38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

さよなら、西大道。

2009年03月21日 | 農と暮らしの日記
ブログには初めて登場のはず、今朝までの藤田家族の家。
西条市飯岡の西大道(にしおおみち)という地区、遍路道でもある旧道沿いのとてもいい雰囲気のこの家を、きょう僕たちは出た。つまり、引っ越しです。

といっても、すぐ近所。
町内は変わってお隣の「池の内」というところになったけど校区は同じで、子どもたちは引き続き飯岡小学校に通学。もちろん、藤田家族の田畑もそのまま。住むところだけが変わった。相変わらず「借家暮らし」なんですが。落ち着きがない藤田家族である。



この家で僕たち家族4人が新しい暮らしを始めたのは3年前。
神奈川・三浦半島から引っ越してきて、それまでのサラリーマン世帯から、農を核とした自営業の一家になった。そのスタートの本拠地としてありがたく使わせていただけることになったのがこの西大道の家で、元は市街地の料亭、その後、小学校の職員室に移築されたとか、さらに校区内の現地に移されて……というような、聞いているだけでわくわくするような歴史を持った建てもの。

そんな家をお借りできたのは本当にありがたかった。
多くの方が僕たちの就農に力添えをくださり、「それなら、軌道に乗るまでこの家使ったら」ということで「更新なしの3年契約」、そのあとは立派にひとり立ちせよ……という地域の方々の“親心”には、まだぜんぜん応えることができてないけど、それはそれ、この春がそのひと区切りなので、本日の引っ越しとなったわけだ。



で、引っ越しにもまたありがたい助っ人たち。
おなじみ援農Sさん一家、ご近所援農Kさん一家、そしてあちこちで援農&引っ越し手伝いの日々になっているらしいふうちゃん一家。

近所だから引っ越しは一日では終わらない。
ひと月ほど前から小さな荷物は搬入を始めているし、まだまだ残っているものも多い。今日はだから、たんすとか冷蔵庫とか、僕ひとりじゃどうにもならない大荷物を、大男たちの力を得て一気に動かす日。さすがに、ふだんから大道具の扱いに慣れてる人たちはすごい。次から次へと軽トラに載せて行ったり来たり、朝9時すぎに始めて11時過ぎにはほぼ完了。

それにしてもみんな子連れってのがすごい。
パパたちがバリバリ働き、ママたちもこまごまテキパキと動き、子どもたちは適当に遊んだり喧嘩したり危ないことしたりして楽しくやっている。なんか、先住地の神奈川の小さな保育園がこんな感じだったなぁ、なんて懐かしい。



途中、引っ越しと関係ないお客さんもあり。
こないだ援農で育苗の種播きなどしてくれたマイ箸広めてるゆりさんがブロッコリィの余り苗を引き取りにきてくれ、ついでに栄養ドリンクだっけ差し入れしてくれて感謝感謝。



土曜日、引っ越し当日。朝から快晴。
昨日も雨がち、明日も終日雨予報なのに今日だけドピーカン。涙が出るほどありがたい。
未明4時起き、出荷野菜の荷造り、6時に市街出荷、戻って朝ごはん。
午前:引っ越しは9時スタート。11時過ぎにひとまず終了、解散。
午後:渚はバレーの練習試合。残った3人で片付け。途中、ガス屋さんや電話屋さんが転居に伴う工事や調整など。ちなみにネットはこれまでのADSLがこの地域で使ってないらしく、一気に「光」になった。
17時から真と一緒に明朝出荷ぶんの収穫。18時前に渚たちが帰ってくるのを公民館前の駐車場で待ちながら人参の葉を軽トラの荷台で切り落とす。あー、余裕がない。
夜:19時から、引っ越し先の家で晩ごはん。段ボール箱の山だけど、とりあえずひと息ついて休む。
コメント (4)
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