昨日は井岡一翔がオンラインで会見しましたが、今日は田中恒成の番。
早々に各スポーツ紙などが記事をアップしています。
井岡一翔を「日本のボクシング界を引っ張ってきた」と評し、リスペクトを語りつつ、勝つことで自分が、と「成り代わる」ことを宣言するなど、こちらも挑戦者の立場におけるプライドを見せています。
また、井岡が、エストラーダやロマゴンの存在を念頭に(彼らと闘うには)WBOタイトルが必要だから、指名試合をクリアするために田中と闘うだけ、という形で、この試合の先にある「上」への意欲を語ったのと同じく、田中恒成もまた、「スーパーフライ級の凄く強い選手たち」と闘いたい、という意気込みを語ってもいます。
昨日も少し書きましたが、この試合が終わったあと、両者のキャリアがどのように展開されるものかはわかりません。
本人の言が真実を語ったものなのか、仮にそうであっても周辺事情がそれに沿うものか。
率直に言って「真に受ける」方が悪い、という場合が多い、というのが実際のところかもしれませんね。
しかし、このカードが実現し、闘われる所以は、単にコロナ渦による状況ゆえに、というだけではないのだろう、と信じたい気持ちでもあります。
また、何にせよいざ決まり、実際に闘うとなれば、ボクシングの試合というものはすべからくそうなのでしょうが、両者の明暗は否応なしに分かれます。
その両者とも、それぞれの立場で誇りを語り、それ故に求めるものが、この闘いの先にあることを語りました。
勝利によって、さらなる未来を切り拓くのはどちらなのか。
この試合が、単に、その場限りの両者の優勝劣敗のみでは完結しない、壮大な闘いとして記憶に残る一戦になってほしい、と願います。
あと、余計なことかもしれませんが、当日、無事試合が開催されるように、とも。
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ということで、一曲。
Linkin Park “Shadow of the Day“ です。
井岡対恒成だと、井岡の巧みさを恒成の強さ・速さ・若さが打ち砕くと見ます。
しかし最短4階級制覇というのには些か引っかかる部分もありますね苦笑
ただ、間違いなく『スーパーフライ級日本最強決定戦』ではありますし、試合の内容如何によっては『双璧』の前段階、即ちアンカハスやニエテス、あるいはシーサケット、クアドラスといった面々と『世界挑戦者決定戦』をやるチャンスが生まれるかも知れない。そういう意味では二人にとって絶対落とせない試合であり、世代間闘争でもあり、熱戦になるのは疑いないでしょうね。私個人としては、恐らく接近戦でどちらがより巧く戦えるかが勝敗の鍵になるのではと見ています。中間距離の攻防で決定打が出る可能性は少ないと思うので(田中に水漏れがあれば話は別ですが)。いずれにしても、やるからには双方の技巧・ボクシングIQをフル動員した美しく、力強く、痺れる試合を観たいものです。
田中恒成のYouTubeがあるんですね。皆さん色々頑張ってますね。中には猫のエサ食ってる奴もいますが...(--;)
兄弟というと、田中亮明も出てるんですか。それはそれは...。
予想はおいおい、と思っていますが、4冠云々はまあ、言わねばならない立場の人が言うでしょうから、我々は別に...というところで、いいんじゃないでしょうか(笑)。
>月庵さん
仰る通りですね。技量力量について、我々日本のファンはすぐに当てても通じる、充分やれる、と思いますが、即座に組まれる「情勢」を生み出せているか、というと、そこまでの内容や結果を、日本から衝撃的に示せているわけではない(井上のナルバエス撃破のように)、それが現実でしょうね。しかしご両所、そんな高いこと言うてはるんですか。それ、両者合わせて、じゃなくて?何とまあ...。
少し前にライト級、中谷正義について書きましたが、同じようにこのレベルのカード、日本タイトルマッチとしてやって、それで通じるボクシング界にしてほしいと思います。フライ級でやっていても良かったですね。アンカハスやニエテスとのカードも同様で、昔日の「OBF」タイトルマッチのグレードを超えると言えそうです。予想はまたおいおい、と思っていますが、競った好試合になるか、それともどちらかの快勝になるか、いずれにしても見応えは充分でしょうね。
今年は試合数は少ないですが、好カードが続き最後にこれ、というのは非常に満足度高いです。それまでにもいろいろありますし、石田-石井とかめちゃくちゃ楽しみです。そして年末のフジはなし?なのですかね。猫のエサ食べてるお方の試合が見たいのですが。
今回田中陣営が、このチャンスを逃すまいと言わんばかりに半ば強引に話を進めたのも、やはり一番は井岡の知名度でしょうから、井岡にしてみたら「(こちらには)メリットない」と言いたくなるでしょうね。ただそれを言ったら、ロマゴン、エストラーダから同じことを言われてしまうだろうと。彼らが安いファイトマネーから始めて米国で試合を重ね、現在の評価、名声を得たことを考えると、ベルト一本では「資格」には足りないでしょうね。自分より名のある相手とやりたいのは皆同じで、難しいものですね。
いやほんま、最初見たときは世も末やなあと思いましたが(笑)まあ、もう何でもええわ、何より強いんやし、と思って諦めてます。ただ、世間にどういうイメージが残るものかが心配ですが。試合の方は色々話はあるようですが、なかなか正式発表に至りませんね。昨年、京口紘人が「来阪」したときと同じような興行形態になる?とかなんとか。あの興行、まだコロナでもないのに当日券販売無しだったとか聞きますが、色々特殊な成り立ちのものなんでしょうか。
石田、石井含む三田の興行は二部興行みたいですね。まあ、考えてみたらそうなって然るべきなんでしょうが。同日、A-Sign興行も新宿でありますし、これもライブ配信あるのでしょうから、有り難いことです。
田中の周辺が持つ目論見と、本人の意欲はその辺で重なってはいるようですね。本人にはそれだけで収まって欲しくはないんですが。ご両所との対戦なるかは、この一戦などで名声を高めれば、大イベントとして日本に招聘する形をとれるかもしれません。そうなれば、より可能性も高まるでしょう。井上、ドネア戦のようなレベルの「機運」を田中が生み出せるかどうか...それが出来る潜在能力が彼にはある、と信じますが、現実にはなかなか...難しいでしょうが、でも、頑張ってほしいですね。