さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

王国メキシコの闇深し

2020-07-09 12:01:54 | 海外ボクシング



WBC、ルイス・ネリーを、スーパーバンタム級で世界1位にランキング

なんというのか、もう、どこからどう突っ込んでいいものやら。
メキシコの闇、かくも深し、というところでしょうか。


その昔、三階級制覇を達成した後でしたか、かのフリオ・セサール・チャベスがドン・キングに条件闘争を仕掛け、ボブ・アラムにも秋波を送って両天秤、という、いかにもありがちな話になったとき、メキシコの麻薬カルテルの関係者といわれる人物が、チャベスに面会しようとしたアラムの使者を出迎えて威迫した、という話がありました。
この怖いお兄さんたちが、いったい全体、どこのどなた様の差し金でやってきたものか...まあだいたい、想像はつく話です。


ボクシングに限らず、メキシコの有力スポーツ選手と、麻薬カルテルを始めとする「その筋」との関わりは、最近では公に報じられ、批判されています。
ボクシングが、その時期によって多少の盛衰あれど、やはりメジャースポーツであるメキシコでは、当然ボクサーとて、それと無縁なわけはないでしょう。


ルイス・ネリーが往時のチャベスほど、大を成した存在ではないのは事実で、そこまで大層な話かどうかなど、知れようはずもないですが。
少なくともランキング作成における、ネリーの「取り扱い」が、純粋なスポーツ面における、ネリーの現状を正統に評価してのものだとは、世界中の誰もが思わないでしょう。
それは当のネリー本人とて、ではないでしょうか。
もちろん、人に訊かれれば、違うことを答えて言うのでしょうが。


彼については、エマヌエル・ロドリゲスのような、若くて盛りの時期にある強豪ではなく、その辺を微妙に外した、そこそこの相手と数戦こなすうちに、井上尚弥や他のタイトルホルダーとの対戦が実現「してしまう」んだろうなあ、と漠然と思っていました。
しかし、その予見は的外れだったようです。何にもせんのに1位ですからね。要らんことはあれこれとやっているのに。

まあ、普通の常識が通じん世界の話やなあ、と思うしかありません。
今思うことは、井上と関わりになる前に、誰ぞに足元すくわれて、消えてくれんかなあ、ということくらい、ですね。
実際闘ったらどうなるだろうか、という想像をするのも嫌です。そもそも、とうの昔に、そういう対象ではなくなっていますし。



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2 コメント

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Unknown (アラフォーファン)
2020-07-09 17:32:04
何だか厚遇されてますよね。何で一位か、誰も合理的な説明できないでしょう。確かエキサイトマッチでも注目選手の最新試合とか言ってこいつの試合放映予定ですが、いくらボクシング興行少ないとはいえ、山中さんの足跡、努力を違法(あえてこう言います)で踏みにじった奴の試合を何でやるのか。私は試合で足を掬われるより前に、そのマフィアの揉め事に巻き込まれて、選手生命終わりになって欲しい。そうなっても一ミリの同情心ありません。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2020-07-10 14:24:04
>アラフォーファンさん

誰の目にも異様ですよね。メキシコのスジもんの皆さんは、もちろんほどほどに悪いのから、洒落にならんのまで幅広く、警察では無く軍隊と事を構えるのが日常だったりするとか。お薬から銃器弾薬、密入国、誘拐など、まあ何でもござれ、なんだそうです。「おおコワ」とか言ってる場合じゃありませんね。
エキサイトマッチの放送予定は、普段ならありえないレベルのカードが並んでいて、まあ仕方ないとはいえ...なんか、その上にちょっとだけ延期になったとかで。困ったものです。どうせなら井上浩樹や清水聡の試合流してくれればいいのに、と思ったりもしますね。

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