38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

人参畑で、ほっとして。

2006年08月28日 | 農と暮らしの日記
午後6時半、畑からの帰路、フロントガラス越しに西条市街を望む。
北と西の方向を見下ろすこの地でも、この時刻で日没。7時半を過ぎると真っ暗になる。画面右手の山のふもと付近に光るのが瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)。ひときわ高く目立つ煙突が四国電力(通称「よんでん」)の火力発電所だ。



朝5時から野菜セットいくつかの収穫と荷造り。
出荷ののち、午前中は秋冬ものの準備でトラクタ耕耘作業。

午後、田んぼに水を入れながら、渚と人参の間引き。
この手の作業は渚に最適と思われる。ある程度の精度があり、しかもまあまあ持続力がある。畝の両側で向かい合いながら、僕が3条、渚が1条を作業する。

お茶のあと、石油スタンドへ。
いろんな油が重なって切れたので、一気に調達する。風呂の湯沸かし用の灯油(約80円/リットル)、トラクタ用の軽油(約120円)、そして刈払い機に使う混合オイルの元になるガソリン(約140円)。セルフなので、うっかり入れ間違えないように指さし確認しながらの給油。それにしても、暮らしも農業も油漬けだ。

夕方、人参の除草。
先ほど間引きした人参の隣に1週ほどずらして播いたもので、こちらもうまく発芽はしたが、草はこちらのほうが勢いがあり、やや早めだが除草に着手しておいたほうがよさそうとの判断。修理に出して戻ってきたSONYの携帯ラジオを胸ポケットに入れ、「中高年男性の居場所(がないという話、家でも職場でも)」の番組を聴きながらの作業。「ほっとする場所はありますか?」みたいな話だったが、除草中の人参畑は僕にとってかなり「ほっと」度の高い場所だなーと思いながら聴いていた。

日没間際、大根の水やり。
発芽まで雨が降らない感じなので、今日も如雨露で湿らせてやる。急いで終わらせ、家族が待つ食卓へ。ここも、「ほっと」度はかなり高い。今日はなぜか「おいなりさん」だ。今朝試し掘りしてきた金時生姜が添えられてある。

大気が不安定と予報は毎日告げるけれど、全然降らない。
もとより降水確率は10%からせいぜい30%なので、降らなくて当たり前、みたいなもんだが、でも、夏の終わりって、もっと夕立とか雷雨とか、なかったかな?
コメント
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