38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

雨の周期短く、春近し?

2012年02月22日 | 農と暮らしの日記
市内のレタス畑。
言うまでもなく藤田家族の畑ではなく、国の総合特区に指定された農業革新都市の圃場。本来は昨日、青年農業者協議会などを対象にした見学会があったのだけれど都合で行けず、今日、市の職員の方と近くを通るついでがあり、場所だけさっと案内していただいた。

当たり前だけれど、トンネルがとてもきれいに張られている。
こういうのは実際にこの目で見ればとても勉強になる。もちろんこんな大規模にトンネルを張ることは自分自身はないわけだけれど、これだけ広い圃場でトンネル栽培の管理をするためには抜かりなくかっちりと張る必要があるから、これを見れば、なるほど後で手間のかからない張り方というのはこういうふうにするんだなというのがわかる。規模が小さいから後で手直ししてもたいした手間じゃないというような考えだと、結局はプラスマイナスゼロで、小規模経営のメリットを生かしていないことになる。



水曜、セットの出荷はなし。昨夜から未明に雨。日中はほとんど降らず曇り、夜また雨。
午前:温室の管理などしたあと、9時から昨日播いた葱の畑でトンネル張り。25m×2列張るのに1時間ほど。
終わって明日出荷分の主に根菜類の収穫を2時間ほど。12時過ぎに戻って昼ごはん。

午後:13時半から市役所でのヒアリングみたいなの、約30分。
14時過ぎに車で移動、途中で冒頭のレタス畑を見学させてもらい、15時から「西条市 食の創造館」キッチンスタジオで地域の農産品に関する会合。夏頃から青年農業者協議会として参加させていただいている

今日は地産の野菜を使ったレシピの試食会が先に1時間。
詳しいレシピなどはまた正式に決定すれば市から広報されるようです。主に冬の野菜の素材を生かしたシンプルな料理をおいしくいただいた。食後にアンケート記入。

引き続いて関連の会議1時間ほど。
今後の作業の進め方などについて。僕も青年農業者の代表の立場で意見を述べた。その主旨は、地産の農産品の地元での普及を図ることのメリットとして、消費者と生産者の距離が縮まり、顔の見える関係になっていくことは(自分の経験から言えば)生産者の動機づけ、技術力、生産力の向上につながっていくということ。そのためにも(これは他の方からも発言があったが)PRだけでなく地産地消の販路づくりもいま以上に必要になるのではないかということ。また、地産地消は食に限らず、県産材を使って家を建てるとか地域自給のエネルギー(木質バイオマスなど)とか、地域の資源が活用され、しかも地域にお金が落ちる、お金が回るという点で今後いっそう取り組みが進むだろうということ、など。

17時終了。
新しい出会いもあり、ちょうど出荷のない水曜、しかも雨模様の午後に有意義な時間を過ごせてよかった。

西条市は野菜ソムリエやジュニア野菜ソムリエがたいへん多い。
行政が資格取得を支援した経緯があり、今回の事業もその後ろ盾があってこそのものだろう。そうしたみなさんの集まりである野菜ソムリエ協会が早や10周年なのだそうだ。

また、地元・西条農業高校生と野菜ソムリエのコラボ商品も近々登場予定とのこと。
制作過程はここに少し出ている。サークルKサンクスの四国全店での販売になるそうで、詳しいことがわかったらまたここでもご案内します。

図書館に寄って19時前帰宅、晩ごはん。
畑をお借りしている方から連絡があり、来年度の作付けに向けて一部の圃場についてはまた少し工夫をすることになりそう。畑の使い方については就農7年目に入り、これまでの経験も踏まえて転換期に来ているとも思うので、これを機によい方向に動き出せればと思う。
コメント
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