さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

復帰戦としては充分、今後はフライ級への「復帰」も? 矢吹正道、ビバスを4回KO

2024-03-17 00:23:06 | 中部ボクシング




ということで昨日はTravelTVのライブ配信、矢吹正道vsケビン・ビバスを有り難く見ておりました。


アキレス腱断裂という重傷を負った矢吹ですが、考え得る中で最短に近い期間での復帰戦。
相手もタイの強くない選手とかではなく、一応というとナニですが、暫定世界戦出場の経験があるニカラグア人。

矢吹、多少足元が気になるのか、思い切り踏み込んで打って撥ねて、という感じではない。
ビバスは低い姿勢から右、頭から突っ込む場面も何度か。
そのせいもあってか、矢吹は若干腰高で、スウェイの距離測定もちょっと危うさが見える。

しかし攻撃面では強打が生きていて、多彩なコンビの組み立ても同じく。
右アッパー上、左ボディアッパーの「お迎え」。
ジャブ突いておいて、相手のワンツーの合間に右カウンター差し込み。
徐々にダメージ与えて、好機には左右上下を「空いたとこ」に打ち込むコンビネーションが冴える。
3回に左ダブル上下で倒し、4回に一発右をもらったが、また打ち込んで最後は右、左と強打が決まり、KO勝ちでした。


序盤、若干踏み込みに躊躇があったこと、受け身に回ったときにバランスが悪かったことなど、不安もありましたが、何しろ状況が状況だけに、まずは十分といったところか。
攻撃面ではもっと滑らかさがあれば良かったでしょうが、威力自体は目減りしておらず。
色々確認するための試合として、贅沢は言えない、というところだったと思います。


今後はフライ級への転向というか、復帰も視野に、という話もしていたようですが、そもそも契約ウェイトが111ポンド、もうほとんどフライ級ですし、それでも減量きつかった、とのことでもあり、個人的には賛成です。
それこそ京口紘人と「決戦」をAmazon興行でやって、勝った方が...みたいな話になったら最高ですけどもね。


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昨日のTravelTVのライブ配信、全体については見ておらず、セミとメインだけは見ましたが、かなりの長丁場で、ボクシングと音楽イベント、どっちが時間的に長かったのかようわからん感じだったみたいですね。
カメダ興行でもよくあるやつですが、私なんかは単純に、ボクシング見たいんで、アイドル見せられても、ラップを聴かされても困る、としか言えません。

例えば入場演出に付随するような形でミュージシャンが出演する(井上尚弥のときの、布袋寅泰みたいに)形ならまだしも、別個に時間割いてやるというのは...昔のボクシング興行で、演歌歌手が一曲歌うとか、政治家が挨拶するとかいうのと、構造というか建て付けが一緒です。
それのどこが「新時代のイベント」なのか。言って悪いですが「古い」です。


今回はまだ、有名なラッパーの人が来てたみたいですが、これがカメダ興行になると、クスリで捕まって行き場所のない歌手とか、昔売れてたバンドとかが出てきたりします。
何でそんな引き取り手のない「物件」を、ボクシングが引き受けなならんのやら、と。
布袋寅泰のような一流なら逆に、来てくれて有り難い、てなものですけど。

これが例えばハーフタイムのあるスポーツなら、ハーフタイムショーの充実というのは、ある話でしょう。
しかし、単に試合の合間に挟み込んで、延々とやられてもなあ、と。
今回はメイン固定、事前に時間もはっきり決まっていれば、こちらも対応は出来るので、それは有り難かったですけどもね。



ところでアンダーはチェックしていなかったんですが、合間にカメダ社長が登場して?5月4日のエマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦、ABEMAじゃなくてTravelTVでの配信である、と発表したらしいですね。
ちょっと記事が見つからないんですが、間違いないと。
これまた驚きです。例の件の影響というのは、多分にあるのでしょう。
また、ABEMAと比べると現状、普及の度合いが段違いですんで、多くに視聴してもらえるものかどうか、心配ですね。



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2 コメント

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Unknown (海の猫)
2024-03-17 15:57:08
勝手に有料と思い込んでいたのですが、無料と教えていただいたおかげで見ること出来ました。ありがとうございました。

矢吹は怪我からの復帰戦としては上々でしたね。下半身の動きや踏み込みは控えめで、まだ本人も怖さがあるようでしたが、そこは様子を見ながら、無理せずにやって欲しいです。
111で計量時にあの身体だと、Lフライは確かに厳しそうですね。フライでも問題ない体格とパワーですし。心配なのは、フライで世界戦までの道程を作れるかどうか。おっしゃるような試合を組めれば良いですが。

自分も途中から見ましたが、ボクシング興行における音楽に関しては同意見です。ボクシングって、一つ一つの試合が重いですし、危険を伴うスポーツなので、音楽とは楽しみ方が違うのですよね。ただ並べて一緒に楽しめと言われても難しい。特に軽いノリの音楽ですと、いちいち頭を切り替える感じになってしまう。
あくまで試合に向けての演出、という位置づけで試合の盛り上げに繋がるならいいですが。そうなるとやはり、選手の入場曲を生歌や生演奏でやるとかなんですよね。世界戦の国家を有名アーティストを呼んで、というのも試合の位置付けと人選次第ではありかと思います。

ファウンダさんから、そんな発表があったのですか。そういえばロドリゲス-西田は、LUSHBOMU vol.3として行われるとか見たような気もします。何かLUSHという会社は、音楽レーベルとボクシングジムをやってるのですね。両方好きな、もの好きな方がやってるのでしょうか。それで実現する試合があるなら、有難いと思うしかないですが。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-03-17 17:54:34
>海の猫さん

TravelTVについては、昨秋、佐野遥渉の試合で見ていたので、だいたい把握はしていました。今回は途中から三重テレビの放送と共同でしたが、前回は場内の音が絞ってあって、実況解説というか「トーク」の声が大きくて、臨場感もへったくれもないものでした。今回、その点は改善されていましたが、それでも実況解説の音声が変でしたね。
三重テレビ放送版も見ましたが、当然ながら音も普通、画質は抜群でした。やっぱりTVの方が見やすいですね。ネットの画質がTVに追いつけば最高なんですが。
何しろ現状、TravelTVのボクシング配信は有料にはなりようがないレベルだと言わざるを得ません。あれでお金出せって言われたら怒りますよ。とりあえずエコーかかったようなあの音声をどうにかしろと。無料だからしょうがない、黙ってますが。
矢吹は仰る通りの現状でした。今後、田中恒成のように地元を離れて「勝負」する決断があり得るかどうかは何とも言えませんが、良いカードがあるならば、当然考えてもらいたいですね。
合間のイベントについては、アイドルやラップの人に場を与えるため、言えば芸能事務所の都合でもあるんでしょうね。しかしそれはこちらにしてみれば「知らんがな」の一語です。ボクシングを盛り上げるための演出を考え、そこにタレントが組み込まれるなら、興味の無い人であっても我慢出来ますが、単に都合、勝手で置かれてるだけですからね。以前アメフトのスーパーボウルで、ハーフタイムにPrinceが出たのなんか、本当に盛り上がってて最高でした。井上尚弥入場に布袋寅泰のギターも、個人的には良いと思いました。しかし、あまりやり過ぎると...仰る通り、基本、ボクシングは事情が違いますのでね。
LUSHというのは中部のイベンター、タレント事務所などを兼ねた会社らしいですが、平石ジムを改称し、緑ジムの名にも冠をつけていますね。所属選手や中部のボクサー諸氏に、試合の機会などで資するものがあるなら良いですが、イベントの内容については、もうちょっと工夫してもらいたいです。そんなことする気は別に無い、のかもしれませんが。
ロドリゲス、西田戦の配信については、いまだに記事が見つかりません。記者発表せずにイベントの最中に勝手に言ったもの、書かなならん義理はない、ってことですかね?
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