38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

冬至、その朝、初霜。

2009年12月22日 | 農と暮らしの日記
ようやく今朝、強い霜が降りた。
例年なら11月の勤労感謝の日かその月末、稲刈り後の田んぼは真っ白になり、それまで夏の名残りで実をつけていたピーマンや茄子の樹は一気に茶色くなる朝がある。それが今年はほぼひと月遅れ、ちょうど冬至のこの日に白い季節がやってきた。写真のように、茄子も葉が解けるように茶色く変色している。まだ小さな実がなっていたピーマンもこれでおしまい。

その枯れた茄子の間には、空豆。
不耕起で播いたものが育ってきているが、ご覧の通り徒長気味。更地に播くのと比べると、茄子やピーマンの枝や葉がやはり邪魔をするのだろうか。早めに刈っておいたほうがよかったかもしれない。思惑としては、冷たい風から空豆を守ってくれる役割も期待できるかも……なんて感じだったのだが、見当違いだった可能性が高い。だけど、いま刈ったら今度は、ひょろひょろの空豆が寒風にむき出しということになり、それもこわい。ぬるい風呂につかって身動きできないような空豆。ごめん……。



火曜、朝起きると庭の枯れ草や周囲の田んぼが真っ白、初霜。
朝:6時過ぎから机しごと、ごはん。

午前:7時過ぎから荷造り。外の作業場の温度計は2つとも0℃。
昨日収穫して水を打っておいたサニーレタスに氷がついている。これは就農以来初めての経験だ。昨年までも冬の間は収穫した野菜をキャリーに入れたまま納屋の軒下に置いておいたのだが、凍りつくということはなかった。研修先の相原農場でも真冬には前夕に収穫してきて作業場に保管していて、そこでは毛布やシルバーシートを上から被せて防寒していた。就農後、うちでも「寒さが厳しくなったらそうしよう」と思っていたのだけれど、毎年そうすることなく「軒下で適当に保管」のまま春がやってきた。

ところが今朝の作業場は寒かったようだ。
この作業場は西がブロック塀、東と屋根が半透明の波板で、おそらく昨年までの「軒下」に比べると空間的には囲まれた状態だけれど、温室(パイプハウス)に似て暑さ寒さの影響は受けやすい構造なのだろう。今年はちょっと防寒を考えなければ。

野菜セットは11時半に仕上がり、新居浜方面配達、13時戻り、昼ごはん。

午後:ゆうき生協でお世話になっているKさん来訪、そのあと、お客さんちのMちゃん来訪、「藤田家族の食と農の図書館」(ただの本棚です…)から「家」に関する本や雑誌を貸し出し。「チルチンびと」やら「太陽」やら、OMソーラーとかんなんとか。なんでそんな本や雑誌がうちにたくさんあるかというと(フランク・ロイド・ライトやアントニン・レイモンドもあります)、藤田家族も家づくりに向かって邁進していた時期があったからだけど(神奈川・三浦半島で)、そのとき家を持っていたら、いまの「有機菜園 藤田家族」はたぶん、ない。どうかな。

14時半頃からじゃが芋、その他の収穫、調製など。薫は夏の畑の片付け、18時あがり。



<本日の野菜セット>例
人参・金時人参、里芋、さつま芋、青首大根・抜き大根、大蕪・赤蕪、白菜1/2、キャベツ、水菜、Xmasレタス(サニー&サラダ菜)、などから。

本日の配達BGMは、なし。
ラジオがクリスマス一色だろうからそれでいいや、と思ったからだけど、そうでもなかった。
コメント (2)
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