12月にも、井上尚弥と4団体統一戦に臨むと目されるマーロン・タパレスを擁するショーン・ギボンズが、杉原大介記者のインタビューに応じた記事です。
「井上尚弥が圧倒的に優位」の声にタパレス陣営の“本音”は? 敏腕プロモーターが胸中を激白「少なくともフルトンよりもいい戦いをする」 https://t.co/CUOBslLgD1 #ボクシング Special thanks to @KnuckleheadSean
— Daisuke Sugiura 杉浦大介 (@daisukesugiura) August 1, 2023
ジョンリエル・カシメロとの離反を通じて、なかなかやることがえげつないなあ、という話も漏れ伝わってきた御仁ですが、今回はもう、手駒というと悪いですが、自分の選手をもって、井上尚弥戦という金脈に辿り着いたもんで、ご機嫌みたいですね。
試合の展望なんかも、なんかもう、本気で言ってるのか何なのかよくわからない適当さです。
とにかくこのまま、出来るだけ良い条件で井上とタパレスを同じリングに上げさえすれば、それがこの男にとっての勝利であり、ゴールなんでしょう。
で、同じくギボンズ傘下には、ジェルウィン・アンカハスもいてまして、少し前に取り上げたんですが、こちらは井上拓真への挑戦を希望しているらしいです。
12月には、井上兄弟vsギボンズ軍団?の対決、という構図になるのかもしれません。
そうなれば、今回のスティーブン・フルトンとロベイシー・ラミレス招聘に比べて、大橋、帝拳両プロモーションにとっても、仕事としては比較的楽な部類なんでしょう、かね。
しかし、個人的には石田匠の挑戦はどうなるのや、と思うところです。
井上vsタパレスにしても、このままどこからも横槍(というか、話としては正当な権利の主張、かもしれませんが)が入ることなく、すんなり行くのかどうか。
何しろ、きちんと決まって発表されるまでは、我々の目に見えないところで、色々あったりなかったりするんでしょうね。はてさて。
ちなみに先の試合後、こんな記事が。
井上尚弥個人のみならず、大橋ジムもNTTと契約とのことです。
わかりました、次回も有明アリーナですね。もう覚悟しました、ハイ。
せめてものお願いです、平日開催は止めて、週末(出来れば土曜日)にしてくださいませ。
あと、メイン開始の時間、事前に教えてください。出来ればもう一時間くらい早めてもらえませんでしょうか...。
逆に、井上のSフライ時代のアンカハス戦はギボンズの提示した要求を全て受け入れたのにも関わらず、直前で決裂したのはパッキャオが断るよう進言したからという話もありますし
また、NTTが大橋ジム全体と契約したなら、大橋ジムVSギボンズ軍団では井上兄弟以外にも、武居や桑原などにもガバリョなど、軽量級の有力選手が所属している同士ならではのカードを組んでほしいと思います。今までのアンダーを見る限りだと期待できるのはセミまでですが、この良い機会にNTTの力を見せるようなカードを少しは期待しても良いのでしょうかね
拓真-アンカハスは既に合意済みとの情報を見かけました。契約まで交わしてるかは分かりませんが。拓真は王座決定戦での戴冠ですから、次は指名試合のはずですが、WBAなんていくらでも融通利きそうですね。そしてアンカハスは石田より実績で上回りますから、石田陣営は説得されたら待つしかないのでは。
メインに関しては、今井上尚弥が四団体統一戦をやると言って、横槍を入れられるところなんてないでしょうね。そもそもタイトル獲得したばかりで指名試合なんてないですし、タパレスも同様。年内に挑戦できる正当な権利は誰も持っていないかと。
そういえば、アフマダリエフと亀田の挑戦者決定戦はどうなったのでしょうね。どちらも「勝てば」メリットある試合と思いますが。亀田は自身の持っている「挑戦権」に何の効力もないことなんてよく分かっているでしょうに、それでもやらない気ですかね。
亀田に関しては「王者じゃなくなった強敵とやる意味はない」という理屈に尽きるんじゃないでしょうか。件の挑戦権を賭けた試合にしても出来る限り『軽い』相手とやって得たものな訳ですから(もっとも、挑戦権の試合で本当の意味でのトップランカー同士が試合するほうが珍しいのも事実ですが)。前々から井上とやると言っていてもどこまで本気で言っているのか。少なくとも井上は明らかに亀田家に対して嫌悪感を抱いているし、選手としても亀田和毅に対しては全く興味なしというスタンスなのは明らかなので、本気で井上とやりたいのならアフマダリエフとやって勝つぐらいじゃなきゃ無理な訳ですが。
パッキャオの意向ですか。まあ、タパレスの得べかりし最大の利益を考えれば妥当に思えますね。アンカハスの件も然りで。ペッチバンボーン戦の絶不調時の井上と当たっていたら、アンカハスで勝てたと思いますが、次はもう復調してましたからね。
NTTが能動的に、そこまでボクシングに関わりを持つ意志があるかというと、おそらく無いだろうと思うのですが...要は井上尚弥というブランドを確保するための附随的な話でしかない、と。多少、予算が増えるとかで、良いカードが散発的にあれば良い、くらいでしょう。次回、ギボンズ傘下の他のボクサーがあとひとりふたり出る、ということはあるかもしれませんが。
結局、NTTにせよ他の配信業者にせよ、良いカードを増やしてボクシング配信視聴者の数字を上げろ、と要求するよりも、駄目なら諦めて見捨てる、となるのでは、という予見の方に、現実味があるように思います。そうならないように...という危機感が、ボクシング界にあるのかないのか、どうも心許ないですね。
>海の猫さん
ギボンズ、確かにやり手ですし、パッキャオの存在も大きいのでしょうかね。タパレスに関しては結果出して道を切り拓いたんだから仕方ない(←他に言い方はないのか)ですが、なんかねえ。以前、大森将平戦で体重超過をやらかしてますし、どうも好感が持てません。今度やったら、無事に有明アリーナから出られると思うなよ、という構えですが(笑)。
拓真とアンカハスはそういう情報がありますか。しかしWBAも、融通、とは。挑戦者決定戦認可して、当然お金も取っているのでしょうに。この辺どういう話になっているものか、わけがわかりませんね。
井上、タパレスについては、もう既成事実を作ってしまえ、という勢いでしたね。大橋、帝拳、トップランクにMPプロですか、当事者同士はそれで良いんでしょうけど...どうなんですかね?アフマダリエフと亀田三男の話は、亀田が他のルートを探るんだろうなあ、とぼんやり思うだけですね。それにしてもこの話が出た途端に、ピタッとメディア相手のおしゃべり記事が出なくなって...面白い奴ですね。わかりやすいというのか、何というのか...。
>月庵さん
うーん、でも「弟」を見事に打ち破れば、兄と因縁の対決なんて運びになるやもしれず、ということはないですかね?古いプロレスみたいな話ですが。アンカハスは減量きつかったようですし、バンタムで好調だったら、拓真にとっても強敵かもしれません。しかし拓真が相手の良さを封じる持ち味を出して、そこにアンカハスの力が相まって好ファイトに...なったら良いなあ、と一応、思っております。
亀田に関しては、アフマダリエフとやって勝てるわけもないでしょうし、他のツテ探す、という感じですかね。井上尚弥との対戦に関しては、何でも良いから対戦して、リングに上がるまでの一定期間、世の耳目を集め、試合で倒された後、自分の足で立って握手でもしてもらえれば大成功、ってところじゃないですか。逆にそれ以外、何を出来ると思っているのか、傍目にはまったくわかりませんね。
井上自身の好悪、或いは父君も含めての話かもしれませんが、同じリングに立って、言えば同じ世界に生きると見られること自体を嫌っている、という印象ですね。それには悪食?の気がある大橋とて、逆らえないでしょう。そんなことして「切られた」日には、目も当てられんですから。