まだこれから、色々あるんやろうなあ、と思ってはいた話ですが、やっぱり色々揉めてます。
ノニト・ドネア、ジュンリエル・カシメロ戦キャンセルを表明。
とはいえ、カシメロ側の会社は、まだやると言っているみたいですが、どうなりますやら。
ことの次第は記事の通りですが、カリメロ陣営がVADAの登録を渋り、それが遅れた、という話のみならず、その後に出した書類が偽造だったとか、効力を持たないものだったとか、ややこしい続きがある模様。
だからといって、ドネアの一存でキャンセル出来るような契約の段階だったのか、とか、不明な点もあります。
ただ、大雑把にいって、ドネアにしたら、カシメロに勝ってWBOタイトルも手にし、WBCと合わせて二本のベルトを引っさげた上で...という前提がなくとも、最低限、井上尚弥と再戦出来るなら「まあええか」てなものでしょう。
逆に言うとカシメロは、自分が井上やドネアより、格が下であることを承知していて、あのキャラクターを演じているだけで、ちゃんと立場自体は弁えているからこそ、当初リゴンドー、その後ドネアという難関に挑むことを受け容れたのだろう、と思っていたのですが...何かその辺、誤解していたのかもしれません。
まあ、単に検査されたら具合悪いだけかもしれませんが(嘆)、それ以前の立ち振る舞いも、それは違うやろう、と。
今のところ...というか、この話のままで進むなら、井上の次はドネアとの再戦が濃厚ですね。
アラム、トップランクの意志はわかりませんが、日本の大箱で2、3万規模の興行をするには、うってつけのカードですし、日本側は当然、数試合に一回はこういうのがないと...と考えていることでしょう。
ただ、そういう皆さんの、諸々のご都合を全部吹っ飛ばすのが、王者たる者のお言葉です。
いやもう、ホントにやましいところのない人間の言葉ってのは、実に清々しいものですね。
是非、これは英語に翻訳して、全世界のボクシングファンに広めていただきたいです。
と、カシメロ側の方から、さっそくリアクションがあった模様。
ひょっとすると、カシメロ本人というより、周りの人間の方が、上記したような「弁え」が無かったのかも、という印象です。
チンピラ同士の喧嘩やあるまいし、逃げる逃げんの話ですか、これ(笑)。
現状、カシメロの商品価値は、井上やドネアよりもだいぶ下であり、とにかくリングに上がって彼らと闘うまでは、キャラクター演出とは別に、色々と気を遣って話を進めねばならないはずなのですが、ドネア夫人とツイッター上でやりあったりしてるらしいですしね。阿呆ですね。
まあ、先月のマガジンで、増田茂氏が辛抱ならん、という感じで言及したように、実際のところ、大スターが色々怪しいことをしていても、長いものに巻かれといた方が目先の得や、ってなもので、誰もこういう「行き方」はしない、というのが、ボクシング界の常なのでしょうけど、ドネアにせよ井上にせよ、他の誰かにせよ、真に力あるものが、こうした真っ当な姿勢を貫いてくれれば、少しは物事が良い方に変わっていくでしょう。
もっとも、現実はなかなか...ですが、それでも、こういうボクサー(たち)がいてくれることは、不幸中の、と頭に付けて良いのか迷いますが、幸いなことではありますね。
何しろ、色々揉めてます(困)。
さらにこの先、まだまだ色々ありそうで気が滅入りますが、何しろ、要らんことで時間を空費しないでもらいたい、ということだけは、誰の思いも同じはずです。
以前少し書いたこともありますが、やはり実力以外のあれこれで、4団体王座獲得というのは、いよいよ難しくなってくるのかもしれません...と、井上尚弥はまだまだ、前向きで頼もしいコメントをしていますが。
とりあえず次はドネアと再戦して、3団体目を狙う、というところで、すんなりと話が進んで欲しい、と願うのみ、ですが...はてさて。
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ということで、一曲。
warbear「掴めない」。