辛味大根、大蕪、日野菜蕪、白菜、小松菜、水菜、などから。
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NHKラジオに、野口種苗さん。

2009年12月16日 | 農に関する情報
12/17(木)NHKラジオ第一放送「ラジオビタミン」午前10時台の「ときめきインタビュー」
野口勲さんは手塚治虫担当の元・漫画編集者で、「固定種」の野菜の種を扱う「野口種苗店」を営む。固定種とは、「その種からできた野菜から種をとれば、そこからまた同じ野菜がとれる」というもの。当たり前のようだけれど、市販の野菜のほとんどはこれではなく、そこから種をとっても同じ野菜ができない「一代交配」(F1、ハイブリッド)の品種。藤田家族のこの冬のセットにも「野口のタネ」から生まれた野菜が数多く入っています。
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冬の畑と、なんだろ菜。

2009年12月16日 | 農と暮らしの日記
ターツァイが収穫期に近づいてきた。
秋の間は葉を小松菜のように上に伸ばし、寒くなるに従ってその葉を地面に這わせるように広げる。この濃緑色は他の葉ものにはない冬の彩りであり、またカロテンの豊富なことも示しているそうだ。

画面左側の明るい黄緑色は半結球型の白菜。
まびき菜を「白さい菜」などとして野菜セットにも入れていたが、ぼちぼちこちらも出荷してよい段階かもしれない。ただ、ちょっと虫食いが目立つ。

このターツァイ&半結球白菜の周辺は、草も多いが「野らばえ」の菜っぱも多い。
昨年、近くで小松菜や蕪などアブラナ科の野菜を、菜の花が咲くまでおいてあったのが先祖返りして出てきたのか、あるいはその前年からつながっているかもしれない。この野らばえ菜からおいしそうな感じのを選び、「なんだろ菜(な)」と勝手に名前をつけてセットなどに入れている。



野菜セットのない水曜。いよいよ低気圧が近づいてきた。
朝:起きて外に出てみたら、かなり近くの山まで雪化粧している。道理で寒いわけだ。温度計の示す気温よりも体の心底から冷える感じ。6時過ぎから机しごと、朝ごはん。
午前:市街出荷から戻って、午前中は机しごと。真は今日も熱が少しあり休み。高熱でぐったりしてるなら寝かせておけばいいが、普通に元気なのであれこれうるさく、かえってたちが悪い。ま、軽症なのはありがたいことに違いないですが。

午後:13時頃から畑に出て、あちこちに追肥してから明朝出荷ぶんの収穫。途中、小雨が降り始める。16時前に戻り、大雑把な調製、その他、作業場の芋類の整理やなんやかやの片付けなど。ピアノの練習に行った渚が帰る時刻にちょうど大粒の雨が降り始めたので軽トラでお迎え。荷台に自転車を乗せて帰る。ハコバンも便利だけど、こんなときは軽トラがいい。

おやつと食後には、つきたてのお餅。
今日は小学校で餅つきがあり(「籾播きから、とうどまで」の稲作学習の一環)、学校を休んで参加できなかった真のぶんと、それから“出前授業”みたいなので畑の話をさせてもらったことから、僕と薫にも貴重な子どもたち手作りのお餅をいただいた。薫は手伝いに行くことになっていたのに真が寝ていて急遽不参加だったし、僕も自分の畑で精いっぱいで何もできなかったのに、ありがとうございました。とてもおいしかったです。



天気予報は相変わらず週末が荒れ模様とのこと。
金・土・日と最低気温が0℃前後で、月・火も2~3℃。12月にこれだけ寒気が居座るのは珍しいのではないだろうか。畑の野菜への影響が、ちょっと心配になり始めている。
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あちこち、中耕・除草。

2009年12月15日 | 農と暮らしの日記
小麦の現在。
1か月ほど前に播いて2週間前はこんな感じだった。今日、条間を初めて三角ホーで中耕・除草した。雨の多い冬だから、畑に鍬を入れるタイミングが難しく、ちょっと遅れ気味だったのでひと安心。



火曜、ほぼ終日の曇り空。
朝:6時から荷造り、朝ごはん。
午前:市街の保育園納品とスーパー出荷。戻って野菜セットづくり、11時半頃に新居浜方面の配達に出て、買い物にも寄って13時過ぎ戻り。昼ごはん。
午後:冒頭の小麦のほか、その近くのほうれん草、小松菜、その他の葉ものも同じく三角ホーで中耕・除草、3月どりの大根のまびき(初冬の大根と違って「大根まびき菜」としての出荷はしないので、「3粒播き→2本立て」のまびきを一気に済ませた。最後に30分ほど収穫して帰宅。地域で不幸事があり、お通夜。



真に微熱があり、学校を休んだ。
うちはまだ誰もインフルエンザにかかっていないので心配したが、熱は終日ほとんど上がらず、食欲もまあまあなので、軽い風邪だろうか。あるいは、週末の大荒れを知らせてくれる、恒例の「歩く低気圧情報」かもしれない(今回は喘息の発作じゃないから違うかも)。

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参・金時人参、里芋・里芋の親芋、秋の新じゃが、源助大根・みの早生大根、大蕪、白菜、まびきターツァイ、チーマ・ディ・ラパ、茎ブロッコリィ、などから。

<本日の配達BGM>
Tuck Andress, "Hymns, Carols and Songs About Snow",1991.
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飯岡名物、クリスマス電飾。

2009年12月14日 | 農と暮らしの日記
飯岡小学校の学校田のイルミネーション
上のリンクの写真、夜景がきれいですね。遠景の大型クレーンは今治造船。毎年恒例、クリスマスを前に地域の方々が設営してくださっている。



月曜、ほぼ晴れの一日。
朝:6時半過ぎから先に朝ごはん。
午前:市街の保育園納品とスーパー出荷。野菜セットづくり、11時半頃から市街と西部方面に配達、13時前戻り。
午後:3月頃に収穫するほうれん草の種播きを30分ほど。隣の畑で人参をとって、別の畑で秋じゃがを掘り(今日は約20m=約50株で24kg)、他の野菜も収穫して17時半戻り、大雑把な調製をして、あがり。

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参・金時人参、さつま芋、大根・抜き大根、大蕪、白菜、しろな、チーマ・ディ・ラパ、茎ブロッコリィ、なんだろ菜(野ら生え菜各種)、などから。
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ゆうき生協、冬の収穫祭。

2009年12月13日 | 農と暮らしの日記
ゆうき生協の西条・周桑地区会の収穫祭。
ゆうき生協は藤田家族の野菜を就農当初から取り扱ってくださっている出荷先の一つであり、同時に藤田家族の食卓の、米と野菜以外の食材のほとんどを供給してくださっている生協。今日の収穫祭は、「西条市 食の創造館」で開催された。先週も「オーガニック・マーケット」で出かけた場所に2週続きのお出かけである。収穫祭というと、みんなで畑や田んぼで何かを収穫して、そのあとで青空のもと、その食材を調理して食べる、というようなのが一般的だけれど、今回は屋内で。白菜は金曜にうちの畑で、じゃが芋は昨日の土曜に西川さんの畑で、一部の参加者が収穫してくださった。

今日の参加者は大人子ども合わせて約50人。
ゆうき生協の組合員と、そうでない人と。藤田家族の野菜のお客さんもたくさん来てくれました。参加者のほとんどが子ども連れで、子どもの数のほうが絶対に多かった。うちから絵本を何冊か持って行ったら、いつの間にか読み聞かせの空間が生まれていたりして。

とにかく、大人も子どももみんなで調理して、みんなで食べる。
いい会でした。藤田家族の畑からは、白菜、人参、葱を提供(というか、定価で買ってもらっているのです。自分もたらふく食べてるのに…)。その他に、販売で大根、かぶ、水菜、紫芋も持って行った。みなさんお世話になりました、次回はキムチづくりでお会いしましょう。その前の白菜の収穫にもぜひ。またご案内します。



日曜、出荷はスーパーのみ。
朝:6時から荷造り、7時頃からみんなで朝ごはん。渚と真は午前中がスポ少で空き缶拾い、お昼はカレーをごちそうになって、午後は練習。
日中:8時にみんな家を出て、僕と薫は市街スーパー出荷を経て上記の食創館へ。9時集合で準備、10時~14時頃が収穫祭、15時まで後片付けと今後の企画の打ち合わせ。16時過ぎ帰宅。明朝出荷分の収穫に出て17時過ぎ戻り。渚がバレーの練習が終わって20時前から晩ごはん。



いよいよ師走も中盤。
次の週末はこの南国・瀬戸内でも氷点下になる予報が出ていて、雪だるまのマークまでついている。JA西条の感謝祭で「ホッカホカの石焼き芋」担当なので、寒いのはむしろラッキーなのだけれど、雪まで降るとなると、ちょっと行き過ぎかも。空は青空で朝は霜が降り、小雪が舞ったか舞わないか、くらいの天気だとありがたい。
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じゃが芋収穫、続く。

2009年12月12日 | 農と暮らしの日記
今日も秋じゃがの収穫の続き。
昨日、今治のOさんが(とイニシャルにしてたら、本名でコメントくれてました……。越智さんです。といっても、「今治の越智さん」だとイニシャルみたいなもの。そこらじゅう越智さんなので。「飯岡の越智さん」もですが)、で、とにかくその越智さんが、じゃが芋の病気の話をされていて、それを聞いたら11月頃の多雨で畝が何度も水に浸かっていたうちの芋も心配になり、もう地上部がかなり枯れてきている辺りの芋は、とっとと掘ってしまおう、ということで。

午前中に1列=約40m=約100株ぶん。
それが約40kgで予想より少なく、午後に1/2列=約20m=約50株ぶん掘って帰ったら、今度は約26kgあった。心配した病気はほとんど(見た目では)出ておらず、芋もまずまずの大きさが揃っていたのでひと安心。



土曜日。
朝:6時頃から荷造り、先に市街で保育園納品、スーパー出荷。戻って8時過ぎからみんなで朝ごはん。子どもたちは今日もバレーボール。
午前:9時半頃に野菜セットお試しのお客さんが来訪。とりあえず今日は大セットに近いかたちのあれこれを詰め合わせて持って帰っていただいた。野菜を簡単に箱詰めしながらセットの大きさや配達先の車の入り方など相談、次回は配達予定。

作業場をちょっと整理してから11時に冒頭の芋掘りへ。
2時間作業して帰宅、13時過ぎから昼ごはん。

午後:14時頃から1時間弱、芋掘り。
予報になかった雨が降り始めて途中までにし、明朝出荷分の収穫あれこれ、戻って泥を洗ったり大雑把な調製などして、17時あがり。以降は机しごと。
夜:渚は先日の大会の優勝祝勝会に出かけるそうだ。



そろそろ年賀状を作らなければ。
晩ごはんのあとに、毎日少しずつやればいいのだけれど、いつも西条にいる間には書ききれず、大阪に行ってからも書き続けている。今年はすっきり投函してから高速バスに乗り込みたい、けど毎晩、早く布団にもぐり込みたい。
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鶏の水炊きに、白菜を。

2009年12月11日 | 農と暮らしの日記
最近の野菜セットの例。
前回載せたのが約ひと月前の11/6のセットで、その間の変化を見ると、大根がかなり大根らしくなり(まだ一人前ではないのですが)、白菜が登場し、秋の新じゃがも入り、それから葉ものの種類にも違いがあるけれど、これは季節の変化というより、その時々の畑の事情によってという感じ。

内容を今回は目方と価格も入れながら詳しく見てみると。
左の葉ものから、まず水菜(250g×kg単価800円=200円)、チーマ・ディ・ラパ(イタリア菜花、200g×500円=100円)、その右が茎ブロッコリィ(100g×1000円=100円)、白菜(2.0kg×200円=500円)、芋類はさつま芋(紅東、600g×500円=300円)と秋の新じゃが(320g×400円=130円)、人参は3種類で、黄金人参1本と普通の人参2本(670g×500円=330円)、葉つきのミニ人参(250g×500円=120円)、蕪は2種類で、白い大蕪(450g×300円=130円)と赤蕪(240g×400円=100円)、最後に小さい大根も2種類で、左が源助大根の細め(750g×150円=110円)と青首の抜き大根(780g×150円=120円)。以上で約2000円、通常の大セット(1800円前後)より少し多めのセット。月1回のお届けなので、品目を次々に変えられる週替わりのセットよりも、品目をやや多めにしてある。



師走も中旬に入った金曜。昨日からの雨は昼過ぎまで降ったりやんだり。
朝:6時頃から作業場で荷作り少し。7時前から朝ごはん。
午前:7時半頃に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。戻って8時半頃から野菜セットづくり。

11時半頃に薫が市街配達に出発。
と同時に、援農Sさんちのママ&ボクと、ゆうき生協でお世話になっているKさんが来訪、今日は「白菜を育ててキムチを作ろう」企画の中間イベントである週末の「収穫祭」で「白菜と鶏の水炊き」をするので、その白菜の収穫をしよう!ということで。といっても、鍋に使う白菜なんて量がしれているので、みんなで1つ2つとって完了。小雨模様だから、これくらいでちょうどよかった。12時半過ぎ解散。

そこから1時間半ほどは宅配便のセットの仕上げと出荷。
白菜のついでにとってきた水菜や在庫の芋類で各セットの目安金額まで埋めて、箱詰め、伝票書き……とやっていたら14時、薫も配達ついでに市街で用事あれこれがあったのでようやく帰ってきて、いつにも増して遅い昼ごはん。食後に伝票の続き、作業場の片付けなど。

16時過ぎ、今治の有機農業者Oさんから電話あり。
たまたま西条に来たからと、うちの畑に寄ってくださっているとのこと。ちょうど夕方の収穫に出るところだったのですぐに駆けつけ、畑のあちこちを見ながら、あれこれ話をする。じゃが芋のこと、人参のこと、不耕起のことなど。こうやって農業者の仲間に見てもらいながら話をすると、いろいろ勉強になることが多い。こちらから相手の畑にはなかなか出ていけないので、この電話一本、ありがたいことです。また今度、そちらの畑にもぜひおじゃましますね。

収穫後、家に戻って大雑把な調製、18時半あがり。

<本日の野菜セット>例
上記のとおり。
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白菜も、出荷開始。

2009年12月10日 | 農と暮らしの日記
白菜を野菜セットに入れ始めた。
師走も半ばになろうというのだから、白菜が入るからって驚くことではないのだろうけど、8月に種を播いて9月に定植、そしてようやくの出荷。もう少し早く仕上がってはいたが、他の葉もの野菜が豊富でセットに入る余地がなく、ようやくここへきて、まあ相変わらず余地はないけどさすがに月1回の宅配便のお客さんに、「年内は白菜なし」というわけにもいかず、今年最後になるような方から入れていくようにした。なので、まだ年内にセットのある方は入らない場合があります、ご了承ください。

白菜を入れる余地がない、というわけは。
小松菜を入れる余地がないとかほうれん草を入れる余地がないというようなことは、まあ普通はありえない。100円や150円程度ならセットの目安金額(大セットは1800~1900円、中は1500~1600円、小が1200~1300円)を多少超えて入れさせてもらうことはる。しかし、白菜は値が張るので……。

写真のは小さめのを選んだつもりなのに……。
帰ってきて計ってみたら軒並み3kg超、4kg超も当たり前、なかには5kg近いのもあり、どうしよう……とため息が出る。藤田家族の白菜は単価200円/kgで、いわゆる有機栽培の白菜として高くはないと思う(研修先の相原農場では2005年当時150円/kg)。ただ、1個2kgくらいまでなら300~400円前後で、まあスーパーみたいな1/2カットなら150~200円、1/4カットなら100円前後でまずまず納得の価格という気がするが、たとえば4kgのを1個入れると800円、の白菜、どうだろ……。なお、白菜はとくにご希望のない限り、毎週のセットの場合でも毎週は入らず、隔週程度の予定。保存しながら2週間かけてゆっくりお楽しみください。



木曜の野菜セットは宅配便のみ。曇り時々弱い雨。
朝:6時から荷造り、7時前からみんなで朝ごはん。
午前:7時半前に市街に出て保育園納品とスーパー出荷、戻って野菜セットづくり。9時半に畑の見学1名来訪(野菜セットの新規のお客さん)、30分ほど畑2か所を見てから家に寄って頂く。昼までセットづくりの続き。追加の収穫に出て戻り、ほぼ仕上げて13時過ぎから昼ごはん。
午後:セットの仕上げ、箱詰め。15時頃に終わって明朝出荷ぶんの収穫1時間、17時頃まで大雑把な調製、あとは雨ということもあり、机しごと。

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参・ミニ人参、里芋・さつま芋・秋じゃが芋、葉つき源助大根、青首の抜き大根、大蕪・赤蕪、白菜、水菜、大和真菜、チーマ・ディ・ラパ、茎ブロッコリィ、などから。
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秋の新じゃが、開始。

2009年12月09日 | 農と暮らしの日記
秋の新じゃが芋、今日収穫してきた約20株ぶん。
大きいのも小さいの(豆芋)も合わせて約10kg。1株あたり500g。この秋は約40mの畝×5列ぶん植えてあり、だいたい30~40cm間隔なので、1列100株、×5で500株あるはず。ということは、たとえば野菜セット1つに500gずつ(1株ぶんずつ)入れるとすると、のべ500セットに入れられる。

12月中旬から春の新じゃががとれ始める6月上旬までの6か月に500セットぶん。
ひと月に約80セットぶん。これだと実際のセット数には全然足りない計算だけれど、さつま芋、里芋、じゃが芋のうち1~2品目を順に入れていけばいいから、毎回じゃが芋を入れる必要はない。ただし、さつま芋は2月、里芋は3月でほぼ終わりなので、後半の4~6月に秋じゃが芋を多めに残しておかなければ。

そうだ、さつま芋の「良品」がたくさんあります。
冬越しが難しい芋なので、早めに出荷してしまいたい。定価500円/kgですが、2kg以上のまとめ買いはお安くします。業務用のB品も別途さらに格安でご用意できます。もちろん無農薬・無化学肥料。秋の新じゃがは400円/kg。



セット出荷のない水曜。ほぼ終日の曇り空。
朝:だいたいいつも通り。みんなで朝ごはん。
午前:市街に出て保育園納品とスーパー出荷。戻って玉葱の植え付けをまた少し。今日は「年末まで保存可」とある奥州玉葱を薫とふたりで約1000本。帰りに明朝出荷ぶんの一部を別の畑で収穫、戻って昼ごはん。
午後:明朝出荷ぶんの収穫、調製、18時半あがり。
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モノの値段、揚げの値段。

2009年12月08日 | 農と暮らしの日記
今日いつものスーパー地産地消コーナーに出したピーマン。
ピーマンは霜が降りるとおしまいなので、例年11月下旬、勤労感謝の日あたりまでで終わるのだが、今年は12月も中旬になろうとしているのに、まだ収穫が続いている。昨日の時点で、そろそろ明朝あたり降霜の気配……という感じだったから、小さいのもとって、「今年最後の露地ピーマン」と謳って並べようと思ったのだけれど、朝になってみると、霜の程度は軽く、畑のピーマンの樹はまだ生きていた。

それでもこの時期の「露地ピーマン」は珍しい。
だから、27袋並べたけど2日でほとんどなくなるだろう。価格は真夏と同じ、800円/kg、130g前後入れて98円。品薄だから高くしたりしない。その代わりに、最盛期にたくさんとれても、値下げすることはまずない。いわゆる「市場価格」とは切り離されたところで、野菜をつくり、使っていただく。



「モノの値段」のことは、「たけさん」も書いている
安くてもいいから買ってほしい、と思うことがないわけでない。というか、もう少し安くすればもっと売れるのかなぁというようなことは毎日のように考えている。
だけれど、結局は基本的に「うちの定価」で商売をさせてもらっている。それでとりあえずなんとかなっているのは、ありがたいことだと思う。

モノの値段というと、今日たまたま……。
配達帰りに寄った店(業態はスーパー。生協ですが)で、薫に頼まれていた「揚げ」(薄揚げ)を買ったときのこと。ふだんは別の生協(ゆうき生協)で注文しているし、たまに店で買うときも市内のスーパーなら「薄揚げなら、これ」というのが決まっているのだけれど、今日の店はあまり行かないから、棚に並んでいる数種類の揚げを見て、迷ってしまった。

僕の選ぶ基準は、やはり「有機」に近いもの。
だけれど、どんぴしゃの商品というのは普通の生協だから当然ない。「国産大豆使用」「特別栽培大豆使用(米国)」、それからとくに何ということはない「原料:大豆(遺伝子組み換えでない)」のもの。こういう場合、僕が選ぶのは「国産」だ。「米国産の特別栽培」というようなカテゴリがあるのかどうか??と思ったけど、まあ、「有機JAS米国産」でもいい、それと、ただの「国産」なら、僕は国産を選ぶ。「愛媛県産」なら、なおよし。国産とか県産なら、「できれば少しずつでも有機に転換していってください」っていうようなことを、メーカーに言えば伝わりやすいはずだから。米国産有機の生産者に「これを日本で作ってください」って言えないから。

さてさて、問題はもうひとつある。
「国産」「米国産有機JAS」「(普通の)大豆」のそれぞれに、「表示価格より20円引き」「40円引き」のシールがはってあるのだ。この場合、「この商品」と決めたものに値引きシールがあれば、たいがいその値引きされるのを僕は買う。安いのがありがたいということと、売れ残って廃棄されるくらいならうちで使います、という気持ちと。どうぜ今日明日に使うわけだから、1日2日の消費期限の違いは関係ない。

それで、問題はこの先。
「国産」のが定価のしかなくて、「(普通の)大豆」に40円引きのがあるとかいう場合だ。今日はこれに近い状況で、迷った挙句、「国産」で20円引きのを買った。「米国産有機」に40円引きがあったら、かなり迷ったはず。「有機なんだから、しかもそれが40円引きなんて願ったり叶ったりじゃん」と思いそうな気がする。そこであえて「国産」を選ぶだけの信念?があるかどうか。胸に手を当てて考え……ずに済んだ……。みなさんはどうですか?



火曜、晴れときどき曇り。
朝:この冬初めての霜が降りた。例年より2週間以上遅い気がする。朝、6時頃から戸外の作業場(屋根と東西が壁になっている、南北は風が抜ける)、温度計は2~3℃。普通の野菜はそうでもないけれど、泥を洗ってあるスーパー出荷用の人参や大根がめちゃくちゃ冷たい。7時前、朝ごはん。
午前:市街に出て保育園納品とスーパー出荷。戻ってセットの荷作り。11時頃から新居浜に配達、12時半頃戻り、昼ごはん。
午後:ほうれん草を少し播く。トラクタで耕耘、管理機で畝立てしてから。とにかく、ちょっと種を播くだけなのに手間がかかる。夕方、明朝出荷分の収穫。

夜:18時から、青年農業者の協議会の忘年会。
市内臨海部にある「アサヒビール園」(ビール工場併設の店)。ずわい蟹と豚肉の鍋食べ放題&飲み放題を楽しむ。鍋なのであまり動きまわれず、キウイと柿のYさん(会長)、先日のオーガニックマーケットでもお隣だった愛ちゃん、事務局のMさんとのんびり鍋を囲んであれこれ話した、楽しかったです。みんながんばってるなぁ、僕もがんばろ。21時台に帰宅。帰りみち自転車ごと家まで乗せてってくれたTくん、ありがとう、助かりました!

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参、さつま芋、みの早生大根、抜き大根、小蕪、水菜、まびきタアツァイ、春菊、白菜、なんだろ菜、などから。
※白菜がセットに入り始めた。「なんだろ菜」は小松菜系の野らばえ菜あれこれ。

ラジオを聴いていたので、配達BGMなし。



ジョン・レノンの命日。
それよりも、日本人にとっては「開戦の日」。現地時間では12/7ですが。ジョンの命日である以前に、真珠湾に眠った多くの若者たちの命日。



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人参最盛期、彩り豊か。

2009年12月07日 | 農と暮らしの日記
藤田家族の畑にある、いろいろな人参。
左から、オレンジ混じりの紫人参、イエロー人参、ホワイト人参、紫人参、黄色い島人参。もちろんこのほかに、普通の人参や正月料理に欠かせない金時人参もあります。



月曜、曇り時々晴れ。
朝:6時から机しごと、朝ごはん。
午前:7時半頃から市街に出て保育園納品など。戻って野菜セットづくり。13時前に配達に出て、14時すぎ戻り、遅い昼ごはん。
午後:明朝出荷分の収穫、調製、18時半あがり。晩ごはんのあと少し荷作り。



今日の配達を時間で細かく見ると。
12:40出発。今日は出発が遅かったので、13時までに持ち込まなければならない宅配便の荷物をまず一番先にセンターに持ち込み。そのためいつもとルートが多少異なる。宅配便センター12:50着・12:53出、12:57スーパー着(出荷)13:10出、13:23市内西部の氷見校区で職場相乗り2軒13:26出、13:29小松駅前通過、13:33小松で業務用13:37出、13:41小松小校区の個人13:43出、14:00西条市内に戻って玉津校区の個人14:03出、14:07別件用事ひとつ14:09出、14:10玉津校区の個人14:11出、14:16帰宅。所要96分。

<本日の野菜セット>例
人参各種(五寸、金時、黄金、紫など)、里芋、さつま芋各種(紅東、紫芋、人参芋など)、源助大根、大蕪、水菜、大和真菜、春菊、チーマ・ディ・ラパ、白菜、などから。
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業務用の、野菜詰め合わせ。

2009年12月06日 | 農と暮らしの日記
今日出荷した野菜の詰め合わせ。
通常の「野菜セット」のようにも見えますが、これは品目と総額指定の詰め合わせ。ときどき注文に応じてお届けしている飲食店さん用のもので、「いまどんな野菜がありますか?」とメールで問い合わせがあり、大雑把に一覧を返信すると、素額と品目の指定(一部は個数や本数の指定も)が帰ってくるので、その枠の中でやりくりして段ボール箱ひとつに詰めて送る。今日は「送料540円(県内)込み3000円」で整えて送った。

参考までに野菜の内容は……。
源助大根1本、大蕪3個、普通の人参2本、金時人参2本、黄色い人参2本、ミニ人参10本、秋の新じゃが6個、里芋6個、さつま芋は紅東・紫芋・人参芋が各2個、ほうれん草のまだ小さいの3束分、チーマ・ディ・ラパを少し。

こんな業務用の詰め合わせのお客さんも募集中。
主に個人経営の小規模な飲食店やお惣菜屋さん、小さな保育園・福祉施設、社員食堂などをイメージ。品目お任せの野菜セットに比べて内容の相談などに手間がかかるので、総額は野菜セットの「大」(1800円前後)より多め、だいたい上記くらいの分量以上でお受けしている。たとえば「藤田家族の人参は味が濃くておいしいから」という感じで人参だけをまとまった量で注文してくださるお店もありがたいのですが、こんなふうに「藤田家族の畑まるごと」みたいな使い方で店のお客さんに届けてくださるのは、「少量多品目」の「家庭菜園をいっぱい集めたような菜園」であるうちの特色がさらに生きる気がする。定期・不定期問わず、お気軽にお問い合わせください。



日曜。雲が多く、風が強い。
朝:6時頃から机しごと、朝ごはん。
午前・午後:渚と真はバレーボール、西条市の小学生の大会。薫も当番。渚は人権作文の発表会みたいなのに選ばれて呼んでくださったので、それを読みに行ってからバレー。僕はほぼ終日、収穫、出荷など。昼ごはんはひとりで。
夜は鍋。バレーボールは渚たちが優勝、真たちは準優勝だったそうだ。



明日から12月も第2週。
まだ霜が降りず、ピーマンも生きている。
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12/5(土)藤田家族が出店!

2009年12月05日 | 農に関する情報
西条市 食の創造館(JR壬生川駅すぐ横)での「オーガニックマーケット」(主催:笑呼心製作所と“おきらくな仲間たち”)。10~15時。入場無料。藤田家族はとれたて野菜と「おでん&野菜のおかずランチプレート」を販売します。他にも、ちろりん農園、まんがら農園などの農産物、根菜カレー、有機・無添加等の飲食が並ぶカフェ、手作り菓子&パン&ジャム、石鎚ふれあいの里のこんにゃく作り体験、オリジナルマイバッグ作り、布ぞうり作り、フラワーレメディなどなど。衣料回収、廃油回収もあり。詳しい情報が知りたい方は、とりあえず藤田家族までお問い合わせください。
コメント (4)
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食創館で、野菜とランチ出店。

2009年12月05日 | 農と暮らしの日記
久しぶりの「藤田家族の出店」。
ご案内した「オーガニックマーケット」で、市内東部、旧東予市域のJR壬生川駅すぐ横にある「西条市 食の創造館」に行ってきた。

僕は1階ロビーで野菜の販売。
市内の農家や手作りの食べもの、各種のフリマやワークショップなどが机を並べて。ちろりん農園の西川さん夫妻はレタスやハーブ類、まんがら農園の野満さん一家は古代米や里芋その他の野菜、パイッコクロカワの愛ちゃんがお米やこの季節に珍しい絹莢など、また、うちは出荷も購入もしてないけど有機農業つながりであちこち顔出したときにお世話になってる「コープ自然派」Tさんもお隣だった。

薫は2階で「おでんランチプレート」。
うちの野菜と米を使って、大根・里芋の親芋、人参、こんにゃくなどのおでん盛り合わせと、玄米おにぎり、秋じゃがパンケーキ、人参ピクルス、青菜いろいろおひたし、黄&紫スイートポテト、三年番茶つき800円、限定30食。こちらは昼過ぎに完売したそうだ。

野菜のほうはいつも通りあれこれ。
人参、黄色い人参、ミニ人参、大根各種、大蕪、水菜、その他の葉もの、それからさつま芋も並べようと思っていたのだけれど、場所の余地がないのでやめて、野菜セットの見本をひと箱つくって飾った。

とにかく驚いたのはイベントの集客力だ。
いろんな出店が集まっているので、それぞれの元々のお客さんとか興味があってそれぞれのぞきに来たとか、そういう人数が集まるとこうなるのか、という感じで次から次へ、そしてその人の流れが個別のブースだけでなくこちらにも流れてきてくれるから、やっぱりこういうテーマ性のある出店イベントは強いなぁと思った。西条にもこんなにたくさん、「オーガニック」志向で動く人たちがいるのだ。

主催の「笑呼心製作所」のみなさん、お世話になりました。あちこちの出店のみなさん、ご来場のみなさん、ありがとうございました。野菜のことなどで何かありましたら、ご遠慮なく連絡ください。畑にもぜひ。



朝:5時起きで準備、朝ごはん。渚と真は終日バレー。薫はたぶん夜中の2時頃から準備。
午前:7時半すぎに出発、保育園とスーパーに野菜を置いてから食の創造館へ。市街からは所要約30分で9時前着、搬入・設営。10時開店、15時閉店、撤収作業して16時発、市街で用事して17時頃帰宅。片付け。

夜:18時半に家を出て19時からピッツェリアマルブン新居浜店
社長の真鍋さんを囲んで、生産者や飲食関係の新居浜近辺でマルブンさんとご縁のある方々ということなのだろう、20人近くが集まっての交流会(忘年会?)。青年農業者の関係でいつも会ってる人たちもいるし、初対面の方も多かった。農家を夢見る女子大生さんにも会いました。料理は生ハムのサラダ(レタス類は西条産かな?)、新居浜の椎茸まるごとグラタンみたいなおいしいの、西条市上市の里芋とさつま芋各種のフリット、2種類の生地違いのピザ、ハンガリーの豚のスパゲティ、四国中央市の親鶏のリゾット、デザートに新居浜・大島名物「白いも」のプリンとチーズケーキ、タルト、など。丁寧につくられたひと皿ひと皿、ごちそうさまでした。軽トラなので残念ながらお酒は飲めず、これも地産の八朔ジュースなどいただいて23時前に帰宅。



真鍋社長はいつもどおり熱く問うていた。
あなたたちは何のためにその仕事(たとえば農業)をやっているのか。何のためにもっと利益が出るようにと努力しているのか。

僕はどうだろう。
簡単な言葉でこれに答えるのは難しいし、必ずしもこの問いに対する答えを誰もが常に持って生きていなければいけなとは思わないけれど、たまにそんな問いに対する言葉を探してみることは有意義かもしれない。
コメント (2)
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