さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

激闘あり、強烈KOあり 大盛り上がりの週末ボクシング

2017-11-06 19:41:31 | 海外ボクシング




ということで先の週末は、土曜日、G+でホールの試合が生中継。
日曜はWOWOWオンデマンドでNYはブルックリンのバークレイズから生中継。
強烈KOあり、激闘ありで、見ていて楽しい限りの二日間でした。

これ以外にも、当初見に行く予定が、所用のため取りやめた姫路の試合や、
三田の大沢宏晋が出た興行など、各地で熱戦が繰り広げられました。

メキシコでは、牛肉大好きルイス・ネリーがアーサー・ビラヌエバをKOしたり。
英国のWBA第二王座戦のリマッチは、とほほな結末だったり。

まあ、色々あった模様ですが、改めて、こういうのをDAZNのようなプラットフォームで、
ぱっと見てもらえるような仕組みにしてくれたらなぁ、と思います。
姫路の清瀬天太vsジョー・テホネス戦は、BoxingRaiseで見られるとのことですが。


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土曜日のホールは、最初からKO祭りの様相。
デビュー4戦目のライト級、斉藤一貴は、身体もパンチも硬そうな比国ランカーをTKO。
渡部あきのりは比国王者をボディで沈め、次はロシア遠征とか。健闘を。


日本ミドル級次期挑戦者決定戦は、この日の白眉。
村田諒太のアマチュア最後の対戦相手、竹迫司登が、福本祥馬を初回KO。
いきなり「詰めた」展開に福本が応じたが、竹迫のねじ込むような右ショート一発。
福本のガードを割って決まった、見事な一打でのKO。
この辺は、トレーナー藤原俊志さんの指導のたまものか、と見えました。
来年のカーニバルが楽しみです。村田に続け日本のミドル級!ですね。


セミの石本康隆vs中川勇太は大激戦。
少し型を崩したスタイル、当て際で切れるパンチで中川が圧倒した序盤でしたが、
石本が半ば捨て身の反撃、接戦に持ち込む。場内大盛り上がりでした。
それでも中川の勝ちかなと思いましたが、好試合には違いなし。


メインのヘビー級は、WBO挑戦を目指す藤本京太郎がKO勝ち。
相手はヘビー級でなければ、とても見られた選手ではなかったですが、体格と馬力はそれなりに脅威。
とはいえ藤本、動いて外し、ボディから徐々に攻め込み、間違いを起こさせず、倒しました。


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日曜日、午前10時からのWOWOWオンデマンドでは、最初の試合で近藤明広が登場。
セルゲイ・リピネッツは格闘技のキャリアが長い強打者だそうですが、
近藤は5回、7回と好打を見せるなど、うまくすれば勝てるかも、と思わせる展開。

しかし、近藤は好打しても、空振りしても、その後が同じ。
追撃するでなく、動いて外すでもなく、間を空けてしまい、止まる。
そのたびに、リピネッツの大したことないリターンを受けて、相殺され、失点してしまう。

日本で普段やっている相手なら、あの単調というか、悠長なリズムの試合でも問題ないでしょうが、
仮にも世界戦となれば、相手はそこを逃さず手を打ってくる。
その対応に対し、何ら修正出来ず、ずるずるとラウンドを重ねてしまった、という試合でした。

公式採点は多少、辛めではありましたが、さりとてこれを善戦健闘と言うべきかどうか。
内容、結果どうあれ、海外のリングに打って出て、そこで様々に感じることもあるでしょうし、
それを今後の糧にしてもらいたい、とは思いますが。


ショーン・ポーターは、相変わらず元気一杯、同時に「無茶しよんな」とも。
果敢な攻撃ボクシングですが、あの右、アタマ、左のコンビネーションはどうにかならんか、という。

西岡利晃が指摘したように拳を傷めたようで、ラストふたつは苦しみましたが、順当に勝ちは勝ち。
普通にやっても速いし巧いし強い選手が、こういう型崩れの味付けに走ると、やっぱり手に負えません。
かのアーロン・プライアーにも通じるところがありますね。


メインのデオンテイ・ワイルダーは、問答無用の初回KO。
以前対戦して判定勝ちだったステイバーンを右一発でぶっ飛ばし、追撃、追撃、
最後は殺す気か!というような絵で、レフェリーが割って入りました。

ボクシングのスタイルや作りと同時に、あの「興奮状態」が、
傍目にはどうにも得心いかん、と変わらず思うワイルダーですが、
そういうのを脇に置いて言うと、とりあえずまともにやりあったら誰もかなわん、でしょうね。
逆にいうと、ひとつ外せたら...という気もするわけですが。

ジョシュアとの試合は、果たしてすんなり実現するんでしょうかね。
共に大柄、大別すればボクサータイプ、しかし桁外れの破壊力、
それと同時に、オーバーペースで受けに回ると不安もある者同士の、英米対決。

あれこれつべこべ言いながら、やれば当然、目を離せるわけもありませんね(^^)
なんとか、早期に実現してもらいたいものです。



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2 コメント

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Unknown (hiro)
2017-11-17 12:03:01
近藤選手、リピネッツ選手を下がらせていて印象に残りました。この階級の強打者相手に味がある戦いができたのは良い経験。されど、あと一歩が足りず。この一歩分をどう埋めるか、ランキング6位に留まれたので何とか出稽古含め磨いて欲しいです。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2017-11-18 18:13:15
>hiroさん

確かに少ないながら好打もありましたが、正直、相手もイマイチな出来でしたし、この年齢、キャリアで世界戦に出る選手なら、もう経験とか言うてる場合でもないだろう、と思います。国内で岡田博喜と闘っているわけでもないし、挑む相手も相手だし、正直冷めて見ていた部分もありましたね。
IBF、WBO認可後、日本王者や上位トップグループと噛まない「別ルート」挑戦が目に付きますが、スーパーライトみたいなクラスでそれをやるのか、という気持ちもありますね。思った以上に健闘した、というのも一面の事実ではあるのでしょうが...。


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