さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

ちょっとお疲れ気味なれど 力石政法、イタリアで調整中

2024-03-21 00:00:26 | 海外ボクシング


急遽発表になった、土曜日早朝のライブ配信、力石政法vsマグネッシ戦ですが、ABEMAのYouTubeチャンネルには、力石の現地イタリア到着と、初日の練習の様子がアップされています。







まあ、時代も変わったということでしょうが、大層なサムネイルの文言とは裏腹に、今のところ無茶なことはされていない...どころか、ホテルでの食事もリクエストが通ったりと、結構良い待遇みたいですね。
散歩中に兄・矢吹正道の勝利をスマホで、リアルタイムで確認しているあたりは、便利な世の中になったものやなあと。
やっぱり兄の勝利にテンションが上がった様子でした。

ジムワークでは、さすがに何もかも想定どおりとはいかず、現地のトレーナー相手にミット打つことになるなど、ええのかなと思うところですが、本人が「パターン見せてない」と言うとおり、問題無いんでしょう。
単純にパンチ力や身体の強さは確認されたかもしれませんが。
ただ、長旅の疲れはおそらく経験したことのないもので、上手く回復することが大事でしょうね。


それにしても、イタリア遠征試合がライブで見られるのみならず、調整の様子もこうして見られるんですから、凄いなあと。
スマホひとつあれば、良い画質の映像が撮れるし、それを編集して、さっと見られる。
平仲明信の試合結果を、新聞の夕刊で見た昔日との落差に、目も眩む思いであります(笑)。



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これは朗報 力石政法vsマグネッシ、23日早朝にABEMAでライブ配信

2024-03-20 00:00:30 | 海外ボクシング



DAZNでやるかと思ったら、予定に出ていないので諦めていた、23日イタリアはローマでの力石政法vsマイケル・マグネッシ戦ですが、なんと23日早朝、午前5時45分から、ABEMAでライブ配信されるとのことです。





こちらはABEMA公式YouTubeのプレビュー動画。
畑山隆則による取材です。





力石本人も懸念しているようですが、敵地でもあり、競った内容だと「持って行かれる」可能性は大です。
倒せるかどうかはともかく、何とかクリアに差を付けてほしいですね。
力石のコンディションは、元々減量が苦しそうで、色々悪いところもあり、その上初の海外試合ですから、不安はありますが、力石のスケールとパワーが発揮されれば、という期待も大きいです。
土曜日、思わぬ楽しみが増えました。
これはABEMAさんナイスです。嬉しい驚きですね。



===============


さて、こちらはちょっと良くない話。
月末、31日のWOWOW生中継及びオンデマンド配信、PBC+Amazon第一弾ですが、メインカード変更。





ティム・チューと対戦する予定だったキース・サーマンが上腕を負傷し、欠場。
アンダーに出る予定だった、お馴染みタワーリング・インフェルノこと元王者セバスチャン・フンドラが、代わりにチューと対戦するとのこと。

注目の大イベント、PBCとAmazonの今後を占う?興行ですが、こういうことが起こってしまいました。
しかしまあ、アンダーにもこういうレベルの選手が控えているからこそ、何とか収まりましたね。


ここで思うのは、やはり5月6日のことです。もし何かあった場合の用意は、果たして本当にあるのか。
今のところ、何も発表されていませんが...大橋会長が、もし計量失格となれば試合はしない、報酬も払わないと大見得?を切った以上、当然何か「備え」なくば、と...はてさて、どうなりますかね。


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レラト・ドラミニ、亀田和毅戦キャンセルへ 3位ケガイ戦選択

2024-03-13 06:30:25 | 海外ボクシング




31日名古屋の、マッチルームと亀田プロ提携の興行で、重岡優大・銀次朗の防衛戦をさしおいてメインとして扱われていた、IBFフェザー級2位決定戦の再戦(変な話ですね、改めて)、レラト・ドラミニvs亀田和毅戦が中止になる、という話ですが、ドラミニとマネージャーの方「コリン」氏というらしいですが、二人のインタビューが、YouTubeに出ていました。






今回、IBFの挑戦権がかかる試合、3位アーノルド・ケガイとの試合が出来ることになり、亀田との再戦より、そちらを選択した。
日本に行くためのビザを取りに行く直前にこの話がIBFから来た(では日本に行くための手続きを止めてしまっている?となると、来日はないか)。
IBFからの指令、つまりケガイ戦を断ったら、ドラミニのランクは10位以下に落とされるだろう。
亀田のオファーは大金だったが、ドラミニはタイトル(挑戦権)の方を選んだ。
ドラミニは1月からトレーニングを積んできたが、一旦リセットする。
選手にとり何が最大の利益かを考えて選択した。


大まかにこんな内容でした。
どうやら、名古屋の試合、中止は避けられない情勢のようです。
まあ、このインタビューを聞く限り、ドラミニの立場からすれば選択の余地はないでしょうね。
少なくとも、本気でIBFの、世界のタイトルを狙う意志があるならば。


さて、この話はもう仕方ないように思えますが、では試合がひとつ無くなった、というだけの話で収まるものかどうかが、ちょっと心配ですね。
他の試合、特に重岡兄弟の試合にまで影響が及ぶようだと、由々しき問題です。
そんなことになってはいかんと思いますが...はてさて、どうなりますか。


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一日勘違いしてました ジョシュア、ガヌーを2回KO

2024-03-10 00:00:15 | 海外ボクシング



そんなことで昨日未明、サウジアラビアでのビッグイベントが、DAZNでPPVライブ配信されました。
題して“KNOCKOUT CHAOS”。
このイベントについては、少し前に、PPV料金3000円というのを見て、うーんと考えこんでいた次第です。


実は私、どうも格闘技他ジャンルの選手と、スターボクサーが試合するのを見るのに、精神的苦痛を感じるタイプのようでして...ルールが合わない昔日の茶番は論外ですが、数年前にメイウェザーvsマクレガーがWOWOWで録画放送されたとき、いっぺん見てみようか、と思って見始めたら、2ラウンドくらいで何か、腹が立つというか、気分が悪くなって、見るの止めて、いまだにそのままだったりします。
先のフューリー、ガヌー戦もハイライトだけ見ましたが、DAZNにしばらく置かれていたフルラウンドのアーカイブは、結局手を付けませんでした。

何でかな、と自分で考えてみましたが...要はボクシングの習熟度が違う組み合わせでありながら、他の競技での地位や名声でそのギャップを埋めて、ビッグイベントとして喧伝するものの、実際の試合ではボクサーの方が緩い調整や闘い方をする、という構図は見るに堪えない、ということなのでしょう。


今回、メインカードは言えば同様のもので、でもアンダーはなんやかや(というと失礼ですが)それなりに興味を引かれるものもあって...まあ当日、気が向いたらPPV買うて見たらええか、気が向かなんだらその向きで、とか思っていました。
ところが、土曜日深夜、日曜未明だと思っていたら、金曜深夜、土曜未明だったんですね(汗)。
今朝起きたら、YouTubeのおすすめにフルカードハイライトが上がってて「ありゃ」と。
間抜けな話ですが、慌てて各カードごとのハイライトをチェックしたようなことです。全部、結果知らずに見られました(笑)。

とりあえず、フルカードハイライト貼っておきます。






アンソニー・ジョシュアはフランシス・ガヌーを2回KO。
ハイライトを見る限り、ジョシュアがインサイドへ鋭いワンツーを打つと、ガヌーは反応できずに、まともに打たれて倒れていました。
前回はタイソン・フューリーをダウンさせ、10回を闘い抜いたガヌーですが、ジョシュアはフューリーと違い、きちんと仕上げてきて、しっかり狙って打った、ということでしょう。
さすれば、こういうことになる。そういう理解で良いのかな、と。
前回のフューリーが、いかにいい加減な調整(と呼ぶにも値しないですかね)を経て闘っていたのか、ということでもありましょうか。


アンダーの判定になった試合は、ハイライトだけでは何とも言えませんが...ツァン・チレイは二度ダウンを奪うもジョセフ・パーカーに判定負け。
報道によると、ツァンはスタミナ切れで、落とした回が多かった、という評も。そういえば以前もスタミナ切れて負けた、という試合してましたね。

レイ・バルガスはニック・ボールに二度ダウン奪われドロー防衛。ボールはえらく背の低い、却ってやりにくそうな相手でした。
しかし小さいけどタフで荒くて、元気の良い選手でした。この選手とブランドン・フィゲロアがやったらどうなるかなあ、と思ったりも。

イスライル・マドリモフは以前DAZNでだったか、見たことあって、良い選手だと思っていましたが、右オーバーハンド決めて、追撃でストップ勝ち。
最初の右ヒットで相手の腰が砕けていて、ロープに支えられている状態。レフェリー、良い判断でストップしました。


他にも色々試合があって、まともに全部見ていたら、かなりの長丁場だったことでしょうね。
メインはアーリーKOでしたが、判定も多かったですから。正直、PPV買って見るには微妙というか、迷うところではありますね。
さすがにウシクとフューリーの試合となれば、買って見るのに迷いはない...と思っていたら、こんなしょうもない記事を見てしまいました。

本当に、見る者の気持ちというか、感情を少しは考えてほしいもの、ですねー。
こういうの、本当に購入意欲が減退します。もうちょっと真面目にやってもらいたいなあ、と...。



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勝つための前提が一発で失われた 阿部麗也、右目塞がりTKO負け

2024-03-04 00:08:39 | 海外ボクシング



ということで、なかなか辛く厳しい結果になった、阿部麗也の世界初挑戦、簡単に感想です。


IBFフェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペスは、いつものように右アッパー振って左フック返し、という逆ワンツー=ツーワンのパターンで入ってくる。
或いは逆やったり。捨てパンチで、阿部麗也を決まった方向にダックさせる「誘導」攻撃も。
阿部、初回3分、立ち上がりは受けに回る。ただ、少しずつリズム刻んで動き出し、軽いが左も覗かせる。失点はしたが、これからどうかというところ。

ところが2回、一気に、文字通り暗転。ロペスが強引に振って、走りながら打ってくる。
阿部攻められて、気付くと右目が腫れている。左ショートカウンターしたとき、左フックもらったが、そんなにまともだったかな?それとも頭?と思ったが、後に出たスローを見ると、ロペスの左拳「角」のところが斬るように入っていました。あちゃー...。

序盤は攻められるだろうが、失点覚悟で外し優先、徐々にカウンター見せて止めつつ、相手の疲れを待って、中盤以降...というのが、傍目が考える(虫の良い?)勝利への道筋でした。
しかし、たった一発の左フック被弾により、いつ試合を止められるかわからない、という状況に追いやられてしまった。
阿部麗也が勝つための「前提」は、あっという間に失われました。


同じ階級とは思えない、分厚い身体で、パワフルなロングを振りかざすロペス。
阿部のパンチが一発入ったとて、余程のタイミングで、なおかつ体重をしっかり乗せて打ち込めば違うかもしれないが、普通ではとてもじゃないが止めたり効かせたりは出来そうにない。
なのに、序盤から相手の力を躱し、凌ぐという闘い方が選べない。阿部は苦闘のさなかに放り込まれる。

3回以降、毎回ドクターが「回診」しにくる状況下、阿部は3回、左を出して抵抗。
しかしロペス怯まず、その上余裕も出てきて、4回は回り込んで死角から右フック。
5回もツーワン端緒の攻撃が続く。左右上下ともに、断続的にヒット。6回、阿部は何度か左を打つ。

全体的に、足使って捌くことに徹するでもない、しかしロペスの馬力に圧されていて、打ち込むという体勢もなかなか取れない。
6回は少し良かったが、7回になると足が伸びて腰が浮き、厳しいのがはっきり見える。
8回、ロペスが攻めて、その途中でレフェリーストップ。クリーンヒットのないTKOでしたが、もう右目は見えていないという判断か。

いずれにせよ、早いストップ、ではなかった。むしろ、逆にここまでやらせてくれたのは、阿部に対して最大限の配慮だったという印象。
もし日本でやっていたらもっと続いていて、阿部がさらに無用のダメージを負ったかも、と想像するに、これで良かったと安堵もした次第、です。



とにかく勝負は厳しく、非情の世界なのだと改めて思った、そんな試合でした。
2回、たった一度打たれただけのことで、取り返しの付かない形で戦局が変わり、目指すべき勝利への道筋が閉ざされてしまう。
少なくとも、中盤まで凌いで終盤に持ち込み、なおかつこちらも切れるパンチを打てる状態でないと、あの頑健な肉体を、左ストレートで打ち「崩す」ことは難しかったでしょう。
そして、このような難しい前提をクリアしないと、阿部麗也の勝機が生まれない。この試合は、つまりはそういう組み合わせでした。
だとしても、その可能性に辿り着こうとする前に、それがかなうかどうか以前の時点で、その前提が丸ごと失われてしまったことは、やはり残念でした。


阿部麗也は国内では文句なしのフェザー級トップの座にあり、元王者キコ・マルチネスを下しての挑戦権獲得をも経ているコンテンダーです。
しかし、その彼も、これほど厳しい勝負の綾が、普通のこととして存在するタイトルマッチにおいて、「世界」の洗礼を浴びた。
それが、この試合の実際、なのでしょう。


ひとつ、大差があったとすればフィジカルの面ですかね。
阿部は初の海外試合で、考え得る限り良い調整が出来たとは思いますが、実際リングで動いている様を見ると、やはり軽く、細く見えました。
それは重厚なロペスのプレッシャーによるもの、或いは対比から生まれた印象だとしても、それだけだったのだろうか、という気もしました。




メインはWBAフェザー級の王座決定戦、オタベク・ホルマトフvsレイモンド・フォード戦でした。
まあ、えらい試合してはりましたね。攻防ともに技術レベルが高く、心身共に強靱な両者の打ち合い、外し合い、狙い合いに目を奪われました。
11回、フォードが少し緩んだかと思ったらまた違って、最終回はまさかの逆転劇。
ラスト7秒残しでTKOとは、ベタにチャベス、テイラー初戦の如く。ホンマかいな...という。

レイモンド・フォードはDAZNで何度も試合見ましたが、正直、もひとつ突き抜けたものがないかなあ、とぼんやり思っていました。
実際、今回はトップランクの興行に「出された」形なんでしょうかね、そういう立ち位置だったのでしょう。しかし...お見事でした。脱帽です。

ホルマトフについてはたぶん初見でしたが、えらく強いのがいるんやなあ、と感心。
別個に見比べたら、たぶんホルマトフの方が上に見えると思うんですが、実際に闘うとこうなることもあるわけですね。

しかしどちらも、持てる力を存分に発揮した、全てを尽くしたという試合だったことでしょう。
かなうことなら、勝ち負け以前に、阿部麗也が闘い終えたあとにも、こういう印象を持って、その闘いぶりを語れたら良かったのにな、と思った次第、です。



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現地入り後も順調な様子 阿部麗也、NYで最終調整

2024-03-01 00:00:39 | 海外ボクシング



明後日、3月3日日曜午前10時頃から、WOWOWオンデマンドでライブ配信される、IBFフェザー級タイトルマッチですが、現地NYで最終調整に入った阿部麗也の様子が、X投稿で見られます。






阿部麗也本人の公式アカウント以上に、この中野敬太さんというコーディネーターの方が、詳しく情報発信してくれてます。
会場のホテル内の施設じゃなく、ちゃんとしたボクシングジムでの最終調整が出来ているということですね。
これってけっこう大きいんじゃないかと思います。この中野さん以外にも、チームスタッフが「ええ仕事」をしているのでは、と見えます。


阿部麗也、初のアメリカ遠征ですが、思うより良い状態でリングに上がれるんじゃないでしょうか。
敵地というか中立地ですが、それでも遠征した先で、パンチがあるのみならず、破天荒なスタイルのルイス・アルベルト・ロペス相手となれば、正直、厳しい予想をしますが、期待感も増してきました。

前回のジョエト・ゴンサレス戦を見るに、ロペスは、打ち合ってもまだ「来る」タフな相手の方が苦手で、ボクサータイプは好きなんじゃないか、と見えます。
そういうロペスに対し、阿部が今からファイター化するというのは非現実的ですし、やっぱりアウトボクシング基調で行くしかないでしょうが、それでもどこかで叩く場面は必要でしょう。
その意味でも、コンディションの面は大事です。日本でやっているのと変わらない滑り出しで行けたら、という条件付きですが、競った試合に持ち込めるんでは、という期待をもって、試合を見たいと思います。楽しみですね。


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PBCの「受け持ち」は従来どおり? WOWOW、チューvsサーマン戦生中継発表

2024-02-18 05:36:00 | 海外ボクシング




昨日のWOWOWオンデマンド番組内でも告知がありましたが、WOWOWオンラインのエキサイトマッチ放送予定HPは、その前日に更新されていました。
3月31日午前10時半より、WOWOWライブで、ティム・チューvsキース・サーマン戦の生中継が決定したとのことです。
その前、午前9時頃から、WOWOWオンデマンドでアンダーカードのライブ配信も行われるようです。


アメリカでは、PBCがショータイムからAmazonPrimeVideoへの配信になり、さて日本ではどういう形に収斂するものか、と注目していましたが、日本のAmazonでは、結局ボクシングのライブ配信はない、という形になりました。
PBCの試合は、ビッグマッチをたまに生中継、ライブ配信し、それ以外は録画放送という形が続く、というのなら、従来の形そのままです。
これが今後当分、なのか、「ひとまず」なのかは何とも言えませんが。

PBCが試合を興行するたびに、日本でもDAZNのように、AmazonPrimeVideoでライブ配信が見られたら楽しかったかもしれませんが、今のところ、劇的な変化は起こらないみたいですね。
この辺、日本における海外ボクシングの視聴者層は、けっして広範なものではなく、日本におけるAmazonPrimeVideoでは、改めて手間や予算をかけるに値しないものである、というのが現実なのかもしれません。
それを担うのは、長年に渡り海外ボクシングを安定供給してきたWOWOWである、というのが、一番良い納まりどころではあるのでしょうね。


まだ、年度が変われば、つまり春以降、何か(良し悪し両方の)変化があるのでは、という想像をする余地はありましょうが、現時点ではこういうことになりました。
とりあえず、チュー対サーマン他、アンダーも従来どおりWOWOWで見られるのなら、安心ではあります。
DAZNみたいに、実況解説も何もつけずに、ただ流すだけで、ビッグマッチの度にPPVとかいう馬鹿な真似をされたんではたまったものじゃない、と最悪の想像をしていましたが、そういうことはなりませんでしたし、ね。


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まさかの打ち合い、そして急展開 ノンチンガ、大逆転TKO勝ちで王座奪還

2024-02-17 17:15:11 | 海外ボクシング


今日はWOWOWオンデマンドとDAZNのライブ配信が時間的に丸被りでしたが、とりあえずWOWOWから先に見て、DAZNは結果知らずにメインだけ見る、という順番でした。

オシャキー・フォスターはエイブラハム・ノバにスプリットで勝利。
中盤までは大柄なノバの手数と左リードに苦戦していましたが、終盤奮起して取り返す、という流れ。
採点はちょっとフォスターに甘め?
まあ、見るからにセンスを感じるし実際巧いし、印象は良いのかもしれませんが。

アンダーではブルース・カーリントンの強さ鋭さをはじめ、若手粒ぞろいでお馴染みトップランク興行らしい試合が並びました。
この辺、スカウティングの良さを改めて感じるところ。フェザー級のカーリントン、将来、井上尚弥の強敵になる可能性あり?
これが二十歳前後なら、上のクラス行ってしまうやろうなあ、でおしまいなのですが、意外に歳行っているそうで、今年の4月で27歳、でしたっけ。
井上が上げる頃まで、フェザー級に留まる、という選択もある?かもしれません。



しかし今日の白眉はDAZNの方。
そんなに良い試合になるとも思っていなかったIBFライトフライ級タイトルマッチ、前回、2回に右一発でKO勝ちのアドリアン・クリエルが、前王者シベナチ・ノンチンガと直接再戦。
場所はクリエルの地元メキシコ。その空気感のせいでもないでしょうが、開始早々からクリエルが出て、ノンチンガは足使わず離れず、踏み留まって頭をつけ、ヒット・アンド・カバーの応酬に突入。

正直、何考えてるんだろう、と思いました。作戦でもないだろうし、成り行き任せだとしたらあまりにも、と。
小柄なクリエル、これ幸いと左ボディブロー、右アッパーのコンビを再三打ち、ノンチンガますます足が止まる。
ところが要所で、ノンチンガも右アッパー決めたり、ボディ打たれても耐えて、なのか、堪えない(はずはない、と思うのですが)のか、なかなか倒れず。
そうこうするうち、クリエルの攻め口、その単調さが目につき始める。ノンチンガのブロック、ガードの前に、少しずつ有効打率が下がっていく感じ。

とはいえ、これだけボディ打たれていては、ノンチンガも反撃を封じられてしまうだろうと思った8回、ノンチンガが離れて右ストレート好打。
様相が変わってきて、9回終了間際に右から返しの左フック。疲れたクリエル、緩慢なスウェーで外せず、ダメージ甚大。
10回、クリエル攻めるが凌がれ、右クロス食らってロープへ追われ、連打を浴び、打ち返せない状態に。
ロープに腰が落ちたところで、ロープがなければダウンという想定でのカウントが入るが、逆転への猶予とはならず、さらに攻め込まれて、喫したクリーンヒットは少ないが、打ち返せず。レフェリーがストップしました。


痩身長身のノンチンガですが、いとも簡単に最初から、クリエルに幸いするであろう展開を受け容れてしまい、これではなあ、と思って見ていましたが、まさかの急展開、そして逆転勝利となりました。
しかし、意外に思いつつ見ていて、でも、そう言えば戴冠戦もメキシカン相手にけっこう打ち合って、凌いで競り勝ったような試合だった、と思い直したりも。
この選手、見た目とは違って、そういう展開で強い選手なのかも、と。ちょっと見方を変えないといけないかもしれません。
前回のワンパンチKO負けの印象もあって、敵地での直接再戦でこんな試合をして勝つとは、やっぱり驚きでした。
結果知らずに見られて良かった、と思える試合でした。


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メインは録画放送で見ますが、アンダー含め賑々しく 新鋭メイソン、12連勝

2024-02-10 06:10:08 | 海外ボクシング




昨日はトップランク興行で、テオフィモ・ロペスが、ロマチェンコを苦しめた実力派ジャメイン・オルティスと闘いまして、WOWOWでは月末、26日に録画放送されます。
YouTubeなんかにはフルラウンドの動画もあるらしいですが、結果も知ってしまったし、どういう評価なのかということも含め、放送で良い画質のものをじっくり見よか、というところですが。

それはさておき、試合後は賑々しくやっておったようです。





東京五輪ではアンディ・クルスに及ばずも銀メダル獲得のキーショーン・デービス、前回は問題起こしてサスペンドくらったそうですが、今回もアンダーに出て勝利し、メイン終了後、ロペスと対峙してなんかやってますね。
あ、もう、そういうところまで上がってきてるのか?と、ちょっと驚きです。月日の経つのは早いもので。
何しろ、良くも悪くもプロの水に馴染んでいるというか、馴染みすぎやろう、というか(笑)。


アンダーにはトップランク期待の若手が色々出ますが、デービスよりさらに若い世代、これも近辺クラスですね、ライト級のアブドラ・メイソンという19歳の選手も、デビュー12連勝を飾ったとのこと。
トップランクのYouTubeにちょこちょこ試合が上がってて、5試合ほど見ましたが、若いのに、あまりないパターンのコンビと、普通の速いワンツーを上手く使い分けるサウスポーで、けっこう楽しみ。
昨夜の試合では、相手の出方もあってか、倒しにかかった?印象です。





これはWOWOWを待たずして、先に見てしまいました(笑)。
しかし、こんな選手でも12戦やって、まだ8回戦なんですから、日本の若い注目選手たちが、いかに無用な急ぎ方をしている(強いられている?)のか、よくわかりますね。


ところでWOWOW、昨日の試合は録画ですが、来週土曜日17日はWOWOWオンデマンドにて、オシャキー・フォスターvsエイブラハム・ノバのWBCスーパーフェザー級タイトルマッチを、ライブで配信するとのことです。
意外な決定ですが、ライブですし、有り難く見るとしましょう。え、こっち?という感じではありますが。


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階級違いでもいいから儲けたい ボクサーの人生設計それぞれ

2024-02-09 00:01:33 | 海外ボクシング



最近、4団体統一王者誕生の事例が増えてきていますが、かといって階級最強を証明し「続け」よう、という気は、井上尚弥以外のボクサーからは、あまり伝わってこないなあ、というのも実際のところ、です。





スーパーライトとウェルターで4団体統一という偉業を成したテレンス・クロフォード、その巧さと強さには感服するばかりなれど、ジャロン・エニス戦に対する態度は、どうもいただけません。
トレーナーのブライアン・マッキンタイアという人が、要はエニスと闘ってもスーパーファイトといえる大金が得られるわけではないからやらない、カネロ・アルバレスと闘いたい、と言っております。

この辺はもう、本人のみならず周辺が、ここから先、年齢的にも余裕がないクロフォードを一試合稼働させるたびに、得られる限りの大金を得よう、得ねばならない、と血道を上げているように見えます。
そしてそういう方向に、本人を誘導している面も、少なからずあるように感じます。


クロフォードには、自分がかつて、マニー・パッキャオのようなスター選手たちと闘えなかった頃、どういう気持ちだったのか、ちょっと思い出せよと言いたくなります。
実力証明よりもビジネス優先。その商業主義に阻まれ、実力者でありながら今の地位に就くまでに、必要以上に長い時間を要し、それに憤っていたのは、いったい誰だったのか。
そして、その撤を次世代の旗頭たるジャロン・エニスにまた踏ませるのでは、悪例の繰り返しではないのか。
時代の趨勢に棹さし、実力証明を優先することこそ、王者の誇りではないのか。

まあ、そんな甘いものではないよ、ということもよくわかりますが、それにしてもなあ、と。
お金を理由に最強挑戦者を避けられるんだったら、それはかつて自身が苦しめられた商業主義の構図を、甘んじて受け容れねばならない、ということになるんですが、ね。




で、階級違いというと、こんな話が。ホンマかいな、という。





ジャーボンテイ・デービスとコナー・ベン。斜め上から落ちてきた青天の霹靂、という感じの話です。

デービスのベストウェイトがどこなのか、判然としませんがまあライト級だとして、ベンはウェルター級のはず。
自らのドーピング違反で流したクリス・ユーバンク・ジュニアとの対戦は、157ポンド契約で行う予定だったそうですが。

先日、ピーター・ドブソンを判定で破った試合はDAZNでやっていて見ましたが、相変わらず力ずくで打っていって、当たったら目出度いな、みたいな感じは変わっておらず。
ウェルター級でクロフォードやエニスと比べるところにはだいぶ遠い、と見えましたが、なるほど下の階級の相手、デービスに当てたら、押し込めるぶんだけ、勝負...とは言わんでも「絵」にはなるかな、という気はします。
大方、そういう構想というか目論見というか企みを持った者が、周辺にいるのでしょう。それなりに、普通よりは大きな儲けになる、ということも含め。



なんかもう、こういう話ばかりが目に付き鼻につき、というのがボクシング界の常になってしまいました。
それ故に、サウジマネーの大盤振る舞いが、こういう話を札束で押し流してくれへんかな、という期待でもって、受け容れられている面もありましょう。

それにしてもデービス、ヘイニーは上行っちゃいましたし、ロマチェンコとは絡まないし、シャクールは引退(笑)したし、ライト級完全制覇、という感じには、なかなかならないですね。
これまた、周りも含め、そんなこたあどうでもええがな、という感じなんでしょうけど。



ボクシングにおける「チャンピオン」って言葉の意味は、いったい何なのだろうか、と考えると、もう気が滅入ってきます。
最強の称号、それを手にし、掲げ「続け」るために闘う者、その誇りを仰ぎ見ることが、ボクシングを見ることだと、かつては思っていましたが、今は違います。
もちろん圧倒的な強さ、巧さを持つ者たちを見ることに変わりないですが、同時に、極めて身勝手な部分を多々含めた、人生設計を見せられているのだな、と思うことが増えました。

もちろん、そういう思いをせずとも見ていられる王者もいるにはいて、それが我が国のヒーローである、という幸福には、救われる思いではある、のですが。


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