さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

イキザマ/再起/好カードだが/何よりも肝心なもの

2015-06-03 08:48:19 | 長谷川穂積




先日、関西ローカル(だと思われます)で放送あった、長谷川穂積のインタビュー番組。動画紹介です。

「お客さんに心配された時点で、プロとしての仕事は出来ていないのではないか」という長谷川の
自身に対する問いかけには、様々なことを思いますし、いろんな意見があるのではないかと思います。
TVという媒体を通じたものとしては、かなり深いテーマが語られている部類のインタビューかと思います。

毎度のとおり、数日で消しますので、お早めにどうぞ。









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レイ・ベルトラン、体重超過に加えて禁止薬物使用が発覚、先の試合は無効試合に、という流れの中、
やはりというか、粟生隆寛が再起を決意した、という記事。


それにしてもベルトラン。
階級制も何も全部蹴たぐった上に、禁止薬物まで使っていたと。文字通りの無法ぶりです。

以前、嘉陽宗嗣がワンディ・シンワンチャー相手に、同様の経緯を経て大敗を喫したことがありました。
こんな酷い試合(とも言えない)は二度と見たくないし、厳罰化を世界に向けて訴え、推進してほしいと思ったものですが、
その後もそういう「法整備」は一向に進まないですね。

そもそも、他の「スポーツ」と違い、直截に互いの身体に打撃を与え合うボクシングにおいては、
興行の論理を二の次にした、厳しい前提条件の元で試合を成立させねばならない、ということくらい、
誰にだってわかっていそうなものですけどね。それがグローブハンデもない、当日の体重に縛りもかけない
(プロモーターの立場によって、かかる事例もありましたが)では、お話にもならないです。


粟生の先行きに対して楽観は出来ませんが、心情的には何とかもう一度、良い状態に持って行った上で
世界のチャンスを掴んでもらいたい、と願わずにいられません。


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田口良一が次の防衛戦について語り、宮崎亮の名前もその中で出たそうです。

再起後の宮崎が、そろそろ世界戦を、といわれるような相手と、そういう試合をしているのかどうか、
硬い話をすれば疑問ですが、その反面、カードとしては面白い、とも言えますかね。
強敵ランディ・ペタルコリンと「すぐ」にはやらせたくない、という陣営の意向も見え隠れ、というところでしょうか。

厳しいことを言えば、二度目の防衛戦までに、最上位とやるくらいのハードルはあってほしいところです。
別に決定戦に勝って戴冠したわけじゃないから、という理屈をもってしても、三度目まで、ですかね...。


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ほんとうに、あちらの観客の皆さんにとっては意味不明、何ソレ?なカードなんでしょうが、
開催日時の話が出るくらいですから、やっぱりやるんでしょうね。

ま、試合自体をどうというのは特にないんですが、記事の中に「録画中継される」という記述あり。

どこでやるのか知りませんが(あそこか...)これがなければ、誰にとっても意味の無い試合でしょうね。
いっそのこと、TV局のスタジオでやればいいのに、って感じですが。
そっち向きの意味合いに、何よりも重きが置かれたカードであることは、誰の目にも明らかなんですし。

それにしても、一時噂に出ていたマカオ遠征の話、もったいなかったですね。
河野公平にとり、本当に良い話だなと思っていたんですが。



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7 コメント

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Unknown (R35ファン)
2015-06-03 21:58:50
長谷川さんのプロとしての心意気、一見無茶とも言える打ち合いは長谷川さんの高いプロ意識故なのかと。それに対する小薮さんの回答にも心打たれましたし、また長谷川さんの勇姿、長谷川さんの全てをみたいと思わされました。
前から言ってますが当たり前のルールすら守れず、ベルトを簡単にポイ捨てして他所に移し変えできる現行ではこんな輩は次々出てきます。タイトル戦で故意に体重超過や反則した輩はボクサー生命アウトで良いと思います。プロとしてお客さんの前に出る資格ないです。
だからそんな事を何度もした実力もない虚勢だけのヤクザ輩を河野さんとやらそうとする向きに呆れます。
本来の宮崎君の力なら田口君より上と思います。少なくともお安い日本人対決にはならないかと。宮崎君のバネと合わせのセンスが最近進化してる田口君の長いジャブと右を破るかどうか、楽しみではあります。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2015-06-04 13:07:21
>R35ファンさん

私は若い頃の、攻撃はやや物足りないが鮮やかな防御を持つ長谷川のファンだったので、後に連続ノックアウトで世界王座を防衛し続ける長谷川の方が違和感がありました。長谷川がそのセンス、才能を攻撃に振った形で発揮するのか、防御に振るのか、いずれにせよ我々常人には出来ないワザなわけで、どちらにせよ彼が何も自責するようなことではないし、それこそ軽々に「生き様」なんて言葉で語れるほど、ボクシングはつまらないものではない、というのが私の思うところですね。
粟生はしかし、なんとも酷い目にあったものですね。モラルも健康管理もへったくれもあったもんやないです。どこかで歯止めをかけないと、ということはずっと前から思うことがありましたが、十年一日の如し、です。
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Unknown (タノムサク)
2015-06-04 17:03:48
長谷川は考えすぎのような気がしますねえ。海外の選手は、”俺はまだ落ちぶれちゃいない!チャンプに返り咲いて名誉と金を手にする”みたいな感じで分かりやすいですけど。

田口は宮崎とかなりやりたいみたいですね。ペタルコリンともやりたいと言ってますが。そのインタビューが下記のラジオで聴けます。すでに聞いてたらすいません

http://www.tokyonetradio.com/ch/daigo_a-yan.html

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Unknown (武衛)
2015-06-04 19:53:40
日本と欧米では価値観と環境が違うわな、というのがこの一連の騒動についての率直な感想です。日本ではジム所属でなければ戦えず、必然的にボクサーの地位は低く弱い。和氣がリゴンドー騒動で会長の逆鱗に触れ、引退に追い込まれそうになった事から考えても、日本で『上』の不興を買い、干される事は即ちボクサーとしての死亡宣告と同じで、だからこそ死ぬ思いをして減量に励まざるを得ないのでしょう。僚友や世間の白眼視もありますから(そういう意味で、村中優の今後はあらゆる意味で非常に厳しいですね)。

それに対して、欧米の場合都合が悪くなれば(無論限度はあるが)プロモーターを変えたり場所を変えたりすればいい。ベルトランはネバダ州での資格が停止されるそうですが、ネバダ以外のアメリカやマカオでやるという選択肢があるし、万が一トップランクからリリースされても、多分アル・ヘイモンなど新興プロモーターが拾うのでしょう。実力そのものは確かだし、彼らは一人でも多くの『駒』が欲しいのですから。逮捕された連中でもその後何事もなかったかのように復帰して王者に返り咲いた例もある事ですし、それに比べれば彼らにとっては『たかが薬物違反』『たかが体重超過』でしかないのかも知れません。ボクシングをスポーツとして捉えるか、ビジネスとして捉えるか。ベルトランにとっては明らかに後者なのでしょうね。

で、仮に粟生に救済措置があったとしても……粟生が再びライト級でチャンスを掴むのは相当に困難でしょうね。確かに交通事故みたいな負けではありましたが、明らかにライト級での粟生の一つの限界を示す試合だったのもまた確かな訳で。パンチがなく、日本招聘(本田会長は二度と粟生の海外王座戦を認めないでしょう)を受け容れてくれるライト級トップランカーを探し、誰かが椅子から立ち上がるのを見計らって決定戦を仕込み……という安全運転をしなければベルトを巻くチャンスがないというのが粟生という選手のライト級での器、現実なのでしょう。

正直な話、三浦をライトに上げて粟生をSフェザーに戻す方が賢い選択だと思うんですよね。同階級に居させる訳には行かないのは当然としても、今のこの二人は、自分の置かれた現状、当人の野望、適性階級と、微妙に噛み合っていない感があります。三浦の野望を思えばライトの方が視野が開けるし、王座返り咲きを考えればどう考えても粟生はSフェザーに戻るべきです。今のSフェザーならまだ王者に返り咲く可能性は現実的に計算出来るレベルだと思います。ライト級では不名誉な『大穴王者』にしかなれないし、それにすらなれない可能性の方が高いと思います。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2015-06-05 16:18:53
>タノムサクさん

ラジオ番組の紹介ありがとうございます。この芸人さんは関西の会場でもインタビュアーなどをやっていて、最近よく見ますが、なかなか良い番組ですね。楽しく聞けました。世の「売れ」筋を追うばかりではなくても存在しうる、ラジオというメディアの良さが出ている感じですね。宮崎戦は、ペタルコリン戦の先送りがあと一試合限度である、という条件付きでいえば、その間を埋めるカードとしては、最上級の話ですね。実現性があるのかどうかは、よくわかりませんが。

>武衛さん

和氣の騒動については、関係者それぞれの思惑があり、譲れぬ誼があったにせよ、あの「ボクシング界の江川」が、自分が会長になって、選手の生殺与奪を握ることに何の躊躇も感じないのか、と愕然となりましたね。言葉にし難い感情がわき上がってきました。選手の立場の弱さについては同感ですが、あちらはあちらで、各人のエゴが勝ちすぎですね。
物事何でもバランスが大事で、ボクシングがビジネスであるとしても、その内容は「公正な条件の下、技量力量を競い、どちらが強いのか、を見てもらう」ビジネスであるべきで、そこを外して自己保身に走り、全てを蹴たぐってしまえるのだとしたら、明らかに問題があります。結局、こういうことを続けていれば、いずれは「ビジネス」としても成立しなくなる、という危機感が、誰のアタマにも無いのでしょうね。どうなっても知らんぞ、という感じです。もっとも、今良ければ「どうなって」も構わん、と思っている人間が大半なのでしょうが。

粟生の今後については、厳しい表現ですが、彼の前途が厳しいものであることは同感です。しかし今から階級を下げられるかというと、おそらく難しいでしょう。ライト級くらいになると、4つある王座のうちひとつを獲得さえすれば、それは一定以上の評価をすべきことかと思いはしますが。しかしそれも相当困難なことでしょうね。現実的にはWBO王座挑戦の機会が与えられるべきでしょうが、帝拳もWBCならば、相当融通を利かせられるでしょうが、WBOに対して、現時点でどの程度の影響力を行使できるのかは不明です。ベルトラン戦では、無条件での試合成立を飲まされている(結果として)のが現実です。これをきっかけに、そのあたりの状況が変わってくる可能性はあるかもしれませんが。

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Unknown (ててて)
2015-06-06 21:06:15
河野VS亀田の件、本当に肋骨骨折のような雰囲気です
これはツイッター情報なんですが、河野とスパーをした大学一年の子が肋骨を折ったらしいですよ。(本人の名前は敢えて伏せておきますが、その子の名前は出ていて、その友人やら後輩やらで話しているので真実味は高いと見ています)
その子はフライ級で、まったく、体格差のある相手ではないみたいです。

これは井上の情報をツイッターで探そうとした際に見つけたもので、六月頭に井上尚弥とスパーをする、という旨のツイートも見つけました(これは、もしかしたらそのツイートをした子の勘違いかもしれませんが)
そのツイートをした子はユース五輪にも出たライト級の子でしたね

あと、このコメントは目を通されたなら削除お願いします。あくまで噂かもしれませんし、名前は出してませんが個人も特定できちゃいますし

また関係ないですが井上王者はファンと写真を撮る時のドヤ顔っぷりが凄いです(笑)自信に満ちた顔と言った方がいいんでしょうか。ちょっと優等生キャラみたいになってますが、絶対彼はやんちゃですよ笑。いや、それもボクシング的には優等生なのかも……
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2015-06-07 17:19:05
>てててさん

まあ、特に削除の必要はないと思います。こういうツイートがあった、ということを書かれているだけですし。個人名についてはすぐに頭に浮かんでしまいました(笑)。
試合延期については、河野のブランクが長くなるのは残念ですね。でも怪我したんなら仕方ないでしょうね。時間がかかってもいいから、しっかり治してもらいたいです。
井上尚弥の表情には、若くして強大な力を手にした者の自信が見え隠れしますね。もっともっと、大きなモノを手にして見せる、という野心というか欲のようなものが。格好良いな、と素直に思います。

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