すっかり忘れていたんですが、昨日はこの試合があったのですね。
YouTubeのお勧め動画に、PBC公式のダイジェストが出ていて、思い出したようなことです。
ルイス・ネリーについては、前回の試合で、Sバンタムの体重において、ちょっと気の利いた相手だと苦しいレベル、という印象を「露呈」に近い形で見せていたので、次以降、タイトルホルダー相手となるとさらに...という想像はしていました。
しかし、ブランドン・フィゲロアやダニエル・ローマン相手になら、パワー勝ちで辛勝くらいに収まるかな、とも思っていて、打たれること前提のフィゲロアとの試合も、なんだかんだどたばたした末に、ネリーが勝つのかな、と思っていました。
後日、WOWOWで放送されるでしょうから、それを見ないと全体像はわかりませんが、この短いダイジェストを見ても、普通に122で計量して、さらに言うなら「薬抜き」だと、元々小柄な印象のままで小さく見えるし、打ちかかって行っても、大柄な上に「打たれるの込み」のフィゲロアが我慢してしまうと、思うように追撃の連打も出ず、最後は打ち負けつつある?中で、きついとこにボディブロー食ってKO負け、でした。
まあ、タイトルホルダー級の相手と当てられて、きっちり白黒ついたあたりはまだ、話としては良い部類、なのかもしれません。
山中慎介との二戦目、両国の会場で目の当たりにした、試合とも呼べない「惨劇」をわざわざ思い出せば、違う感情も当然ありますが、言ってみれば薬や体重超過で得た優位性なくばこんなもの、と思えば、あらゆる事どもが腑に落ちる、というところでもあります。
そして、そのような非道の末に、結果も得られなくなれば、この先は転落の一途、というところでしょう。
おそらくですが「陣営」はもとより、そう呼ぶに値しない「取り巻き」も含め、このような人間が勝利に附随するものを手にできないとなれば、プロフェッショナルな割り切りによる関係性は失われ、そうではない集りもまた、違う形で消えていくのが常ですので。
しかしブランドン・フィゲロア、乱戦の中に彼独特の「理」があるのかもしれませんが、あんなに打たせる選手がなあ...という驚きがあります。
フルラウンドじっくり見てみれば、これまで見落としていた部分があり、新たに何かを感じることになるのでしょうか。
体重超過のフリオ・セハとフルラウンド闘い抜いたタフネスは、確かに見た目の印象とは真逆のものがありましたが、それだけではない何かが、彼の闘いぶりにはある、と見るべきだったのかもしれません。
スーパーバンタム級戦線は、エマヌエル・ナバレッテ転級後、ムロジョン・アフダマリエフとスティーブン・フルトンがリードするかな、と見ていましたが、フィゲロアが次戦でフルトンと闘うので、その勝者は一気に、階級ベストの評を手にするかもしれません。
将来、それも我々が思うより近い?井上尚弥の転級があるとして、個人的にはフルトンが一番手強いか、と思ったりもしていましたが、その予見が崩れる可能性も大いにありそうです。
今後もしばらく、この階級は要注目ですね。目障りな奴がいなくなって、良い気持ちで見られますし。
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ということで、一曲。
amazarashi「馬鹿騒ぎはもう終わり」。