さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

15時30分開始/本当のことを言い合う/やっぱりやりますか

2024-08-07 18:49:10 | 話題あれこれ




少し試合の間隔が空くので、ちょこちょこと話題を。

9月3日、有明アリーナの試合は、第一試合15時30分開始、とのことです。

平日にこの時間から開始というのは、見ようと思っても見られない観客が絶対にいる、それを承知で...ということです。
今のところ世界戦2試合、準世界戦(なんだそれは)が1試合、地域タイトルと日本タイトルが1試合ずつ、計5試合予定ですが、これ以外に4回戦が2、3試合入るということなんでしょうか?
もしこの時間から下町俊貴vs津川龍也戦が始まるとしたら、それはもう狂気の沙汰ですが。まさかそんなことはないでしょうね。

井上尚弥の試合をやるのに、それ以外にも注目試合があるのに、平日の会場確保しか出来ないあたり、帝拳との差を感じるところですが(NTTも週末に会場開けるくらいの融通はしろよ、と思います。もうスポンサーになって長いのに!)、その上でこの早い時間に試合を始めて、メイン終了22時過ぎとか平気だったりしますしね。
帝拳が主催する興行の、用意や手際の良さと比べると、大きく劣るところです。見に行くはいいが、また色々気疲れしそうな予感ありあり。今から溜息が出ますね。


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カネロ・アルバレスがトルキ・アルシャイフに対し、自分は自分のやり方でやる、彼に媚びるつもりはない、というコメントをして、それに対するアルシャイフのX投稿。

カネロはメキシコのファンや、米国のファンの中に確実にある、アルシャイフへの、引いてはサウジアラビアへの反感(差別的な感情、敵意も含む)を背に、それを刺激するようなニュアンスをコメントに秘めていて、相変わらず小狡い奴やな、と思うばかりでしたが、それに対するアルシャイフの反撃は、一番厳しい形...ほんとうのことを言う、というものでした(笑)。

私は適正な価格(と価値のある)ビッグファイトを狙うが、簡単な試合を好む人はそれを好まない。
ビボルに負けたカネロの気持ちは理解する。それ以降簡単な試合を探していることも。
私はボクシング界に役立つビッグファイトを作る。彼は簡単なショーというべき試合をする道を進む。


まあ、カネロはお金に困っていないから、人に言われて厳しい試合なんかしたくない、と言っているも同然で、アルシャイフはそれに対して、彼は楽な試合を好む人だと言う。
要するに、お互いに本当のことを言い合っているわけです。
その結果、どちらに対してどのような思いを持つかは、人それぞれ、ですね。

私としては、アルシャイフに分がある、と思います。
一部疑問も感じますが(カネロにクロフォードを当てるのが、ボクシング界に役立つビッグファイトか、という)、カネロに対して言っていることは、今までのボクシング界からはあまり聞こえてこなかった、真っ当な指摘だと思いますので。


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ネットフリックス初のボクシング配信、でしたっけ。
マイク・タイソンとジェイク・ポールの公式試合、立ち消えになったかと思ったら、やっぱりやるようです。
今月18日に会見、11月15日に対戦、と。

これこそボクシングのショー化、その極限というべきものでしょうが、何しろ動くお金が膨大なんで、止めるに止められないんでしょうね。
ネットフリックスはかなりの投資をしているんでしょうし、場所もAT&Tスタジアム。えらいことになっています。

将来、ネットフリックスがスポーツの分野にも手を伸ばす可能性は大いにあるでしょうが、従来の、普通のボクシングは、サウジの参入もあっていろいろ「高騰」しているのでしょう。
それはわかりますが、さりとて最初に手がけるのがコレですか、という。
とてもじゃないが、さい先の良いスタートになどなり得ない。そりゃ、お金は集まるかもしれませんが、それ以外の部分で...色々とリスキーやなあ、と傍目には思うのですが、ネットフリックスの人間には、そういうところに気付かない、目が行かない者しかいないのでしょうね。
正直、どうなっても知らんぞ、と思うばかりですが...。



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2 コメント

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Unknown (海の猫)
2024-08-08 15:47:01
大橋興行は、あらゆる不便さ不親切さを乗り越え、全てに優先させてでも井上の試合を会場で見たい、という人しか行けないですよね。自分もその一人ですが、不満点、改善要望点を書き出したら、それこそA4数ページに渡るくらいありますね。

アラルシク氏のカネロへのオファーがベナビデスやモレル戦なら、氏の言い分は真っ当な指摘ですが、クロフォード戦ですからねぇ。どっちもどっちというか。採算度外視であっても、目的がスポーツウォッシングであれば、民衆を熱狂させてなんぼですから、競技としての正当性以上に注目度や話題性の方が大事で。そういう意味では他と変わらず、さらには金がある分無茶を通そうとする。そしてそのお金事情も変わってきたのか、最近は「適正価格」という言葉をよく使いますね。先日のLA興行のファイトマネーもまあ普通でした。
この方の存在価値って、プロモーションの違いなどから交渉が難しい試合を金の力で解決し、サウジアラビアという平場を提供することだと思っていたのですが、大分変わってきたように思います。クロフォードなど特定の選手を抱えだし、だんだん普通のプロモーション会社に近くなっている。そうなるとプロモーターとしての拙さが目につき、アラルシクフィーバーは意外に早く終息するかもしれないと思えてきました。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-08-08 23:25:22
>海の猫さん

当代きってのボクシングスター、のみならずスポーツヒーローの一人たる井上尚弥を擁するプロモーションのイベントがこれではなあ、と嘆かされてばかりですね。以前はTV局の都合があるから、と思っていましたが、配信になって、こと大橋興行は悪い方へ転がっていますね。
要はボクシングかくあれかし、ということよりも大事な何ごとかがある。大なり小なり誰でもそうでしょうが。仰る通り、元々PPVスターとしてはスペンス戦でやっと認められたクロフォードが、相手を落とした試合でサッカースタジアム登場、PPVで、といっても興行的に苦しいのは見えていて、それをメガマッチ級のマーケティング予算で売り出したところで、それは赤字覚悟のスポーツ・ウォッシングが目的だから出来ることでしかない。しかしそれも限度があるということでしょうね。ヘビー級ではフューリーが米国に入国出来ない事情があり、対するウシクもアメリカで大スターではないので、サウジ開催で納まりが良かったわけですが、いざアメリカに乗り込めば、やはり難しい。FAのクロフォードを押し立て、それ以外は表面上は協力してくれるプロモーターが選手を出してくれたものの、思うようにはいかないですね。カネロ、デービスに加え、井上尚弥についても帝拳、大橋が譲らない。一番良いところには簡単に手が届かない。構図としては頼りないドイツ人プロモーターの手によるWBSSと似ていたりもします。
ただ、ファイトマネーというか報酬については、表面上出ているのとは違う可能性はありますね。基本報酬、という形だったり、あからさまに嘘だったり(笑)。
今後については、元手はWBSSとか、ケニー・バウンス(80年代、ホームズの試合をキングから奪い取ろうとした実業家)等とは桁違いですから、すぐにどうということはないでしょうが。比較しうるとしたら、銀行預金横領が露見する前のハロルド・スミス(悪名高き「MAPS」の社長)くらいかもしれません。
ただ、アルシャイフの「上司」すなわちモハマド・ビン・サルマン皇太子が、ボクシングに対する投資と、それによって得られたものについて、どう考えるかで事態は突然変わるかもしれません。サッカーやテニス、ゴルフなどと違い、トップ選手を扱えないし、やればやるだけ悪く言われるだけでないか、となったら...まあ、こればかりは本当に、傍目に判断出来ることではないですが。
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