さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

まずは無難に再起、しかし心中に翳りあり 比嘉大吾、再起戦勝利

2020-02-17 08:21:20 | 関東ボクシング




先週木曜日のホール、比嘉大吾復帰戦のTV放送は関東ローカルでしたが、友人の厚意により見ることが出来ました。
比嘉とジェイソン・ブエナオブラの試合はフル、吉野修一郎vs富岡樹戦はラウンドカットされての放送でした。
これは残念。CSフジの生中継放送、何とか復活してもらえんですかね...。


比嘉大吾は119ポンド契約で再起でしたが、体つき自体に、特に無理も無駄も感じませんでした。
むしろ、これでよく112に落としてたなぁ、と思うくらい。
スピードもパワーも、やはり相手が違うから、多少目減り気味に見えるのは当然として、通じないとかいう風では全然ない。
これなら数試合こなして、コンディションが上がってくれば、充分バンタムでやれるだろう、という印象でした。

何しろ長期ブランクのあとで、しかもけっこう背の高い(170センチ弱、というところか)サウスポーを再起初戦に当てるという、何考えてるのかようわからんマッチメイクでしたから、多少もたつく感があっても、やむなし。
もっとも比嘉はサウスポーをあまり苦にしないようで、普通に内外に踏み込んで、深いパンチを打っていましたが。

サウスポー相手に、右を外から振り上げるようなパンチは、当てやすい反面、相手からも見やすいので、なかなか簡単には攻め崩せないものの、それでも威力はあり、6回に相手を「決壊」させてTKO勝ち、というのは、順当な流れにも見えました。



今後について、眩いほど明るい展望が見える、という試合ではなかったけど、まあ普通に無難に...相手のタイプを考えたら充分、という再起戦勝利に見えたんですが、あちこちで報じられているように、試合後のインタビューには驚かされました。
こちらの記事が一番詳しいですが、場内の応援団からの声援に、気持ちを動かされている反面、内心には迷いがある、ということなんでしょうが。

何しろ、フジテレビのインタビュアーが気の毒に思えるほどでした。そんなこと言われてもなあ、という。
結果、応援団に大吾コールを要請するという、いかにもな「お茶濁し」に出ましたが、いつもなら「しょうもないことを」と思うところ、今回に限っては無理もない、と同情したくなるほどでした。


正直言って、そんな試合なら最初からせんほうが良い、と斬って捨てたい気持ちもあります。
しかし、本人は色々と言っていましたが、結局のところ、もっとボクシングをしたい、燃えるような気持ちで闘いたい、という思いでいるのでしょう。
そして、それがかなわぬ理由について、全てを言えるわけではない。その現状をどうにかしたい。しかし...という。

その内実について、傍目にはわからない、見えない部分の話もあれこれとあるでしょう。
ただ、傍目に思うのは、ボクサー本人が思うことが全て正しいわけではないにせよ、さりとて、周囲の人間の立場、面子が何よりも優先され、選手の思いを全て踏みつけにして良いわけでもないだろう、ということです。

全ての状況は、あくまで、選手の心技体が充実し、その上で闘い、その内容と結果を多くに見てもらうために、整えられているべきものである。
言ってみればそれこそが「プロ」の本分であろう、と。
比嘉大吾本人のみならず、周囲にいる全ての人々に言いたいことは、それだけです。



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で、放送の扱いはともかく、この日の「メイン」では、見られたラウンドの限りですが、その「本分」がしっかり見られたような印象でした。

初回早々、左との「間」をそれまでより縮めて当てた右でダウンを奪った、富岡樹のセンスに目を見張りましたが、吉野修一郎は若き才能に対して怯まず、じりじりと攻め立て、強打で挽回していく。
7回はまた富岡がジャブ、逆ワンツーを好打するも、8回に吉野が攻め立て、富岡が手を出せなくなり、ダウンと同時にTKO。

富岡は足を使って捌く流れを保ちたかったが、終盤の8回にそれを崩され、クリンチしてでも吉野を食い止めたかったところでしょうが、それが出来なかったのが残念でした。
吉野の攻めが厳しいものだったのも確かですが、富岡の側にもこの辺は「不備」があったかな、と。


吉野の強さは、中谷正義が去った日本のライト級では、間違いなく最強と言えるでしょうし、タイトルマッチ二度目の挑戦も敵わなかった富岡も、光るものを充分に見せてくれた。
日本タイトルマッチとして、どこに出しても通る、納得感のある試合。
両者が持てる力をほぼ全て出し切った上での決着が見られた、そんな試合でした。

そして、比嘉大吾もいずれ、こんな試合を闘えるところに、なんとか辿り着いてほしいものだなぁ、と、そんなことを思ったりもしました。



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そんなことで、一曲。
THE BLUE HEARTS「月の爆撃機」です。






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相打ちで勝てるところまで追い込んだ 福永亮次、サルダールを沈める

2020-02-16 14:43:33 | 関東ボクシング


金曜日の夜遅くには、もうBoxingRaiseで動画を見ることができた、WBOアジアパシフィック、スーパーフライ級タイトルマッチは、王者フロイラン・サルダールを、33歳のサウスポー、福永亮次が7回TKOで破り、王座獲得なりました。

正直、今のサルダールが盤石だとは思っていなかった(前戦でも早々にダウンを喫している)のですが、さりとて福永に負けるかというと...という予想でした。
実際、序盤はサルダールが右から入ってヒットを取るスタート。
しかしサウスポー福永は左のボディストレートを深く「刺す」感じで返し、その数が徐々に増えてくる。

2回以降、足捌きにも工夫、研究の跡が見え始める。全て万全に外せるわけではないが、被弾を少し減らし、右リードから左ボディと続ける。
左ストレートはボディへ、胸の辺りへ、そして顔面へ。打ち合いになってもリターン返して締める。
サルダールも好打はあるのだが、攻め込む流れにならず、ボディを打たれる。

4回、サルダールは苛立って福永を振り払う。5回、福永打たれて右目周辺が腫れるが、逆に踏み込んでのボディ攻撃。
5回と6回、サルダールは身体に力がなくなり、スリップダウンを3度。
福永、左だけでなく右のボディもしっかり狙って打てるように。

7回、サルダール反撃、左右ヒット。右グローブをクルクル回して、右アッパー。しかし福永、それと同時のタイミングで左ボディ。
相打ちに見えたが、サルダール効いて身体を折り、追撃されて膝をつくダウン。
なんとか立ったが、コーナーに下がって手が出なくなり、ストップとなりました。


試合後の報道によると、どのタイミングかわかりませんが、サルダールは肋骨を痛めたとのこと。
確かに11勝4敗の戦績ながら、勝ちは全部KOという福永の左ボディブローをかなり打たれていて、ダメージ深かったように見えました。
最後の相打ちなど、福永にとっては危ないシーンのはずでしたが、サルダールの身体には、相打ちで勝つパンチを打つ力が残っていなかったのでしょう。
そこまでサルダールを追い込んだ福永の強打、そして果敢な闘いぶりは見事なものでした。


福永は元々、エディジムの選手ですが、関西で試合していたのを見たことはたぶんなく、その後宮田、角海老と移籍する過程では、新人王決勝で見た程度です。
大柄なサウスポーのパンチャーで、天与のパンチ力があるが、全体像としてどうかというのは、よくわかっていませんでした。
しかし4敗のうち、若手時代の2敗を除けば、ユータ松尾に惜敗、もう1敗はタイ遠征、しかも比嘉大吾戦の1敗のみというタイ人、コンファー戦とのことで、実力はランクの数字以上にあるだろう、とは思っていました。

今回の試合ぶりは、強打にかまけず手数を出し、攻めの回数で上回り、かなう限り足も動かし、踏ん張るべきときは踏ん張り、という具合で、果敢、懸命、という表現に足るものでした。
その上で、サウスポーの利点である、踏み込み一つで狙える左ボディを、ストレート、アッパー問わず、あれだけ当てることが出来た。

古豪、という表現をせざるを得ないとはいえ、あのフロイラン・サルダールをKOしたのだから、殊勲の星です。
33歳という年齢には驚きましたが、選手層の厚い日本のスーパーフライ級で、一気に上位進出なりました。お見事でした。

本人は「世界ランカーのボクシングではない」と、自らに厳しいコメントをしていますが、全体的に整っているとは言えなくとも「勝負」出来る武器を持ち、それを果敢に繰り出さんとする闘いぶりは、上位陣にとっても脅威でしょう。
今後、要注目の強打者が浮上してきた、という一戦でした。



ところで、この日の興行は、セミセミ、セミ、そしてメインと勝った3人が、揃って関西の出身でした。
山内涼太は大阪、豊中。中嶋憂輝は奈良、大和郡山。そして福永は大阪、高槻市。

...まあ、仕方ないことかもしれませんが、これらの好選手の「受け皿」たるジムが、関西にはない、ということなのでしょうか。
「関西ボクシングは渡辺二郎、赤井英和で始まり、長谷川穂積引退で終わった」とは思いたくないんですが...本当に、色々と深刻なのではないか、と改めて感じた次第、です。




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セミ強烈、メインはさらに輪をかけて ガルシア、リナレスKO競演

2020-02-15 17:56:32 | 海外ボクシング




ということで今日は午前11時からDAZNライブ配信。
といっても、全部4試合のうち、最初の二試合が判定。
セミとメインがKOで、セミが始まったのは午後1時過ぎからでしたが。


ホルヘ・リナレスはカルロス・モラレスという、けっこう強い相手と打撃戦、というか、鋭いヒットの応酬。
しかし3回、一瞬早い右ショートで「斬って」倒す。モラレスがリナレスにもたれかかろうとしてかなわず、前に倒れる、強烈なダウン。
モラレス立って4回突入、しかしリナレスがまた右から左の返し。
モラレス、ロープ際へまた倒れ、試合終了でした。

リナレス、打たれる場面もありましたが、これは相手の実力か。
小さい振りですが、怖いほど切れる右ショートは、相変わらずの凄みがありました。


メキシカン応援一色?ぽい雰囲気の場内も、リナレスの見事な勝利に喝采を送る感じに変わりましたが、メインのライアン・ガルシアが、フランシスコ・フォンセカをまたも初回、あっという間に倒す。
左ジャブで脅かし、相手のグローブの位置を見た上で、外から巻くやつと、内に小さく切り込むやつ、二種類の左フックを打ち分け、フォンセカの腰を落とさせた後、フォンセカ反撃の右、その内側を通す、小さい左フック。

フォンセカ、背中から倒れ大の字。レフェリー、即座にTKO宣告。先ほどの強烈KOに輪をかけたような場面で、場内またも騒然。
これ見に行った皆さん、当たりでしたねー、という、セミとメインの二試合でした。


これで目出度く新旧ゴールデンボーイ対決実現か、と思ったら、なんでもデビン・ヘイニーがリングに上がって、ガルシアと軽く漫才したんだとか。
それは見てないんですが...まさか、リナレスをすっ飛ばして、なんてことがある...のですかね?

DAZN傘下のライト級、となると、この三人が三強ってことになるんでしょうね。
当初の計画とは違う組み合わせ、数を増やせる方策を採る可能性が出てきたのかもしれません。
そんなことを思うほど、ガルシア、リナレスともに、揃って鮮烈な印象を残す勝利でした。



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普段、DAZNを見るときは、スマートTVか、PCとTVモニタで見るか、スマホで見るかの三択なんですが、今日はPC+TVモニタで見ていたところ、セミの段になってから、突然「接続に問題」が生じ、見られなくなってしまいました。
その前までは英語実況そのままで、リナレス戦から日本語実況解説をつける形だったんですが、その切り換えがあって以降のことでした。
「一部のデバイスでは視聴出来ません」との表示が出て、しょうがないのでスマホでセミ、メインを見た次第です。
出来れば大画面で見たかったんですが...。

結局、夕方5時くらいになって、改めて日本語実況つきのセミ、メインがPCやスマートTVでも見られるようになりました。
しかし、肝心なところで...と、愚痴の一つも言いたくもなります。
スマホがあったおかげで、結果知らずで見ることはできましたが。




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「次世代エース」への第一歩 中谷潤人、WBO決定戦出場

2020-02-14 18:54:07 | 関東ボクシング

少し前から噂になっていた、中谷潤人の世界初挑戦が発表されました。
4月4日、後楽園ホールで、WBOフライ級王座決定戦に出場。

相手は1位ジーメル・マグラモ。24勝(20KO)1敗。
WBO1位で、地域タイトルを保持していたが、昨年、IBFイリミネーションにも勝っていて、こちらも中谷同様「両にらみ」だったのかもしれません。

映像は少し見ましたが、小柄なボクサーファイターという感じ。見た限りでは、ボディ攻撃が得意そう。
総合的にレベルは高いが、突出した何かがあるのかは、相手との兼ね合いもあり、よくわからない。
「マグラモ」とは、フィリピン人ボクサーでよく聞く名ですが、やはり一族なんだそう。
中谷潤人が112ポンドで良いコンディションにあるなら、12回中7回を突き放し主体で抑え、時に打ち込み、という具合で闘えるだろうが...というのがざっくりとした印象です。


ただし、正直言って、日本の若手で、世界タイトル獲得前の選手の中では一番のホープと目される中谷の世界初挑戦としては、一番物足りない感のあるマッチメイクです。
ダラキアンやマルティネスにどうでも挑め、とは、昨今の時勢を受け容れ...たくはないですけど、妥協するとしても、せめてムザラネに挑むくらいしてくれんのかな、と。
まあ、予算規模の限界もあり、色々と透けて見えてくるものがあります。率直に言って、お寂しいものだ、と思いもしますね。

しかし、中谷や周囲の思惑としては、本当に手強い相手と「勝負」をする局面は、スーパーフライかバンタムに上げて以降だ、というのが実際のところなのかもしれません。
何しろ若くて、あの体格です。試合ぶりも、112に数ポンドプラスした契約で闘うノンタイトル戦の方が、動きに余裕があるように見えること再々でした。


TV中継は、BS日テレとCSのG+で、平行して生中継があるとのこと。
G+のみならず、無料で見られる民放BS局での放送はありがたいです。そりゃ、地上波が一番ではありますが。
言ってみれば岩佐亮佑パターン、でしょうか。

ここから長谷川穂積、山中慎介のように、地上波全国ネットへの「昇格」なるかどうか、ということも含め、中谷は井上尚弥や寺地拳四朗らに次ぐ、次世代のエースたり得るか、ということを問われる段階に進みます。
その第一歩が、この試合であり、既存の王者に挑む試合よりは低いハードルと見做される試合ではあっても、当然「楽」であるはずもない一戦です。


飄々とした風情、抜群の体格、長身のサウスポー。しかし距離の長短いずれも対応が出来、切り換えが上手い。
技巧派と括れる選手だが、闘い方に幅があり、柔軟性がある。それでいて、見た目以上に強靱でもある。
若さや将来性、というのを抜きに見ても、なかなか「見もの」な選手である中谷潤人が、「世界」という言葉が飛び交う「リーグ」に、ついに参戦する初戦で、どんな風に闘うのか。

結果については、内容どうあれ、出してくれんと困る、という見方をしてもいい。中谷はすでに、そういうところにいるボクサーだと見ます。
内容については...あまり高望みするのもどうかと思う反面、やはり明るい将来を想起させるものを見たいなぁ、という気持ち、ですね。

後に「あのときは、中谷の、世界とつく試合をホールで見られたんだなぁ」と振り返るような、そんな試合になってくれたら、それが一番ですけれども。



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ということで、本日の一曲。
BUMP OF CHICKEN “GO” です。







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明日以降もDAZNライブ配信あり 次の目玉はヤファイ、ロマゴン戦

2020-02-13 16:52:41 | 海外ボクシング



ということで明日でななく、明後日でした。すみません。
15日、土曜日の午前11時よりDAZNでライブ配信あり。
ライト級の男前ホープ、ライアン・ガルシアがメインで、ホルヘ・リナレスも登場
揃って勝てば次、新旧ゴールデンボーイ対決という運びです。
共に相手もけっこう手強そうですが、すんなり「次」が見てみたいものです。

しかし記事の下にある写真、ガルシアの体つきですが...なんだろな、と思うくらい、出始めの頃と変わってきてますね...。


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で、DAZNのボクシング配信予定、新たに二試合が追加されています。
試合直前で、或いは下手すると前日や当日に、あれこれ変わってたりするんで、今日現在の情報、ということでしかありませんが。

まず日本時間、2月29日午前2時から。イタリアはミラノより、IBFインターナショナル、スーパーミドル級タイトルマッチ。
ダニエレ・スカルディナvsアンドリュー・フランチレッテ戦、です。

「誰やねん!」とか、つい言っちゃいそうですが、あちらから見れば日本でやってる試合も、似たようなものですので、お互い様ということで。
で、両者の戦績見ると、イタリアのスカルディナは18戦全勝、14KO。
フランスのフランチレッテは21勝2敗1分。KOが5しかないのが残念ですが、好戦績ではあり。

まあ、必見とは言いませんが、見て面白そうだったら、というところで。
DAZNにしたら、とりあえず流しとこか、というカードでありましょう。



で、次の目玉はというと、その翌日、日本時間で3月1日、午前10時より。
DAZNと一戦のみの契約を交わした、というマイキー・ガルシアと、ジェシー・バルガスの一戦。

DAZN、マッチルーム傘下のウェルター級というと、WBA正規(第二)王者アレクサンデル・ベスプーチンくらいしか思い浮かびませんが、この試合の勝者が、ベスプーチンと闘って、その上でPBCやトップランクのタイトルホルダーとの対戦に進む...という展開になるのかならんのか、正直よくわかりません。
ベスプーチンはけっこう強いと思いますが、華がなく人気もさほど。むしろ、ベスプーチンの方が「挑戦」を求める側かな、と。

マイキーの「一戦のみ」という契約も、彼らしいと言えばそうですが。本来そうあるべきなのかも、とも。
ただ、エロール・スペンスに勝った上でなら、先方からあれこれと話も舞い込むでしょうが、残念ながら敗れている以上、何かと限界が見えますね。


で、この興行のアンダーでは、カリ・ヤファイ、ローマン・ゴンサレス戦が組まれています。
我々にとっては、この試合こそ大事、ライブ配信見逃してはならじ、という一戦です(^^)

正直言って、予想はというと、やはりスーパーフライ級では体格面で苦しいかロマゴン、というところです。
ヤファイは過去見た数試合では、けっこう体つきもがっちりしているし、あれを左ダブルや右ボディストレートを組み込んだ連打攻撃で攻め落とそうとする前に、どうしても打たれてしまうのでは...と思います。
まあ、ヤファイもシーサケットのような爆発力があるわけではないので、どちらが先か、という勝負になるのかもしれませんが...。

いずれにせよ、勝った方と、日本勢との絡みがあるかどうか、という点も含め、色々楽しみではありますね。


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今日はホールで吉野、富岡戦と比嘉大吾再起戦があり、土曜深夜関東ローカルで録画放送。
明日は同じくホールでサルダール、福永戦。これはBoxingRaiseで後日配信。

明後日が上記のガルシア、リナレスDAZNライブ配信。
再来週の日曜、23日はワイルダー、フューリー再戦をWOWOWが生中継。
そして月末、またDAZNで上記の通り、です。


こうして見ると、DAZNの登場により、見られる試合の数がぐっと増えた、という昨年来の傾向は、今後も続きそうです。
しかも原則、ライブ配信ですから有り難いところ。
ヘビー級の大試合なんかを、たまにWOWOWに譲ってしまう?あたりが、ちょっと不安というか不思議だったりもしますが...。
DAZNが踏ん張ってくれれば、WOWOWも安穏としてはいられず、生中継を増やしてくれるでしょうから、今後ともDAZNの健闘を祈りたいところですね。




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苦戦の先に見えるものは 畑中建人、苦しみつつも11連勝

2020-02-12 21:23:00 | 中部ボクシング



リアルタイムでは見られませんでしたが、結果知らずには見られた、昨日の畑中建人の試合
スコアこそ大差ですが、内容的には苦しんだラウンドが多い試合、という印象でした。

初回から3回までは、要所で畑中のジャブが決まり、追撃の右もヒットしていたが、ローランド・ジョイ・ビエンディーマも果敢に反撃。
初回こそおとなしめでしたが、2回以降は打ち返してヒットの応酬を繰り広げる場面も。

3回は両者、積極的に手を出し、なかなかの好ファイト。正確さで畑中がまさり、ダメージも与えていたように見えました。
しかし中盤以降は、畑中が頭をぶつけられて鼻血を出し、左瞼のカットもあって自重気味。
右のパンチもいまいちパワーがかかっていない。芯で当てているかどうか以前の問題。

ジェイセパー・アプシード戦でも切っているし、それを考慮して、今日は安全第一で闘うのだろう、そういう試合もあっていいとは思うが...と思いつつ見ていた終盤は、最終回こそ打ち勝ったものの、それより前の回では、ビエンディーマのフライング右フック(そんなパンチあるのか)を続けてもらうなど、危ない場面もありました。


しかし、試合後の報道によると、試合前から肋骨にひびが入っていた、とかいう話で、まあどの程度の怪我だったかはともかく、それならば仕方ない面ありか、という感想です。
見た目派手な輝きや、それこそ「七難隠す」レベルのスピードやパワーはないものの、構えた位置から最短距離を通るジャブの精度や、コンパクトに出る後続の右、そのフォームは端正で、剛性も感じるものでした。

アプシード戦や、今回の試合でも、中盤以降そのフォームが乱れ加減でしたが、今後身体が出来てきて、それを抑えて終盤も闘えるようになったら。
なおかつ怪我も癒え、良いタイミングで何らかのタイトルマッチが決まったら。
そこで畑中建人は、今日の試合から受ける印象とはまた、一段違う良さを見せてくれる選手かもしれない。


かつて、父の畑中清詞は、ヒルベルト・ローマン戦で「大敗」を喫し、ペドロ・デシマに挑戦する間の再起路線において、当時本当に強かった韓国人の世界ランカー、日本のジムと契約する直前の李東春(グレート金山)、あとタイの王者クラスなどと闘い、苦しい試合もありましたが、それを乗り越えて、悲願の世界奪取に繋げたものです。
畑中建人も、今のところ、世界レベルの話ではないにせよ、日本や東洋、アジア圏のタイトルを目指す段階において、似たような試合を闘っている、と言えるかもしれません。

そして、それは決して、現段階で完成されたトップボクサーの試合ではないかもしれないが、さりとて、見ていて悪いものでもない。そんな風に思いもしました。
現役時代の、才気と稚気に溢れた、溌剌たる若き畑中清詞の姿を、リアルタイムで見た者ならではの贔屓目、というのではなく、率直に。



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ということで、一曲。
Howard Jones “New Song” です。








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明日、畑中建人の試合ライブ配信あり

2020-02-10 08:44:38 | 中部ボクシング



明日、刈谷のあいおいホールで、畑中建人のWBCユース、フライ級タイトルマッチがありますが、こちらの High FIVE! WEB というページに、ライブ配信の告知があります。
TBS系列のCBCに、東海地方のアスリートを応援する High FIVE! という番組がありまして、そこで近々、取り上げられるのかもしれませんが、それに先だって?の配信のようです。
過去には田中亮明、恒成ともに取り上げられているようですね。

配信はアンダーカードから全部、ということみたいです。
YouTubeにて配信されます。アーカイブも残して、いつでも見られるようにしてもらえたら有り難いですね。






昨年、あのユーリ阿久井政悟をKOしたジェイセパー・アプシードとの対戦で、健闘を見せて僅差ながら勝利し、一気に株を上げた感のある畑中、今回も戦績はそれなりの相手。15勝5敗、1分とか。
日本で1敗していますが、広島の井上太陽に小差で、とのこと。

昨年のアプシード戦など、名古屋まで観戦に出かけられないボクシングファンにとり、フルラウンド見られたのは非常に有り難いことでした。
あの動画により、畑中建人の試合ぶりを初めて見た、そして刮目した、という方も多いと思います。
今回はあれほどの強敵ではないですが、畑中建人の、派手さはないが地道な努力の跡、着実な成長を見られるはずだと期待します。



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ということで、一曲。
佐野元春 “Yah! Soul Boy” です。







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拳四朗、洗濯機とビッグマッチはまだ決まらず? 年間表彰式動画ご紹介

2020-02-09 14:07:18 | 関東ボクシング


昨日の「せやねん」で、年間表彰の様子が取り上げられていたのでご紹介。
ボクシングの年間表彰式を、5分以上の長さで取り上げる番組って、他にあるかなあ、と思うと、貴重なものです。







村田は硬軟ともに印象的なコメント。
寺地拳四朗、洗濯機は住むとこ決めてから、だそうです。

どちらも「次」に良い話があってほしいものですね。
出来たら田中恒成や京口紘人のコメントも欲しかったですが...。


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トップランク、次の次の用意? 井上、カシメロ戦アンダーに動き

2020-02-08 14:31:05 | 井上尚弥



井上尚弥、グアムキャンプを終えて帰国も、昨日の年間表彰式を発熱のため、欠席
昨今、世間はこれ一色、というあの話題が頭に浮かんでしまいますが、とにかく大事ないことを祈るばかり。



で、カシメロ戦のアンダーカードについて、こんな記事あり。
エマヌエル・ロドリゲスに善戦したジェイソン・モロニーと、トップランク傘下のホープ、ジョシュア・グリーが対戦、勝者が井上と対戦する運びなのだとか。

当初「次の次」の座に一番近いのは、IBFの指名挑戦権を持つマイケル・ダスマリナスかと思われていましたが、この辺はどうなるのか。
もしダスマリナスがトップランクの思うままにならない存在なのだとしたら、トップランクが「自前」でそれを用意しようとしている、と見るべきなのでしょうね。

ダスマリナスは昨年3月にIBFイリミネーションバウトに勝ってますが、これも米国のシーンから見れば、無いも同然扱いなのか。
自分たちの預かり知らんところであった試合など、数の内に入らん、と?
もしそうなら、筋の通らん、酷い話ではあるんですが...。


それとも、トップランクがカシメロ、ダスマリナスのさらにその次を用意した、ということなのか。
IBFではダスマリナス1位、グリーが2位でモロニーが4位ですから、そういう見方もあり得るか。

さらに井上とカシメロ、いずれが勝つにせよ、勝者が3団体の王座を手にするわけですから、WBOで1位のグリーと、これまた4位モロニーの対戦で指名挑戦者を決める、という運びになっているのかもしれません。


今のところ、WBC王者ウーバーリとドネアの試合は、PBCで行われるようですんで、トップランクにしたら、ひとりでも多く、対井上の挑戦者を用意して、井上の試合を興行し続けたい、という狙いで色々動いている、というところでほぼ、間違いないと思います。
トップランクにすればウーバーリorドネア、或いはリゴンドー(ソリスに勝つとして)などが「埒外」の大物でしょうが、その辺と絡むよりも出来るだけ自前で、と考えるのは自然なことです。

まあ、何もかも独占で、とはいかないこともあるのも承知ではあるのでしょうが。
昨日、TV出演していた井上は「海外で2試合、年末に日本で1試合」と語っていましたが、その辺も色々と想像出来る部分です。



しかしとりあえず、井上の体調が心配です。
無事回復して、すんなり練習に戻った、という一報を待ちたいですね。



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ということで、一曲。
吉井和哉「VS」。





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130ポンド級の「標的」も新たに ジョセフ・ディアス、お馴染みファーマーに打ち勝つ

2020-02-07 00:25:13 | 海外ボクシング




ということで今頃感想文ですが、先週金曜のDAZN配信試合、ふたつめ。
IBFスーパーフェザー級タイトルマッチは、尾川堅一戦で見て以降、何度も試合を見ているテビン・ファーマーが王座転落。
挑戦者ジョセフ・ディアスは2回に酷いカットを喫しましたが、カットマンの腕が良いのか、出血は最小限。

サウスポー対決でしたが、ファイターのディアスがボディ攻撃と左クロスの好打で徐々に打ち勝つ。
7回は打ち合いで完全に勝り、終盤は右フックの好打も目立つ。
ファーマーは離れて捌くのでなく、距離を詰めて打ち合ったが、ディアスのファイターとしての持ち味、そして闘志を引き出してしまった感あり。
判定は3-0でディアス。妥当なところ。


このクラスもまた、日本に「挑んでみたら」という選手がいるにはいる。
ただ、伊藤雅雪が休養を強いられ、尾川堅一は先の試合では不安ばかりが目に付き、日本王者は坂晃典が次、初防衛で、地固めの段階。
OPBF王者三代大訓も、国内上位、ランカーとコンスタントに闘い、結果は出しているが「アピール不足」の内容ではあるか(今でも「上」に当ててみれば、案外健闘するのでは?という気もしますが)。
総じて、今の日本スーパーフェザー級シーンは、狙い目がいたとしても、すぐ挑みかかる、という「体勢」にはない、と言えそう。ちょっと残念。

世界を見ると、WBCミゲール・ベルチェルトは頭一つ抜けている感じですが、WBOジャメル・ヘリングと共に、このディアスも、万全の「日本代表」が決まっていれば、充分攻略出来る、と思うのですが。
それこそ離れて突き放し、時折しっかり叩いて、という、クリストファー・ディアス戦の伊藤ならば、と思うところです。



金曜DAZNのみっつめ、メインのWBOミドル級は、デメトリアス・アンドラーデがルーク・キーラーを9回、TKO。
ダース・ベイダーのお面を被ってリングインしたアンドラーデ、初回、ゴング直後に得意の左で倒し、これが効いて反応が鈍かった?キーラーを2回にも倒す。
左のパンチは、その都度、軌道というか「通り道」を変えて打っていて、この辺は巧いところ。

しかし何か原因か知らんが、有利な状況なのにドタバタしてて、しっかり狙えず、キーラーの立ち直りを許す。
右フックなんかは、身体を逃がしたいのはわかるけど、打つと下向いてしまうんで、その度に攻撃のバランスが途切れてしまう。

中盤以降は、いつもどおりの、見映えの悪いアンドラーデ劇場でしたが、9回、左好打から右フック、アッパーでラッシュしてストップ。
フィニッシュに持ち込めたのは良いですが、なんか変に力んで攻めた結果で、相手との差、序盤から効かせたから出来たこと、という印象止まり。
ビッグマッチへの意欲、と見るべきなんでしょうが、これではなぁ...という感じ、でもありました。

このクラスにも、村田諒太という存在がある以上、もし対戦したら、と想像...するだけ無駄、かもしれませんが、実際闘ったら、なかなか難しいだろうなあ、と思います。
先制攻撃が鋭く、そこから先は相手の挽回を許さない展開構築、勝ちパターンを持っています。
下向くのも平気、そこからの揉み合いにも慣れきっているスタイル、村田がそれを攻め崩せるものかどうか、ですね。




考えたらこの日、配信された3試合、いずれのクラスも、日本に何らかの形で挑戦してもおかしくないレベルの選手がいました。
そういう観点で見てみると、もちろん細かいところに差があり、参考にするべき部分もあるかもですが、昔日のことを思えば、その差は縮まっているなあ、とも思います。
ことに岩佐亮佑の挑戦が実現するなら、これは大いに期待ですし、日本ボクシング界においても好選手が多いスーパーフェザー級もまた、今は少し落ち気味の時期かもしれませんが、上位同士のカードを経て、世界に挑む選手が出るでしょう。その日を楽しみに待ちたいものです。



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ということで、一曲。
花田裕之「ゼロへの旅」。







コメント (3)
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