さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

問題は「世間が騒いだ」ことではない

2021-05-12 15:24:49 | その他


話が全部きれいにめくれて、白黒はっきりつく、のかどうか極めて疑わしい、井岡一翔の...というより、JBCのドーピング検査についての疑惑ですが、JBC永田理事長が「取材に応じた」という、東スポの記事

どういう形式で取材に応じたのか、よくわからんですが(しっかり対面?立ち話?リモート?)、記事を読む限り、根本的なことは何も言わず、触れず、話をそらしているだけです。

「問題は何でマスコミにリークがあったのか」
いやいや...マジでこんなこと言うたんですかね、ホンマのホンマに?
要するに「表沙汰にしたくなかった」と言うたも同然やないですか、これ。

経営体制が変わる前に、東京ドームの会社から来た人らしいですが、もうちょっとマシな人間おらんのか、という印象です。
それにしてもこの人、「5月中」には「結論」を出す、と言っていますが、倫理委員会が出した結論を受け容れる立場のはずが、妙な物言いもあるものですね。


で、これに通ずるのが、現代ビジネスの記事
話をそらし、すり替え、という繰り返しで、読み進むにつれて、何がどうなっているのかよくわからん記事です。
検査の手順が歪められた問題が、いつの間にか違う話になっているあたりは、ある意味「プロの仕事」なのかもしれませんが。
書き手の個人的な「誼」から書かれた記事の典型、と言えるかもしれません。

本来の「問題」については、世間に「騒ぎ」を起こしてはならん、と言いたいようです。
検査の結果、問題があったことが世間に一切知られず、騒ぎにもならず、何も無しでそのまんまだった方が、余程問題だし、恐ろしいことだと思うんですが。



こちらはスポニチの記事。限られた紙面の制約あれど、ドーピングの専門家の意見や、対する田中恒成陣営、畑中清詞会長の立場にも目配りがあり、バランスの取れた記事です。
普通の感覚で書けば、こういう風になるのが当たり前だという印象ですね。



今のところ、情勢自体は変わっていませんが、メディアを通じてあれこれと探り、計り、という感じの動きは、これからちょこちょこ目に付くのかもしれません。
しかし、以前も触れたとおり、きちんと然るべき話が進んでいれば出ただろう結論を導くための前提が、物理的に失われているのだとしたら、もうすでに手遅れであり、言ってみれば負け戦です。
仮に今月の内に、なんらかの区切りがつけられるにしても、妙ちくりんな、気持ちの悪い話をまた聞かされるんやろうなあ、と今からげんなりしています。残念なことですが。




コメント (2)
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