ということでBoxingRaiseでは昨日、日本バンタム級タイトルマッチのライブ配信がありましたが、それには間に合わず、アーカイブに置かれた動画を結果知らずで見ました。
ただ、動画の時間が10分くらいだったので、ありゃ、このカードで早いラウンドのKOがあるとしたら...澤田京介かな?いや、技巧の選手が速攻仕掛けるパターンも希にはあるか、ならば定常育郎が?と、まあ要らんこともあれこれ思いつつ、見始めました。
初回、澤田は対サウスポー、それもやりにくそうな定常相手に、足使って動いて、当てて行く。
定常、ワンツーで探るような打ち方をしてしまい、身体が中途半端に「前残り」した瞬間、澤田が外して即、右ストレート。
左フック返しも入り、定常がダウン。
ダメージありそうな定常に、澤田が右カウンターを決め、連打する。ゴング間際、定常左返す。
これは澤田のKO奪取か、と思ったのですが、2回早々、バッティング。見た目以上にきつく入ったようで、両者ともに出血。
これがまた、両者揃って続行不可能か、とさえ見える出血量で、当然試合は打ち切られ負傷ドロー。
王座は空位のまま。両者の治癒を待って再戦する運びだそうです。
過去にも触れてきたとおり、ここ数年「呪い」と表現されるほど、様々なトラブル続きだった日本バンタム級王座ですが、今回もまた...でした。
何か「呪い」の影がまだ払拭されていない、という絵を見せられたような気がします。
階級世界最強のボクサーがいて、その弟も国内レベルではアタマ一つ抜けていて、地域タイトルもまずまず充実したタレント同士のカードがあるバンタム級で、何故かナショナル・タイトルだけが、こんな感じ。不思議というのか何というのか。
ただ、国内最高のボクサーがこのタイトルを争奪し、手にして、それに上位が挑むという形になっていれば、そもそも...という気はします。
世界ランキングが自動的に附随してくるわけではないタイトルですが、時の王者がその価値を手にしていれば、その問題も解消されるわけですし。
例えば、ここ数年の情勢で言えば、井上拓真に「持たせて」おけば「呪い」などとは無縁だったのに...と、昨年までなら言えたんですが(余談)。
話は戻って澤田京介、散々待ったタイトルマッチの機会で、この結果は残念無念でしょう。
定常育郎も同様でしょうが。救われた、というのでなく、逆襲の機会を失った、と本人は思っているでしょうし、そうあるべきだと思います。
また辛く厳しい鍛錬の日々を経ることになりますが、再戦の場で、今度こそ「決着」を見せてほしい、と思います。